中学受験国語の偏差値45~55から伸びない方の特徴と、オススメ問題集4選

中学受験生の方で「国語の成績が上がらない」「どんどん下がってきてしまった」と悩む方はとても多いです。

なかなか成績が安定しないとはいっても、ある程度は取れてしまう、それが国語を軽視しがちな原因の一つです。ですが、これから取り組んでいく入試問題や模試などではそのような言い訳は通用しません。

そして、大体同じような偏差値をとってくるということが多いのも国語の特徴です。ですから、成績を振り返って、自分の国語の成績のレベルがどのくらいにあるのかを分析して、それに合わせて段階的に実力をつけていく必要があります。

今回は、国語の読解の方法も交えて、国語の偏差値が45~55の間で安定しない受験生の方が成績を底上げし、ブレのない成績をとるのに役立つオススメ問題集をご紹介していきたいと思います。

国語の偏差値45~55の受験生の特徴は?

国語の偏差値がよくて55前後、あまりできなかったときは45前後、という受験生の方は非常に多いのではないかと思います。言い換えれば、模試やテストによって国語がの成績が安定しないゾーンの皆さんということになります。

偏差値が10違うということは、模試やテストの種類にもよりますが、おおむねテストを受けるごとに点数で20点以上差がつくということだと思っていただけるとイメージがつきやすいかもしれません。

国語の偏差値が45~55の受験生は、けっして「国語ができない」というわけではない方がほとんどです。

いわば、「特別できるわけでもないけれど、全くできないわけでもない」あるいは「特に解法を意識しないで模試やテストを受けているので、結果が出てみないとどのくらいできたか予測がつかない」という受験生がこのゾーンに集中しています。

そして、受験生の母集団のうちで一番多いゾーンがこの偏差値45~55の中にとどまり、それ以上にもそれ以下にもあまりならず、「低め安定」という状態にあるのが現状です。

それではここから国語の偏差値が45~55をいったりきたりという受験生に多いタイプをいくつか挙げてみましょう。あてはまることがあると思います。

知識の問題があやふやで正答率が低い

模試やテストでは、必ず漢字やことばの知識が出題されます。塾にもよりますが、総合模試では漢字や知識の問題が100点~150点満点のうち、20点~40点を占めることも多いのです。

記述問題などに気をとられて、最初の方に配置されている漢字やことばの問題でつまずいてしまい、他の受験生が必ずとってくるような問題でかなりの差をつけられてしまうことで、偏差値が簡単に10、あるいは20下がってしまうことも珍しくありません。

入試問題にも、必ず漢字やことばの問題が出題され、一定以上の点数が配点されています。これを「直前に対策すればなんとかなる」と思っていると、あっという間に直前期になり、悠長にまとめて覚えるということはできなくなってしまいます。

ある難関校でも、毎年のように漢字だけで10点から15点程度出題していますが、それは中学校に入学してから漢字検定などを受けるにあたり、必要な基礎力が備わっているかどうかを見るために出題しているのです。

国語の配点が高いのは長文読解問題であることはたしかですが、10点~20点、知ってさえいれば答えられる漢字や知識の問題を落としてしまっていては、いくら長文読解問題で頑張って点数を稼いでも帳消しになってしまいます。

こうした漢字やことばの知識の問題で他の受験生に大きく差をつけられてしまい、結果として偏差値が安定しないということはよくあります。

書き抜き問題でよく間違える

広範囲でいえば書き抜き問題も、記述問題の一種類と言えます。長文読解問題の中で「あてはまる部分を〇字で抜き出しなさい」、あるいは「該当する部分の最初と最後の5文字を書きなさい」という問題がよく出題されますね。

このような書き抜き問題ですが、毎回必ず確実に得点できていますか?

設問をよく読まずに飛びついて、聞かれたことに答えていなかったり、的外れなところを抜き出したりしていませんか?

