【中学受験】弱点克服には個別指導がおすすめ!塾の選び方はどうする?

受験生の皆さんは、多くが集団塾にお通いになり、決められた受験カリキュラムを一生懸命こなしている、ということが多いでしょう。集団塾は毎週しっかりしたカリキュラムが組まれており、それからこぼれ落ちることなくついていくことができれば、志望校合格の近道として、王道の勉強方法だと言えるでしょう。

ですが、実際のところ、どの教科も、どの単元も毎週完璧に理解しきれる、というお子さんはまずいません。上位生であったとしても、どこかしら弱点となっているところはある者です。問題は、その弱点をどう克服するか、ということです。

自分で弱点克服ができれば何よりですが、毎週のように先に進んでいく集団塾のカリキュラムをこなしながら弱点をひとりで振り返り、完璧にしていくということは小学生にとっては容易なことではありません。そこで弱点克服のために個別指導塾を併用する、というご家庭も少なくありません。

塾には集団塾と個別指導塾があります。塾ではなく、家庭教師による受験勉強をおこなうご家庭も増えています。弱点克服を家庭内でやろうとしてもなかなかできない、あるいは成績が下降気味なので上げるためのポイントをつかみたい、さらには志望校対策をどうやったらいいのかわからないので自分だけに合った授業をしてもらいたい、など、個別指導塾を利用されるご家庭の理由はさまざまです。

では、個別指導塾はどのように選んだらよいのでしょうか?せっかく通うのであれば、やはりお子さんに合った、また結果を出すための指導をしてくれる個別指導塾を選びたいですよね。ただ近くにあるから、といった理由で選ぶと、効果を得られなくなることもあります。目的はお子さんの志望校合格なので、その目的のために伴走してくれる個別指導塾を選びたいですよね。

塾選びの主導権は保護者の方にあります。それだけに、わが子に合った個別指導塾を選ぶためには保護者の手腕が問われると言っても過言ではありません。講師の指導力だけでなく、どのようにサポートしてくれるのか、相談はしやすいかなどいろいろなポイントがあります。

今回は、個別指導塾のメリットやデメリット、個別指導を受ける前に準備しておきたいポイントについて解説します。弱点を早めに補強するために決断は早い方が良いでしょう。ぜひ参考にしてください。

選んではいけない個別指導塾

個別指導塾は千差万別です。中学受験をするのであれば、受験に必要な指導を求めて個別指導塾を探すわけですが、なかには「選ぶべきでない」個別指導塾があります。それはどういった塾でしょうか。

1対1以外の個別指導はニセ個別

「個別指導」というと生徒ひとりに対して講師もひとり、つまり1対1の指導を思い浮かべる方が多いことでしょう。もちろん1対1を徹底している個別指導塾はたくさんありますが、中に潜んでいるのが「ニセ個別」です。

それは、1対1ではなく、1対2、または1対3といったように、ひとりの講師が一度に複数人の指導をおこなうタイプの個別指導塾です。たしかに集団塾に比べれば少人数指導ではありますが、これは「自分のための学習」にはならないので注意が必要です。

ひとりの講師が一度に複数人の生徒を見る個別スタイルの場合、講師の体もひとつなので、誰かひとりの生徒に指導をおこなっている間、ほかの生徒は「ここを解いておいて」と指示されて、問題を自分で解いています。つまり、指導時間の中に自分ひとりで問題を解く時間が含まれているのです。

個別指導においては、生徒が問題を解く際の「解き方」についても指導者が気を使うべきなのです。どのような解き方をしているからスピード不足になっているのか、あるいは知識が足りなくて止まっているところはどこか、など、問題を解く姿、手元をしっかり観察して、解き方のクセを見抜き、そこから克服すべき弱点を導き出してこそ弱点克服ができるのです。

生徒が問題を解いている様子を観察することなく、ただ「これを教えればいい」というのはきちんとした個別指導塾とは言えない、「ニセ個別」です。また、自分ひとりで問題を解く時間が授業時間に含まれているので、授業時間のうち2分の1、あるいは3分の1しか指導を受けられていないことになります。それでは弱点を講師が把握することもなく一方通行の授業になるので、個別指導に通わせる意味がなくなります。

このような「ニセ個別」は授業料が1対1の個別指導塾より安く設定されているため、利用しようか検討される方も多くいらっしゃいますが、時間の無駄になりかねないので選んではいけません。

集団併設の「補習個別」

サピックスならプリバート、早稲田アカデミーならマイスタ、日能研ならユリウシ、といったように大手の集団塾は個別指導塾も併設していることが多いです。「ここの集団塾に通っているからカリキュラムも分かってくれているだろうし、見てもらおうかな」とお考えになる保護者の方も多いのですが、受験勉強を前に進めるためにはあまりおすすめできません。

なぜなら、こういった集団塾に併設されている個別指導塾は、その目的が「受験勉強を効率的におこなう」ことではなく、「その単元でわからなかったことをもう一度補習授業する」あるいは「宿題をいっしょにやる」類のものであるからです。それでは授業を二度受けているだけで、弱点の克服には繋がりません。

また、集団塾併設の個別指導塾の講師の先生は、集団授業の講師とは別です。補習専門の講師なので、優しいかもしれませんが、実力をあげるだけの熱心な指導は期待できないのが正直なところです。どちらかというとひとりで勉強できないという受験生が「もう一度授業をしてもらう」ために通うのが集団塾併設の個別指導塾だと考えるとイメージが持てると思います。

