これで解決!都立小石川中学校適性検査の特徴と対策法を徹底検証!

学校情報 

応募状況 

項目 

 

 

 

特別枠 

募集人員 

 

 

5 

応募人員 

2 

3 

5 

合格人員 

0 

3 

3 

入学手続人員 

0 

3 

3 

一般枠 

募集人員 

80 

77 

157 

応募人員 

434 

448 

882 

受験人員 

403 

398 

801 

合格人員 

80 

77 

157 

入学手続人員 

72 

57 

129 

 

進路実績 

2020年度卒業生:150名 表示形式:合格数(現役合格数) 

東京大学 

10(10)名 

京都大学 

5(5)名 

一橋大学 

8(8)  

東京工業大学 

4(3) 

早稲田大学 

59(56) 

慶應義塾大学 

37(31) 

上智大学 

19(18) 

東京理科大学 

46(39) 

学習院大学 

6(3) 

青山学院大学 

8(7) 

立教大学 

31(22) 

中央大学 

37(29) 

法政大学 

29(21) 

明治大学 

49(36) 

関西学院大学 

1(1)名 

立命館大学 

5(2)名 

医学部医学科※ 

13(6)名 

岐阜大学、筑波大学、千葉大学、弘前大学、北海道大学、国際医療福祉大学、順天堂大学、近畿大学、東海大学、東京医科大学、日本医科大学 

 

海外大進学…ロンドン大学(UCL University College London)、ロンドン大学(KCL King’s College London)、バーミンガム大学、ランカスター大学、サセックス大学、コルビー大学 各1名ずつ合格 

 

学校説明会日程(2019年度) 

  • 校内説明会  

説明会 

日程 

学校説明会 

【対象】小学5年生および小学6年生の児童ならびに保護者の方 

10月10日(土)、11月7日(土) 

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は開催なし 

都立高等学校合同説明会 

11月8日(日)  

(会場)都立新宿高校 個別質問会 

 

入試情報(2020年度) 

 

特別枠 

一般枠 

入試日 

2月1日(土) 

2月3日(月) 

募集人員 

男子80名 女子80名 計160名 

5名以内 

(募集人員)(特別枠合格者人員) 

入試 

入試科目 

適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ、適性検査 

 

出願期間 

1月9(木)〜1月15(水) 

合格発表 

2月2日(日)午前9時 

2月9日(日)午前9時 

※校内掲示および学校ホームページにて発表 

 

基本データ 

試験時間・満点 

 

適性検査Ⅰ 

適性検査Ⅱ 

適性検査Ⅲ 

試験時間 

45 

45 

45 

満点 

100点 

100点 

100点 

 

満点合格者平均点・合格者最高点・合格者最低点・受験者平均点・受験者最高点・受験者最低点  

※公開なし 

 

問題構成 

2019年度 

試験時間 

問題構成 

適性検査Ⅰ 

45分 

大問1問+小問3問 

適性検査Ⅱ 

45分 

大問3問+小問9問 

適性検査Ⅲ 

45分 

大問2問+小問7問 

 

解答形式 

 都立小石川中の適性検査では、問題用紙とは別に解答用紙が用意されており、解答欄に答えを記入する形式です。それぞれの問題は以下のようになっています。 

2019年度 

解答形式 

適性検査Ⅰ 

第1問:記述(45字程度) 

2問:記述(40字程度) 

3問:記述(400〜440字程度) 

適性検査Ⅱ 

計算、記述(字数制限なし) 

適性検査Ⅲ 

並び替え、記述(字数制限) 

 

近年の出題内容 

  • 2019年度 

試験 

出題内容 

適性検査Ⅰ 

読解:比喩や指示語の置き換え、要約 

作文:400字〜440字(問題3) 

テーマ例…本を読むとき心がけること、理解するための行動 

適性検査 

大問1:算数(共同作成問題)  

作業速度や条件読解 

大問2:社会(独自問題)  

割合計算やグラフ作成を含む資料読解 

大問3:理科(共同作成問題)  

実験に関する考察 

適性検査 

大問1:理科(独自問題) 

身近な事象の考察力・発想力を問う問題 

テーマ例…なぜシワになりやすい布があるのか。なぜ赤鉛筆で書いた字は消しにくいのか。 

大問2:算数(独自問題) 

規則性、図形、条件読解 

 

出題傾向 

 概要 

出題の基本方針 

都立小石川中の適性検査は、以下の基本方針に基づいて問題が作成されています。適性検査ⅠとⅢは当校の独自作成問題が出題されることがほとんどですが、第2問では共同作成問題と独自問題とが入り混じります。 

【基本方針(学校ホームページより) 】

(1)豊かな感性、主体性や創造性など、リーダーに求められる資質・能力をみる。
(2)思考力や判断力、表現力等、小学校での教育で身に付けた総合的な力をみる。 

 

内容  

 都立小石川中では、以下の出題のねらいに沿って、科目の枠を超えた複合的な問題が出題されています。(以下、学校ホームページより抜粋) 

 ⑴の出題方針については、ここ最近で同じ傾向が見られます。⑵については、実際に2019年度入試で出題された問題のねらいについてです。参考にしてください。当校の算数は、出題方針にそこまで変化は見られないものの、問題数および出題テーマは毎年趣向を変えており、様々なトピックが題材として扱われます。 

適性検査Ⅰ(45分) 

⑴出題の方針 

 文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる。 

⑵問題の主なねらい 

  • 文章を読み、読み取った内容をまとめたり説明したりする力をみる。

  • 与えられた課題について、読み取ったことを踏まえて自分の考えを400字以上440字以内でまとめ、文章で表現する力をみる。 

適性検査Ⅰは、主に短い文章を読んで文章の要点をまとめる問題と、自分の意見を述べる問題に分けられます。 

 適性検査(45分) 