あるいは、答えだと思うところを見つけたけれど、書き抜く際に一行間違えてしまったり、ひらがなをカタカナで書いてしまったりと、設問の条件にしたがっていないのにできた気になって、結果を見たら不正解とされていた、そのような経験はないでしょうか。

書き抜き問題では、設問で「これを書き抜きなさい」と指定された内容を指定された形で間違いなく抜き出すということが求められます。簡単なようでいて、実は「指定された形で」抜き出すことができていないという受験生は非常に多いのです。

ですから、書き抜き問題は、受験生の中で差がつきやすい問題形式の典型的なものと言えるのです。

これまで受験してきた模試やテスト、授業中に解いた問題を見直してみてください。設問の指示通りに書き抜けているでしょうか?

書き抜き問題は一字一句間違えても不正解にされてしまう、非常に注意力の必要な問題です。書き抜き問題でこれまでまちがえたものを見直してみて、自分がどのようなパターンの問題で失点しているか確認してみましょう。

中には、「句読点を入れない」「句読点を入れる」という細かいともいえる指示が設問に書かれていることもあります。それを見落としているパターンも非常に多いのです。

書き抜き問題は部分点がありません。正解か不正解かのどちらかです。しかも、一文字の間違いが命取りになります。

単に文章中に書かれていることを抜き出せばいいというような軽い気持ちではなく、一文字ごとに注意を払って書き抜くように習慣づけるようにしましょう。

時間切れになってしまい、最後まで問題を解ききれない

覚えられていないものに時間をかけすぎて時間切れ

国語のテストは、漢字やことばの知識の問題と長文読解問題2題程度で作られていることがほとんどです。

長文読解問題に一番時間がとられるので、漢字やことばに関する問題は、時間をかけずに解き進んでいくことが重要です。このような知識に関する問題は、「知っているか知らないか」のどちらかなので、必要以上に時間をかけてはいけません。

ですが、知識に自信がないと、書いては消し、書いては消しを繰り返し、知識問題で多くの時間をとってしまい、場合によっては長文問題まるまる1題手つかずで終わってしまうということもあるのです。

そうすると、50点近くの失点となってしまい、取り返しのつかないことになってしまいかねません。

少し考えて思い出せるようであればよいのですが、知らない知識はいくら考えても正解は出てきません。ですから、とき直しや復習をするときに、わからなかったものは正確に覚えることとし、本番では時間配分を忘れないようにする必要があります。

どの教科でもそうですが、手をつけられなかった問題は白紙で出すことになるので0点になってしまいます。しかも、中心となる文章読解問題に手をつけられなかったとしたら、大量失点してしまい、成績が安定しないのも無理はないのです。

知っているものはその場で解き、知らないものは飛ばして次にいく、そのような「割り切り」が大切です。

書き抜き問題や選択肢問題に時間がかかりすぎて時間切れ

先ほども書きましたが、書き抜き問題は、答えにあたるところを探すのに時間がかかったり、書き抜きを正確にできなくて点数に結びつかなかったりすることがよくあります。

選択肢問題は、長文読解問題の設問で非常に多く出題されます。内容は、問題文の傍線部に書かれている内容と一致するものを選ぶものや、結論と対応する理由となる選択肢を選ばせるなど、さまざまな種類があります。

そんな選択肢問題は、問題文と設問をよく読み、問われていることを正確に把握できれば正答できるようにできています。

しかしそのためには、長い問題文を読んだうえで、設問の文も読まなければなりません。そして、最近は設問の文が非常に長くなっていて、一見しただけでは内容を把握できないようなものも増えています。

そうすると集中力が保てず、何度も文章を読み直すことになり時間がなくなってしまいます。

集中力を保ったまま書き抜き問題や選択肢問題にきちんと答えるためには、問題文の段落ごとや場面ごとに、重要な文に線を引いたり印をつけておいたりすることが必要です。

「結論を書いている段落はどこなのか」「理由や具体例を書いているところはどこだったのか」「主人公の気持ちが変化したきっかけは何だったのか」などに注意せずに時間に追われてざっと問題文を読んでも、また読みなおさないと設問が解けない、ということになってしまいます。

それでは、最後まで設問に答えきれず、時間切れになってしまいます。国語の偏差値が45~55の受験生の方には、このような症状をかかえている方が非常に多いです。

このような「時間切れ」問題は、国語の能力自体は高い受験生でも起こりえます。読みとる能力は高くても、深読みしすぎて迷ってしまったり、いつの間にか筆者の伝えたいことから離れていってしまったりすることがよくあります。

