学校情報
応募状況
2019年度 |
募集人員 |
応募者数 |
受験者数 |
合格者数 |
出願者倍率 |
実質倍率 |
|
一般学級 |
第1回 |
30名 |
132名 |
106名 |
32名 |
4.4倍 |
3.3倍 |
第2回 |
40名 |
512名 |
468名 |
277名 |
12.8倍 |
1.7倍 |
|
第3回 |
30名 |
500名 |
271名 |
142名 |
16.7倍 |
1.9倍 |
|
第4回 |
30名 |
389名 |
179名 |
47名 |
13.0倍 |
3.8倍 |
|
国際学級 |
一般生 |
20名 |
106名 |
82名 |
38名 |
5.3倍 |
2.2倍 |
帰国生 |
18名 |
57名 |
56名 |
42名 |
3.2倍 |
1.3倍 |
進路実績
2020年度卒業生:221名 表示形式:合格数(現役合格数)
一橋大学 |
1(1)名 |
東京工業大学 |
1(1)名 |
早稲田大学 |
16(14)名 |
慶應義塾大学 |
12(12)名 |
上智大学 |
13(13)名 |
東京理科大学 |
3(3)名 |
学習院大学 |
8(7)名 |
青山学院大学 |
9(8)名 |
立教大学 |
24(19)名 |
中央大学 |
12(11)名 |
法政大学 |
21(21)名 |
明治大学 |
16(15)名 |
関西学院大学 |
1(1)名 |
医学部医学科※ |
8(4)名 |
※長崎大学、東邦大学、東京医科大学、昭和大学、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学
学校説明会日程(2021年度)
- 校内説明会
説明会 |
日程 |
中学校説明会(一般学級・国際学級) |
第1回 6月10日(水)10:30~12:30 第2回 7月31日(金)13:00~15:00 第3回 9月4日(金)10:30~12:30 第4回 10月31日(土)14:00~16:00 |
国際学級帰国生対象説明会 |
7月23日(木・祝)10:00~12:00 |
入試説明会(一般学級・国際学級) |
第1回 11月21日(土)14:00~16:00 第2回 12月14日(土) 14:00~16:00 |
入試情報(2021年度)
|
第1回 |
第2回 |
第3回 |
第4回 |
|
入試日 |
2月1日午前 |
2月1日午後 |
2月2日午後 |
2月3日午前 |
|
募集人員 |
35名程度 |
40名程度 |
30名程度 |
25名程度 |
|
入試 |
入試科目 |
4科目(国語・算数・理科・社会) |
2科目(国語・算数) |
2科目(国語・算数) |
4科目(国語・算数・理科・社会) |
|
出願期間 |
1月10日〜1月31日 |
1月10日〜2月2日 |
1月10日〜2月3日 |
|
合格発表(掲示) |
2月2日12:00~18:00 2月3日、4日 9:00~16:00 2月5日 9:00~12:00 |
2月2日 12:00~18:00 2月3日、2月4日 9:00~16:00 2月5日 9:00~12:00 |
2月3日 2月4日 9:00~16:00 2月5日 9:00~12:00 |
2月4日 9:00~16:00 2月5日 9:00~12:00 |
|
合格発表(HP) |
2月1日 18:30~ |
2月1日 22:00~ |
2月2日 22:00~ |
2月3日 18:30~ |
基本データ
試験時間・満点(第1回)
|
国語 |
算数 |
社会 |
理科 |
試験時間 |
50分 |
50分 |
30分 |
30分 |
満点 |
100点 |
100点 |
50点 |
50点 |
満点・合格者平均点・合格者最低点・受験者平均点
2019年度 |
第1回(2/1) |
|||
4科 |
||||
科目 |
国語 |
算数 |
理科 |
社会 |
配点 |
100 |
100 |
50 |
50 |
受験者平均点 |
44.7 |
51.0 |
31.3 |
25.4 |
合格者平均点 |
54.3 |
63.3 |
36.1 |
29.7 |
合格者最低合計点 |
171/300 |
|||
合格者合計平均点 |
183.4/300 |
問題構成
東京女学館中の算数は、試験時間50分に対して大問7問、総設問数20〜25問程度となっています。それぞれの大問を見てみると、第1問では計算問題が4問、第2問では一行問題が5問程度、第3問以降では応用問題が各3問程度ずつ出題されています。
