【緑の制服が目印!】洗足学園中学校の理科の特徴とは?最新の出題傾向や入試対策方法ついてもご紹介!

洗足学園中学校は、神奈川県川崎市高津区に所在する、中高一貫の私立女子中学校です。

学校法人洗足学園が運営する完全中高一貫校で、高校からの募集は行っていません。

一貫校としては珍しく、洗足学園音楽大学溝の口キャンパスと同一の敷地内に設置されています。

また、創立は1942年に遡り、前田若尾が旧平塚村(現在の東京都品川区)の自宅に創設した私塾が起源となっています。

自由な校風、特徴的な緑色の制服がトレードマークとなっています。

今回は、そのような洗足学園中学校の、理科の出題傾向や入試対策方法についてご紹介します!

入試情報

問題構成・解答形式

洗足学園中学校の理科は、社会と合わせて試験時間60分となっています。大問数は4問、総設問数が25〜35程度となっています。ここ数年の入試では、大問数総設問数ともに大きな幅もなく、安定した傾向が見られます。

基本的には物理・化学・生物・地学の4分野からそれぞれ1問ずつ出題されており、同じ分野から複数問出題されるということはほとんどありません。

近年の出題内容

2021年度

2020年度

2019年度

出題傾向

概要

洗足学園中学校の理科は、社会と合わせて試験時間が60分、満点が150点となっています。試験時間に対して大問が4問、総設問数が25〜35問程度出題されています。

基本的には、各分野からそれぞれ1問ずつ出題されており、融合問題などは出題されていません。

難関男子校で見られるような、難問・奇問は見られません。高度なひらめきや思考力を必要とするというよりは、単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています

また当校の理科は、さまざまな形式の問題が出題されることが特徴のうちの一つだと言えるでしょう。一般的な中学受験理科でよく出題されるような、記号選択・用語記述・並び替え問題・正誤選択問題が大部分を占めています。

そのほかにも、各大問につき、1問程度記述問題が出題されていることも特徴的です。

出題傾向についての詳細

洗足学園中学校の理科では、物理・化学・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。基本的に、各分野からそれぞれ1問ずつ出題されています。

なかでも物理からは「電気回路」「熱」「光の角度・反射」といったエネルギーに関する問題が、化学からは「ものの溶け方」「化学反応」「水溶液の性質」といった化学物質に関する問題が、生物からは「生態系」「生物のからだの仕組み」が、地学からは「地形」「地層」「地震」に関する問題がよく出題されています。

難問・奇問といった、高度なひらめきや思考力を問うような問題は見られません。あくまで受験生の単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどです。

知識問題の割合が大きいため、受験生の演習量や知識の豊富さがそのまま得点に直結するような内容となっています。難易度がそこまで高くない分受験生同士で点差がつきにくいことも特徴的です。

例年の受験者平均点は6割弱程度、合格者平均点は8割強程度となっており、かなり完成度の高い解答が求められていることが分かります。

また当校の理科では、出題形式がある程度一定であることが特徴としてあげられます。一般的な中学受験理科でよく出題されるような記号選択・用語記述・並び替え問題・正誤選択問題が大部分を占めています。

そのほかにも、各大問につき1問程度記述問題が出題されています。内容は、基本的な知識を問うような問題がほとんどです。

また当校の理科は、時間にあまり余裕がないことが特徴的です。試験時間が50分であるのに対し、総設問数は25〜35問となっており、1問あたりにかけることができる時間は1〜2分程度となっています。

一見余裕があるように思えるかもしれませんが、記述問題や計算問題などは時間がかかる問題も多いため、決して時間に余裕があるわけではありません。

完成度の高い解答が求められるので、高得点を取る上では解くスピードも非常に重要です。

入試対策法

分野別対策法〜実際の過去問を解いてみよう〜

洗足学園中学校の理科では、物理・化学・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

そのなかでも化学の問題について、実際の過去問を抜粋しつつ、対策法をご紹介します。

(2019年度第1回・第2問より抜粋)

〔2〕次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。答えは、小数第2位以下があるときは四捨五入して小数第1位まで求めなさい。

Ⅰ. 園子さんは、「ある物質が溶けられるだけ溶けている水溶液を飽和水溶液という。また、物質が水100gあたりに溶けることのできる量(g)を溶解度という。」と学校で学びました。調べてみると、水溶液の温度によって溶解度が異なることもわかりました。表1は硝酸カリウムの溶解度を示しています。

表1

⑴ 40℃で、水200gに硝酸カリウムを加えて飽和水溶液を作りました。この飽和水溶液の濃度は何%ですか。

⑵ ⑴の飽和水溶液を20℃に冷やすと、硝酸カリウムの結晶が何gできますか。

⑶ 結晶ができた時に、ろ過によって、水溶液と結晶に分けることができます。ろうとに水溶液を注ぐにあたり、注意すべきことを2つ書きなさい。ただし、どちらにも「ガラス棒」という語句を使いなさい。