そういった場合、ほかの教科では成績がとれても、国語だけガクッと成績が下がってしまうので注意が必要です。

記述問題に手が出ない

この偏差値帯をいったりきたりしている受験生の場合、「記述問題」に手が出ないという方も非常に多いです。

記述問題は文章全体を読み通さないと書けないものが多いので、設問の中でも最後の方に配置されていることが多いですが、ある程度読み進んだ段階で書くことができるものもあります。

ですが、記述問題というだけで敬遠してしまい、手をつけずに白紙のまま出してしまう方が多いのです。

記述問題は完璧に書かなければいけないわけではありません。大人が出題し、子どもが答えるわけですから、大人と同じ解答が書けるわけがないのです。

それなのに、自分の考え方と実はあっているのに模範解答と全く違うものに見えてしまい、苦手意識が強くなってしまうということもよくあります。

偏差値45から55のレベルを脱却するために必要なこと

ここまで色々な特徴を見てきましたが、すべての問題に一度に対処できるようになるわけではありません

ですが、国語は正しい勉強法で文章を読み解く訓練をすれば、必ず成績が上がる教科です。

偏差値45~55の間の受験生の方は、決して国語ができないわけでもないけれど、得意科目とは言えない、という意識を持っている方が多いと思います。

自分が苦手とする種類の設問に対応することができるようになるために、正しい解法を理解し、少し時間はかかるかもしれませんが、克服できるものをひとつひとつ潰していきましょう。

国語の成績を向上させていくためには、塾のテキストや宿題、授業時間中の演習も大切ですが、同じ問題は入試問題ではまず出ません(文章は同じものが出題されることはありますが)。

ですから、やはり個々人で苦手なところにフォーカスした問題集を使って弱点を克服していくことが大切です。

偏差値45~55の状態から上げるためのオススメ問題集

ここからは、偏差値45~55の状態から脱却するためにオススメの問題集をご紹介します。

<中学入試>国語の読解は「答え探しの技」で勝つ!

文章読解の「解法」がまとまっている参考書です。

親御さんは国語は読めば解答がわかる、と思っていてもお子さんはなかなか正解にたどり着けません。「なぜこの子はこんな文章も読めないんだろう」と普段から疑問に感じていらっしゃる場合には特におすすめです。

「国語の解き方がわからない」というお子さんにも分かりやすく解法のセオリーが書かれており、親御さんが教えるためのヒントも多く載っているので、ていねいで親切な指導書としても使うことができます。

お子さんがひとりで完璧に解説を読んで理解しきるには少し難しいところもあるので、親御さんが疑問に答えてあげるような形で利用されるとよいでしょう。

1冊を項目ごとに分けて分冊化し、いつも持ち歩いて苦手な文種の解法を繰り返し勉強するのもオススメの使い方です。

入試の国語に必要な勉強の方法や、考え方の手順の参考が詰まっているので、効率よく苦手なところを克服するのに役立ちます。

中学入試 出る順過去問(漢字/ことわざ・語句・文法)

「国語の偏差値が45~55の間を行ったり来たりで、その壁を越えられない」という受験生は、漢字やことばの知識が決定的に欠けていることが多いです。

漢字やことば、語句、文法などは、塾でも小テストはあっても、基本的には宿題として家庭でやっていくということが多いと思います。

小テストがある日の直前にちょこちょこっと目に焼き付けて覚えた気になってテストを受け、終わったら忘れてしまう…そういう状態になっていないでしょうか。

わかった気になってその場しのぎで終わるのではなく、きちんと次に出てきても書けるように「定着させる」ところまで練習することが必要ですが、日々の宿題などに追われて後回しになってしまいがちです。

しかも受験学年ともなると、かなりの数の漢字やことばを習ってきているでしょうし、長文読解の文章の中にも当然たくさん出てきます。

これからさらに沢山の文章を読むことを考えると、どの漢字やことばは定着していて、どれが定着していないのかがごちゃごちゃになってしまい、どこから手をつければよいのかわからないという状態になっている可能性が非常に高いです。

