これで解決!頌栄女子学院中学校社会の特徴と対策法を徹底検証

今回は、頌栄女子学院中の入試について、社会の出題傾向や入試対策方法についてご紹介します。

問題構成・解答形式

頌栄女子学院中学校の社会は、試験時間が40分、合計100点満点です。例年大問数は3〜5総設問数は60〜70問程度と年度によって大幅に変わります。

また、必ずしも一つの分野に対して一つの大問が割り当てられているというわけではなく、複数の分野の内容を組み合わせた融合問題などもよく出題されています。すべての分野からバランスよく出題されることが特徴と言えるでしょう。

 頌栄女子学院中学校の社会では、様々な形式の問題が出題されることが特徴的です。基本的には、中学受験社会でよく出題されるような記号選択・正誤選択・適語補充・用語記述と言った問題が大部分を占めていますが、記述問題なども毎年必ず出題されています。

近年の出題内容

2020年度

分野・単元
大問1 地理・歴史の融合問題〜新幹線の中での親子の会話〜
大問2 地理・歴史・公民・時事の融合問題〜『ラストワンマイル』の重要性について〜
大問3 地理・歴史の融合問題〜台風の被害に関する問題〜

2019年度

分野・単元
大問1 地理・歴史・公民・時事の融合問題〜元号改定についての問題〜
大問2 地理〜8つの県に関する問題群〜
大問3 歴史〜身近にある寺社の歴史的役割についての問題〜

2018年度

分野・単元
大問1 公民・時事の融合問題〜携帯電話やインターネットに関する問題〜
大問2 地理・歴史の融合問題〜『島』をめぐる世界遺産についての問題〜
大問3 地理・歴史・公民・時事の融合問題〜『オリンピック』についての問題〜

出題傾向

概要

頌栄女子学院中の社会は、試験時間40分に対して大問が3〜5問、総設問数が60〜70問程度となっています。

難関男子校で出題されるような、難問・奇問といった問題は出題されておらず、あくまで単元についての基本的な理解を問うような良問が揃っています。

そのため、受験生の知識の定着度や演習量がそのまま得点に反映されるような内容となっています。

大問は全部で3〜5問あり、地理・歴史・公民・時事の4分野から一つずつ出題される場合もあれば、複数の分野を組み合わせたような内容の融合問題が出題される場合もあります。

また、当校の社会では様々な形式の問題が出題されることも特徴的です。基本的には、一般的な中学受験社会でよく出題されるような、記号選択や適語補充、用語記述、正誤選択などが大部分を占めています。

そのほかにも、毎年必ず記述問題が出題されており、字数制限のない空欄に記入するような、手応えのある問題が多いです。

基本的には問題の冒頭にテーマに沿った長めのリード文が挿入されており、リード文内の下線部に従って問題が設定されるという、他校にもよく見られる形式となっています。

出題傾向についての詳細

頌栄女子学院の社会では、地理・歴史・公民・時事の4分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

特定の分野からばかり出題されるというわけではなく、毎年趣向を変えて様々な分野から出題されています。

地理・歴史・公民・時事の4分野から毎年必ず出題されていますが、そのなかでも地理・歴史の出題量が多く、公民・時事の出題量が比較的少なめです。

当校の社会の特徴として、時事問題を切り口にした融合問題が出題される、ということが挙げられます。選挙や天災といった全国的・世界的な出来事をはじめとした、最新の時事が問題の軸となっており、関連する地理・歴史・公民的テーマをもとに出題されます。

また当校の社会では様々な形式の問題が出題されることが特徴的で、一般的な中学受験理科で出題されるような記号選択、正誤選択、用語記述、適語補充といった問題のほかにも、記述問題が毎年必ず出題されています。

記述問題は、基本的に字数制限がない場合が多く、手応えのある問題が多いです。

基本的には冒頭に500字〜800字程度の長めのリード文が挿入されており、リード文内の下線部に対して問題が用意されています。図や写真などが挿入されていることが多いことも特徴的です。

試験時間40分に対して大問が3〜5問、総設問数が60〜70問となっており、1問あたりにかけることができる時間は平均しても1分弱と、かなり時間に余裕がないことが特徴的です。問題を解くスピードが点差を分けると言っても過言ではありません。

