栄光学園中学校の国語入試!出題傾向や対策法などまとめ

本日解説するのは、「栄光学園中学校」さんの国語の入試問題です。

鎌倉に位置し、東大合格者を多数輩出している、神奈川男子御三家の1つ、栄光学園中学校。

そんな栄光学園中学校の国語の入試問題は、どのようなもので、どんな対策をしていけば良いのでしょうか。

 

学校情報や入試の基本データをまとめた上で、栄光学園中学校さんの入試問題を分析し、問題を解くにはどういった対策が必要なのかを解説します。

【学校情報】

[応募状況]

◎2020年度:募集人員 合計180名

  応募者数 受験者数 合格者数
男子 827人 780人 263人

 

 

[倍率]

◎過去5年間倍率

  • 2020年度:2.97倍
  • 2019年度:3.21倍
  • 2018年度:2.49倍
  • 2017年度:2.66倍
  • 2016年度:2.31倍

 

 

[進路実績]

◎2020年度:大学合格者数

国公立大学 私立大学
東京大学 57名(39名) 慶応義塾大学 85名(49名)
京都大学 6名(5名) 早稲田大学 74名(35名)
一橋大学 10名(9名) 上智大学 14名(5名)
東京工業大学 5名(4名) 東京理科大学 31名(10名)
北海道大学 5名(4名) 明治大学 40名(10名)
東北大学 4名(2名) 立教大学 8名(1名)
東京医科歯科大学 1名(1名) 中央大学 22名(7名)
横浜国立大学 12名(7名) その他(医歯系) 31名(8名)
横浜市立大学 5名(4名) その他(上記以外) 70名(9名)

※他大学(海外大学含む)多数合格。

※表の( )内は、新卒者合格人数。順不同

<学校公式HP「『栄光学園』大学別合格者数の推移(2020年6月)」より一部抜粋。>

 

 

[学校説明会日程]

未定

 

 

[入試情報・日程・科目数]

◎2020年度入試

   
日程 2020年2月2日(日)
試験内容 学力検査 [ 国語・算数・理科・社会 ]
募集人員 180名
出願期間 2020年1月8日(水)  6:00 ~ 2020年1月20日(月)  13:00
合格発表 2020年2月3日(月)  14:00  ~  2020年2月4日(火)   12:00
手続期限 2020年2月4日(火)  9:00  ~  12:00
入学予定者説明会 2020年2月11日(火)  13:00 ~

※入学資格※

・神奈川県内であれば特に制限なし。県外の場合は次の地域を通学区域に指定。

[東京都]23区、武蔵野市、三鷹市、狛江市、調布市、府中市、稲城市、多摩市、日野市、八王子市、町田市 [静岡県]熱海市、函南町、三島市、小山町
・上記以外の、徒歩や公共交通機関を利用して自宅からおよそ90分を超えない時間で通学できる区域(大船駅から本校までは15分とする)

<学校公式HP「『栄光学園』2020年度 生徒募集要項」 より抜粋>

 

 

【基本データ】

[試験時間・満点]

◎2020年度入試

  国語 算数 理科 社会
試験時間 50分 60分 40分 40分
満点 70点 70点 50点 50点

<学校公式HP「『栄光学園』2020年度 生徒募集要項」 より抜粋>

 

 

[問題構成・解答形式]

栄光学園中学校の国語は、試験時間50分70点満点の入試です。

近年の入試では、大問3問、小問25~30問、「大問1:説明的文章」「大問2:文学的文章」「大問3:漢字の書き取り」といった構成が定型となっています。

出題形式は、説明文・小説ともに、40~60字の「記述式」の問題がメインで、「選択式」の問題は数問ある程度です。記述式の問題は、本文内容について問う問題が多く、本文からの書き抜き問題もたまに出ることがあります。

また、選択式の問題では、本文中の「言葉の意味」を問う問題が出題されることが多く、語句の問題としては、大問3の「漢字の書き取り」(15問)と併せて対策をしておく必要があるでしょう。