これから日々の勉強の中で漢字やことばなどの知識をしっかり定着させていくためには、やはりこの「でる順」シリーズが使いやすいでしょう。

四谷大塚の四科のまとめなどもありますが、かなり細かいものも出てくるので、まずどこまでを克服すべきかという点をつかむためにも、この「でる順」シリーズはオススメです。

最近の中学入試の傾向を分析して、頻出のものを集めているので、まずはこれを覚えることから始めましょう。どちらも、ステップを踏んで学習できるようになっています。

「まとめのページ」→「スピードチェック」→「入試問題でチェック」という三段階からそれぞれの項目が作られているので、日々の学習に無理なくとり入れることができます。

「中学入試問題分析」や「直前チェック」の問題もあり、ことわざ・語句・文法編には読解問題で整理するように作られています。

漢字やことばの練習は、一気にやろうとしても頭に入る量や次の日まで覚えていられる量に限界があります。そのため日々コツコツ積み重ねていくことが何よりも大切です。

「長文読解が苦手で…」という悩みを抱えていらっしゃるならなおのこと、文章に出てきている漢字やことばの知識がしっかり定着しているかどうかをまずチェックするべきです。

実は漢字やことばは、知らなければ問題文そのものを読むことすらおぼつかなくなってしまう、とても重要なものなのです。

ぜひ今のうちに少しずつ時間を割いて学習をすすめましょう。

国語の「読みテク」トレーニング

「読みテク」トレーニングのシリーズでは「文章読解の解法」、つまり文章をどのように読んでいけばよいのか、その要点がわかりやすく解説されています。

説明文・論説文、物語文、随筆文といった中学入試で頻出の文種ごとに分かれているので、苦手意識が強い順にトライするとよいでしょう。

算数と違い、国語には解法はないと思って「今日の文章は自分に合っていた」「合わなかった」という受験生の方・保護者の方は非常に多いのですが、国語にもしっかりとした「解法」があるということが詳しく解説されています。

国語が得意というお子さんでも崩れるときは崩れてしまうのは、読解力が高く、長文に抵抗がないので高得点がとれるけれど、「国語に解法がある」という意識がないからです。

ここからは1冊ずつ特徴を見ていきましょう。

<説明文・論説文>

まずは、「説明文・論説文」です。

説明文・論説文であれば、筆者が繰り返し使うことばが「キーワード」です。このキーワードを繰り返すことによって、筆者は読者に対して自分が伝えたいメッセージを表現しているわけですが、「キーワード」を読み飛ばしてしまうために、説明文・論説文が苦手という受験生の方も少なくありません。

「キーワード」を意識しながら文章の構成を読み解いていく、それこそが説明文・論説文の「解法」なのです。実はシンプルな解法なのですが、これは保護者の方でも気づいていないことが多い、重要なポイントです。

取り上げられている文章は、環境問題や歴史、政治・経済・言語・コミュニケーション・日本文化など、中学入試に頻出のテーマに基づいて著者が書き下ろしたものです。

この問題集でしか読めない文章が集まっており、文章を読んで設問を解くことによって、入試に必要な知識も身につけることができます。

最初はたった3行の文章からトレーニングをスタートします。かなり短いので始めやすいようになっています。

先に進むごとに文章量が増えていくように作られているので、苦手意識を持っている受験生が無理なくレベルアップをはかるのにちょうどよいです。

合計30回分なので、毎日1問ずつ解いていけば1か月で読解力が飛躍的に強化されていきます。問題文の長さに応じて記述問題も適宜配置されているので、抵抗なく取り組むことができるのも優れたところです。

無理にすべてやろうとせずに、まずできそうな長さの文章にトライして、その後少し高度なものにトライしてみるとよいでしょう。最後の方はかなりの長文で難しいものもあるので、まずは基礎固めをしっかりとすることを意識して学習をすすめましょう。

<物語文>

続いて「物語文」です。

模試などで物語文の長文読解の問題を解いてきたとき、お子さんはなんとおっしゃるでしょうか?

