公立中高一貫校の適性検査で問われる力とは?

近年注目を集めている「公立中高一貫校」。東京都ではすでに11校を数え、千葉県などでは県立の雄と言われたトップ校が一貫校化するなど、首都圏での開校ラッシュが続きました。そのような開校ラッシュはひと段落し、倍率も安定してきた・・・と思いたいところですが、まだまだ10倍を超える高倍率となる学校もあるほど、公立中高一貫校への人気は過熱しています。

大学進学に向けた6年間の一貫教育を、公立校の学費で受けることができるのですから、人気が集まるのも当然です。また、各自治体も新しい教育の形として、公立中高一貫校にはかなり力を入れており、皆に見守られている、という感じでしょうか。

今回は、このように注目を集めている「公立中高一貫校」合格を目指すためには、どのような力をつければよいのか、まとめてみます。

適性検査ってどんなもの?

公立中高一貫校の入試は、「適性検査」と呼ばれます。よって、「受験」ではなく「受検」と呼ばれるのです。これまで一般的だった4教科入試(最近は私立中高一貫校も様々な入試形式を取り入れていますが)とは異なり、国語、算数、理科、社会のような科目別の試験は行いません。「適性検査」「面接」「作文」「報告書」などから総合的に判断されて合否が決まります

公立ですから、学習指導要領の範囲を超えることはできないので、適性検査の問題出題範囲は、小学校で習得する内容に限られています。ただし、詰込み式で覚えたことが出題されるのではなく、各科目で習得したことを総合的に使って、問題を解決する力が問われます。

適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの分類は?

適性検査にはⅠ・Ⅱ・Ⅲとあり、多くの学校は各45分間で検査を行います。ある学校での適性検査では、適性検査Ⅰが国語に該当し、長文読解が3つと、最後にその内容を加えて、新聞の記事形式にまとめるという問題が出題され、200点満点。適性検査Ⅱは、算数と理科、地理に関係する出題で、主に理系的な問題となっており、これも200点満点。適性検査Ⅲは、統計グラフや、距離や時間の記録などから数字を求めていくというもので、単純に社会や算数といった科目の枠を超えた問題が出題され、これも200点満点。この合計600点が適性検査の配点になっています。ただし、学校によって適性検査の内容、分類、理系より、文系より、など様々ですので、志望する学校の過去問はしっかり調べておきましょう。最新の適性検査が各校のHPで公開されていますので参考にしてみてください。

公立中高一貫校の適性検査で問われる力とは

公立中高一貫校の適性検査で問われる力とは、ずばり「総合力」です。小学校で習得した学習内容をいかに使いこなすことができるのか、それを判定するのが適性検査です。小学校で習う範囲から出題されるので、自宅学習で十分と考える方も多いですし、実際にそれで合格する方もいらっしゃいますが、適性検査は小学校で行われるテストとも全く形式が違います。会話方式の長い問題文を読ませて分析させたり、資料から読みとったりしたことを総合的にまとめて表現する力が問われます。持っている知識を総合的に使えないと合格できない、公立中高一貫校ならではの難しさがあります。そして、小学校で習う知識といっても、それは正確なものでなくてはなりませんし、問われたことにきちんと答えるという姿勢、表現力も問われますから、やはりそれぞれの科目の、受験レベルの基礎知識は必要になってきます。適性検査の形に慣れる前に、受験レベルの基礎知識を塾などで勉強する必要はやはり出てくるでしょう。

そういった基礎知識の引き出しをいくつ持てるか、それをどのように引き出してきて組み合わせて問いに答えていくか、それには訓練がやはり必要です。基礎知識の勉強をしたうえで、限られた時間の中で複数の資料を速く、的確に読み解く力が必要になりますから、漫然と小学校の勉強をするだけでは太刀打ちできない検査であることは理解しておいていただきたいと思います。

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