中学受験・国語 詩の読解ポイント6つ

中学受験の国語において、詩の問題は、入試での出題頻度はそれほど高くありません。しかし、最難関の筑波大附属駒場中学では毎年のように出題されますし、難関校のうち、毎年のように出題する文種を変えてくる学校でも出題されることがあります。

ですが、頻出ではないため、塾で時間をとって詩の読解方法を解説するということはあまりありません。出たとこ勝負、という色合いが強くなっています。それだけに、読解がいい加減になってしまう受験生が非常に多いのです。たしかにつかみどころのない「詩」ですが、読解のポイントはきちんとあります。今回は、詩の読解ポイントをご紹介します。ルールに従って読み進めていくという点ではほかの文種と区別する必要はありません。しっかり読解ポイントを押さえて、正確に読みとれるようにしておきましょう。

ポイント①まず題名をしっかり確認

いきなり詩の本文を読んでも、何のことやらわからない、という経験はありませんか?詩には題名がついています。それが読み解いていくうえでの大ヒントになるのです。題名を確認しないで読んでいくと、作者が意図した、描きたい世界を読み誤ることになります。詩の題名には、作者が一番感動したことが端的にあらわされているはずです。詩のテーマ、作者の言いたいことを問う問題では、まず詩の題名についてどういうことか確認し、作者の言いたいことを考えながら解答するようにしましょう。

ポイント②繰り返し出てくることばを確認

詩の中に繰り返し出てくることばがある場合には、そこに作者の言いたいことや感動がこめられています。あまりに感動したので、「思わず」繰り返しているのです。文学作品の作者は、自分の「言いたいこと、主張、感動」を読者に知ってほしいので、何度も繰り返してしまうのです。そのことばを探しましょう。これは、詩に限らず、ほかの文種の読解問題全般に言える大切なポイントです。

ポイント①②の段階で、まず詩の全体像を見通すことが大切です。詩のテーマ、作者の感動をしっかりとらえましょう。これが詩の問題の攻略のカギです。

ポイント③例え(比喩)に注意

例え、つまり比喩には細心の注意を払いましょう。叙景詩のように自然の情景を描いた詩の場合、情景などが何かを例えていることがあります。情景を淡々と述べているように見えますが、そこに作者の情感や考え、感想が表されていることがあります。

何を例えているのかわからなくなったら、その表現や文章の一点だけに注目するのではなく、改めて題名から詩全体を読み直してみて、その詩のテーマを考えてみましょう。「一歩引いてものを見る」という感覚も、詩の読解では大切です。

ポイント④詩の問題は客観的に読まなければならない

どのような文種でも、作者の伝えたいことを「客観的に」読まなければならないことは同じです。詩でも同じことが言えます。自分はこう思う、と主観的に考えて解答してしまいがちなのですが、詩の問題はそのような読み手の主観は聞いていません。感想を聞いているわけではないからです。それならどんな解答でもOKということになり、特に入試では差をつけることができません。主観的な考えや先入観にとらわれないことが大切です。

たとえば、「春」がテーマの詩があったとします。「春」と聞くと、ある人は心が高揚するような気持ちになるかもしれません。ある人はわかれの思い出があって寂しさを感じるかもしれません。またある人は花粉症がひどいので、忍耐の季節だと感じるかもしれません。漢字方は人それぞれなんですね。問題は、詩の「作者」は春に対してどんな気持ちを持っているのか、ということです。

解答のカギは必ず詩の中にありますから、それを探す、というスタンスで解くようにしましょう。自分の考えを思い浮かべるのではありません。詩の作者の立場や感情を客観的にとらえて読み、解答するように注意しましょう。

ポイント⑤それぞれの「連」に注目

通常の文章の区切りは段落と言いますが、詩の場合は「連」と言います。何行かの文と、その次の文の間が空いているので、そのような連のある詩は読解しやすいと思います。詩は作者の考えや感動をまとめたものですが、いくつかの連のどれかに、詩全体の要点とも言える連があるはずです。その部分を探しましょう。多くの詩は、最後の連に作者の感動が描かれていることが多いですが、技法を使うことによって真ん中に書かれていたり、最初に合ったりしますので、連に注目して読むようにしましょう。

ポイント⑥表現方法や表現技法をおさえておく

設問で問われていなくても、どの表現技法が用いられているのかは確認しておきましょう。詩の表現技法には、倒置法や擬人法、体言止め、比喩など代表的なものがありますから、それらはしっかり押さえておきましょう。「この表現技法をなんというか」という設問が出題されることもあります。先ほど、比喩には注意するように書きましたが、表現技法が用いられているところには、作者が強調したいところ、作者の感動のポイントがあるのです。大きな読解のヒントになりますから、しっかり押さえておきましょう。

詩の読解のまとめ

詩の作者は、自分が感動したことや伝えたいことに共感してほしくてその詩を書いたはずです。みなさんが詩を書くときは自分の感動を書きますよね。詩の読解の時は、「作者の」感動を探して、そこに感情移入をするようにしてください。これは決して「主観的に読む」ということではありません。作者の感動を客観的に読みとったうえで、そこに描かれている感動や伝えたいことをより深く読みとるのです。そこに詩の読解の難しさがあります。

詩の読解においては、全体のテーマを常に意識しておくことが大切です。設問一つにとらわれて、「木を見て森を見ず」ということのないように、詩全体を通して作者が伝えたいこと、感動したことをしっかり読みとるようにしましょう。

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