「おもしろかった」「読みやすかった」と、文章に対する感想はおっしゃるかもしれませんが、設問についてどのように解いたかと質問すると、「なんとなくこれだと思った」「こんな感じで解いてきた」と、とたんに曖昧になってしまうことが多いのではないでしょうか。

しかし、中学入試の物語文は、受験生がその文章を面白いと思ったかどうかを目的として出題されているわけではありません。

物語文には説明文などとは異なり、登場人物がいて、心情の変化などを読みとります。その文章の内容を「情報」として正確に分析しながら読み進まなければ、ミスリードされてしまい、勘違いして芋づる式に失点してしまう怖さがあるのです。

物語文は感情移入してしまい、主観的に読んでしまう傾向が強く出ます。フィーリングでなんとなく読んでしまいがちだからこそ、解法に沿ってシステマチックに読み進む読解方法を身につける必要があります。

この問題集では、今まで体系立てて学習する機会の少なかった物語文を読解するテクニックが非常にわかりやすく解説されています。物語文の読解力を養成するのに持っていて損はありません。

先ほども書きましたが、物語文は比較的読みやすいはずなのに、いざ設問を解く段階になると迷ったりして苦戦してしまうが非常に多く、「読めるのに点数がとれない」という厄介なところがあります。

物語文の読解問題でなかなか点数がとれない原因は、やはり文章を「自己流に解釈してしまう」、つまり主観的に読んでしまい、作者が意図したストーリーとは異なる自分のストーリーを作ってしまう点にあります。

物語文を楽しみながら読むことは大切ですが、入試を意識した読解問題の問題文として読むのであれば、文章の内容を「情報」として正確に捉える必要があります。

特に難関校では、物語文を出題する学校が多いです。理系志向の強い駒場東邦中学などはその代表ですが、問題文の内容を客観的にとらえられているかどうか、自分の思い込みだけで読んでいないかということを見るために出題されています。

入試に合格するためには、「点数に結びつかない読み方」をするのではなく、どのように「問題としての物語文」と向き合い、理解し、客観的に読むことができるようになっていくか」ということが大切です。

この問題集では、そのような悩みに答える形で論理的な解法がしっかり解説されているのが一番のオススメポイントです。

特に目を引く点として、以下のような説明があります。塾でも学校でも、あまり聞いたことのない物語文の読み解き方です。

  • 登場人物は三種類に分けられる
  • 主人公の個人情報を集めよう
  • 重要な小道具を探そう

この問題集は、このようになかなか学ぶことがなく、イメージのつかみやすい表現がたくさんこめられています。挙げた3つ以外にも、さまざまな物語文の読み方のコツをオリジナルの「キーワード」を用いて理解しやすく説明されています。

物語文の成績が安定しない方は、ぜひこの問題集の流れに沿ってキーワードやポイントといった解法を身につけていきましょう。

<随筆文>

最後に、このシリーズの第三弾として出版されている「随筆文」を見ていきます。

随筆文は、説明的な文章の場合もあれば、物語的なものもあり、文章もくだけたものが多いです。しかし、随筆文の読み方は意外に難しいのです。

くだけた口調で書かれているとはいえ、大人が書いた文章です。随筆文は事実と意見や感想が混在する形で書かれていることが多く、「読み分け」をせずに読み進んでも、物語文以上にミスリードされてしまい、重要な部分を読み誤ってしまいます。

そのような、とらえどころのない「随筆文」ですが、随筆文にもしっかりした読解方法があります。

まず大切なのは、随筆文の文章の構造をしっかりつかむことですが、ここで苦戦する受験生が多いです。この問題集では、そんなつかみにくい随筆文の読解ポイントを徹底的に解説してくれている、数少ない問題集です。

先ほども書いたように、随筆文は、読みやすいように見えても「正確に読みこなす」ことが非常に難しい文章なのです。筆者が体験したことはとっつきやすいものもありますが、論説文のような歴史や文明、言語、文化などの小学生にはなかなか理解の難しいテーマの文章もたくさんあります。

また、物語文のようだな、と思いながら読んでいると突然論説文のように変化する文章などもあり、「これ」といった決まった形がないのも特徴です。

そして塾では授業のカリキュラムで随筆文を扱う回数が非常に少ないのに、模試やテストではよく出題されます。習っていないのに解かなければいけない、そんな受験生泣かせの文種が随筆文です。ですから、対策はご家庭でしっかりやる必要があります。

