【中学受験】時事問題決定版!理科でも時事問題を意識しよう

これまで、社会について時事問題で扱われるであろうテーマをシリーズでお伝えしています。先日おこなわれた自民党総裁選挙や内閣総理大臣指名選挙などは記憶に新しいところですね。このように普段からニュースで扱われているようなテーマについて、中学入試で出題される、いわゆる時事問題の重要性は年々増してきています。

これからはじまる大学入試改革や新しい学習指導要領の影響が中学入試にも関わってきていることを考えると、普段のニュースを通してさまざまな仕組みについて考えさせる時事問題は、柔軟な思考力や世の中のできごとに対する興味・好奇心の程度を見るためにとても便利なのです。だからこそ時事問題を出題する中学校がほとんどなのですね。

ただし、最近の傾向として、時事問題は社会だけの専売特許ではなくなってきています。時事問題はもともと、その年や数年前などに話題になったこと、社会全体で起こっている問題全般を取り扱う問題です。社会はもともと時事問題と親和性が高いことはたしかなのですが、近年は特に理科における時事問題の出題もチェックしておく必要があると言えるでしょう。

たとえば、災害をテーマにした問題を考えてみましょう。災害というと社会問題に発展するような豪雨や地震などがニュースでよく取り上げられますが、ニュースなどで見ると社会の問題のように感じられるかもしれません。それはニュースで取り上げられているから、という理由が大きいと言えるでしょう。

しかし、考えてみてください。豪雨は大気の影響で起こることですし、地震の問題も地震が起こるメカニズムがわかっていないと問題としてとらえることができませんよね。つまり、災害ひとつとっても社会だけでなく理科の時事問題として、現在被害が起こっているニュースをもとに、理科の関連単元の正確な知識が身についているか試す問題を出題しやすいと言えるのです。

このように、最近では時事問題の守備範囲は社会だけではなく、理科にも伸びてきています。それだけでなく、1問で社会と理科の両方の知識の理解や自分なりの考えをまとめさせるといった融合的・教科横断的時事問題を出題する中学校も増えているのです。

よく考えてみればわかることですが、時事問題のテーマになることがらは、現在の日本、あるいは世界を取り巻く問題であることが多いですよね。そこには、社会的な問題だけでなく、科学的なメカニズムが少なからず関係しています。もちろん最新の難しい技術について知っている必要はありませんが、普段わたしたちをとりまくニュースにおいて、社会的・理科的視点を持ちながら考えておくことは中学校が求める学習姿勢に合致するのです。

これから本格化する時事問題対策ですが、社会だけ、と考えていると思わぬところで足をすくわれてしまう可能性があります。また、塾で時事問題を扱う際も社会の授業で扱われることが多いので、理科の時事問題と言われてもピンとこないこともあるかもしれません。ですが、確実に時事的テーマを扱った理科の問題や融合問題を出題する中学校は増えているので、理科的視点からも時事問題を考える習慣をつけておくことは非常に重要です。

今回は、これから本格的に時事問題の学習に取り組むにあたって、理科の時事問題として出題されやすいテーマや時事問題対策を効率的におこなっていくためのポイントを解説します。時事問題は4教科以外の新しい教科と言っても過言ではないほど近年重要さが増しています。さまざまな視点から世の中で起こっているできごとを考えるという姿勢がとても大切なので、ぜひ対策に役立ててくださいね。

理科の時事問題の主要テーマとは?

近年の中学入試では、時事問題がまったく出題されない中学校がないほど、時事問題の重要度があがっています。たくさんある問題の中で1問出題するという中学校もあれば、大問ひとつまるまる時事問題を取り扱うという中学校も少なくありません。このように、時事的テーマを扱う時事問題の出題は、今後より社会的問題が増えてくることを考えると増えることはあっても減ることはないと考えられます。

そして、時事問題は社会、というイメージがこれまで強かったかもしれませんが、近年の特徴として理科の時事問題というものも多く出題されるようになってきました。身近なニュースから理科的要素を全面に出して問題を作り、受験生が日常的に起こっているテーマについてどのように考えているのか、ということを問う問題が増えているのです。問われている知識自体はそれほど高度なものではなく、むしろ基礎的知識を重視しています。ただし、その基礎的知識を始めてみるような時事問題でどのように使いこなせるか、そういったところを見るために時事問題という形で理科の問題が出題される傾向が強くなっているのです。

