【中学受験】小学生でも楽しんで漢字を覚えられる!今すぐ実践したい3つの習慣

国語の基礎であり、得点源になるはずの漢字ですが、覚えるのに苦労しているお子さんが少なくありません。

  • 読解問題は正答したのに、漢字が足を引っ張っている・・・
  • 漢字も勉強しているはずなのに、なかなか覚えられない・・・
  • そもそも、つまらないからと漢字を勉強していない・・・

などと、漢字で苦しむ人はとても多いです。

漢字が覚えられないと、もちろん書き取り、読み取りで大量失点するだけでなく、中学受験で非常に大切な読解力をも養成することもできません。これは、国語のみならず、ほかの科目にも影響してきますから、早め早めに対処しておかなければなりません。

最近の入試問題は、国語以外でも問題文が長く、漢字も多用されています。ぜひとも苦手意識は早い段階で払拭したいものです。

今回は、漢字がなかなか覚えられないお子さんへの処方箋と、まだ受験学年になっていないお子さんには、早めに身につけたい習慣を3つご紹介します。

習慣① 家の中に漢字の一覧表を貼る

小学校低学年のうちから、すでに実践されているご家庭も多いと思いますから、「え、そんな習慣?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、それを有効に使えていますか?

どの教科でも「見たことがある」「どこかで見た」という経験があると、いざというときに記憶を引き出すことができるようになります。漢字の場合は、小学校でも一覧表が配られることもありますし、市販のものでも図を使うなどしてイメージを持ちやすいものも多くあります。

ですが、ただ貼っておいて「覚えなさい」といっただけではその漢字は自分のものにはなりません。家の中に漢字表を貼るということは、常日頃から子どもの目に漢字が入るようにしておき、イメージを頭に焼きつける意識づけがあって初めて役に立ちます

本やマンガを読んでいるときにも、漢字表がすぐ見えるところに貼ってあると、すぐに調べられるので便利です。それを繰り返すことである漢字のイメージを頭に焼き付けるのです。もちろん部屋でなくても、トイレやリビングなど、目につきやすいところであればどこでも構いません。

そして、自分で一つ一つ見る習慣が身についてきたら、ぜひほめてあげてください。「これなんて読むの」とお子さんが聞いてきたら、一緒に見て、こういう意味だよ、と話してあげることも記憶するにはとても有効です。

習慣② 漢字の成り立ちを調べて興味をもつ

漢字を正確に書けるようにするための方法として、へん、つくり、かんむりなどの部首ごとに漢字をまとめると、記憶を整理しやすくなり、残りやすくなります。

部首は、その漢字の意味を表しています。ただ単に漢字を練習すると、無味乾燥な「記号」を覚えるのと同じですから、頭になかなか入りません。意味のまとまりでグループを作ってみると覚えやすくなります。

また、漢字の部首以外の部分は漢字の音読みを担当しています。たとえば「草」という漢字は、部首は「くさかんむり」で意味を表し、残りの部分の「早」は音読み「ソウ」を表しています。

このように、漢字の成り立ちを理解すると、漢字そのものに興味がわいてきます。子どもの心にこの感情が生まれると覚えるのが楽しくなりますから、ぜひ心がけてみてください。

小学生向けの漢和辞典もたくさん出ていますから、手に取ってみてわかりやすいものを使ってみるのもいいでしょう。漢字の成り立ちをわかりやすく、イラストを使って説明している参考書を活用してみても良いと思います。

習慣③ 漢字を習ったら使ってみる

新出漢字を習ったら、それを使って短文を作ってみると良いでしょう。「知っている」という段階から、「使う」段階にステップアップするということです。

具体的な方法としては、短文を作ってみるのが一番です。日記や学習記録などを利用するといいでしょう。使えば使うほど漢字を書くことへの抵抗が減りますし、意味がわかってきますので、記憶に残りやすくなります。お子さんは、「習ったばかり」のときは「使ってみたい」と思っています。ぜひそのチャンスを逃さず、活かしてください。

問題集を使う場合は、は文章に含まれた熟語を書かせるようなタイプが、意味と関連付けできますし、実践的なので興味を持って覚えられるのでおすすめです。

ですが、ただ何回も練習させるというタイプの問題集だと、興味が持てず、練習するのがつらくなってくるお子さんも多いですから、注意して選びましょう。

まとめ

最後に、「意味のない漢字練習はつらいだけ」です。

何回も書くことは記憶の基本ですが、その前に一工夫できないか考えてみましょう。先ほども書きましたが、ただ何回も書いて覚えさせるタイプの問題集だけに頼ると、「覚える」どころか「作業」になってしまいます。とにかく何回も書いて覚えろ、というのは体育会系の大人の発想です。発想を切り替えてください。

もしスケジュールに余裕があるなら、書道塾に通うのも一手です。漢字を書かない書道はあり得ませんし、漢文や漢字の成り立ちについての知識を学べます。正しい書き順や読み方、難読文字、四文字熟語等も学べるでしょう。

きれいに字を書くために必要な知識なのですが、漢字を覚えるためにも有効です。学校でも書道の時間はありますから、低学年の方、すでに書道塾にお通いの方はそういった時間をぜひ大切にしてください。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。