【明治期創立の神奈川女子御三家!】横浜共立学園中学校の算数の特徴とは?最新の出題傾向や入試対策方法ついてもご紹介!

横浜共立学園中学校は、神奈川県横浜市中区山手町に所在する、中高一貫の私立女子中学校です。

完全中高一貫校であるため、高校からの募集は行っていません。

また、創立は1871年に遡り、首都圏の女子校のなかでも歴史が長いです。

フェリス女学院中学校・高等学校、横浜雙葉中学校・高等学校とともに「女子御三家」と称され、神奈川県内でもトップクラスの難易度をほこります。

今回は、そのような横浜共立学園中学校の、算数の出題傾向や入試対策方法についてご紹介します!

入試情報

問題構成

横浜共立学園中学校の算数は、A方式とB方式とで問題構成が異なります。A方式は試験時間45分に対し大問5問、B方式は試験時間50分に対し大問6問となっており、B方式の方が時間・分量が多く、その分難易度も高くなっています

 内容についてはA方式もB方式もほとんど一緒で、どちらも第1問に計算問題・一行問題が出題されています。残りの問題のうち、2〜3問が特殊算、2〜3問が平面図形や立体図形の問題となっています。

 またここ最近で問題構成には変化が見られず、A方式・B方式ともに一定の形式を取っています。

解答形式

横浜共立学園中学校の算数では、問題用紙とは別に解答用紙が用意されており、解答欄に答えのみを記入する形式です。

そのため、途中式や考え方が正しくても、最終的な答えが間違っていた場合得点できません。

近年の出題内容

2021年度

2020年度

2019年度

出題傾向

概要

  • 出題傾向に偏りあり

横浜共立学園中学校の算数では、試験時間45分に対し大問が5問出題されています。

ここ最近の出題では、共通して第1問で計算問題・一行問題、第2・3問で特殊算、第4・5問で図形問題が出題されています。問題構成や出題形式ともにあまり変化が見られず、頻出単元が比較的集中しているため、対策がとりやすいと言えるでしょう。

  • 同レベル帯の学校の中でも難易度は易しめ

横浜共立学園中学校の算数では、第1問で計算問題・一行問題が、第2・3問で特殊算の問題が、第4・5問で図形問題が出題されています。

第1問の計算問題・一行問題は全ての問題の中で最も難易度が平易で、基礎的な内容のものがほとんどであるため、高得点を期待しやすい問題です。

続いて第2・3問の特殊算についてですが、第1問より難易度は上がるとはいえ、ほとんどが定型問題からの出題となっています。

最後に第4・5問の図形問題についてですが、第2・3問よりも少し難易度が高い応用問題が出題されています。応用問題と言っても、いわゆる難問や奇問といった高度なひらめきや思考力を必要とするような問題ではなく、その単元についての深い理解を問うような問題が中心となっています。

内容

出題分野・出題傾向についての詳細

【頻出分野】

  • 大問1

計算問題→四則計算、逆算、計算の工夫

一行問題→和差算、つるかめ算、過不足算、場合の数、比、還元算、通過算、約数と倍数、植木算、周期算

  • 大問2・3
    食塩水の濃度、旅人算、通過算
  • 大問4・5

図形→点の移動、図形の移動、辺の比と面積の比、グラフ、展開図、水の深さと体積

  • 出題傾向・難易度についての詳細

横浜共立学園中の算数では、第1問に計算問題・一行問題、第2・3問に特殊算、第4・5問に図形問題が出題されており、ここ最近では問題構成や出題形式にあまり変化が見られません。

まず第1問についてですが、計算問題は四則計算、逆算、計算の工夫など基礎的な内容のものとなっています。一行問題は各単元の基本的な理解を問うような問題がほとんどで、和差算、つるかめ算、過不足算、場合の数、比、還元算、通過算、約数と倍数、植木算、周期算など幅広い単元から出題されています。

次に第2・3問についてですが、この2問では様々な特殊算が出題されています。特に食塩水の濃度、旅人算、通過算は頻出で、ここ最近ではこれらの問題のいずれかから必ず出題されています。定型問題をベースにしたようなものがほとんどですが、第1問の一行問題と比べるとやや難易度高めになっています。

最後に第4・5問についてですが、この2問では図形問題が出題されています。図形問題といっても様々な問題がありますが、当校では点の移動、図形の移動、辺の比と面積の比、グラフ、展開図、水の深さと体積が特に頻出です。それぞれ単体で出題されることもありますが、複合させたような問題も多いです。例えば、水の深さや図形の移動といった問題をグラフと関連づけた問題などが見られます。第4・5問は第2・3問に比べると難易度の高い応用問題が出題されています。しかし、難関男子校でよく見られる難問や奇問といった、高度なひらめきや思考力を必要とするような問題ではなく、あくまで各単元の深い理解を問うような問題がほとんどです。

同レベル帯の学校と比較しても、当校の算数は全体的に難易度易しめとなっています。そのため算数が苦手であっても十分に得点を期待できる内容であると言えるでしょう。

対策方法

分野別対策法

図形対策

横浜共立学園中の算数では、第4・5問に図形問題が出題されています。なかでも点の移動、図形の移動、辺の比と面積の比、グラフ、展開図、水の深さと体積の問題がよく出題されています。

