【中学受験】国語-文法問題-文法の基本をおさえよう!〜かなと漢字、かなづかい、送りがな〜

今回は日本語の基礎的なかなや漢字、かなづかい、送りがななどについて説明していきたいと思います。 

まずは日本語の文字について説明していきます。日本語は表音文字であるかなひらがな/カタカナ)と表意文字である漢字があります。 

表音文字とは、一字一字は音を表わすだけで、特定の意味を表わさないものを指します。かなの他にアルファベットなども表音文字となります。一方表意文字は、一字で意味を表している文字のことを指します。 

かなづかいとは、かなの正しい使い方のことを指します。間違えやすいかなづかいについてきちんと抑えておきましょう。 

代表的な間違えやすいかなづかいについて例をあげながら説明します。 

「ず」と「づ」

しずかにする、つづく 

「お」と「を」

をあげる 

「お」と「う」

おおじ(大路)おうじ(王子) 

「ぢ」と「じ」

はなぢ、じめん 

「は」と「わ」

私は 

以下の文で間違えている場所を見つけましょう。 

私わかんずめをかたずけるよう妹に言いました。

答え 

かんめをかたけるよう妹に言いました。

次に間違えやすい送りがなについて学年ごとにみていきましょう。 

一年生

上がる(あ)…上る(のぼ)と区別
下がる(さ)…下る(くだ)、下りる(お)と区別

二年生

交わる(まじ)…交じる(ま)と区別
細い…(ほそ)
当たる…(あ)
行う…(おこな)
用いる…(もち)

三年生

短い(みじか)
曲がる(ま)…曲げる(ま)と区別
代わる(か)
表す(あらわ)

四年生

改める(あらた)
試みる(こころ)
省みる(かえり)
群れる(む)…群がる(むら)と区別

五年生

営む(いとな)
確かめる(たし)
潔い(いさぎよ)
現れる(あらわ)
志す(こころざ)
断る(ことわ)
導く(みちび)
報いる(むく)
費やす(つい)

六年生

危ない(あぶ)
敬う(うやま)
降りる(お)…降る(ふ)と区別
装う(よそお)
著しい(いちじる)…著す(あらわ)と区別
訪れる(おとず)…訪ねる(たず)と区別
幼い(おさな)
承る(うけたまわ)

送りがなの次は間違えやすい漢字についておさえていきましょう。 

つとめる

会社に勤める
委員長を務める
勉学に努める

おさめる

土地を治める
税金を納める
ゴミを収める
学問を修める

はかる

身長を測る
タイムを計る
体重を量る
コミュニケーションを図る

おかす

罪を犯す
領域を侵す
危険を冒す

たつ

家が建つ
退路を断つ
子供が立つ

あつい

厚い
熱い鉄板
外は暑い

あらわす

姿を現す
本を著す
気持ちを表す

おう

責任を負う
鬼を追う

間違えやすい漢字を紹介しましたが、実際の中学受験の感じには小学校の範囲から幅広く出題されます。日頃から漢字の勉強はするようにしましょう。最後に実際の入試問題の漢字の問題を解いてみましょう。 

次のカタカナ部分を漢字に直しましょう。

  1. 自然をサンビする。
  2. 費用をセッパンする。
  3. 原案にイゾンはない。
  4. 港のゼイカンを通る。
  5. シュクテキをたおす。
  6. シフクのひとときを過ごす。
  7. 飛行機をソウジュウする。
  8. ハタイロが悪い。
  9. 用事をます。
  10. 具体例をげる。

【解答】 

1、賛美
2、折半
3、異存
4、税関
5、宿敵
6、至福
7、操縦
8、旗色
9、済(ます)
10、挙(げる)

(2022年・栄光学園中学校)

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