Ⅱ. 園子さんは、高校生のお姉さんから「水和物」という不思議な物質があることを聞きました。水和物とは、水をふくんでいる固体のことです。水和物を割っても液体の水は出てきませんが、水和物を加熱すると、ふくまれていた水が蒸発し、水をふくまない結晶が得られます。水をふくまない結晶のことを無水物といいます。また、水和物に水を加えて溶かすと、水和物にふくまれていた水は加えた水と混ざり、水溶液の水の一部になります。

園子さんは硫酸銅の水和物を加熱して、どのくらいの水がふくまれているか調べる実験を行いました。

【実験1】硫酸銅の水和物2.5gを熱に強い皿に入れて加熱し、ふくまれていた水をすべて蒸発させました。その結果、硫酸銅の無水物1.5gが残りました。

⑷ 硫酸銅の水和物10gにふくまれている水は何gですか。

⑸ 硫酸銅の水和物2gに18gの水を加え、すべて溶かしました。この水溶液の硫酸銅の無水物の濃度は何%ですか。

⑹60℃で、ある量の硫酸銅の無水物を水に溶かし、硫酸銅水溶液205gをつくりました。その水溶液を20℃まで冷やすと、硫酸銅の水和物が25gできました。最初に溶かした硫酸銅の無水物は何gですか。ただし、20℃で、硫酸銅の無水物の溶解度は20です。

 【答え】

  • 問1 39.0
  • 問2 64
  • 問3 ①水溶液がガラス棒をつたって流れるようにろ過する。②ろ紙が重なっている部分にガラス棒をつける。
  • 問4 3.6
  • 問5 6.4
  • 問6 46

〔ポイント〕

  • 洗足学園中学校の理科では、毎年各単元からそれぞれ1問ずつ出題されています。
  • 今回の問題のように、用語記述や適語補充といった基本的な知識問題がほとんどです。化学の大問では、しばしば化学式に関する計算問題が出題されています。
  • 難しいことは出題されていないため、受験生の演習量や知識量がそのまま得点に直結するような内容となっています。

高得点を目指す上での「カギ」とは?

知識問題では満点を目指す

洗足学園中学校の理科では、難関男子校で出題されるような難問・奇問は出題されていません。

あくまで単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています。受験生の知識量や演習量がそのまま得点に直結するため、苦手分野を残さないようにしっかり対策を行いましょう。

一方で、問題によって難易度に少しばらつきがあることも特徴的です。問題によっては「今まで学習したことを関連づけて、論理を組み立てる」ような、一筋縄ではいかないようなものも見かけられます。

覚えていればすぐに答えることができるような知識問題は、時間をかけずに解き終え、なおかつ満点を目指しましょう。

過去問演習は入念に

洗足学園中学校の理科では、さまざまな形式の問題が出題されることが特徴的です。

一般的な中学受験理科でよく見られるような、記号問題、適語補充、用語記述といった問題がほとんどです。

また、各大問につき1問程度は、記述問題なども出題されています。

入試本番で独特の形式に戸惑うことがないよう、過去問演習は事前にしっかりと行うと良いでしょう。

時間配分は慎重に

洗足学園中学校の理科は、社会と合わせて試験時間が60分となっています。試験時間に対して大問が4問、総設問数が25〜35問となっています。

1問あたりにかけることができる時間は約1〜2分程度と、あまり時間に余裕がないことが特徴的です。

試験時間が始まったらまず全ての問題に目を通し、得意な分野や解きやすそうな問題から手をつけましょう

試験終了前の5〜10分間は必ず見直しの時間とし、計算ミスや解答の抜け落ちがないかどうかしっかりと確認しましょう。

まとめ

今回は、洗足学園中学校の入試情報や、理科の出題傾向、入試対策方法についてご紹介しました。

当校の理科は、社会と合わせて試験時間が60分、大問が4問、総設問数が25〜35問程度となっており、試験時間に対する問題量が多いことが特徴的です。

高度なひらめきや思考力を問うというよりは、単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどで、受験生の知識の定着度や演習量がそのまま得点に直結するような良問が揃っています。

また「記号選択、用語記述の問題がほとんど」、「様々な分野からまんべんなく出題される」といった点も特徴的です。過去問研究は抜かりなく行い、入試本番で動揺しないようにしましょう。

入試本番まで時間は限られていますが、他教科とのバランスを考えつつ、できる限りの対策を行いましょう。

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参考

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こんにちは。東京大学教育学部の福久はなです。 中高一貫の女子校出身で、中高6年間でバトントワリングというスポーツに熱中していました。大学受験を経て東京大学文科3類に入学してからは、大学から始めたダンスや、塾講師や家庭教師のアルバイトに打ち込んでいます。休日は友人とカフェ巡りをしたり、ショッピングをしたりなど外に出ていることが多いです。大学では教育学部に在籍しており、教育財政や教育経営などについて学んでいます。趣味は旅行で、夏休みや春休みなどの長期休みを利用して様々な国に旅に出ています。大学は高校時代に比べて長期休みの期間が長いので、海外など遠出の旅行をするのには絶好の機会です。世界史の教科書で見ていたような建築を実際に目にしたときには、なんとも言えない感動があります。これから私の中学受験・大学受験を含めた学習経験をもとに、皆さんの役に立つような、面白くて分かりやすい記事を書いていきます。 よろしくお願いします!