随筆文の文章中には筆者が伝えたいことが詰まっているのですが、そこに至るまでにいろんな体験談やエピソードが入っているので、読み分けがしっかりできないと「一通り読んだけれども何も頭に残らない」「筆者が何を言いたいのかわからない」ということになりがちです。

この問題集では、随筆文に触れる機会が少ない受験生のために「講義」がきちんとつまっています。その講義の中で、随筆文を正確に読み解くためのポイントが解説されています。

随筆文も、解法をしっかりおさえれば点数がとれるので苦手意識を持つ必要はありません。ただ、文章の特徴をとらえて話の本筋をきちんと追いかけていくのは、普段授業で触れる機会が少ないこともあり、お子さん一人では難しいかもしれません。

随筆文を読みこなすためのコツをぜひ保護者の方も一読してつかんで、お子さんが迷ったときにはアドバイスをしてあげてください。

首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題< 国語>

模試やテストを受けた後の復習はどうしていますか?受けっぱなしにしていませんか?

「間違えた問題や、苦手な教科の復習なんてしたくない…」とおっしゃる受験生の方は非常に多いですが、それはただ「間違えた問題を解き直しなさい」とだけ指示するからです。

解けなかったということは、なにかしら理解できていないことや、覚えきれていないことが関係しているはずです。そして、解けなかった問題のレベルにも大きな幅があります。

大きく分けると、以下の3種類が挙げられます。

  • 受験生なら必ず得点できるはずの問題(正答率70%以上)
  • 受験生の理解度によって「差がつく」問題(正答率30%~70%程度)
  • 時間をかけても糸口が見えない難問=捨て問(正答率8~9%以下)

このように幅がある問題を、一度に「もう一度解きなさい」と言っても、お子さんはまず嫌がるでしょう。調べればすぐ「あ、そうか」とわかる問題であればよいですが、そういう問題ばかりではありません。

この中で必ずとき直し、復習をしっかりしていただきたいのは、「受験生なら必ず得点すべき問題」と「差がつく問題」です。

そして「差がつく問題」は幅がありますので、お子さんの今のレベルに合わせて、だんだん解ける問題の数や種類を増やしていきたいものです。

国語の偏差値が45~55くらいでしたら、「差がつく問題」をぽろぽろ落としている可能性が高いです。なかでも、基本的な問題を落としてしまっていることが少なくありません。

受験定番の基本的な問題は全ておさえたうえで、さらに少し正答率の低い、受験生がひっかかりやすい問題をプラスアルファで得点できれば、偏差値60も見えてきます。

もちろん、偏差値は模試を主宰する塾によって幅があるのですが、受験生なら解けるようになっておきたい問題を確かめるなら、この問題集がオススメです。

首都圏模試は首都圏最大級の公開テストです。レベルは中堅上位校狙いの受験生が多く受験している模試だと考えていただければよいでしょう。

その首都圏模試から、正解者が多い問題をピックアップしたのがこの問題集です。2人に1人が解いているということは、自分の実力が全受験生の中でどのくらいなのかをはかるのにちょうどよい問題でしょう。

正答率がすべての問題についているので、自分は基礎的な問題を落としたのか、差がつく問題の中でもやさしい問題を落としてしまったのか、あるいは今の自分の実力では解けなかっただろう問題なのかがわかります。

正答率50%前後の問題が多く含まれているので、そのような問題をしっかり得点できるようになっていれば、受験の基礎はしっかり固められているといってよいでしょう。

要点のまとめや練習用の模試もついているので、問題集を解いたら仕上げの意味で、「みんなが解いてくる問題は絶対に落とさない」という意識を持って解いてみることをオススメします。

まとめ

国語の偏差値が45~55あたりからどうしても上がらない、という方は、おそらくほかの教科の成績も徐々に下がってきていると考えられます。

読解力や語彙がなければ、どの教科の問題文も正確に読むことができず、結果として聞かれていることに答えることができないからです。

国語の成績が上がるとほかの教科の成績も上がってきます。最終的に全教科の成績を底上げしてくれるのは、国語だということを忘れずに学習をすすめていただきたいと思います。

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