【グローバル教育進む】普連土学園中学校の理科の特徴を徹底解説!

普連土学園中学校は、東京都港区三田にあるキリスト教系の私立中学校です。都内私立女子校の中でも歴史が深く、1887年にキリスト友会の婦人伝道会によって、女子教育を目的として建てられました。。

完全中高一貫校となっており、高校からの入学はできません。

今回は、そのような普連土学園中学校の、理科の出題傾向や入試対策方法についてご紹介します。

入試情報

問題構成・解答形式

普連土学園中学校の理科は、試験時間30分に対して大問が4問、総設問数が20〜25問程度となっています。ここ数年の入試では、大問数・総設問数ともに安定しています。

基本的には物理・化学・生物・地学の4分野からそれぞれ1問ずつ出題されており、同じ分野から複数題出題されるという場合はほとんどありません。

ここ最近の入試では、第1問で物理の問題が、第2問で化学の問題が、第3問で生物の問題が、第4問で地学の問題が出題されており、問題の順番もある程度決まっています。

近年の出題内容

2020年度   

2019年度

2018年度

出題傾向

概要

普連土学園中学校の理科は、試験時間30分に対して大問が4問、総設問数が20〜25問程度となっています。

基本的には物理・化学・生物・地学の4分野からそれぞれ1問ずつ出題されており、一つの分野から複数題出題されることはほとんどありません。

ここ最近では、必ず第1問が物理、第2問が化学、第3問が生物、第4問が地学の問題となっています。

難関男子校で見られるような、難問・奇問は見られません。高度なひらめきや思考力を必要とするというよりは、単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています

また当校の理科では、様々な種類の問題が出題されることも特徴的です。一般的な中学受験理科でよく出題されるような記号選択、適語補充、用語記述、並び替えといった問題のほかにも、記述問題や作図問題などもよく出題されています。

出題傾向についての詳細

普連土学園中学校の理科では、物理・化学・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

なかでも物理からは「電気回路」「力のつり合い」といったエネルギーに関する問題が、化学からは「物質の性質」「水溶液の性質」といった問題が、生物からは「植物や動物の生態」が、地学からは「天体」「宇宙」に関する問題がよく出題されています。

必ずしもこれらの分野からのみ出題されるというわけではないので、幅広い対策が求められます。

難問・奇問といった、高度なひらめきや思考力を問うような問題は見られません。あくまで受験生の単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどです。

難易度がそこまで高くない分、受験生同士で点差がつきにくいことも特徴的です。ここ最近の合格者平均点は6〜7割程度とかなり完成度の高い解答が求められます

当校では複数回入試が行われますが、どの入試も難易度はそこまで高くありません受験生の演習量や知識量がそのまま得点に反映されるような内容になっています。

また、様々な形式の問題が出題されることも特徴的です。一般的な中学受験理科でよく見られるような記号選択、適語補充、用語記述、並び替えといった問題はもちろんですが、記述問題や作図問題などもよく出題されています。

記述問題は、基本的に現象の説明など典型的な問われ方のものがほとんどで、単元の基本事項を理解していれば満点を狙えるような内容のものが多いです。記述問題は各大問につき少なくとも1問は出題されており、当校の理科では頻出の問題となっています。

また、作図問題は一から受験生に作図させるというより、もともと解答用紙に記載されている図やグラフに書き込む形式が多いです。

なかでも、電流回路の図に適切な記号を記入したり、化学の実験についての結果を考察しながらグラフを記入する問題がよく出題されています。

当校の理科は、試験時間30分に対して総設問数が20〜25問と、比較的時間に余裕がないことが特徴的です。

完成度の高い解答が求められるので、高得点を取る上では解くスピードも非常に重要です。

入試対策法

分野別対策法〜実際の過去問を解いてみよう〜

普連土学園中学校の理科では、物理・化学・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

そのなかでも特に頻出の、化学・生物の問題について、実際の過去問を抜粋しつつ、対策法をご紹介します。

実際の出題例1〜化学〜

(2019年度第1回・第2問より抜粋)