ここ最近の入試では問題構成が一定で、問題数などにもあまり変化は見られません。試験時間50分に対し総設問数が20〜25問程度と問題数が比較的多いため、素早い問題処理能力が求められます。
解答形式
東京女学館中の算数は、解答用紙の空欄内に答えのみを記入する形式です。そのため、解答にたどり着くまでの考え方や途中式が正しくても、最終的な答えが間違っていた場合、大幅に失点してしまう可能性があるため注意が必要です。
また、問題用紙は問題が印刷されているページに続いて、計算用紙と書かれたページがそれぞれ入っており、十分な計算スペースが与えられています。
近年の出題内容
- 2020年度
分野・単元 |
〈大問1〉計算問題 |
〈大問2〉一行問題 |
〈大問3〉平均と延 |
〈大問4〉約数、分数 |
〈大問5〉食塩水の濃度 |
〈大問6〉水の深さと体積 |
〈大問7〉点の移動、表とグラフ |
- 2019年度
分野・単元 |
〈大問1〉計算問題 |
〈大問2〉一行問題 |
〈大問3〉約束記号 |
〈大問4〉売買損益 |
〈大問5〉三角形の面積 |
〈大問6〉ニュートン算−水そう− |
〈大問7〉分配算 |
- 2018年度
分野・単元 |
〈大問1〉計算問題 |
〈大問2〉一行問題 |
〈大問3〉図形の移動 |
〈大問4〉整数 |
〈大問5〉角度・面積・面積の比 |
〈大問6〉売買損益 |
〈大問7〉ニュートン算−行列− |
出題傾向
概要
出題傾向に偏りあり
東京女学館中の算数は、ここ最近で問題構成が一定で、出題傾向にも偏りがあることが特徴的です。
各大問の傾向を見ていくと、まず第1問では基本的な計算問題が4問出題されています。次に第2問では、一行問題が5問出題されています。内容は各単元の基本的な理解を問うようなものばかりで、特殊算や図形の問題を中心に幅広い単元から出題されています。
後半の第3〜6問では応用問題が出題されており、各問題で3問程度の小問が用意されています。年度によっては手間のかかる問題も出題されていますが、内容はあくまで定型問題をベースにしたようなものがほとんどで、いわゆる難問・奇問といった問題は見られません。
応用問題では特殊算や図形、数の性質が頻出で、連続で同じ単元から出題されることも多く、出題にはかなり偏りが見られます。また問題は難易度順に並べられており、後半に進むにつれて複雑な問題が配置されています。
内容
【頻出分野】
- 計算
四則計算、逆算
- 和と差
和差算、分配算、消去算、つるかめ算、過不足算、差集め算、年令算
- 割合と比
割合と比、正比例と反比例、還元算、相当算、倍数算、売買損益、濃度、仕事算、ニュートン算
- 速さ
速さ、旅人算、通過算、流水算、時計算
- 図形
角度、面積、長さ、辺の比と面積の比、体積、表面積、水の深さと体積、図形・点の移動、グラフ
- 数の性質
約数と倍数、約束記号、整数、少数、分数
出題傾向についての詳細
東京女学館中の算数では第1問で計算問題が、第2問で一行問題が、第3〜6問で応用問題が出題されています。この問題構成はここ最近で変化しておらず、一定の傾向が見られます。
まず、第1問では計算問題が4問出題されており、そのうち2問が四則演算、残りの2問が逆算の問題となっています。第1問は全体を通して難易度が最も易しいため、必ず得点しておきたい問題です。
続く第2問では、一行問題が5問出題されています。ここ最近では前半3問が特殊算や場合の数に関する問題、後半2問が図形問題という年が続いています。
特殊算や図形問題は、毎年趣向を変えて様々な問題が出題されていますが、なかでも分配算、還元算、食塩水濃度、旅人算、図形の角度、長さ、面積、体積などは頻出です。第2問は第1問に続いて難易度が易しく、出題されている問題も各単元の定型問題ばかりなので、高い得点率が求められるでしょう。
第3〜6問では応用問題が出題されており、各問題で3問程度の小問が用意されています。応用問題では特殊算、図形、数の性質の問題などが頻出で、連続で同じ単元から出題されるほど出題に偏りが見られます。ここ最近ではニュートン算、旅人算、平面図形の面積、図形の移動、点の移動、水の深さと体積に関する問題がよく出題されています。
ニュートン算や旅人算は、問題文だけではなく、グラフと関連づけて解く問題が頻出です。近年のこのような傾向は他の私立女子校でも見られ、鷗友学園女子中や学習院女子中などでも頻繁に出題されています。
また応用問題といっても、内容はあくまで定型問題をベースにしたような問題がほとんどです。いわゆる難問・奇問といった、高度なひらめきや思考力を必要とする問題は出題されておらず、単元についての本質的な理解を問うような問題で構成されています。
難易度について
