【卒業生に聞く!】部活も行事も勉強も全力で!鷗友学園女子、どんな学校だった?

中学受験の際にどれだけ学校説明会に行っても、入学してみなくては分からないことはたくさんあります。
その学校のこと、その学校での学びの良かったところを一番知っているのは卒業生。
今回は、鷗友学園女子中学校・高等学校の卒業生からお話を聞きました。

学校説明会だけでは分からない「鷗友の良さ」が伝われば幸いです。

学校情報

  • 名称:鷗友学園女子中学校・高等学校
  • 所在地:東京都世田谷区宮坂1丁目5−30
  • 最寄り駅:小田急線経堂駅より徒歩8分、東急世田谷線宮の坂駅より徒歩4分
  • 設立:1935年
  • 学校形態:女子校・全日制・2学期制・普通科・中高完全一貫制
  • 宗教:プロテスタント
  • 入試形式:国数社理4科
  • 学年人数:約230人

学校行事は全力で

鷗友では、学園祭や運動会といった、中学生・高校生が合同で参加する大規模な行事が行われます。なかでも運動会は、1年間でもっとも生徒が熱量を注ぐ一大イベントです。

中学生・高校生ごとに学年対抗で競うこのイベントでは、様々な競技が用意されており、特に学年対抗リレー・ムカデリレーなどは一番の盛り上がりを見せます。

運動会は運動会実行委員によって仕切られるのですが、開催日の何ヶ月も前から各競技の出場メンバーを決め、練習に励みます。

どの競技も、チームメンバーがどれぐらい息が合っているかが肝となります。本番にぶっつけで出場しても、いい成績を残すことはできません。

チームメンバーは毎日のように、始業時間が始まる前から朝練に励み、昼休みには昼練に取り組みます。

本番数週間前からは追い込みをかけ、毎日汗だくになるまで、砂だらけになりながら練習を重ねます。

学年対抗なので、自分たちの学年のスコアを上げ、他の学年に勝つべくしのぎを削ります。最終成績発表では、優勝した学年がハチマキを投げ上げて喜び合うなど、毎年ドラマの連続です。

私自身、自分の学年が優勝したときの感動は忘れられません。一つの目標に向かって学年全員で成し遂げた達成感は、何にも変えがたい経験だと思います。

姉妹学年制度とは?

鷗友には、姉妹学年制度という制度があります。これは、中学校・高等学校同士で同じ学年の2学年(例えば、中学1年生と高校1年生、中学2年生と高校2年生)のことを指します。

姉妹学年は言うなれば、姉妹のように結びつきの強い学年同士になります。運動会のような学年対抗の行事では、姉妹学年同士で応援し合ったり、クラブ活動などでも上の学年が姉妹学年の下級生を特に手厚く教えるなど、お互いに助け合う先輩・後輩関係となっています。

個性的な園芸・ダンスの授業

鷗友生がもし「他の学校にはあまり見られない授業はなにか?」と聞かれれば、真っ先に「園芸」「ダンス」の2つを挙げると思います。双方、都内の学校ではあまり例を見ない、珍しい教科だと思います。

まず園芸についてですが、鷗友には校舎裏に畑があります。中学1年生・高校1年生は園芸の授業内で畑に赴き、花や野菜を植え、育て、収穫する体験を通じて、自然と触れ合うことの楽しさや面白さを知ります。

初めて植えたラディッシュを収穫し、家に帰って調理して食べたときの味に感動したことは、今でもいい思い出です。

勉強だけではなく、部活動もやりきる

東大などの難関大合格者をコンスタントに輩出している私立校では、クラブ活動よりも勉強を優先する風潮が強い学校が多いように思います。

他の学校では、中学1年生から塾に通って、部活は週何日かというように、ほどほどに活動する、というスタイルは多いように感じます。そのようなスタイルを否定するわけではありませんが、クラブ活動に一生懸命取り組んだことで得られる体験もあるはずです。

鷗友では、「勉強とクラブ活動を両立させる」ことを目標として掲げています。そうすることで、生徒はクラブ活動もしっかり行いながら、少ない時間の中でうまく勉強時間を確保し、スケジュールを管理する力を身につけることができます。

私自身、入学してから高校3年生になるまでの5年間、週5日のクラブ活動を継続しました。朝練がある日は6時に起きて、放課後も5時半まで練習したあとに塾に行くなど、今は絶対できないような忙しいスケジュールでした(笑)

クラブ活動をしている分勉強時間を確保するのは難しくなりますが、「短い時間の中で集中して勉強する」忍耐力や、勉強の効率を重視する姿勢が身についたな、と感じています。

クラブ活動に全力を注いだ中高時代は、確実に私の青春です!何よりも、「自分自身これはやりきった」と思える経験が、一番の財産になっていると感じることが多いです。

ただ勉強ができるだけではなく、社会を生き抜くための教養を身につける

現代日本には、女性が生きていく上での障壁がまだまだ残っています。鷗友では、そのような社会を生き抜くために身につけておくべき知識についてかなり手厚く教えられます。

例えば、女性の妊娠、結婚、キャリア形成について考えさせたり、戦争や平和学習などを重視したり、他にも様々な社会問題について正面から向き合う機会が設けられていました。

中学・高校というまだ偏見のない若い年齢で、そのような問題について真っ向から考えた時間は、とても貴重だったと感じています。

鷗友での6年間

6年間の鷗友での生活は、「慈愛と誠実と創造」という校訓の通り、自分らしく羽を伸ばしつつ、相手のこと思いやる人間性を身につける充実した時間でした。

勉強だけではなく、学校行事や部活動にも精一杯取り組む鷗友生の姿は、いつも光輝いて見えます。

卒業してから、「自分の娘も鷗友に入れたい!」と言う子が多いように、鷗友は出身生の満足度がとても高い素晴らしい学校です。

(2018年度卒業 福久)

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こんにちは!ライターの福久はなです。
都内の中高一貫校出身で、大学受験を経て東京大学に入学しました。
塾講師や家庭教師のアルバイト経験があり、算数・数学・英語を中心に教えていました。
これらの科目に限らず、中学受験の経験を活かして理科・社会といった科目の対策方法や、学校別の受験対策、学校情報についてなど、幅広く記事を執筆しています。
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