では、理科の時事問題というとどのようなテーマが多く扱われるのでしょうか。その年に起こったニュースだけでなく、日本の国土の特徴からくる災害など、理科の時事問題の範囲は非常に広いです。ここでは、理科の時事問題で取り上げられやすいテーマをご紹介します。

地震・火山・気象関連

日本は島国であり、山林が非常に多いです。そういった国のすがたをもっているため、その国土の特徴によって引き起こされる災害は非常に多いです。災害は単に突発的に起こるだけではなく、根本的には「なぜそうなるか」というメカニズムがあります。そのため、災害関係については理科の時事問題として非常に問題がつくりやすいわけですね。理科の時事問題では、特にこういった日本で起こりやすい、あるいは現在進行形で復興が行われている災害について、原因やメカニズムとともに出題する、という問題が非常に多く出題されています。

たとえばどのような形で出題されるかというと、災害そのものの概要、例えば九州豪雨や、だいぶ前になりますが私たちの災害に対する意識を一変させたと言っても過言ではない東日本大震災などをテーマに、災害の概要やなぜ豪雨や地震が起こるのかといったメカニズムをたずねる問題は頻出です。

火山関係

また、日本は非常に火山が多い国です。雲仙普賢岳の噴火は記憶に新しいところですが、一度火山が噴火すると周囲の件は甚大な被害を受けることになります。日本で一番高い山である富士山は現在は休火山ですが、ある日いきなり活火山となり、大噴火を起こしてもおかしくありません。異常気象や地底の状況などによって、当たり前だと思っていた日常が大きく変わってしまうという自然災害が起こってしまうことは避けられないのが日本の国土の特徴です。

特に火山の噴火などは、人間の手で止めることのできないいわば天災です。そこで、危機管理意識の意味も込めて火山に関する問題を出題する中学校もあります。たとえば、日本の火山分布図を見て火山の名前を答える問題は、一見社会の問題のように思えるかもしれませんが、理科の問題の中にひそかに紛れ込ませていることも少なくありません。

地震関係

また、地震については東日本大震災に限らず、現在も日本全国で日々起こっています。特に最近では九州や関東の太平洋沿岸などで地震が多く起こっており、首都直下型地震がいつ起こるかわからないという状況でもあります。地震を避けることはやはり天災なのでできませんが、備えることはできます。そういった意味で、地震のメカニズムを問う理科特有の問題に加えて、地震に対する備えとしてできることにはどのようなことがあるのか考えさせたりする問題は頻出だと言っても過言ではありません。

地震のメカニズム自体を正確に、また細かく理解することはなかなか難しいので、まずは地震がなぜ起こるのか、いつ起こったか時間を算出するような基本的な知識や基礎問題はしっかり押さえておき、間違えないようにしておきましょう。

また、地震の場合、地震計のグラフが統計データとして使われますが、近年の時事問題では地震計のグラフを出題してその地震の特徴を読み解いていく問題なども出題されています。そこでも問われている知識自体は細かいものではありません。持っている基礎知識をどう使いこなすか、ということを意識して問題に取り組むことが求められているのです。

気象関係

気象関係といえば、今年は非常に梅雨が長かったですよね。日本各地で大雨が降り、各地方で観測史上最大量の降水量を記録したというニュースを皆さんも見たのではないでしょうか。風速も非常に強く、立っていられないほどの暴風雨の映像もご覧になったことでしょう。この大雨の原因が何だったか知っていますか?