当校の算数は、基本〜応用問題まで様々なレベルの問題で構成されており、バランスの良い出題であると言えるでしょう。応用問題も、基本的には定型問題をベースにしたようなものがほとんどで、算数が苦手な場合も十分解けるような内容になっています。
また、同レベル帯の学校と比べても難易度は易しめであるため、その分高い得点が求められます。合格ラインはだいたい7割程度と言われていますが、ここ最近では年度によってやや難化することもあり、毎年6〜7割に落ち着いています。
対策
分野別
計算対策
ここ最近の入試では、毎年第1問に計算問題が出題されています。内容は四則計算や逆算など難易度も易しめの問題であるため、必ず得点しておきたい問題です。
計算問題の対策としては、一度に大量の問題を解くというより、コツコツ少量の問題をこなしていく方が効果的です。計算問題のみを集めた問題集やドリルなども各出版社から発売されているので、自分の好きなものを1冊購入し、毎日3~5 問程度のペースで進めていくと良いでしょう。
その際ただがむしゃらに解くというより、入試本番と同じように慎重に解き、解き終えた後も検算をして計算ミスを減らす努力をしましょう。
- 図形問題対策
東京女学館中の算数では、図形の問題がよく出題されています。なかでも角度、長さ、面積、図形の移動、点の移動、水の深さと体積の問題が頻出です。
まずはそれぞれの問題の典型的な解き方や公式を身につけるため、標準的なレベルの問題集をくりかえし解き、定型問題をマスターしましょう。定型問題を一通りマスターしたら過去問研究に移り、実際に出題されている問題の難易度を把握しましょう。
また、図形の移動・点の移動の問題では、しばしば旅人算や通過算の考え方を必要とする場合があります。図形問題と合わせて対策しておきましょう。
割合と比対策
当校の算数では、割合と比の問題が頻出です。なかでもニュートン算、食塩水の濃度に関する問題がよく出題されます。割合と比の対策も図形問題対策と同じように、まずは標準的なレベルの問題集をくりかえし解き、定型問題の解法を一通りマスターしましょう。問題集を一通り終えたら過去問研究に移り、応用問題を解く上での実践的な力を身につけましょう。
また当校では、ニュートン算とグラフを関連づけて解く問題がここ最近よく出題されています。過去問演習を通じて慣れておくと良いでしょう。このような問題は鷗友学園女子中などでも頻繁に出題されているため、時間に余裕がある場合は一緒に演習を進めましょう。
特殊算の問題を解く際は条件が多く、立式だけで解くことが難しい場合があります。普段問題を解くときから図を描いて整理するようにしましょう。
速さ対策
当校の算数では速さの問題が頻出です。なかでも旅人算、通過算の問題がよく出題されます。まずは標準的なレベルの問題集を繰り返し解き、速さの基本公式や定型問題の解法を理解しましょう。定型問題一通りマスターしたら過去問研究に移りましょう。
旅人算や通過算の問題は、立式だけでは条件を整理できず、図を描いて整理しなければいけない問題がほとんどです。普段問題を解くときから「きれいに・分かりやすく」図を描く練習をしましょう。
また当校の算数では、グラフ・ダイヤグラムを使った速さの問題もよく出題されています。グラフ・ダイヤグラムの問題では比や相似の考え方を用いる場合がほとんどです。合わせて対策しておくと良いでしょう。このような問題は、鷗友学園女子中や学習院女子中などでもよく出題されているため、時間に余裕があれば一緒に過去問演習をしておくと良いでしょう。
問題集別
東京女学館中の算数入試で頻出の「ニュートン算」、「旅人算」の定型問題を問題集からピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
『中学受験新演習 算数小6上 実力アップ問題集』より
- ニュートン算の問題
p.23 120Lの水が入っている水そうに、毎分10Lの水が流れこんでいます。この水そうの水をポンプ1台でくみ出すと、24分で水そうは空になります。これについて、次の各問いに答えなさい。 ⑴このポンプ1台は、毎分何Lの割合で水をくみ出しますか。 ⑵もし、2台のポンプを使って水をくみ出すと、水そうは何分で空になりますか。 |
【解説】⑴15L ⑵6分 ⑴1台のポンプで1分間にくみ出す水の量は、120+10×24=360(L) 1台のポンプで1分間にくみ出す水の量は、360/24=15(L) ⑵2台のポンプで1分間にくみ出す水の量は、15×2=30(L) 1分間に減る水の量は、30-10=20(L) 水そうが空になるまでの時間は、120/20=6(分) |
- 旅人算の問題〜「追いつきの旅人算と比」