⑴出題の方針 

 資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。 

⑵問題の主なねらい 

  • 学校行事の企画を題材とし、言葉・数・式などを用いて考えを表現する力、論理的に考察・処理する力をみる。

  • 車の模型を題材とし、実験の方法を理解し分析する力、予想が正しいか結果をもとに説明する力、結果を整理し適切な条件を見出す力及び的確に表現する力をみる。 

適性検査Ⅱでは、複数の資料を比較したり、分析したりする問題が出題されており、主に計算問題と自分の意見を述べる問題に分けられます。計算問題では売買損益を始めとした基本的な特殊算の問題や、割合、四則演算などが出題されています。 

 適性検査(45分) 

⑴出題の方針 

 身近な事象を通して、分析力や思考力、判断力などを生かして、課題を総合的に解決できる力をみる。 

⑵問題の主なねらい 

  • これまで身に付けてきた知識や経験を基にして、課題を解決する力をみる。

  • 自然科学への興味・関心の程度、表現力・論理的な思考力をみる。

  • 事象を数理的に分析し判断する力など、総合的な思考力をみる。 

 適性検査Ⅲは理科や算数などの理数系の問題が出題されており、ここ最近では身近な話題がテーマとなっています。 

理科の問題は生物・地学・化学・物理問わず、あらゆる分野から幅広く出題されています。 

算数の問題は立体図形や規則性に関する問題の出題が多く見られます。難易度は標準的で、順調に条件を整理して行けばすぐに答えが出せるようなものばかりとなっています。 

 

対策 

試験別対策 

適性検査Ⅰ対策 

文章を要約する問題では、段落ごとに筆者が言おうとしていることは何か考え、筆者の主張と考えられる箇所には線を引きながら読み進めましょう。また、要約の問題では与えられた字数がかなり少ないことが特徴的です。本文の表現をそのまま丸写しするのではなく、自分の言葉で短く言い換えるよう意識しましょう。 

一方で、自分の意見を述べる問題では400字とかなりの分量を求められます。このような問題では、思いついたことをそのまま書き連ねるのではなく、最初に言いたいことを箇条書きでまとめておき、大まかな解答の枠組みを決めておくと良いでしょう。 

また、記述する上でいくつかルールがあることも特徴的です。これらが満たされていない記述は減点対象となってしまう可能性があるため、解答の際は注意しましょう。 

【解答のルール 】

  • 題名は書かず、最初の行から書き始める
  • 段落の最初は一字下げで書く
  • 句読点なども一字とする
  • 段落の残りのマスも字数となる(ただし最終段落は除く) 

 適性検査対策 

情報量が多いため、全ての資料を入念に確認していると時間に余裕がなくなってしまいます。最初に問題で問われていることは何か確認した上で、必要な情報のみを○で囲むなど目印をつけておくと良いでしょう。 

計算問題で問われることは割合や四則計算、売買損益など基本的な問題ばかりです。算数の範囲で苦手分野がある場合は一通り確認しておくと良いでしょう。 

 適性検査対策 

適性検査Ⅲでは日常における身近なものを題材とした理数系の問題が出題されています。 

理科については生物・地学・化学・物理問わず、毎年幅広い範囲から出題されているため、馴染みのない単元がないよう学習しておくと良いでしょう。 

算数は立体図形や規則性の問題が頻出で、条件を整理してから計算するような問題が多いです。難易度としては標準的なものがほとんどで、いわゆる難問・奇問といった、高度なひらめきや思考力を問うような問題は見られません。問題集等で例題を解き、定型問題の解法を理解しましょう。 

合格点を取るには 

初見の情報が出てきても焦らずに 

都立小石川中の適性検査では、毎年様々なテーマの問題が出題され、なかには受験生にとって馴染みのないようなトピックも見られます。

しかし、題材としてはよく分からなくても、問題で聞かれていることはすでに学習したことが中心となっています。見慣れない内容が登場しても焦らず、落ち着いて解き進めましょう。 

 時間配分に注意しよう 

当校の適性検査は、試験時間が各45分となっていますが、思考や分析を伴うような問題ばかりで時間に余裕があるとは言えません。 

それぞれの問題で、問題に聞かれていることは何かを意識し、効率的に解き進めましょう。試験終了前の5〜10分間は必ず見直しや検算の時間とし、ケアレスミスによる失点を防ぎましょう。 

 総括 

 今回は、都立小石川適性検査対策についてご紹介しました。当校の適性検査は、すべて試験時間45分となっており、Ⅰが要約、作文などの国語系の問題、Ⅱが資料分析の問題、Ⅲが理数系の問題となっており、教科の枠を超えた複合的な出題内容となっています。 

 毎年出題テーマが変化するため、受験生にとっては対策が取りづらいように思えますが、基本となる出題方針はあまり変わっていません。出題者の意図を理解し、落ち着いて解き進めましょう。また、情報量が多く時間に余裕があるわけではありません。ケアレスミスによる時間配分や計算ミスに気をつけ、点の取りこぼしをできる限り減らしましょう。 

入試本番まで時間は限られていますが、他科目とのバランスを考えつつ、限られた時間の中で優先順位に気をつけながら最大限の対策をしましょう。 

 

参考 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

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こんにちは!ライターの福久はなです。
都内の中高一貫校出身で、大学受験を経て東京大学に入学しました。
塾講師や家庭教師のアルバイト経験があり、算数・数学・英語を中心に教えていました。
これらの科目に限らず、中学受験の経験を活かして理科・社会といった科目の対策方法や、学校別の受験対策、学校情報についてなど、幅広く記事を執筆しています。
皆さんの役に立つ、面白くてわかりやすい記事をお届けできるように頑張ります!