 

 

[合格最高点・最低点・平均点]

◎2020年度

  • 配点:国70点 算70点 理50点 社50点 (240点満点)
合格者 国語 算数 理科 社会 全教科
最高点 198
最低点 141
平均点 41.9 47.9 36.8 27.9 154.5

 

受験者 国語 算数 理科 社会 全教科
平均点 36.5 38.1 32.0 24.4 130.9

 

◎2019年度

  • 合格最高点 196点  合格最低点 142点
  • 合格者平均点:4科目 156.2点 (国語45.0点 算数49.2点 理科22.7点 社会39.3点)

 

◎2018年度

  • 合格最高点 196点  合格最低点 143点
  • 合格者平均点:4科目156.7点 (国語46.2点 算数44.1点 理科27.0点 社会39.4点)

 

◎2017年度

  • 合格最高点 214点  合格最低点 159点
  • 合格者平均点:4科目 172.6点 (国語44.7点 算数55.3点 理科37.2点 社会35.5点)

 

◎2016年度

  • 合格最高点 189点  合格最低点 140点
  • 合格者平均点:4科目154.0点 (国語49.6点 算数41.8点 理科31.4点 社会31.2点)

 

 

【近年の出題内容】

◎2020年度

大問1 説明文 記述式4問 記述(内容説明)    3問

 

書き抜き(内容説明)  1問

大問2 小説 選択式2問 語句(ことばの意味)
記述式4問 記述(理由説明)    3問

 

記述(心情説明)    1問

大問3 語句 記述式15問 語句(漢字の書き取り) 15問

※記述式…字数条件の明示のない問題がほとんど。解答欄に合わせた長さで書く。

解答欄は1行20~25字程度と予測され、2行45~50字分で記述するイメージ。

 

◎2019年度

大問1 説明文 選択式4問 語句(ことばの意味)・空所補充
記述式6問 記述(内容説明)[60字以内] 1問

 

記述(理由説明)[50字以内] 2問

書き抜き(内容説明)    1問

空所補充         1問

大問2 小説 記述式4問 記述(理由説明)[50字以内] 1問

 

記述(心情説明)      1問

記述(内容説明)      1問

記述(短歌の読み取り)   1問

大問3 語句 記述式15問 語句(漢字の書き取り) 15問

 

 

◎2018年度

大問1 説明文 選択式1問 空所補充(一文)
記述式3問 記述(理由説明)[50字以内]   1問

 

記述(内容説明)[20字以内×2] 1問

記述(理由説明)        1問

大問2 小説 選択式2問 語句(ことばの意味)
記述式3問 記述(内容説明)    1問

 

記述(理由説明)    3問

大問3 語句 記述式15問 語句(漢字の書き取り) 15問

 

 

 

【出題傾向】

[出題のポイント]

  1. 40~60字の「記述式」の問題が頻出!
    本文の内容を正確に把握し、内容を瞬時にまとめる力を磨きましょう。

    栄光学園中の入試問題では、説明文・小説ともに「記述式」の問題がメインに出題されています。字数制限としては、一番少なくて20字で、40字~60字を目安に書かせる問題がほとんどです。

     

    制限時間と比較すると、記述する分量は多く、設問を読んで瞬時に答えるべき内容を想像できないと、余裕をもって解ききることは難しいでしょう。

    また、設問内容としては、説明文では「筆者が述べている内容」を、小説では「人物の心情や流れ」をしっかりと捉えられているか問う内容が多く、本文を正確に読み、その内容を瞬時にまとめて書く力が必要とされる問題だと言えると思います。

  2. 記述式の中にも「書き抜き」と「空所補充」有り!
    段落の構成や一文と一文の関係性など、文脈を的確に捉える練習を。

     