答えは「線状降水帯」です。これが大雨を各地にもたらした原因です。線状降水帯とは、線状に見える雨雲には動きの速いものと遅いものがあり、そのうち同じ場所に停滞するものは大きな災害に結びつくような集中豪雨を起こすという仕組みになっている線状の雨雲のかたまりです。線状降水帯では、激しい雨を降らせる積乱雲(入道雲と言ったら分かりやすいですね)が連続して発生し、線状に並ぶことによって幅20~50km、長さは50~200kmに及ぶこともあるので非常に大きな規模だということがわかりますね。

線状降水帯は、場合によっては同じ場所で激しい雨を3時間以上も降らせ続けることもあり、そのため記録的な豪雨が起こる原因となるのです。線状降水帯という名前と、メカニズムについて知っておきましょう。また、このような災害が起こった場合には、どのように非難するべきかということが非常に対策として重要になってきます。そこで必ず押さえておきたいのは「ハザードマップ」です。ハザードマップについては、実際の図を出題する問題も多いので、ハザードマップの存在だけではなく、その見方についてもしっかり確認しておきましょう。

また、天気図や雲の写真などを題材にして、天気図の形によって予測される天候の変化を答えさせたり、雲の種類によって大雨が来るのか、台風が来るのか、なぜそのような形になるのかなどを答えさせる問題も頻出です。天気図や雲の写真などは、社会で言えば地図帳や史料問題で出題される史料と同じです。ただテキストの文章を丸暗記しても、実際に図や写真が何を表しているのか解明することができなくては、生きた知識が身についているとは言えないので、差がつく問題として出題されることが少なくありません。

このように、地震や火山、気象関連のテーマは理科の時事問題としては避けて通れないテーマです。また、出題方法のバリエーションも非常に多く、実は同じことを聞いているけれど一見するとまったく違う問題に見える、ということも少なくありません。そのような「見た目」の難しさや先入観があると時事問題を解く際に必要以上に身構えてしまい、身についているはずの基礎知識がなかなか出てこないということになりかねません。大切なのは、初めて見る形の問題であっても、自分が知っている知識に引き寄せて、どこかで見た問題に分解しながら確実に解いていくことです。

天体イベント

日本は北半球に位置しますが、近年世界中で天体イベントが多くありましたよね。月食や日食、彗星など、天体ショーをうちで見たという方も少なくないのではないでしょうか。特に今年押さえておきたい主な天体イベントしては、6月の部分日食(金環日食)、10月の地球への火星最接近、12月の小惑星「リュウグウ」探査機である「はやぶさ2」の帰還、といったものが挙げられます。

いずれもニュースなどで報道されているので、ご覧になったと思いますが、できごとだけでなく、日食や月食がなぜ起こるのか、そのメカニズムについてもしっかり理解しておくことが大切です。できごとから天体に関する知識を整理し直してまとめておきましょう。また、地球とその他の惑星の関係も重要な知識です。惑星がどのような動きをするのか、地球を中心にした見方と、惑星の方から見た地球の動き、また地球の自転や公転についても整理しておきましょう。

天体と関連することとして、「宇宙ステーション」についても知っておく必要があります。日本人飛行士も宇宙ステーションに滞在して業務にあたるなど、日本とも非常に関係が深いものです。また、これからのわたしたち地球人の生活とも密接に関係するものです。宇宙ステーションとはどういうものかまず押さえておきましょう。

これからの宇宙政策がどうなっていくのかということはまだ想像の範囲を超えるものではありませんが、宇宙ステーションから見た地球や惑星がどうなっているのか、という視点はしっかり持っておいた方が良いでしょう。実際にそのような問題が出題されたことがあります。逆に地球から見た惑星がどうなっているのかとワンセットで理解しておくと良いでしょう。大切なのは「覚えること」ではなく「理解すること」です。仕組みを理解しないと天体の問題を攻略するのは難しいので、様々な視点から天体を見る、という習慣を身につけてくださいね。

環境問題

環境問題は、もちろん社会でも出題される重要時事問題のひとつです。ですが、中学入試の理科でも環境問題は主要テーマのひとつです。理科と社会の融合問題としても出題がしやすいので、今後も出題は増えていくと考える重要テーマだと言えるでしょう。

たとえば地球温暖化や環境汚染については、日常のニュースでもよく見ますよね。地球温暖化に関連する国際会議や協定などが話題にのぼることは多いですし、その対策として何をすべきかということも含めて考えていかなければいけない問題です。また環境汚染については、震災による原発事故なども関連するので、単にごみの問題と片付けることはできない重要なテーマだということを理解しておきましょう。

