社会の得点力アップのためのオススメ問題集~難関校編~

中学入試の社会は、「とにかく知識を覚えればいい」と考えられがちです。たしかに知識を覚えておかないと問題を解くことはできません。しかし、難関校で要求されるのは、知識を正確に身につけていることを前提として、「使いこなす」ことできるかどうかです。また、難関校では、知識の本質的な理解や、さきほどの「使いこなす」力を見るために記述問題も出題されます。単に知識を覚えているだけでは正解することができないのが最近の傾向であることをぜひ知っておいてください。

今回は、そのような本質的な理解や、知識を使いこなす力を要求する難関校対策にオススメの問題集を、最近の出題傾向とあわせてご紹介します。

難関校の社会の出題って・・・?

たとえば、2017年度の麻布中学の社会では、「下の例から一つ選び、こうした工夫がどのような社会の問題を解決してきたかということと、見えてきた別の問題を100字~120字で説明しなさい。」という問題が出題されました。挙げられた例としては、

  • 防犯カメラ付き住宅
  • オール電化住宅
  • 高層マンション
  • 震災復興住宅
  • 郊外の大型ショッピングセンター

というものでした。この問題を見ても、単に分野別、単元別の知識を暗記しているだけでは正解できない出題だということがわかると思います。こうした問題を解くためには、断片的な知識ではなく、知識と知識のつながり方、また、いま、社会でどのような問題が起こっているのかを見つけ出す視点も必要になるのです。

記述問題も多く出題される

先ほどの麻布中学の入試問題でも記述問題が出題されていますが、挙げられた例について、たとえば「震災復興住宅」という知識はあっても、それに関連する知識、そもそもなぜそういうものが作られたのか、いま何が問題になっているのか、そこまで考えて答えなければなりません。しかも、出題者を納得させる理由も書く必要があります。特に社会の記述問題は自由記述ではありません。出題者は、解答に書かれてくる知識の正確さと、理由付けの妥当性、文章として読みやすいものになっているか、そこまで採点基準を定めています。そして、過不足なく書ききったらこのくらいの字数になるという想定の下で問題が作られていますから、その条件をすべてみたす記述をするのは簡単なことではありません。社会の記述問題対策としては、ある知識が出てきたらその意味と理由、対比する言葉があればどのような違いがあるのか、など、知識を広げるところから始めましょう。

選択肢問題も簡単に正解させてくれない

難関校の入試問題では、選択肢の問題も簡単に正解させてくれないものが多く出題されます。たとえば、桜蔭中学では、「~誤りがあるものを次の あ~う から1つ選び、記号で答えなさい。どれも正しい場合は え と答えること」という出題形式の問題が並びます。つまり、 わからないからどれでもいいから選べば正解する可能性がある、というような問題ではないのです。正確に理解していないと、まず正解できないように作られています。普段の学習や模試を受けるときに、「なんとなく」で選択肢を選んでいませんか?選択肢の問題は〇か×をつけて終わりにするのではなく、正解したものであっても自分の持っている知識と合っているか、間違えた場合には基本に戻って知識の理解度を高めるようにしましょう。

知識を身につけるだけなく、社会の動きにも注目を!

さきほどの麻布中学の問題に代表されるように、難関校の社会では単に知識を身につけただけでは合格点はとれません。また、出題されるテーマも、身近で起こっている出来事やニュースを題材に、一見簡単そうに見えて実は深い思考を求められるものが多いです。いま、日本で、国際社会で、何が起こっているのか、そしてそこにどのような問題があるのか、その問題はなぜ起こったのか、という社会全体、世界全体の動きにも注目することが必要です。模試では知識を問われる問題がほとんどですが、そこには入試問題との距離があります。入試問題を解く際には知識を答えて終わりではなく、知識どうしのつながりや、知っていることでどれだけの問題解決ができるのか、そこまで意識することが要求されます。今自分が覚えた知識が、現代社会ではどのような問題に関連していくのか、そういう視点を持って学習するようにしましょう。

難関校受験に必要な力を身につけるオススメ問題集

 