〔2〕二酸化炭素について、1〜6の問に答えなさい。

 ラベルのはがれた気体のボンベがありました。先生の記憶によると、おそらく二酸化炭素であるとのことでした。友子さんは、二酸化炭素らしいボンベを使って、次の実験を行いました。

〔実験1〕気体( A    )に通じたところ、( B    )。このことから、二酸化炭素であることが確認できた。

  • 問1( A    )に適する液体を、( B    )に適する結果をそれぞれ答えなさい。

〔実験2〕ビーカーに水を入れ、BTB溶液を2〜3滴加えた。

操作1)二酸化炭素を通じたところ、溶液の色は黄色になった。

操作2)アンモニア水を青色になるまで加えた。その後、再び二酸化炭素を通じたところ、( C    )色をへて、再び黄色になった。

操作3)市販の“虫刺され薬”を青色になるまで加えた。その後、再び二酸化炭素を通じたところ、( C    )色をへて、再び黄色になった。

  • 問2( C    )に適する色として最も適当なものを、下の(あ)〜(お)より選び、記号で答えなさい。
    (あ)赤  (い)青  (う)黄  (え)緑  (お)無
  • 問3 下線部について、市販の“虫刺され薬”の液性は何でしょうか。下の(あ)〜(う)より選び、記号で答えなさい。
    (あ)酸性 (い)中性 (う)アルカリ性

【解答】

  • 問1 (A)石灰水 (B)白く濁った。
  • 問2 え
  • 問3 う

〔解説〕

  • 問3 BTB溶液を通じたときの、物質の色の変化は以下の通り。
    • 酸性:黄色
    • 中性:緑色
    • アルカリ性:青色

〔ポイント〕

  • 普連土学園中学校では、物理・化学・生物・地学の4分野から、それぞれ1問ずつ、まんべんなく出題されることが特徴的です。
  • 化学の問題のなかでは、ものの溶け方・水溶液の性質・物質の三態に関する問題が頻繁に出題されています。
  • 今回の問題では、問1〜3まで化学物質の性質についての基本的な理解を問う問題が続きました。いずれも基本的な用語説明や知識問題がほとんどです。難易度はそこまで高くない場合が多いので、満点を目指したい内容となっています。

実際の出題例2〜生物〜

(2017年度第1回・第3問より抜粋)

〔3〕動物の分類に関する1〜3の問に答えなさい。

生物に出会った場合に、「それが何ものであるか」を明らかにすることを「同定」といいます。すでに知られている生物であると同定できる場合がほとんどですが、固定できず、「○○の仲間」という段階までしかわからない場合は、新種である可能性を考えていくこともあります。

いま、ある動物Xがみつかったものとして、固定していきましょう。

なお、この動物Xは、次のA〜Jのグループのどれかに属するものとします。

A 鳥類/B は虫類/C 両生類/D 魚類/E 頭足類(イカ・タコの仲間)/F ウニの仲間/G クラゲの仲間/H バッタの仲間/I チョウの仲間/J 甲殻類(エビ・カニの仲間)

  • 問1 この動物Xの成体(おとなの体)は、からだの前後左右がはっきりとわかる。
    • ①このことから、明らかに除外されるグループをA〜Jの記号で2つ答えなさい。
    • ②①で選んだ2つのグループと同じく、成体の前後左右がわからない動物を次の(あ)〜(か)よりすべて選び、記号で答えなさい。
      (あ) ミツバチ/(い) ナメクジ/(う) タツノオトシゴ/(え) イソギンチャク/(お) ムカデ/(か) ヒトデ
  • 問2 この動物Xは、少なくとも一生の一時期、水中で生活している可能性が高い。
    • ①一生を通じて水中で生活する時期のないグループを、E〜Jの記号で2つ答えなさい。
    • ②AとBは基本的に陸上で生活するグループですが、例外を含んでいます。Bのグループから水中で生活する動物の例を1つ答えなさい。
  • 問3 この動物Xの体の表面は皮膚がむき出しで、毛や殻のような丈夫な構造に覆われていない。
    • ①このことと、問1・問2までにわかった内容から、動物Xが属するグループを2つにしぼりこむことができます。どの2つかA〜Jの記号で答えなさい。
    • ②①で答えた2つのうち、どちらのグループに属するかを決めるには、どのような特徴をもつことがわかる必要がありますか。
      • どちらのグループに属するかを自分で決め、解答欄の()に記号を記しなさい。
      • もう1つのグループではなく、自分で決めたグループに属すると判断するのに必要な根拠を2項目以上答えなさい。

