【中学受験頻出】ことわざ・慣用句・四字熟語まとめ〜体にまつわる四字熟語・ことわざ・慣用句〜

中学受験の国語では、小説・論説文の他に四字熟語や慣用句、ことわざの問題がよく出題されます。今回は頻出のことわざ・慣用句、特に体にまつわる四字熟語・ことわざ・慣用句を紹介していきたいと思います。 

四字熟語

以心伝心(いしんでんしん)…黙っていても心が通じあうこと。心から心に伝えること。
一心不乱(いっしんふらん)…一つのことに集中して、気を散らさないこと。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)…疑う心があると存在しない鬼が見えるように、何でもないものまでも恐ろしく見える。
心機一転(しんきいってん)…あることを契機に気分を一新、気持ちを入れ替えること。
一心同体(いっしんどうたい)…複数の人が心を一つにして、まるで一人の人であるかのように固く結びつくこと。

異口同音(いくどうおん)…多くの人がみな、口を揃えて同じ事を言うこと。 

危機一髪(ききいっぱつ)…髪の毛一本で助かるかどうかの極めて危険な状態。 

厚顔無恥(こうがんむち)…厚かましく、恥知らずでずうずうしいこと。 

抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)…ひっくりかえって大笑いすること。 

ことわざ・慣用句

後ろ髪を引かれる…未練が残る。
間、髪を入れず…すぐに。間を置かず。間に髪の毛一本さえも入れる余地がないの意。

頭が下がる…敬服する
頭が低い…誰に対しても謙虚である。
頭隠して尻隠さず…悪事や欠点の一部分を隠して全部隠したつもりでいること。

顔が売れる…有名になる。
顔に泥を塗る…名誉を傷つける。
顔を立てる…その人の名誉を保たせる。
顔をつぶす…名誉を傷つける。面目を失わせる。

目がない…①分別を失くすほど好きである。 ②物事を的確に判断できない。
目に余る…あまりにひどくて黙って見ていられない。
目を奪う…あまりの美しさ、立派さなどで、すっかり見とれさせる。
目を剥く…怒りや驚きで目を見開く。

眉をひそめる…心配事や不快なことで顔をしかめる。 

鼻が高い…得意である。誇らしいさま。
鼻であしらう…冷淡な態度をとる。
鼻で笑う…鼻先でふふんと笑う。軽蔑した笑い方にいう。
鼻にかける…自慢する。得意がる。
鼻につく…悪臭が鼻を刺激する。また、飽きて嫌気が起きる。
鼻もひっかけない…完全に無視する。
鼻を明かす…出し抜いてあっといわす。

口が堅い…他言しない。
口が酸っぱくなる…繰り返して言う。
口が滑る…言ってはいけないことをつい言ってしまう。
口が減らない…負け惜しみを言う。
口を切る…最初に発言する。
口を割る…自白する。
口さがない…他人のことについて、口うるさく言う傾向にある。

舌を巻く…驚き恐れ、感心して言葉も出ない。 

歯が浮く…軽薄で気障な言動を見聞きして不快な気持ちになる。
歯に衣着せぬ…遠慮会釈もなく、思ったままを率直に言う。

耳が痛い…弱点を指摘されたりして、つらい。
耳に挟む…ちらっと聞く。
耳を貸す…相手の相談に乗る。
耳を澄ます…注意して聞く。
壁に耳…誰に聞かれているか分からないということで、密談などの漏れ易いたとえ。
類似語壁に耳あり障子に目あり

腹をくくる…覚悟を決める。腹を据える。
腹を割る…本心を話す。
背に腹はかえられぬ…腹を守ために背を犠牲にしてもやむを得ない。大切なことのためには他に構ってはいられない。

肩を入れる…応援する。
肩を落とす…気力を失う。
肩を持つ…味方をする。

手に汗を握る…緊張・興奮・不安のさま。
手を打つ…譲歩して解決する。必要な手段を講じる。
手をこまねく…腕組みをする。何もせず傍観すること。
手を下す…直接自分ですること。
手を焼く…持て余す。

指をくわえる…熱望もむなしく傍観する。 

爪の垢を煎じて飲む…その人にあやかる。 

足を洗う…良くない所業をやめる。
あげ足を取る…人の言葉尻や言い誤りをとらえてなじること。

練習問題

次の問題の( )に入る体の部位を漢字で答えなさい。 

問1、一番下の娘に( )を焼いている。
問2、後ろ( )引かれる思いで空港を後にした。
問3、仕事が上手くいかず推薦して下さった部長の( )に泥を塗る結果となってしまった。
問4、私は甘いものに( )がない。
問5、育ててくれた両親には( )が上がらない。

解答

問1、手
問2、髪
問3、顔
問4、目
問5、頭

おすすめ記事

参考