説明文が苦手な人必見!「接続語」で文章の流れを読む

以前の記事「説明文が苦手な人必見!説明文の読み方のコツ」で、説明文の文章には役割があること、そして文章読解のためには中心文を見つけることが大事であることを説明しました。

しかし、いくら中心文が大事だと言っても、どうすれば中心文を見つけられるのか分からない人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事のテーマである接続語の出番です。接続語は中心文を見つける大きなヒントになります。

つまり、接続語を発見しその役割が分かれば文章の流れ・関係が分かりやすくなるのです。また、文章を書いたり説明をしたりする時にも必要です。接続語がないとまとまりがなく、何が言いたいのか分からない文章になってしまいます。今回は、そんな接続語の使い方と意味について見ていきましょう。

接続語の役割

接続語とは、文や語句をつなぐ言葉です。接続語には7つの役割に分類することができます。まずこの章では1つ1つその役割について、AとBという2つの文(もしくは語句)を接続語がつなぐとして説明していきます。

  • 順接(じゅんせつ)
    BはAの当然の結果。
    例:だから・すると・それで・そこで
  • 逆接(ぎゃくせつ)
    BはAとは逆のことや、意外なこと。
    例:しかし・だが・ところが・でも・けれども
  • 並列(へいれつ)
    Aの後にB並べて述べる(AとBは対等な関係)。※A=Bではない。
    例:また・および
  • 添加(てんか)
    Aの後にBを付け加える。並列と同じような役割。
    例:そして・さらに・それから・しかも・おまけに
  • 説明
    Aを補足(ほそく)したりくわしく説明したりする文章がBで続く。
    例:つまり・すなわち・たとえば・いわば・なぜなら・ただし・もっとも・ちなみに
  • 選択(せんたく)
    AとBを対比させたり、どちらかを選ばせたりする。
    例:または・もしくは・あるいは
  • 転換
    Bで話題をかえる。
    例:ところで・さて・では

ここで挙げたのはほんの一例ですが、このような種類の接続語が文章中では使われています。役割の名前もセットで覚えましょう。

接続語の使い方

ここからは実際に接続語を使った文章を、見てみましょう。どういう役割になっているか、そして前後の文章がどういう関係になっているかを考えてみてください。(答えと解説は下に書いてあります。)

①今朝はねぼうしてしまった。だから、朝ご飯を食べる時間がなかった。

②ねぼうしてお母さんにおこられた。そのうえ、先生にもおこられた。

③今日はねぼうしてしまった。なぜなら、きのう夜ふかししたからだ。

④夕飯はお肉がいい?それとも魚がいい?

⑤ペンギンは魚、ならびにオキアミを食べる。

⑥彼はとてもやさしい。ただし、よくねぼうする。

⑦今回のテストはほとんど勉強しなかった。けれども、100点を取った。

⑧ぼくはイケメンだ。いわば松坂桃李のようだ。

⑨ペンギンは魚が好きです。それでは、アシカは何を食べるのでしょうか。

⑩クモはあしが8本あります。つまり、こん虫ではありません。

それでは、➀~⑩の文章の中での接続語の役割を説明していきます。

①これは順接です。「朝ご飯を食べられない」は「ねぼうし」たことの当然の結果ですね。

②これは添加です。「先生にもおこられた」という事がらが付け加えられています。添加の場合も並列と同じように前後2つの文章は対等な関係で入れかえても成立します。(ねぼうはしてはいけませんね)

③説明の中でも、特に理由の説明です。「夜ふかし」が「ねぼう」の理由・原因となっています。①の順接とは逆の関係性になっていることに気付きますか?「きのう夜ふかしした。だから、今日ねぼうした。」とも言えますね。このように、理由の説明ではB⇒Aという関係性になっています。

選択です。「お肉」と「魚」の2つから選ばせています。

並列です。「魚」と「オキアミ」は対等な関係で、この2つの順番を入れかえても文章は成り立ちます。このように、接続語は文章だけでなく語句どうしもつなぐ言葉です。

⑥説明のうちの、補足説明です。Aの説明にBで条件や例外を加える役割を持っています。「彼はサッカーが好きだ。ちなみに彼女もサッカーを好きだ」のようにただ単に補足をすることもあります。

逆接です。「勉強しなかった」のに「100点を取った」という意外な結果になっています。こういうことを言うと嫌われてしまいますよ。

⑧説明のうちの例示・比喩(ひゆ)です。「ぼく」を「松坂桃李」という他のものにたとえています。この他にも「たとえば」で例を示したりすることもあります。

転換です。Aでは「ペンギン」の話をしていましたが、Bでは「アシカ」の話をしようとしている合図になっています。

⑩説明のうちの詳説(しょうせつ)・換言(かんげん)です。Aで説明したことをBで更にくわしく説明したり言いかえて説明したりする役割です。

文章の中での接続語の役割

さて、実際の文章の中で接続語はどのような働きをしているのでしょうか?どんな接続語が文章の流れをつかむてがかりになるのでしょうか?最後にこの章では説明文などで接続語によって文章の流れをつかむ方法について、その一例を説明しようと思います。

「説明文の基礎~文章の役割を考える~」では文章に以下の役割があると説明しました。

図1 文章の役割

(髙橋作成、転載は名前、記事名を明記の上で許可)

「説明する役割」に関してはわかりやすいですね。接続語のうち説明がそのままほぼ同じ役割を果たしています。また、並列や添加も説明を加える際の合図になります。

それでは、「中心的な役割」についてはどうでしょうか。順接や説明のうちの詳説・換言は中心文や結論文をみちびくための合図になることがあります。また、添加や転換は話題を示す文にもなります。

ここで、接続語の役割ごとに注意すべき点をまとめてみます。

  • 順接結論が後にくることがある。
  • 逆接:逆接の接続語によって言っていることがかわった場合、後ろの方が大切な点だということが多い。
  • 並列、添加前後は対等な関係なので、前が説明なら後ろも説明、後ろが結論なら前も結論になる。
  • 説明詳説・換言の場合、後ろに中心文がくることがある。その他、説明する役割のうちの具体例や理由・根拠、言い換え、比喩が後に続く
  • 転換新しい話題をみちびく

以上は例なので、これが全てではありません。ただし、接続語が出てきたときにここに書いたことを思い出しながら前後の文章の役割や関係を考えることで全体の流れはぐっとつかみやすくなるはずです。

まとめ

今回の記事では文章読解の中で重要な接続語について説明しました。

接続語は受験勉強だけでなく、今後あらゆるところで必要になってきます。例えば、レポートや小論文を書くときに接続語がうまく使えなければ説得力のある文章にはなりません。

また、人に向けて自分の意見を伝えるときも上手く接続語を使うことで何が大事なのかはっきり示すことができます。模試などでは接続語で空欄(くうらん)をうめる問題も出てきますが、前後の文章の役割を考えればむずかしくはありません。

説明文だけでなく随筆文や物語文でも接続語はたくさん出てきます。慣れていない人はまず文章中の全ての接続語についてその役割を考えてみてもいいかもしれません。

その際、前後の文章がどういう関係になっているか、そして全体の中でどんな役割になっているのかも確認しましょう。そのうちに慣れてくるので意識しなくても自然に流れをつかめるようになるはずです。

接続語を使い、文章読解のレベルを上げていきましょう。

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