点の移動の問題はしばしば旅人算や通過算の考え方を必要とする場合があります。合わせて対策しておきましょう。

相似の問題では比の考え方を用いるため、割合と比の対策も合わせて進めましょう。また、当校の算数ではグラフと関連づけた問題もよく出題されています。グラフを読み解くときは、必要な数値に印をつけつつ情報を整理していくと良いでしょう。

まずはそれぞれの問題の典型的な解き方や公式を身につけるため、標準的なレベルの問題集をくりかえし解き、定型問題をマスターしましょう。定型問題を一通りマスターしたら過去問研究を行い、実際に出題されている問題の難易度を把握しましょう。

割合と比対策

横浜共立学園中学校の算数では、和・差・比に関する問題が4大頻出分野のうちの一つです。和と差の問題を解くときは、図や立式を工夫することで複雑な条件を整理することが重要です。普段問題を解くときから、図や式を整理して記述することを心がけましょう

まずは標準的な内容の問題集で定型問題をマスターし、その上で過去問演習に取り組みましょう。

速さ対策

横浜共立学園中学校の算数では、速さの問題が頻出です。なかでも旅人算や通過算の問題がよく出題されます。まずは標準的なレベルの問題集を繰り返し解き、速さの基本公式や定型問題の解法を理解しましょう。定型問題一通りマスターしたら過去問研究に移りましょう

旅人算や通過算の問題は、立式だけでは条件を整理できず、図を描いて整理しなければいけない問題がほとんどです。また当校の算数は、問題用紙上に考え方や式を記入する方式なので、採点の際に図もチェックされる可能性があります。普段問題を解くときからきれいに、分かりやすく図を描く練習をしましょう。

計算対策

ここ最近の入試では、毎年大問1で必ず計算問題が出題されています。内容は分数・少数・整数を中心とした四則計算や逆算など、いずれも一般的な出題であるため、必ず満点を目指したい内容となっています。

とはいっても、当校の計算問題は、与えられている計算式が長く、計算処理の分量も多く複雑な問題がほとんどです。そのため計算問題だからといってあなどらず、しっかり対策をすると良いでしょう。

計算問題の対策としては、一度に大量の問題を解くというより、コツコツ少量の問題をこなしていく方が効果的です。計算問題のみを集めた問題集やドリルなども各出版社から発売されているので、自分の好きなものを1冊購入し、毎日3〜5 問程度のペースで進めていくと良いでしょう。

その際、ただがむしゃらに解くというより、試本番と同じように慎重に解き、解き終えた後も検算をして計算ミスを減らす努力をしましょう。

問題集別対策法

【おすすめの問題集】

  • 『予習シリーズ』 (中学受験の四谷大塚)

四谷大塚や早稲田アカデミーなどを始めとした中学受験大手塾と同じカリキュラムで算数の学習ができるシリーズ。各学年用の教材が出版されており、レベルに合った教材を選ぶことができます。予習シリーズ6年下まで一通り理解すれば中学受験における典型問題は一通りおさえることができます。予習シリーズが終了したら過去問研究に取り組みましょう。

また各ページに数問ずつ計算問題が掲載されているため、計画的に進めていけば、計算問題対策をすることもできます。このシリーズだけで基本〜標準レベルの問題をすべて網羅できる点が魅力的です。

横浜共立学園中学校の算数で頻出の、「旅人算」の定型問題を問題集からピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

【中学受験新演習 算数小6 実力アップ問題集】より

〜旅人算の問題、追いつきの旅人算と比〜

p.31〔6〕

家から学校まで行くのに姉は12分、妹は20分かかります。妹が家を出発してから6分後に、姉が家を出発して、妹を追いかけました。これについて、次の各問いに答えなさい。

⑴姉と妹の速さと比を求めなさい。

⑵姉が妹に追いつくのは、姉が家を出発してから何分後ですか。

【解説】

⑴5:3 ⑵9分後

⑴1/12:1/20=5:3

⑵姉の速さを5、妹の速さを3とすると、姉が出発する時までに妹が進んだ道のりは、3×6=18

姉が妹に追いつくのは、

18÷(5-3)=9(分後)

実際の過去問を解いてみよう!