難関校で実際に出題された入試問題が収録されているシリーズです。時代別の入試問題で知識のチェックと、その理解を深めることができます。また、「テーマ別」の入試問題にチャレンジできる問題が載っており、歴史の総合的な問題のほか、地理分野との融合問題もあるので、最近の入試傾向に合わせた学習ができます。「頻出」「難問」「新傾向」と問題が種類分けされているので、志望校の出題傾向の研究にも役立ちます。解答は別冊になっており、難関校受験でははずせない知識や考え方を詳しく載せ、類題にも対応できるような構成になっているのがポイントです。すべて正解するのは難しい問題集なので、実力のアップ度合いに合わせて問題をピックアップして使うとよいでしょう。

単元別の入試問題をチェックし、詳しい解説をしっかり読んで理解度を深めることができます。また、総合問題を収録している部分では、地理分野との融合問題も載っているので、断片的な知識ではなく、分野横断的な知識の使い方を学ぶことができます。問題によってはかなりの難問もあるので、入試の基礎レベル、定番レベルの問題に慣れてから解くという使い方でもよいでしょう。「考えさせる」問題が多く収録されているので、問題を解いていく中で、断片的な知識では解けないということが体感できると思います。

なかなか勉強する時間のとれない政治・国際社会に関する入試問題を集めており、難関校レベルの知識の整理ができるようになっています。政治・国際分野の総合問題も載っているので、確認した知識をどう使いこなせるかを確認するのに良いでしょう。難関校の入試に必要な内容が網羅されているので、どのような問題が起こりやすいのか、また入試のテーマとして扱われるのか、傾向を調べるのにも役に立ちます。ただし、最近の政治・国際社会問題は目まぐるしく変化しているので、最新の入試の入試問題も併せて学習することをおススメします。

統計やグラフ等の資料、地図を多用する最近の入試傾向を押さえた、「考えさせる」問題集です。まず知識の理解度をチェックできる問題から始まり、地理の総合的問題、歴史との融合問題も収録されています。「時間内にどれだけ解けるか」をみる模擬テストも入っているので、総仕上げに使えます。解説が詳しく、「正解を導くための思考方法」を示してくれているので、それをしっかり読み込むことで、難関校の入試の傾向、求められている力を把握することができます。新傾向問題も入っており、志望校に合わせた対策の総仕上げに使える問題集です。

記述問題は、ある意味中学入試の社会の「総仕上げ」ともいえるものです。特に難関校では記述問題の出題が増えているので、この問題集で対策するとよいでしょう。記述問題にもレベルがありますが、この問題集は、例題→基本問題→標準問題→発展問題と、レベルに合わせて、それぞれのポイントをつかみながら「必要な要素を、過不足なく、字数内にまとめる」練習ができます。解説も詳しく、解答例だけでなく、解答に至るまでのプロセスや、正解記述を書くポイントがまとめられているので、自分の解答と見比べてどこが違うか、要求されているポイントはどこか、などを演習を積むことで理解することができるようになっています。記述はただ書けばいいというものではありません。ポイントをはずしてしまうと点数がもらえませんので、注意しながら問題を解くようにしていきましょう。今後出題が予想されるテーマの例題もあるので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

難関校に合格するための問題集の使い方

問題集も模試と同じ、ただ正解した、間違えた、で終わらせてしまっては実力がつきません。必要なのは、「正解に至るまでのプロセス」をしっかり理解することです。それは、記述問題であっても選択肢問題、知識問題でも同じです。もし間違えた場合には、次に同じことを問われた時には間違えないぞ、という気持ちでしっかり知識を確認し、自分がどのような選択肢問題で引っかかりやすいのかを確認しましょう。総合問題の場合、一つのテーマについて各分野の知識を聞くような問題が多いですから、頭を切り替えながら答えていかなければなりません。そのためにも、問題集を使い、知識を整理し、理解して聞かれ方を変えられたとしても答えられるように「定着」させることが必要です。

記述問題の場合は、自分の解答に何が足りないのか、それとも聞かれていないことまで書いてしまったのか、など細かく解説と照らし合わせて、自分の記述答案の「クセ」を見つけ出しましょう。それを修正していくことを重ねていくことで実力がついていきます。

直前期に回されがちな社会ですが、気づいたときには時間が足りなくなっているということになりかねません。既に学習した分野、単元の中で特に得点が思うように取れないところから始めるなどして、限られた時間を有効に使って合格点を勝ち取りましょう!

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