実際の入試では、地球温暖化が植物をはじめとした自然に及ぼす影響について考察させたり考えを記述させるような問題が出題されたり、有害物質の生物濃縮に関する問題も出題されています。たとえばおなかに赤ちゃんのいる妊婦さんは、生の魚をあまり食べない方が良いと言われています。特にキンメダイなどは、普通の人であれば食べても問題ありませんが、水銀がたまっている可能性があるため、そういった物質が体に害を及ぼさないように意識することはとても大切です。

また、最近では今年7月からレジ袋の有料化が実施されましたね。これはもともとプラスチックごみ問題に関連して、自治体によっては数年前からすでにおこなわれていましたが、全国的な潮流として実施されました。これまではコンビニエンスストアやスーパーなどで気軽にもらえて買ったものを入れてきたレジ袋ですが、日本全体で出るプラスチックごみとしては非常に重大な問題となっていました。プラスチックごみは環境の悪化に実は直結しています。来年度の入試では、レジ袋有料化とプラスチックごみ問題について理科の時事問題、あるいは社会の時事問題との融合問題として出題される可能性は高いので、ぜひ押さえておきたいテーマです。

また、レジ袋有料化の代わりにエコバッグを持っていこうという動きが推進していますが、新型コロナウィルスの影響で、エコバッグにウィルスが付着しないかという問題も指摘されています。わたしたちの生活に密着したレジ袋ひとつとっても、さまざまな問題に影響してくるということを常に意識することが理科の時事問題攻略のカギだと言えるでしょう。

昆虫・植物の外来種問題

昔は、昆虫や植物などについて、日本古来の種が中心でした。ですが、輸出入などで船や飛行機、また海外からの旅行者が増えたことによって知らず知らずのうちにいわゆる「外来種」と呼ばれる昆虫や植物のタネが運ばれてくるケースが増えています。

たとえば、ニュースになったものとしては、人体に影響を及ぼす特定外来生物の問題が挙げられます。ヒアリやセアカゴケグモに関する話題は耳にしたこともあるのではないでしょうか。こういった特定外来生物の種類の名前を聞いたうえで、特定外来生物が日本の環境に及ぼす影響について問う問題や、アリなどの昆虫やクモのからだのつくりについて基礎知識がしっかり身についているか試したり、図に描き入れたりするような問題はこれから頻出になっていく必要があります。魚ではブラックバスなども有名ですが、それによって日本の生物の生態系が変わりつつあることにより生じる問題について考察させる問題もさまざまなバリエーションが考えられます。

また、植物についても、外来種の生命力は高く、日本古来の植物の根が害されてしまって絶滅危惧種が増えているという現状があります。また、わたしたちが普段口にする野菜なども、いわゆる露地栽培という古来の品種を、外来種が入ってくることによって駆逐するという問題も生じています。輸入や輸出といった社会に関する問題とともに、生態系や外来種に関する問題は理科の時事問題として無視できない存在です。

ノーベル賞

ノーベル賞は毎年発表されますが、近年日本人の受賞が続いています。ノーベル賞はアルフレッド・ノーベルがダイナマイトを開発し、人々の役に立てたいと思っていたのに武器として使われたことから、平和と科学技術の発展・融合を願って創設された賞です。科学者だけでなく文学者、経済学者にとっても世界最高の賞と言われていますよね。

ノーベル賞の日本人受賞者が増えていることもあり、受賞者の名前やどの部門で受賞したか、また研究テーマが何についてのものだったかといったことはよく聴かれる時事問題だと言えます。もちろん研究内容は難しいので知っていなくてもいいですが、その発見がわたしたちの日常生活でどのように活用されているかという視点からとらえておく必要があるでしょう。

たとえば2020年の入試では、「リチウムイオン電池」の研究で吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞したことについての出題が目に付きました。リチウムイオン電池はいまやわたしたちの生活に欠かせなくなった携帯電話に使われており、世界中の人々になくてはならない存在ですよね。しかも吉野さんは、大学の先生ではなく、旭化成という一企業の研究員でした。ノーベル賞は大学の教授がもらうイメージが強いのですが、以前も日本では島津製作所の田中耕一さんが受賞しているなど、いわゆるサラリーマン研究者の受賞があるということも知っておくと興味を持って理解することができます。