全体的には難易度がそこまで高いわけではなく、単元についての基本事項を一通り理解していれば、難なく解くことができるような問題が多いです。かといって易しすぎるというわけでもないので、しっかりと対策をしておきましょう。

合格者平均点は例年60点程度とそこまで高いわけではありませんが、ここ最近の合格ラインは年々上昇傾向にあります。完成度の高い解答を目指しましょう。

入試対策

分野別対策法〜実際の過去問を解いてみよう〜

実際の出題例1〜地理・歴史〜

(2020年度第1回・第1問より抜粋)

〔1〕頌太郎くんとお父さんは祖母の家に遊びに行くため、新幹線に乗りました。以下の会話文は新幹線の中での会話です。これを読んで、あとの問いに答えなさい。

父「①新富士駅を通過したよ。」

頌太郎「お父さん、見て!富士山だ。やっぱり日本といえば富士山だねぇ。」

父「そうだね。でも中世の日本人は日本の山と聞いて富士山を思い浮かべなかったみたいだよ。『花といえば桜、山といえば比叡山』という言葉があるように、古代の日本人は比叡山を思い浮かべていたようだ。」

頌太郎「そこまで名が知られていたのは、天台宗の開祖、最澄のおかげかな?最澄の教えを学びに②鎌倉新仏教を開いた人物はみんな延暦寺に修行しに来たと、学校で習ったよ。その中でも栄西は臨済宗の開祖だったね。彼は中国に留学して<<③>>の種を持ち帰ったんだよね。」

問2 下線部①について、「富士」に関する正しい説明をア〜エから1つ選びなさい。

ア. 富士山は2013年に日本で5番目の世界自然遺産に登録された。

イ. 富士川よりも西に位置する日本最大級流は最上川である。

ウ. 太宰治は『富嶽百景』や『坊つちやん』をあらわした。

エ. 富士市では明治時代から製紙・パルプ業がさかんに行われていた。

問3 下線部②について、鎌倉新仏教とその宗派を開いた人物の組み合わせとして正しいものをア〜エから1つ選びなさい。

ア. 曹洞宗ー日蓮

イ. 浄土真宗ー親鸞

ウ. 浄土宗ー一遍

エ. 真言宗ー法然

問4 空欄③に当てはまる農作物の現在の都道府県別生産量は、第1位が静岡県、ついで第2位が鹿児島県となっています。この農作物は何ですか、ア〜オから1つ選びなさい。(データは2019年度『日本国勢図解』による。)

ア. じゃがいも

イ. さつまいも

ウ. 茶

エ. たまねぎ

オ. キャベツ

【答え】

  • 問1 エ
  • 問2 イ
  • 問3 ウ

〔解説〕

  • 問1
    • ア. ×日本で5番目→○日本で17番目
    • イ. 最上川は、富士川よりも東側にある。富士川よりも西側にある日本三大急流は、球磨川
    • ウ. 『富嶽百景』は太宰治の著書だが、『坊つちやん』は夏目漱石の著書
    • エ. 正しい。
  • 問2
    • ア.曹洞宗ー達磨
    • イ. 浄土真宗ー親鸞
    • ウ. 浄土宗ー法然
    • エ. 真言宗ー空海
  • 問3 静岡県が全国で生産第1位の作物…茶、たまねぎ。そのうち第2位が鹿児島県である方は茶。

〔ポイント〕中学受験社会でよく出題される正誤選択の問題。選択肢のうち、どこか一つだけ間違っている部分を見つけ、消去法で消していけることが望ましい。難しいことは何一つ聞かれておらず、基本事項が主となっているため、満点を目指したい。このような知識問題は点差がつきにくいので、細かいところまで抜け忘れがないよう勉強しておきたい

実際の出題例2〜公民・時事〜

(2016年度第1回・第3問より抜粋)

〔3〕次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

昨年、国際連合は創設から70周年をむかえました。⦅X⦆国際連合の加盟国は、創設時は51カ国でしたが、現在は190カ国を超えています。国際連合の本部はアメリカの(1)におかれ、毎年9月の第3火曜日から総会が開催されます。ここに世界各国の指導者が集まり、国際社会にとって重大な課題について重大な議論が交わされます。