【解答】

  • 問1①F・G ②(え)、(か)
  • 問2①H・I ②ウミガメ、ワニなど
  • 問3
    • ①C・E
    • ②C:背骨があり、成体は肺呼吸を行う。 E:背骨がなく、東部の一方が足とつながり、もう一方が腹とつながっている。

〔解説〕

  • 問3②
    C:両生類 E:頭足類
    →異なる点は、「⑴背骨があるかどうか」「⑵呼吸の仕方」「⑶頭と腹の形の違い」など。

〔ポイント〕

  • 普連土学園中学校の理科では、様々な形式の問題が出題されることが特徴的です。一般的な中学受験理科でよく見られるような記号選択、適語補充、用語記述、並び替えといった問題のほかにも、記述問題や作図問題も出題されています
  • 今回取り上げた問題のように、それぞれの大問につき少なくとも1問は記述問題が出題されるという場合がほとんどです。難関男子校で出題されるような難問・奇問ではなく、あくまで単元の基本的な理解を問うような易しい問題がほとんどなので、満点を目指したい内容となっています。

高得点を目指す上での「カギ」とは?

  • 知識問題では満点を目指す
    普連土学園中学校の理科では、難関男子校で出題されるような難問・奇問は出題されていません。
    あくまで単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています。受験生の知識量や演習量がそのまま得点に直結するため、苦手分野を残さないようにしっかり対策を行いましょう。
    合格者平均点は、ここ最近で約6〜7割前後を行き来しており、毎年完成度の高い解答が求められます。
    一方で、問題によって難易度に少しばらつきがあることも特徴的です。覚えていればすぐに答えることができるような知識問題は、時間をかけずに解き終え、なおかつ満点を目指しましょう。
  • 過去問演習は入念に
    普連土学園中学校の理科では、様々な形式の問題が出題されることが特徴的です。
    一般的な中学受験理科でよく見られるような、記号問題、適語補充、用語記述、並び替えといった問題のほかにも、記述問題、作図問題、計算問題なども毎年必ず1問は出題されています。
    記述問題は、現象説明や用語説明などの短めの記述がほとんどです。問われていることは基本的な知識ばかりで、難易度の高い問題はあまり見られません。
    作図問題は、自分で図やグラフを完成させる形式の問題が多いです。物理の電気回路、グラフを伴う化学の実験に関する問題などでよく出題されるので、過去問を通じてそのような問題に慣れておきましょう。
    入試本番で独特の形式に戸惑うことがないよう、過去問演習は事前にしっかりと行いましょう。
  • 時間配分は慎重に
    普連土学園中学校の理科は、試験時間30分に対して大問が4問、総設問数が20〜25問となっています。
    1問あたりにかけることができる時間は約1〜2分程度と、あまり時間に余裕がないことが特徴的です。
    試験時間が始まったらまず全ての問題に目を通し、得意な分野や解きやすそうな問題から手をつけましょう
    試験終了前の5〜10分間は必ず見直しの時間とし、計算ミスや解答の抜け落ちがないかどうかしっかりと確認しましょう。

まとめ

今回は、普連土学園中学校の入試情報や、理科の出題傾向、入試対策方法についてご紹介しました。

当校の理科は、試験時間30分に対して大問が4問、総設問数が20〜25問程度となっており、試験時間に対する問題量が多いことが特徴的です。

高度なひらめきや思考力を問うというよりは、単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどで、受験生の知識の定着度や演習量がそのまま得点に直結するような良問が揃っています。

また「それぞれの単元についての基本的な知識が問われる」、「様々な分野からまんべんなく出題される」といった点も特徴的です。過去問研究は抜かりなく行い、入試本番で動揺しないようにしましょう。

入試本番まで時間は限られていますが、他教科とのバランスを考えつつ、できる限りの対策を行いましょう。

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参考