算数の文章題が苦手な子に教えたい4つのコツ

算数の文章題が苦手と感じる子と、そうでない子は何が違うのでしょうか。

文章題に限らず、算数がそもそも苦手な子は、まず計算力を鍛えるところから始めた方がよいでしょう。→中学受験の計算問題を素早く正確に解けるようになる3ステップ

苦手な算数の文章題を解けるようにするためにはどうするのがよいのか、この記事に書いてあることをぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

今回は「文章題」というざっくりとした内容で書いているため、具体的な解法を記しているわけではありませんが、単元ごとに苦手な単元がある場合の注意点についてはまた別の記事で書きたいと思います。

 

国語ができないと文章題は解けない?!

「計算は得意」「算数が好き」というタイプの中でも、「文章題が取れない」という子は一定数います。次の項目のうち、当てはまるものが多い人はその傾向が強いでしょう。

  • 幼少期から本を読む機会が少ない(読みたがらない)
  • 人の話を最後までちゃんと聞いていないことが多い
  • 普段の会話を単語で済ませてしまっている
  • 問題を解くときに眺めているだけで手を動かしていないことが多い
  • 普段から「辞書を引く」ということをしていない
  • 漢字テストでありえない漢字を書いていることがある

 

上記項目を読んでみたとき、「これって、国語が苦手なタイプじゃないの?」と感じると思います。実は、その傾向が強いのはまさにその通りです。図形問題などに比べて文章題が苦手だというタイプは、単純に「言語読み取り」の段階でつまづいていることが多いです。

このタイプで危険なのは、受験学年になって過去問などを取り組む段階になってきたとき、理科や社会でも文章が長い問題で点数が取れなくなっていく傾向にあるという部分です。早いうちに手を打っておかないと、4教科ともどんどん成績が下がってしまいます。

逆に、「国語は得意だけど算数は苦手」というタイプは、文章題から得意分野を広げていきやすい傾向にあります。今は苦手意識があるから点数に結びつかないだけで、「文章をよく読んで考えれば解ける」という成功体験を積ませれば、だんだんと成績は上向きになっていきます。

 

コツ1:文章を音読しよう!

算数の文章題については、「文章に出てきている条件を全て使わないと解けない」ということがほとんどです。

ただし、文章題の大問で小問が(3)まであるなど、小問が複数設けられている場合は、(1)だけであればほんの一部分の条件だけで解けることが多いです。全ての小問の解答を求めるためには、最初の前提になっている条件とそこまでに求めた解答をすべて使います。そのため、(1)や(2)の問題で間違えていると、自動的に(3)も間違えてしまうということが多いです。

テストなどは黙読できなければいけませんが、家で学習するときは条件を読み落とさないように1文ずつ区切って音読しましょう。この際、読んだ文章から計算できることを見つけ、少しずつ計算しておくことが必要となります。また、最終的に「何を問われているか」のところを強調して声に出すようにしておくとよいです。

普段は声に出して読むことで、「読み飛ばし」「読み間違い」を減らすことができます。テストのときなどは実際に音読するわけにはいかないのですが、「心の中で声に出して読む」という感覚で読めるようになると、普段と同じように読むことができるようになります。

 

コツ2:文章を絵に表そう!

文章題が苦手な子の中には、「文字から状況を想像できない」という子がいます。音読をしつつ、どういう状況なのかを絵で表すことで、「可視化」できるので状況がわかりやすくなります。「本を読むのは好きじゃないけど、マンガなら読む」という子は年々増えています。マンガの場合は、絵が一緒に情報として入ってくるので、自分で想像しなくても状況やストーリーが理解できるためです。

とはいえ、マンガのような詳細な絵を描く必要はありません。速さの問題であれば、進んだ長さや時間がわかるように、進んだ分だけ矢印を線分図のようにかいておくだけでよいのです。

消去算などを初めて学習するときも、面倒ですが実際にりんごやみかんの絵を描いてみて考えると、計算していることの意味が理解できていきます。文章題を苦手としている子の中には、そういった段階を飛ばして数字だけを見ようとするので理解できなくなっている子もいるのです。「出てくる数字が何を表しているのか」を正確に捉えることができるように、挿絵をかくようなイメージで絵を描くだけでも十分効果があります。

 

コツ3:あいまいな言葉の意味を調べよう!

文章題を苦手としている子は、「文章に出てくる言葉の意味を理解していないから計算すべきことがわからない」という事態に陥っていることがあります。

例えば流水算の問題で、「水夫」という言葉が出てきたとき、この言葉の意味がわからないから解けないと思い込んでしまう子もいます。実際に問題を解く上ではこの言葉の意味がわからなくても支障はないはずなのに、「わからない言葉がある=解けない」と思ってしまうのです。

漢字の持つ意味から、「たぶんこういう意味だろう」と正しく考えることができればよいのですが、文章題が苦手な子は、その予想が的外れな方向に行ってしまっていることもあります。割合の問題などで「利益」と「売上」の言葉の違いがわからずに同じだと思い込んでしまっていることもあります。普段の生活の中で聞きなれていない言葉の場合、意味をあいまいに捉えたままにしてしまっていることがあるので要注意です。

また、「時速」「分速」「秒速」などの言葉の意味はわかっていないと問題は解けません。そしてこれが、「毎時」「毎分」「毎秒」という言葉でも同じ意味を持つということも知っていないとできません。こういった知らない言葉が初めて出てきた段階で「意味が分からない言葉は調べる」という習慣をつけておく必要があります。

 

コツ4:間違い直しをするとき、見落としていた部分に線を引こう!

「問題を解くときに線を引きながら読みなさい」という指導をする人もいますが、全部に線を引きながら読んでしまうと、逆に文章が見えなくなってしまったり、何が重要ポイントなのかがわかりにくくなってしまうことがあります。重要ポイントの部分だけうまく線を引くことができればよいのですが、ポイントを押さえることができるようになっているのであれば、わざわざ文章に線を引かなくてもちゃんと読み取ることができているはずです。

確実に文章題を解けるようにしていくには、「直し」のときの取り組み方が大切です。解説と照らし合わせながら、「この文章のここの部分をちゃんと読めてなかった」というところに赤ペンで線を引くようにしましょう。

読み落としや読み間違いは、「ミスをした経験から、同じようなミスを繰り返さないように気をつける」ということを心がけないと、減らせません。直しのたびに、文章のポイントに注意する練習をさせていきましょう。

 

まとめ

文章題を解くためには、何よりも「言葉の持つ意味」を正確に捉えていく必要があります。算数の文章題は、国語の文章と違い、ほんの数行しかありません。長くてもせいぜい15行程度ではないでしょうか。そのわずかな中に、問題を解くためのヒントがちりばめられているのです。そのヒントをすべて組み合わせて使うことで、答えにたどり着くことができます。逆にたった1つの手がかりでも見落としていたりすると、正しい答えにたどり着くことはできません。

文章題が解けるようになるということは、論理的に物事を考えていく力が鍛えられていくことに繋がります。「名探偵になったつもりで考えてみよう!」と声をかけてあげるだけでも、「条件を見落とさないように気をつけよう」という意識が働きます。真実を見つけるつもりで、楽しみながら文章題を解けるようになってほしいですね。

 

(ライター:桂川)

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