中学受験・国語 説明文の読解ポイント3つ

中学入試の国語は、物語文などの文学的文章と、説明文や論説文を中心とした説明的文章から大問が1つずつ出題されることが多いです(中には随筆、詩、超長文の物語文1題など、学校によって出題の特徴は様々です)。

今回は、説明的文章のなかから、「説明文」の読解ポイントをまとめてみます。説明文とは、ひとことで言えば、「何かについて説明している」文章です。それは当たり前なのですが、その説明されている「何か」は小学生にとっては難しい内容であることが多いです。もちろん、論説文同様、筆者は多くの人に理解してもらうため、説明をよりわかりやすく具体的に、あるいは繰り返し、言い換えたりしてあの手この手で説明しようとしていますが、内容を把握出来ないと正確な読み取りが難しいと感じてしまう受験生も多いでしょう。

物語文や随筆文とは異なり、淡々と「何か」について説明している説明文、コツをつかむと理解しやすい文章です。読解ポイントを押さえ、難しい言葉が使われていてもしっかり向き合って、高得点をとれるようにしていきましょう。

ポイント①まずは「何に」ついての文章なのか把握する

説明文の場合、多くは初めの段落に「~について」という問いかけや伝えたいこと、説明したいことのキーワードが入っています。いわゆる「問題提起」にあたる部分です。これからこういうことについて説明していきますよ、というあいさつ代わりの部分です。ここでいう「キーワード」とは、文章中に何回も繰り返し出てくることばですから、筆者が何について説明したいのかを読みとる大きなヒントになりますので、必ず押さえるようにしましょう。

たとえば、初めの一行で、「みなさんは○○について知っていますか?」などと出てくると、この文章で筆者は○○について説明しようと考えているんだな、と予測することができます。あるいは、「~についてどう考えますか?」というように、読み手に語り掛ける、質問(問いかけ)で始まる場合もあります。

いずれにしても、説明文の場合、まず「問題提起」「具体例」で詳しく説明→「結論」で終わる、という形が一般的です。中には、結論が初めに書かれているものもありますので注意が必要です。説明文とは、筆者が何かについて読み手に説明、紹介したいので、よりわかりやすく、ことばを言い換えたり、繰り返したり、また具体例を出したりして説得力を出そうとしている文章ですから、まずは「何について説明している文章なのか」ということをとらえて読むことができると、少々難しいことばや言い回しが出てきても、理解しやすくなります。

ポイント②指示語をしっかり押さえる

説明文では、筆者が何かについて説明しようとしているわけですが、同じことを長々と繰り返すことは比較的少なく、「指示語」(いわゆる「こそあど言葉」)が多用されています。そうしないと、文章が冗長になりすぎて伝えたいことが伝えられなくなるからです。そこで、指示語が文章中の何を指しているかに注意を払いながら読むことが必要になってきます。

読解問題の設問では、「傍線部があらわす内容は何ですか」というような形で出題されます。その際に、傍線部に「そのことは」「それは」など、指示語が混じっていたら、その指示語が文章中のどの部分を指しているかを探し出します。傍線部の前後に書かれていることが多いですが、文章のはじめや最後に書かれていることもあるので、傍線部付近だけを答えを探しながら読むのではなく、やはり文章全体を正確に読みとることが必要になってきます。

難問の場合、傍線部分に含まれている指示語が文章中のどこを指しているかについては探し出したものの、その部分にさらに指示語が含まれている、ということがあります。その場合は、やはり傍線部分の答えの部分の中にある指示語の内容をさらに探り当てなければなりません。こういった場合には、先ほど書いたように、段落がかなり飛んで、初めの問題提起の部分や、最期の結論部分に内容が書かれていることも多いので、注意深く読まないと正解することが難しいです。やはり、「読みながら探す」ことも大切ですが、「文章全体の構成を押さえて答える」ということが必要になってきます。文章全体を読んで、何についての説明が書かれているのかを理解することが大事です。

ポイント③接続語を押さえる

説明文では、多くの接続語が活用されています。そして、だから、しかし、なぜなら、、、筆者が説明したいこと、述べたいことに合わせて使い分けられています。接続語とは、文字通り文と文、段落と段落をつなぐことばです。ここで注意したいのは、接続語をはさんで、前の文と後の文のつながりをしっかり読み定めることです。つまり、接続語が文章中で果たしている役割をしっかりつかむということです。

たとえば、「そして」なら、前の文に何かを付け加えるときに使われます。「しかし」なら、前の文や段落を否定したり、逆のことを言いたいときに使われます。読み進めながら、何について説明しているのか、この接続語を使うことによって筆者は何が言いたいのかをしっかりつかむことが大切です。接続語を読み切ることができれば、文章全体の構成もわかりますし、筆者が強調したいことがどこに書いてあるかも理解できます。

また、なにかを説明するにあたり、その「何か」の長所と短所をそれぞれ説明することによって、読み手を説得するという手法が使われることがあります。何かを説明されるときに、長所ばかり語られても、「本当にそうかな?」と疑わしい気持ちになりませんか?筆者にとっても、そのように読み手に疑われてしまっては、「何か」の長所を説明しようにも説得力が落ちてしまいます。より多くの人に理解してもらうために、長所と短所はセットで書かれていることが多いです。文章によっては、賛成、反対論がセットになっている場合もあります(これは主に論説文の場合ですが)。

どこで話題が変わったのか、段落の内容、中心部分はどこなのかを見つけるヒント、それが接続語です。「つまり」「だから」などが出てきたら、その前の部分のまとめが来るな、とわかり、その部分には文章の重要部分の要約が書かれていることが多いです。接続語の特徴を理解したうえで文章を読み進めると、より理解を深めることができますし、設問にしっかり対応でき、正答率が上がります。

まとめ

説明文は、筆者が説明したい「何か」についての説明がなされている文章です。筆者は、多くの読み手にその「何か」を理解してもらうために、指示語を活用して言い換えたり、キーワードを繰り返し書いたり、さらに接続語を活用して文章にメリハリをつけているのです。指示語や接続語をきっちり押さえながら読み進み、文章の全体像、筆者が説明したいことをつかむことができれば、設問の多くに対応できます。やみくもに読むのではなく、このようにルールに従って、正確に、客観的に文章を読むことが大切です。指示語、接続語は文章中に「あってあたりまえ」と思いがちですが、文章の展開を押さえるうえで非常に重要なことばです。ぜひ、読み飛ばすことなく、内容を考えながら読みとるようにしていきましょう。

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