p.31 家から学校まで行くのに姉は12分、妹は20分かかります。妹が家を出発してから6分後に、姉が家を出発して、妹を追いかけました。これについて、次の各問いに答えなさい。 ⑴姉と妹の速さと比を求めなさい。 ⑵姉が妹に追いつくのは、姉が家を出発してから何分後ですか。 |
【解説】⑴5:3 ⑵9分後 ⑴1/12:1/20=5:3 ⑵姉の速さを5、妹の速さを3とすると、姉が出発する時までに妹が進んだ道のりは、3×6=18 姉が妹に追いつくのは、 18/(5-3)=9(分後) |
【おすすめの問題集】
- 『予習シリーズ』 (中学受験の四谷大塚)
四谷大塚や早稲田アカデミーなどを始めとした中学受験大手塾と同じカリキュラムで算数の学習ができるシリーズ。各学年用の教材が出版されており、レベルに合った教材を選ぶことができます。
予習シリーズ6年下まで全て終えれば、中学受験における定型問題を一通りマスターすることができます。予習シリーズが終了したら、過去問を中心に応用問題に取り組みましょう。
また各ページに数問ずつ計算問題が掲載されているため、計画的に進めれば、計算問題対策をすることもできます。
合格点を取るには
時間配分に気をつけよう
東京女学館中の算数は、全体的に難易度が易しい問題で構成されている分、高い得点率が求められます。合格ラインはおよそ6〜7割程度で、算数が苦手な場合でもしっかりと得点する必要があります。
一方で、当校の算数は試験時間50分に対して大問6問、総設問数が20〜25問と問題数が比較的多いです。そのため、一つの問題で詰まってしまうと、本来解けたはずの問題にも時間を回せなくなってしまいます。試験時間が始まったらまず問題に一通り目を通し、解きやすそうな問題に目星をつけておくと良いでしょう。
また当校の算数は、最終的な答えのみを空欄に記入する形式で、途中式や考え方を記述する欄は用意されていません。そのため途中過程が正しくても、答え自体が間違っていると得点することはできません。計算ミスなどのケアレスミスを防ぐため、丁寧な計算を心がけましょう。また、見直しや検算をしやすくするため、途中式などは整理して残すよう意識しましょう。
頻出分野は徹底的に対策を
当校の算数はここ最近で問題構成が一定で、出題にも偏りがあることが特徴的です。特に頻出の計算問題、図形問題、特殊算などは毎年連続で出題されています。
算数が苦手な場合はまず頻出分野の対策をしっかり行い、過去問を解いていて分からない部分があれば、必ず基本に戻って繰り返し復習しましょう。
総括
今回は、東京女学館中の算数入試対策についてご紹介しました。当校の算数は試験時間50分に対し大問が6問で、それぞれ第1問が計算問題、第2問が一行問題、第3〜6問が応用問題となっています。
いわゆる難問・奇問といった問題は出題されておらず、ここ最近は単元についての理解を問うような問題が中心となっています。まずは標準的なレベルの問題集を繰り返し解き、定型問題を一通りマスターしましょう。当校の算数はここ最近で問題構成が一定で、出題にも偏りが見られるため、過去問演習を通じて出題パターンを把握することが重要です。
また当校の算数は全体的に難易度が易しめで、その分高い得点率を求められます。時間配分や計算ミスに気をつけ、点の取りこぼしをできる限り減らしましょう。
算数は全科目の中で一番点差を分ける科目です。算数の点数が合否を分けると言っても過言ではないでしょう。入試本番まで時間は限られていますが、他科目とのバランスを考えつつ、限られた時間の中で優先順位に気をつけながら最大限の対策をしましょう。
参考
過去の入試結果|東京女学館 中学校・高等学校
募集要項|東京女学館 中学校・高等学校
学校説明会・オープンスクール・創立記念祭|東京女学館 中学校・高等学校
過去の入試問題|東京女学館 中学校・高等学校
2020年度 東京女学館高等学校 東大・京大・難関大学 合格者数|インターエデュ
東京女学館中学校 2020年度用 5年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ) 、声の教育社
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こんにちは!ライターの福久はなです。 都内の中高一貫校出身で、大学受験を経て東京大学に入学しました。 塾講師や家庭教師のアルバイト経験があり、算数・数学・英語を中心に教えていました。 これらの科目に限らず、中学受験の経験を活かして理科・社会といった科目の対策方法や、学校別の受験対策、学校情報についてなど、幅広く記事を執筆しています。 皆さんの役に立つ、面白くてわかりやすい記事をお届けできるように頑張ります!