海城中学に合格するためには?出題傾向と対策②国語

海城中学の国語・出題の特徴は?

海城中学では、第1回・第2回入試とも、物語文+説明的文章(随筆が出題されることも多い)の読解2題構成に加え、漢字が平均して5問ほど出題されます。記号選択問題、適語補充に加え、記述問題も出題されるので、偏らず様々な出題形式に慣れておくことが必要です。

物語文の出題傾向

物語文として出題されるのは、小学校高学年向けの話題作(梨木香歩、東野圭吾など)が多いです。状況設定の把握登場人物増の把握心情をとらえること、という物語文の読解で求められるすべての要素が要求されます。記述問題では、登場人物の行為の背景にある心情を説明させる問題がよく出題されています。また、表現の特色や、情景描写を通して文章の細部の表現の効果を読みとらせる問題や、文脈整序(並び替え)の問題も出題されます。

説明的文章の出題傾向

説明的文章では、世相を反映した文章が取り上げられる傾向にあり、内田樹の評論など、文章そのものが難しい場合もあります。ほぼ毎年、要旨・要点を正確に読みとっているかどうかを記述問題の形で試す出題があるので、いい加減な読解では点数が取れないようになっています。

出題全体における注意点

  1. 解答形式は記号選択が多めで、適語補充、記述も出題されます。抜き出し問題は比較的少ないことが多いです。
  2. 問題文が長めなので、繰り返し読んでいる時間的余裕がなく、素早く正確な読解と、設問の内容を把握して的確に答えていくことが必要になります。
  3. 記号選択問題が多めですが、選択肢の多くが50字を超えるもので、一見易しそうに見えてもよく練られています。安易に読み飛ばし、一般常識にとらわれて答えると正解するのは難しいです。簡単に答えが出せる問題は少ないので、本文中の設問のヒントとなる部分を読んで考えなければなりませんが、何回も繰り返し読んで答えを出す余裕はありませんから、時間との勝負ともいえるでしょう。
  4. 記述問題の総字数は、年々増加しています。「〇字以上△字以下でまとめなさい」など、制限字数にきっちり合わせなければいけないという特徴があるので、解答すべき要素を過不足なくとらえ、簡潔にまとめなければならない出題になっています。
  5. 設問の内容としては、全般的に要旨・要点や主題を把握させるオーソドックスなものが多いと言えます。接続語や慣用的な言い回しなどの適語補充、指示語の問題は物語文、説明的文章に関わらず出題されています。
  6. 言語要素の知識問題は、長文読解問題の中に組み込まれる形で出題されています。最初にも書きましたが、漢字は必ず5問程度出題されるので、ここで失点しないようにしなければなりません。

海城中学の国語の出題意図

漢字・語彙の問題には注意が必要!

漢字が毎年5問程度出題されると書いてきましたが、漢字・語彙の問題で毎年12~13点の配点があると考えられるので、これを確実に取れればアドバンテージとなります。しっかり準備し、自信をつけておく必要があります。特に説明的文章の、抽象度の高い文章で飛び交う難度の高い語彙力は、日常生活で身につけるのは難しく、漢字や語句の練習を行う中でコツコツ身につけておく必要があります。

海城中学では、中1で漢検3級、中2で準2級、中3で2級を必修で受験させており、学校全体で語彙力アップに対する意識が強いと言えますから、軽く考えず、必ず全問正解する気持ちで勉強することが重要です。

物語文の出題意図は・・・

物語文の出題意図は、登場人物の関係性や心情、心情の変化に注目し、文章全体の構造を正確に要約できる力、つまり読解の基本すべてが身についているかどうかを見たいというものです。受験生が感情移入しやすい文章をなるべく選ぶようにしているとの話もあります。記述の問題では、「なぜそのような行為に出たのか」という根拠を言語化することを求めていますが、難しい言葉を使わなくてもよいし、部分点もありますから、空欄にせず、自分なりに考えたことを伝えたいという気持ちで表現することを意識する必要があります。

