中学受験・理科 地層・断層が苦手な人必見!点がとれる勉強法

中学受験の理科4分野のうち、地学分野は比較的暗記事項が多いですが、地層・断層の問題は、単純暗記では対応できない問題が出題されたり、見たことのないような問題が出題されることも多いため、苦手意識を持つ受験生が多いところです。

特に日本は地震が多いので、時事問題のような形で地層・断層の問題が出題されることもよくあります。入試問題が時事問題を重視してきている最近の傾向を考えても、差がつく単元ですから、しっかり押さえておきたい重要単元です。今回は、地層・断層の単元について、どのような問題が出題されるのか、点数をとるにはどのようにすればよいか、について書いていきたいと思います。

地層・断層では、どんな問題が出題されるの?

中心になるのは地層の変化

地層・断層の問題で出題されるのは、「地層の変化」が多いです。断層も地層の変化の一つですし、しゅう曲もセットで出題されることが多いです。実際の入試では、地層の変化がどのように起こるのか、なぜそのような変化が起こるのかについて様々な考察をさせる問題がよく出題されます。

記述問題が出題されることも

地層の変化が中心的に出題されると書きましたが、入試では、地層の変化とはどのようにして起こるのか、なぜそのような変化が起こったのか、それによってある地域がどのように変わったのか、などを説明させる記述問題が出題されることもあります。ただ「地層」「断層」「しゅう曲」ということばや、岩石の種類を覚えているだけでは説明などできませんよね。持っている知識を上手に使って説明できるようにする必要があります。

地層から、何がその場所で生きていたのかを答えさせる問題も

地層には岩や石などいろいろ含まれています。ある場所でボーリング調査を行ったという設定で、地層に含まれている堆積岩を観察して、何がその場所で生きていたのかを答えさせるような問題もありますので、いろいろな地層のパターンについて、正確に理解しておきましょう。

今年の入試問題では・・・

2017年度の武蔵中学の入試問題では、以下のような図に基づい他出題がありました。

ある場所の地下の様子を知るために、ボーリング調査を行ったという設定で、ボーリング試料を観察してわかった地層について考察させる問題が出題されています。ア~オのそれぞれの地層についての説明が問題文に書かれており、その説明からどのようなことがわかるか、ということをまず頭に浮かべないと解けない問題です。

知識を答えさせる問題もありますが、大半は説明させる問題、地層の様子から、なぜそのような地層ができているのかを説明させたり、地層どうしの違いを書かせてその理由を考えさせたり、という問題が出題されています。ダメ押しの記述問題としては、地層が堆積した環境に触れながら、その地域がどのように変わっていったのか、その様子を説明させる問題が出題されています。

図そのものについては、塾のテキストや基本問題で見たことがあるものだと思います。しかし、単純な知識を吐き出すのではなく、地層が示すその土地の変化(歴史といってもいいかもしれません)について述べるなど、根本的な知識を知っていることを前提として、地層が変化するということはどのようなことなのかを考えさせ、さらい分かりやすく表現するという問題でした。

なぜ地層・断層が苦手になるの?

入試問題をご紹介しましたが、なんだか難しそう・・・と思った方も多いかもしれません。地層・断層のところが苦手になるのは、様々な地層の特色を覚えておかなければならないという知識量の多さと、断層によって地層が大きく変化し、それを説明させる問題が出題されるからです。

また、そのような根本的な理解が求められるにもかかわらず、塾ではそれほど回数を使って説明を受けられないところです。単なる暗記分野ではないのですが、知識の暗記→問題演習へと進んでしまい、「なぜそうなるのか」「なぜ変化するのか」という根本的な理解をしないまま進んでしまうことが多いことも、苦手意識(というよりもよくわからないでいる)を持ってしまう原因になっています。

さらに、普段自分が踏みしめているはずの地面の下がどうなっているのかは、近くに断層が見えている山の斜面があるとか、発掘調査でもしない限り具体的なイメージを持ちにくい、ということも苦手意識に拍車をかけていることもあります。理科については、「実体験」「実感」を伴った理解ができるかどうかが大事だということはこれまでにも書いてきましたが、地層・断層はイメージがつかみにくく、したがって「こういうものなんだ」という実感を伴わずに覚えざるをえない部分があるので、苦手意識を持ちやすくなってしまうのでしょう。

こうすれば点数がとれる!地層・断層の問題・克服法は?

まず知識は整理して覚える

地層・断層の単元については、まず基本的な知識を整理して覚えてしまいましょう。このステップがないと、問題を解こうとしてもできません。その際には、「なぜそうなるのか」という原理もセットで覚えましょう

地層の種類

  • 流水のはたらきによってできた地層の特徴の場合、河口近くには土砂の粒の大きいものが、遠くに行くほど粒が小さなものが堆積するのはなぜか(土砂の粒が小さいほど、沈む速さが遅くなり、遠くまで運ばれるから、という流水のはたらきとの関係を理解できていればしくみがわかります)
  • 生物の死がいなどが堆積してできた地層では、どのような生物の死がいなどが、何に(海水の流れ)よって堆積したか理解して覚えておきましょう。
  • 火山のはたらきによってできた地層の場合は、どうやって堆積して地層をつくるのか(風によって海底や陸上に運ばれる、という働きを知っておきましょう。その際には、偏西風など、風の種類とも関連付けて理解しておきましょう。)

などのように、「なぜそのような粒が多い層ができるのか」「どんなものが出てくるか」という自然の仕組みをイメージしながら整理していくと覚えやすいです。

岩石・化石

岩石であれば、れき岩、砂岩、泥岩、凝灰岩、石灰岩、チャート、とありますが、それぞれの名前と特徴をセットで覚えてしまいましょう。カラー刷りの参考書などを使い、目で見て、特徴を手で書いてまとめるといいでしょう。

化石についても示相化石と示準化石がありますが、そもそも示相化石とは何か、示準化石とはなぜかということを説明できるようにしたうえで、それぞれの例をいくつか覚えておましょう。そうでないと、組み合わせの問題で間違えてしまう可能性があります。

地層の変化

地層の変化については、傾いた地層(傾斜)、しゅう曲、断層(活断層についても時事に関することですからしっかり覚えましょう)とはどういうものか、断層は正断層と逆断層の違いを整理しておきましょう。そして、紹介した入試問題のようなボーリング調査について、地質柱状図(紹介した図です)が何を表すのか、問題演習をしながら、解説を読み、基本知識に戻ってまた解く、ということを繰り返しましょう。

問題集で典型的な問題に慣れよう

 

カラー刷りで、図解が多く、解説も丁寧です。まずまとめのところで知識を整理し、標準問題を解いてみましょう。発展問題はかなり難しいものもありますが、解いては解説を読み、繰り返し解いて原理を理解してしまいましょう。

まとめ

地層・断層については、覚えなければいけないことが多く、イメージしづらい、知識と問題が結びつきにくい、という単元です。しかし、出題されるのは地層の変化が主なので、まず上に挙げたような知識をしっかり整理して覚え、地層ができる原理を理解しておけば得点に結びつきやすくなります。暗記事項は一度に覚えるのは難しいですが、地層の種類、岩石、化石などに分けて少しずつ覚えていき、その知識を使ってできるだけたくさん、地層の変化の問題を解くようにしましょう。入試問題を集めた問題集から地層の問題をピックアップして解いてみると、だんだん問題のパターンが見えてきますよ。ぜひ、「仕組み・原理の理解」というステップを飛ばさずに、勉強していきましょう。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。