【中学受験】国語力をアップするためにご家庭でできること

中学受験といえばまず「受験算数」が頭に浮かぶでしょう。長く複雑な計算問題、特殊算、割合や比、数の問題、図形…たくさんの分野があり、さらにはいろんな分野が組み合わされた問題も出てきます。

一つつまずくと問題がすべて解けなくなるような気がして焦る…だからまず算数をやらなきゃ!…その気持ち、よくわかります。中学受験の算数は特殊なところがありますから、たしかに学習していくうえでウエイトが高くなるのはある意味当然と言えるでしょう。

しかし忘れてはいけないことがあります。中学入試の本流は4教科だということです。一部の例外を除いては、最近は4教科バランスよく得点できたお子さんが合格を勝ち取っていく傾向にあります。

その4教科の中で案外おろそかにされがちなのが「国語」です。国語は4教科の土台です。読解力がなければ算数の問題文の意味や条件をとり間違えてしまいます。理科、社会も近年リード文が長くなる傾向にありますから、いくら知識があっても文章を正確に読むことができなければ設問にスピーディーに答えていくことは難しいのです。

国語は日本語だから読めるから何とかなるでしょう、6年生になってからでも間に合うわよね…そんな声をよく耳にしますが、それでは間に合いません。スタートが遅れると、また雑に勉強してしまうと、各教科の問題文を正しく読めないがゆえに、全ての科目の成績を下げてしまう、そんな危険性をはらんだ科目が国語なのです。

中学受験を意識したときから、国語の語彙力、読解力アップも意識していきましょう。今回は日常生活の中でできる国語力、語彙力アップの導入編をお伝えしていきます。

日常会話でできる国語力アップ

さきほども書きましたが、国語は「日本語」です。だから特に急いで勉強しなくてもいいと考えていませんか?試しにご家庭で日常的に正しい言葉で会話がされているかチェックしてみてください。

たとえば、お子さんがのどが渇いたのでしょう、「お茶!」と単語だけで呼びかけてくることはありませんか?本来、誰かに何かしてほしいときは

  • 誰が
  • 誰に
  • 何を
  • どうしてほしいのか

最低限このような要素が入った文章で会話をするべきです。

上の例でいえば、お子さんは「お母さん、僕、のどが渇いたからお茶ちょうだい」というべきところを、上の例では「お茶!」の一言で片づけようとしています。「ことば」→「文」→「文章」という、文章の構造をすっ飛ばしてしまっていますね。それに対してお母さんは、どう対応していますか?

もし、「はい、○○君はのどが渇いたのね、ちょっと待っててね、いまお茶をあげるから」と、本来お子さんが言うべきことをすべて拾ってあげて、「お茶!」という間違った頼み方に対してちゃんとお茶を出してあげている場合は、お茶の問題は解決かもしれませんが国語力アップは望めません。

「お茶?」「お茶をどうしてほしいの?かけてほしいの?」「お茶!だけじゃお母さんどうしたらいいかわからない」ちょっと意地悪かもしれませんが、このように段階を踏んで、「じゃあどうしてほしいのかもう一度言ってごらん」と、正しい頼み方を引き出してあげてみてください。

簡単そうに見えるのですが、根気強く注意していくのは意外と難しいものです。また、癖になってしまっている場合一度で治るものではないので、保護者のほうがイライラしていしまうかもしれません。ですが、「ことば」→「文」→「文章」という、文章の構造を意識させるためと思って、繰り返しやってみてください。そして、正しく頼んできたら、ほめてあげてくださいね。

正しい語彙力をつけるためにご家庭でできること

受験勉強を始めるにあたって、「漢字の学習」や「ことばの練習」のテキストをお持ちだと思います。お通いの塾でも毎週範囲を決めて宿題が出され、漢字テストも実施されているでしょう。ここでポイントは、漢字やことばの学習は、家庭学習に任されている場合がほとんどであるため、勉強法もご家庭に委ねられているという点です。

漢字やことばの練習の際に意識しなければならないのは、「このことばはどういうときに使われるものなのか」ということです。ただ、テキストにある漢字やことばだけを書き抜いて練習し、漢字テストに臨んで終わり、では、正しく「使える」語彙力は身につきません。

また、学年が進むごとに同音異義語や同訓異字が増えてきますが、上記のような勉強の仕方では、正しい意味のことばを書いたり選んだりすることは難しくなっていくでしょう。なかには、知っている漢字と漢字を組み合わせて、見たこともないようなことばを作り上げてしまうこともよくあります。

では、ご家庭で漢字やことばの学習をするときには、どのようなことに注意すればよいでしょうか?先ほどのように、ただ熟語やことばだけを書き抜いて10回練習しても、すぐに忘れてしまいます。そこでお勧めしたいのは、またはそのことばを使って短文を作る練習や、テキストの例文を書き下す練習です。

たとえば、「会心」ということばがあります。そのことばを練習するときに、意味も分からず「会心、会心、、、」と10回書くのではなく、「うまくいったので、彼は会心の笑みをうかべた」という短文を作ってみるのです。もしテキストに同様の例文があったら、それを書き下してみて、「会心」ということばがどのような場合に使われるのか理解しましょう。

文章の基本になる「ことば(語彙)」は、正しく使えてこそ点数に結びつきます。ことばの意味を理解せず、時間がないからと単語だけ書き綴っても語彙力は身につきません。少しの時間を使って、短文を作り、それを積み上げていくことで文の中で使われている「ことばの意味」を理解していくようにしましょう。

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