説明的文章の出題意図は・・・

説明的文章については、文の機能や性質の分類・識別ができる力が求められているといえるでしょう。段落の中での一文がどういう働きをしているかを読みとり、文どうしのつながりを読みとるという、文→段落→文章へと広げていく読解ができるようにしておく必要があります。また、「具体的な文」と「抽象的な文」の分類はできてほしいという出題意図が見えます。ただし、難しく考える必要はなく、抽象的な文に傍線が引かれていれば、「具体的に説明」することを求めている設問だな、具体的な文に傍線が引かれていれば「つまり何が言いたいのか」ということを聞きたいのだな、ととらえられれば大丈夫です。

海城中学の国語で合格点をとるための対策は?

選択肢問題がカギの一つ

物語文、説明的文章で記述問題がそれぞれ1問ずつ出題されますが、選択肢問題、記号問題がほとんどです。そして、その難度はかなり高いので、普段の学習から、選択肢問題を解いたときは、なぜその答えになるのか、つまり「この選択肢のどこが間違っていてどこがあっているのか」を意識して必ず確かめる習慣をつけておきましょう。選択肢問題を解く場合、正解していたものについては確認しないことが多いのではないかと思いますが、たとえ正解した問題であっても、ほかの選択肢のどの部分が間違っているのか考えるところまで、選択肢を吟味しておきましょう。その練習を積んでおけば、海城中学の難度の高い選択肢問題を速く、正確に解くことができるようになります。

記述問題は絶対に空欄にしない

たとえば模試を受けるときは時間的に間に合わず、記述問題が空欄になってしまう、という経験をしたことがきっとあると思います。その場合、ただ答えを確認するだけではなく、模試が終わった後でも必ず記述問題を書いてみましょう。出題傾向のところでも書きましたが、記述問題は、難しいことばを使う必要はありませんし、部分点もあります。空欄にすれば部分点ももらえず、まるまる落としてしまいます。自分なりに考えて伝わるように答えを書けばよいのです。

「何を書けばよいのか」という設問をしっかり読みとり、字数以内に簡潔にまとめることが要求されるのですから、その手順に従って書けば書くほど記述問題はうまく書けるようになってきます。書く手順を身につけ、模試や過去問を解いたときに書けなかったものでもそのままにせず、積極的に書く練習を積みましょう。

時間配分には要注意

海城の国語は制限時間に対して文章が長く、設問も長くて難しいものが多いですから、スピードが要求されます。模試や過去問だけでなく、通常の国語の学習でも、時間を意識して解くように心がけましょう。そうした練習をすることにより、大問1題でどのくらいの時間がかかるのか、それぞれの設問でどれくらい時間がかかるのかを意識することができ、最終的に全体でどのくらいの時間で解けるのかがわかってきます。海城中学に限りませんが、国語は長文化、設問が難しくなる傾向にあります。普段の学習の時から問題を解くスピードを意識することを忘れないようにしましょう。

海城中学の国語対策にオススメの問題集

中学入試の難問が多く収録されています。解答例も載っており、解説も詳しいので、解説もしっかり読むようにして活用しましょう。

収録されている問題も、難問が多く、解説も非常に詳しく書かれています。海城中学の選択肢問題は非常に数が多く難しいものが多いですが、この問題集では、選択肢のどこが間違っているか、という選択肢をしっかり検討する方法まで書かれているので、必ず確認して学習し、海城中学の選択肢問題対策に活用するとよいでしょう。

まとめ

海城中学の国語は、時間内に長文を読み、内容を正確につかんで、設問をしっかり読み、確実に答えていく忙しい入試です。選択肢の正答率を高めるとともに、記述問題は空欄にせず、自分のわかる言葉でよいので確実に書いて部分点を稼ぐ、そして漢字・知識の問題もおろそかにできません。要するに、総合的な国語の能力が求められているのです。これから解いていくであろう普段の国語学習のときの問題、模試の問題、過去問に至るまで、設問1つ1つを大切に、しっかり対策を行いましょう。

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