昨年、注目されたのは9月25日から3日間にわたって開催された「国連(2)な開発サミット」でした。このサミットでは、2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)を引き継ぐ新たな目標として、「(2)な開発目標(SDGs)」を採択しました。(2)な開発という考え方は、1992年にリオデジャネイロで開催された国連(3)会議において、中心的な考え方として採用されたものです。

国際連合には、総会の他に、(4)理事会、経済社会理事会、事務局などが設置されています。経済社会理事会は、世界遺産登録を行う国連(5)文化機関などの専門機関や、登録された①NGOと連携して活動します。

問1 文中の空らん⑴〜⑸に入る適切な語句を答えなさい。

問2 下線部①について、NGOとはなんのことですか。漢字5字で答えなさい。

【答え】

  • 問1
    • ⑴ ニューヨーク
    • ⑵ 持続可能
    • ⑶ 環境開発
    • ⑷ 安全保障
    • ⑸教育科学
  • 問2 非政府組織

〔解説〕

  • 問1 国連に関する適語補充問題。基本的な用語記述であり、この手の知識問題では満点を目指したい。
  • 問2 NGO=Non-governmental organizations

〔ポイント〕

頌栄女子学院中の社会では、最新の時事問題と関連するテーマが扱われることが多いです。

今回の問題も、国連が創設70周年を迎えたという時事をもとに、国連に関して様々な切り口から出題されていることが分かります。

またこの問題のように、基本的に⑴で適語補充の問題が出題されていることが多いです。

全体の中で見ても難易度が易しめに設定されているため、このような問題はなるべく時間をかけず、素早く解き終えましょう。

試験を一通り解き終わったら、記号の選択ミスがないかどうか必ず見直しを行うように心がけると良いでしょう。ケアレスミスによる失点は防ぎましょう。

高得点を目指す上での「カギ」とは?

知識問題では満点を目指す

頌栄女子学院中の社会では、高度なひらめきや思考力を必要とする問題は見られません。あくまで単元についての基本事項を問うような問題が多く、受験生の知識量や演習量がそのまま得点に直結するような良問が揃っています。

記号選択や正誤選択ではひっかけの選択肢に注意する適語補充や用語記述の問題では誤字や記述欄の入れ間違いをしないように注意する、といったことを意識すると良いでしょう。

例年の合格者平均点は60点程度とそこまで高いわけではありませんが、ここ最近で合格ラインは年々上昇傾向にあります。決して油断せず、完成度の高い解答を目指しましょう。得点率を少しでもあげるため、ケアレスミスなどは極力減らしましょう。

過去問演習はしっかりと

頌栄女子学院中の理科では、様々な形式の問題が出題されることが特徴的です。

一般的な中学受験理科で出題されるような記号選択、正誤選択、用語記述、適語補充の問題はもちろん、計算問題やグラフ問題、記述問題なども出題されています。

本番で実力を発揮するためには過去問で出題形式に慣れておくことが大切なので、出来る段階に来たらしっかりと研究しておきましょう。

スピーディーに解く

頌栄女子学院中の社会は、試験時間40分に対して大問が3〜5問、総設問数が60〜70問となっています。1問あたりにかけることができる時間は1分弱と、試験時間に対する問題分量がかなり多いです。

また、当校の社会は冒頭に長めのリード文が挿入されていることが特徴的です。リード文内の下線部をもとに問題が設定されていますが、下線部以外の部分は基本的に読まなくても問題を解けるようになっています。

リード文をじっくり読んでしまうと時間が足りなくなってしまうため、まずは下線部のみに目を通し、必要な部分を厳選して解くように意識すると良いでしょう。

まとめ

今回は、頌栄女子学院中の学校情報や、社会の出題傾向、入試対策方法などについてご紹介しました。

頌栄女子学院中の理科は、試験時間40分に対して大問が3〜5問、総設問数が60〜70問程度となっています。

全体的に試験時間の割に問題分量が多く、その分難易度はそこまで高くありません。高度なひらめきや思考力を問うのではなく、あくまで受験生の知識量や演習量がそのまま得点に直結するような内容となっています。

全分野からバランスよく出題されるため、苦手な分野は特に念入りに対策しておきましょう。

入試本番まで時間は限られていますが、他教科とのバランスを考えつつ、できるだけの対策を行いましょう。

参考