筑波大学附属中学校の国語入試!出題傾向や対策法などまとめ

本日解説するのは、「筑波大学附属中学校」さんの国語の入試問題です。

筑波大学の附属校であり、130年を超える長い歴史と伝統を持つ筑波大学附属中学校。

そんな筑波大学附属中学校の国語の入試問題は、どのようなもので、どんな対策をしていけば良いのでしょうか。

学校情報や入試の基本データをまとめた上で、筑波大学附属中学校さんの入試問題を分析し、問題を解くにはどういった力が必要なのかを解説します。

【学校情報】

[応募状況]

◎2020年度:募集人員 約80人

 

応募者数

受験者数

合格者数

男子

226人

172人

52人

女子

293人

209人

52人

合計

519人

381人

104人

[倍率]

◎2020年度:男子3.3倍 女子4倍

 

[進路実績]

◎2020年度:大学合格者数 (2020年5月20日発表)

国公立大学

私立大学

東京大学

36名(23名)

早稲田大学

125名(73名)

京都大学

6名(4名)

慶応義塾大学

[医学部含む]

72名(46名)

一橋大学

10名(7名)

上智大学

38名(24名)

東京工業大学

15名(11名)

東京理科大学

56名(30名)

北海道大学

2名(0名)

   

東北大学

3名(2名)

   

筑波大学

[医学部含む]

10名(8名)

   

国公立大学[医学部]

私立大学[医学部]

秋田大学

1名(0名)

慶応義塾大学

2名(2名)

信州大学

1名(0名)

順天堂大学

5名(2名)

筑波大学

4名(3名)

東京慈恵会医科大学

3名(2名)

千葉大学

2名(2名)

東京女子医科大学

3名(1名)

新潟大学

1名(0名)

他医学部

10名(3名)

※表の( )内は、新卒者合格人数。

<学校公式HP「『筑波大学附属高等学校』2020年度大学合格者数【訂正版】」より抜粋。>

 

[学校説明会日程]

  • 第1回:令和 2年  9月 26日(土)  10:00~
  • 第2回:令和 2年 10月  3日(土)  10:00~
  • 第3回:令和 2年 10月  3日(土)  14:00~

※要申し込み。申し込みフォームは日程付近で学校HPに開設される。
※会場の都合上、参加可能人数は1家族2名まで。
※何らかの事由により日時変更などがある場合は、学校HPにて発表。

<学校HP「『筑波大学附属中学校』令和2年度の学校説明会及び学校行事の公開について」2020年3月26日投稿 より抜粋>

 

[入試情報・日程・科目数]

◎2020年度入試 ★昨年度データのため、2021年入試とは異なります★

 

入試

日程

2020年2月3日(月)

試験内容

学力検査 [国語・算数・理科・社会・音楽・図画工作・家庭]

実技試験 [体育]  報告書

出願期間

2020年1月15日(水)・16日(木)

合格発表

2020年2月4日(火) 13:00~

手続期限

2020年2月7日(金) 16:00

<(株)育伸社 入試情報課 「2020年度国立中学・公立中高一貫校・私立中学募集要項【東京都】」 より抜粋>

 

【基本データ】

[試験時間・満点]

◎2021年度入試 ★2021年度より入試方式の変更有り!★

 

国語

算数

理科

社会

報告書※

試験時間

40分

40分

2教科合わせて40分

満点

50点

50点

25点

25点

36点

※報告書… 6年生12月末の8教科の学習の記録(評定)

  • 国語、算数、理科、社会   (各3点)
  • 音楽、図画工作、体育、家庭 (各3点×2倍)

<学校HP「『筑波大学附属中学校』入学試験変更に関するお知らせ」2019年4月22日投稿 より抜粋>

 

≪2021年度試験 試験科目変更点≫

  1. 主要5科目の試験時間と科目編成に変更有り!
    2020年度入試:算数・社会 [計50分]、国語・理科 [計50分]→ 2021年度入試:国語[40分]、算数[40分]、理科・社会[計40分]

     

  2. 副教科科目は試験を実施せず!
    2020年度入試:音楽・図画工作・家庭の試験、体育の実技試験を実施。
    →2021年度入試:音楽・図画工作・家庭の学力検査、体育の実技試験は実施無し。

[問題構成・解答形式]

筑波大学附属中学校の国語は、2021年度入試より、試験時間40分50点満点の入試となります。(2021年度入試は、試験科目や試験の時間割編成、試験時間などに変更があるため、注意しましょう。)

2020年度までの入試では、大問が2~3問、小問数は17~18問の問題数で、選択式の問題が多い傾向にありました。記述式の問題も、本文中から書き抜く問題や比較的短い文章でまとめる問題が多く、比較的癖のない問題形式となっています。

ただ、2018年度入試まで出題されていた資料の読解問題(グラフの読み取り)が、2019年度入試より出題がされなくなっているなど、近年出題形式に変化があることが見受けられます。

また、2020年度入試の中に、2つの文章(本文+本文に関する対話文)を読んで解答する問題があり、近年新傾向の問題が出題され始めているともいえるでしょう。この問題は、複数の文章から正確に情報を得る力が試される『大学入試共通テスト』の流れを踏襲しているかのようでもあり、近年の出題形式には注意をしておく必要があります。

 

[合格最高点・最低点]

  • 2020年度:合格者最低点(割合) 男子72%  女子74%

【近年の出題内容】

◎2020年度

大問1

小説

選択式5問

語句・表現・心情

記述式3問

書き抜き(心情) 2問

[内1問:本文と対話文の2つを読んだ上で本文から書き抜く形式]