横浜共立学園中学校の算数では、「計算」、「速さ」、「図形」、「食塩水の濃度」、「場合の数」、「割合と比」などが頻出です。これから、実際に出題された過去問を参考に、入試対策方法をご紹介します。

実際の出題例

(2018年度・第3問より抜粋)

【3】草が生えている牧場があります。この牧場に8頭の牛を放すと32日で草を食べつくし、11頭の牛を話すと20日で草を食べつくします。草は毎日一定の割合で生えてきます。また牛が1日に食べる草の量はどの牛も同じものとします。次の□に当てはまる数を求めなさい。

⑴ 1日に生えてくる草の量は、牛1頭が1日に食べる草の量の□倍です。

⑵ この牧場に23頭の牛を放すと□日で草を食べつくします。

⑶ この牧場に16頭の牛を10日放した後に、このうちの何頭かの牛を売ると、牧場に残った牛はその後5日で草を食べつくします。牧場に残った牛は□頭です。

【解答】

  • ⑴ 3倍
  • ⑵ 8日
  • ⑶ 9頭

【解説】

    • 問題文で与えられれている条件をまとめると、
    • (牧場で元々生えていた草の量)+(1日に生える草の量)×32日=(牛1頭が1日に食べる草の量)×8×32…①
    • (牧場で元々生えていた草の量)+(1日に生える草の量)×20日=(牛1頭が1日に食べる草の量)×11×20…②
    • ①・②を整理すると、
    • (1日に生える草の量)×12=(牛1頭が1日に食べる草の量)×36となるため、
    • (1日に生える草の量)=(牛1頭が1日に食べる草の量)×3と分かる。
    • よって、3倍。
    • ⑴より、(1日に生える草の量)=3、(牛1頭が1日に食べる草の量)=1とすると、
    • (1603×□日)÷23÷□日=1
    • これを解いて、□=8より、
    • 全部で15日間かけて草を食べつくしているので、食べた草の量は、1603×15=205
    • 最初の10日間は16頭放っているので、残り5日間で食べた草の量は、205-(1×16頭×10日)=45
    • よって、残り5日間で放たれた牛の数は、45÷5日÷1=9より、9頭

【ポイント】

  • 横浜共立学園中学校では、前半に比べて後半の問題でグッと難易度が上がります。難関男子校に見られるような難問・奇問が出題されるわけではなく、あくまで単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどです。
  • 全体的に解きやすい問題が多いため、高得点を目指したい内容となっています。

合格点を取るには?

出題形式に慣れよう!

横浜共立学園中学校の算数では、第1問に計算問題・一行問題、第2・3問が特殊算の問題、第4・5問題が図形問題とここ最近で問題構成が一定です。また、それぞれの問題の出題傾向にも偏りがあり、各単元から出題される問題パターンにも特徴があります。

当校の算数で高得点を取るためには、徹底的に過去問演習を行うことが効果的です。過去問を通じて適切な時間配分の仕方について考えたり、出題傾向を把握しましょう。解いていて苦手な単元が出てきた場合には基本にかえり、頻出分野の苦手を克服した上で本番に臨みましょう。

前半3問でしっかり得点を!

当校の算数は、ほかの神奈川女子御三家などと比べても、全体的に難易度が低めです。その分、完成度の高い解答が求められます

細かく見てみると、当校の算数は前半の第1〜3問の方が、後半4・5問よりも難易度が平易であることが特徴的です。そのため、算数が苦手な人は前半3問でしっかりと得点した上で、第4・5問で手をつけやすい問題から解くようにすると良いでしょう。

また当校の算数は、最終的な答えのみを解答欄に記述する形式となっています。そのため、考え方や途中式が合っていても、答え自体が間違っていた場合得点できません。試験終了5〜10分前には必ず見直し・検算の時間を取り、思わぬ失点を減らすよう意識しましょう。

まとめ

今回は、横浜共立学園中学校の算数入試対策についてご紹介しました。

当校の算数は大問が5問構成となっており、それぞれ

第1問が計算問題・一行問題、第2・3問が特殊算、第4・5問が図形問題という問題構成です。

後半には難易度の高い問題も出題されていますが、ここ最近は単元についての基本的な理解を問うような問題が中心となっています。同レベル帯の神奈川女子御三家などと比較しても全体的難易度は低めで、出題形式や問題構成にもあまり変化が見られないため、算数が苦手な人でも十分高得点を狙うことができるでしょう。

まずは標準的なレベルの問題集を繰り返し解き、定型問題を一通りマスターしましょう。その上で過去問演習を通して問題のパターンや時間配分の仕方を把握すると良いでしょう。

算数は全科目の中で一番点差を分ける科目です。算数の点数が合否を分けると言っても過言ではないでしょう。入試本番まで時間は限られていますが、他科目とのバランスを考えつつ、限られた時間の中で優先順位に気をつけながら最大限の対策をしましょう。

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参考

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こんにちは。東京大学教育学部の福久はなです。 中高一貫の女子校出身で、中高6年間でバトントワリングというスポーツに熱中していました。大学受験を経て東京大学文科3類に入学してからは、大学から始めたダンスや、塾講師や家庭教師のアルバイトに打ち込んでいます。休日は友人とカフェ巡りをしたり、ショッピングをしたりなど外に出ていることが多いです。大学では教育学部に在籍しており、教育財政や教育経営などについて学んでいます。趣味は旅行で、夏休みや春休みなどの長期休みを利用して様々な国に旅に出ています。大学は高校時代に比べて長期休みの期間が長いので、海外など遠出の旅行をするのには絶好の機会です。世界史の教科書で見ていたような建築を実際に目にしたときには、なんとも言えない感動があります。これから私の中学受験・大学受験を含めた学習経験をもとに、皆さんの役に立つような、面白くて分かりやすい記事を書いていきます。 よろしくお願いします!