また、2020年度の入試では、ノーベル賞を受賞した吉野さんが科学に興味を持つようになったきっかけとなった書籍としてファラデーの「ろうそくの科学」の内容について取り上げて、それを題材に「ものの燃え方」について出題するという問題も見られました。スルーしがちなことかもしれませんが、何に絡めて理科の知識が問われるかが分からないのが理科の時事問題の怖さです。ぜひ興味を持って学習を進め、基礎知識に戻って理解を確認するということをしておきましょう。

新型コロナウィルスなど病気の流行

これまで挙げてきたテーマは、普遍的な理科的テーマなので、これまでも良く出題されてきました。ところが、2020年には新型コロナウィルスの大流行といったことが大きな時事問題として起こっています。ウィルスやワクチンなど専門知識が日々ニュースで報道されていますが、薬の名前などの細かい知識は必要ありません。

ただし、新型コロナウィルスはニュースでも色が付けられた画像が良く出てきますよね。ですから、いくつかのウィルスの写真のなかから新型コロナウィルスを選ばせる問題や、ヒトのからだの免疫機能について基礎的なことの理解を問う問題、PCR検査の仕組みをかんたんに聞く問題などは出題される可能性があるので、普段のニュースで疑問を持ちながら確認しておくと良いでしょう。インフルエンザの流行が重なる今年は特殊な状況ではありますが、だからこそそれを題材にして根本的な基礎問題が出題される可能性は十分あると言えるでしょう。

まとめ

時事問題対策は、塾では主に冬期講習に、秋に発売された時事ニュース問題集などを使って確認していくことが多いですが、ほかにやらなければいけないことが多いため、時事問題について塾の授業で扱われる時間は非常に少ないですし、基本的には「テキストを読んでおいて」で終わってしまう可能性が高いです。

そういった時事問題テキストはかなり細かいことまで書かれているので、どこまで覚えたらいいのか迷ってしまうというご家庭も多いです。しかし、細かすぎる知識は時事問題には必要ありません。できごとについてはしっかり理解しておく必要はありますが、日常生活の中で話題になった重要なできごとについて内容を大まかに確認しておけば十分です。入試でも、時事問題の細かいことを聞くというよりは、そのようなできごとから関連させて基礎知識を問うものがほとんどです。

大切なのは、時事問題テキストを丸暗記して対処しようとすることではありません。いま、世の中で何が起こっているのか、ということに日常的に興味を持って知りたいと思う気持ちを持つことです。テレビや新聞のニュースについてご家庭で話し合ってみたり、概要を確認したり、地域が出てきたら地図帳で確認して見たり、天気図や地震計の図などをどう読み解いたら良いのかという基礎基本に変えることこそが対策になります。そして、ひとつのできごとをさまざまな方面から考察できることが重要です。そのため、暗記で1対1対応の知識を詰め込むよりも、一度自分の頭でなぜ、この問題が生じているのか、ということを確認することが大切です。

中学入試の理科で時事問題が出題される理由は、身近に起こっている現象について理科的な視点で考えてほしいからです。それは、中学入学後の多種多様な実験や考察の基礎となる重要な姿勢です。実際に出題される入試問題は、時事問題の見た目をしながら問われることはあくまで基礎基本です。時事問題で良く出題されるテーマを中心に、そういった基礎基本を身につけているかどうかを見るのが目的なので、今回挙げたようなテーマについてはぜひ基礎知識を盤石にしてください。

地震の問題を考えてみましょう。地震が起こった場所を地図で示せるかどうか、緊急地震速報という語句を聞いたり、地震計のグラフを示して、地震の基本知識であるP波・S波の波形を聞いたり、震源までの距離を考える問題などが考えられます。また、この夏から秋にかけても異常気象が続いていましたし、これから台風のハイシーズンです。台風の発生の仕組みや進行方向、風向きについての理解や、降水量や風速のグラフなど、資料をたくさん出して確実に読み取っていく力を試しているのも理科の時事問題の特徴です。

ぜひ、近年話題にのぼった時事的問題について興味を持って話し合い、関連する基礎知識を紐づけて理解を深めておきましょう。見た目で戸惑うこともあるかもしれませんが、使う知識は受験勉強で必ず触れてきたものです。怖がらずに得点源にしていきましょう。

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