    栄光学園中の記述式の問題では、問題数自体は少ないものの「書き抜き」と「空所補充」形式の問題が取り入れられていることがあります。「書き抜き」と「空所補充」の問題は、『大きな意味での文脈(段落構成)』と『小さな意味での文脈(一文の論理的関係性)』を把握する力があると素早く精確に解答することができます。

    栄光学園中の読解問題は、本文で書かれている内容を把握するだけでなく、内容を整理しながら読むことで正答できる問題構成といえるでしょう。

  3. 語句の問題は「漢字の書き取り」と「ことばの意味」が頻出!
    大問3問目に「漢字の書き取り」が15問ほど出題されています。漢字の問題の問題数が比較的多いため、素早く正確に解けるようにし、確実に得点できるようにしたいところです。

     

    また、読解問題の中に、「ことばの意味」を問う問題が2問程度出題されています。選択式であることも多いため、こちらの問題も確実に得点できるようにしたいところです。

    語句系統は「漢字」「ことばの意味」を中心に盤石に仕上げましょう。

     

 

 

[問題の分析と対策]

先述した通り、栄光学園中学校の入試問題は、記述式の問題で多く構成されています。

その中で、『①本文の内容を正確に把握し、瞬時にまとめなければいけない問題』、『②段落構成や一文の論理的関係性などの「文脈」を正確に把握することを求められる問題』、『③漢字やことばの意味といった基本的な語彙に関する問題』が出題されていることから、「読む力の全般をバランスよく試されている問題」といえるでしょう。

そういった問題に対応するためには、読解の基本をおさえ、速く正確に本文を読めるように普段から練習していくことが大切です。

たとえば、「接続語」に注目することで、接続語前後の文脈が「逆」になっているのか、同じ内容を「言い換えている」のかといった『一文と一文の関係性』を把握することができます。

また、段落の構成も、何度も繰り返されている「キーワード」に注目したり、段落の中心となる「キーセンテンス」を見つけたりすることで、『段落ごとの大まかな内容』を把握することができます。

最初は速く読むことを考えずに、丁寧に『読みの基本』をおさえることで正確に内容を掴む読解力を身につけ、慣れてきたところでスピードを意識して取り組むと良いでしょう。

そして、問題内容としては、「筆者が隠喩的に表現している一文」に注目し、その表している内容を考え、本文を手掛かりにまとめる練習を行うのも良い手立てかもしれません。本文の内容を正確に理解しているかを問われる問題も多いため、そういった表現に着目した問題が出題されることも多いでしょう。

他にも「筆者の主張」や「登場人物の心情」などを40~60字以内でまとめる練習を行うなど、記述問題の対策としては、自分が考えた内容をまとめるというよりも、まずは、「本文の内容をまとめること」に力点を置き、まとめる内容の正確さとスピードを高めていく方向で練習していくと有効な対策になると思います。

本文の内容をまとめる力がついてきた後に、徐々に自分の言葉を交えながらまとめる問題や、字数制限が明示されていない問題(解答欄に合わせて解答を考える問題)へと発展させ、実践練習を行っていくと落とし漏れがなく対策できるのではないでしょうか。

 

 

[おすすめの問題集]

◎中学受験新演習 国語 小5~6(上・下)

ジャンル・出題形式問わず読解問題をバランスよく演習することができます。問題量も多く、語句知識の問題も配置されているので、総合的な国語力を上げていくためにおすすめの問題集です。

 

◎小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集

漢字を効率よく学習するのに役立つ教材です。漢字の書き取りは確実にできるようにしておいた方が良いため、必ず漢字の問題集を1冊丁寧に仕上げましょう。

 

 

 

[総括]

今回は、神奈川御三家の1つである栄光学園中学校の問題を解説しました。

栄光学園中学校の問題は、漢字や語句の意味などの語彙力や、精読と速読をする力を身につけ、着実に学習を重ねていくことで得点できるようになっていく問題のように思われます。

しっかりとした読みの基礎力をつけ、過去問演習に臨み、実践力をどんどんつけていきましょう。

 

【参考】

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