記述(理由説明)[20字以内] 1問

大問2

論説

選択式7問

接続語・指示語・内容説明・理由・表現・

論旨

記述式2問

語句 (同義語書き換え・漢字の書き)

◎2019年度

大問1

小説

選択式5問

語句・表現・心情

記述式4問

語句 (漢字の書き・慣用句)  2問

書き抜き (心情)  1問

記述 (心情説明)[40字以内]  1問

大問2

論説

選択式8問

接続語・指示語・内容説明・理由・表現

[内2問:解答を2つ選択するもの有]

◎2018年度

大問1

グラフ

選択式1問

内容説明 [解答は2つ選択]

大問2

小説

選択式6問

語句 (四字熟語)・心情・表現

記述式4問

書き抜き (文脈把握・心情説明・同義表現) 3問

語句 (漢字の書き) 1問

大問3

論説

選択式4問

理由・内容整理・論旨

記述式3問

記述 (内容説明)[15字以内] 1問

語句(慣用句) 1問

書き抜き(内容説明) 1問

【出題傾向】

[出題のポイント]

  1. 選択問題多めの出題方式。読解問題を正確に速く解く練習を重ねましょう。
    2020年度入試では、50分の試験時間の中で、国語と理科(作図や記述含む)2科目合わせて26問の問題を解かなければならず、単純計算でも2分以内で各設問を解かなければなりませんでした。また、昨年度合格者最低点も7割以上(学校公表)と合格者最低点が比較的高い傾向にあることから、問題を速く正確に解く力が必要とされていると言えるでしょう。出題されている文章も決して文量が少ないわけではないので、量の多い文章を素早く正確に読み解いていくことが重要です。

     

  2. 論説と小説1題ずつ、スタンダードな問題構成。読解の力をバランスよく鍛えよう!
    問題構成は、論説1題に小説1題。問題内容も、論説であれば「指示語・接続語」「内容・論旨の読み取り」、小説であれば「心情の読み取り」や「心情の理由についての説明」など、スタンダードな出題形式となっています。また、出題される文章のジャンルも広いため、バランスの良い総合的な国語の力を試されていると言えるやもしれません。
    そして、スタンダードな形式の中に毎年必ず出題されている問題があり(小説の「表現」に関する問題、漢字の書き取りなど)、それらの対策をしっかり講じておくことが必要となりそうです。

     

  3. スタンダードな出題形式の中に、資料問題や複数の文章を読む問題などもあり!
    スタンダードな問題の中で注意したいのが、2018年度まで出題されていた「グラフの問題」と2020年度入試で出題された「複数の文章を読んで答える問題」です。資料の問題や複数の文章を読む問題は、2021年度に新たに始まる大学入試共通テストでも出題される問題のため、出題された際にしっかりと対応できるよう、注意を払っておいて損はないでしょう。

[問題の分析と対策]

先述した通り、筑波大学附属中学校さんの従来の国語の問題を解くためには、「量のある文章を素早く正確に読み解く力」と「バランスの良い総合的な国語の力」が非常に重要になると思われます。そのため、総合的な読解問題集に取り組み、どんなジャンルの文章でも素早く正確に解けるようにしておくことと、苦手なジャンルや問題形式を作らないように日々学習しておくことが重要と言えるでしょう。

また、語句の知識(漢字の書き取りや慣用句、四字熟語など)の問題も、問題数自体は少ないものの毎年出題されているので、出題された際にしっかり対応できるよう、万遍なく学習をしておく必要があります。合格最低点が高い中で、知識問題を落としてしまうと非常にもったいないため、語句知識の問題の中でも、毎年出題されている「漢字の書き取り」は特に穴がないように学習しておきましょう。

そして、2021年度入試は入試において大幅な変更がある年なため、新傾向の問題が出題される可能性も高いのではないかと思われます。近年出題されていた「グラフの読解」「複数の文章を読む問題」もしっかりと対応しながら、文量を書かなければいけない記述の問題なども念のため練習をしておいても損はないかもしれません。今まで「国語・理科2科目で50分だった試験」が、「国語1科目で50分の試験」に変更になるということは、以前よりも問題自体が重くなる可能性があるためです。

今までの出題傾向の通り、「文量の多い文章を速く正確に理解」し、「スタンダードな問題を速く正確に解く力」を養いながらも、もう1歩進んだ内容まで学習をしておくことで、あらゆる問題に対応できる自信をつけましょう。そうして、いざ入試本番を迎えた際に、過去問とは違う傾向の問題が出題されても焦らず対応できるようにしていくことが、合格までの道筋の1つと言えるのではないでしょうか。

 

[おすすめの問題集]

  • 中学受験新演習小4~6上・下(国語)
    読解問題では、問題形式ごとや文章ジャンルごとに問題が配置されており、多様なジャンルの問題がバランスよく学習できるので、総合的な読解力をつけたい場合にはおすすめの教材です。また、基本的な語句の知識の問題も各単元にまとまって配置されているため、1冊で基本的な語句知識も蓄えることができます。
  • 出る順「中学受験」漢字1560が7時間で覚えられる問題集
    私立・国立の中学入試問題で繰り返し出題されている漢字の問題を出る順に配列してある問題集です。漢字の問題の下に、間違えやすいポイントや他の出題例なども記されており、暗記に効果的な紙面づくりがされています。

[総括]

今回は、筑波大学附属中学校の国語の入試問題を解説していきました。2020年の教育改革で大学受験が変わることで、中学受験も少しずつ変化していくのではないでしょうか。筑波大学附属中学校の入試は今年度変化の年になると思われるため、どんな問題が出題されても焦らず、自分の力を信じて問題を解くことができるよう、ぜひ演習を重ねてもらえたらと思います。

 

【参考】

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