ですが、個別指導で指導してもらいたい内容とは異なりますよね。一度授業で習った内容をもう一度おさらいするのにわざわざ時間を使っても、分かっていることまで二度塗することになるので時間的に非常に無駄が多いので、もう一度頭から習いたいという要望がある場合は別ですが、受験勉強にプラスになるかどうかには疑問が残るところです。

こういった点を踏まえて、個別指導のメリットとデメリットを見ていきましょう。

個別指導塾のメリットとは

個別指導塾には、集団塾にないメリットがあります。いくつかご紹介しましょう。

自分の弱点を見極めてくれるので効率的

個別指導塾のメリットとして大きいのは、ひとりで勉強していてもなかなか理解できない弱点となっているところをじっくり教えてもらえることでしょう。受験学年ともなれば、これまで学習してきた範囲の中で苦手意識を持っているところや、なかなかテストで点数が取れない単元などもたくさん出てくるのが当然です。それを克服するためには、なぜわからないのか、なぜできないのか、ということをしっかり観察し、分析してもらう必要があります。それが実現できるのが個別指導塾のメリットと言えるでしょう。

中学受験のために学習する範囲は非常に広く、正確に理解し、使いこなせるようにならなければいけないことがたくさんあります。志望校によってその量や質は異なりますが、場合によっては公立高校入試よりも幅広い知識を求められることもありますし、国語などでも読む文章の難しさは上、というケースも少なくありません。

つまり、中学受受験は小学生にとっては非常に高いハードルだと言えます。そして、理解できていること、できていないことは受験生一人ひとり全く異なります。ですから、他人に合わせることなく、自分だけの弱点補強カリキュラムで勉強することが必要なのです。

その点、個別指導塾では「自分だけのカリキュラム」を作ってもらうことができ、弱点を効率的に克服していくことができるのです。

入塾時期に関わらず自分のための勉強ができる

受験勉強をしていると、どうしても他の生徒さんのことが気になって勉強に集中できない、というシーンが出てきます。集団塾であればなおのこと、毎週のカリキュラムでできている、できていないと比べてしまいがちになるでしょう。また、集団塾の場合、「今自分に何が必要ななのか」という視点で勉強するのは今後一層難しくなってきます。塾には塾のカリキュラムがあり、それは必ずしもどの受験生にもあっている者とは言えないからです。

一方、個別指導塾の場合は、受験学年後半であったとしても、入塾時期に関わりなく、今自分に必要なことは何なのか、という視点から、自分だけの弱点克服カリキュラムを組んで指導を受けることができます。もちろん分野全体をもう一度解説してもらうこともできますし、苦手なタイプの問題に絞って、その問題に必要な知識や解き方など、「自分の勉強」を専門家の力を借りて効率的に行うことができるのも個別指導塾のメリットだと言えるでしょう。

今年は新型コロナウィルスの影響で、未習単元が残っているという受験生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういう場合にも、個別指導塾なら効率的にポイントを絞って指導してくれるので、比較的短時間で克服することができるのもメリットです。

問題を解く姿勢からテクニックも教えてもらえる

ニセ個別のところでも解説しましたが、個別指導塾のメリットとして大きなもののひとつとして、問題の解き方を分析して、解き方に問題がある場合の克服の方法や、解きやすいテクニックも受験生の実力や意欲に応じて教えてもらえるということが挙げられます。

授業中に問題を解くところを見ているだけなんて、とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいますが、問題の解き方にこそお子さんの実力が現れているということを忘れてはいけません。解き方のクセ、知識が十分理解できなくて止まっている、解法のここまでは理解できているけれどあと一歩足りない、など問題に正解できない理由は受験生一人ひとり全く違います。

その違いに合わせて解き方の点からもアドバイスをもらえるのは個別指導塾ならではです。集団塾では、一斉に問題を解き、解説を聞く、というのが授業のパターンですが、それだけでは実力はなかなかつきません。実際に問題を解くときに何が必要なのかを理解し、それを応用することができるようになるためにも、問題を解くときのようすを見てもらい、分析してもらうことはとても大切なのです。

教室から面談などで進捗状況を報告してもらえる

個別指導塾の場合、必ず教務担当者がいます。しっかりした個別指導塾では、勉強の内容については講師の先生が中心になって把握しますが、その内容は教室の教務担当者と共有されています。教務担当者も講師経験があるので、いま、どの教科にどのような弱点があるのか、ということをしっかり把握してもらえ、それに基づいて自分だけのカリキュラムを作ってもらうことができます。

また、テストや模試の結果を持参すれば、どこに弱点があってどこができているのか、今後克服するために何をすればよいのか、学習計画の立て方についてもアドバイスをもらうことができます。

お子さんの学習状況の進捗確認もしてもらえるので、そういったサービスを積極的に利用すれば、これから入試当日まで何をやっていったらよいのかが可視化され、目標が明確に見えてきます。個別指導塾を検討する場合には、こういった教務担当者がしっかりしている塾を選びましょう。しっかりした個別指導塾は実際に授業をおこなう講師との連携もとれているので、安心していろいろ相談できますよ。

個別指導塾のデメリット

個別指導塾のデメリットとして考えられるのは、講師の需要が供給に追い付いていないということが挙げられるでしょう。いわゆる人気のある先生は早いうちにスケジュールが埋まってしまうので、相性の合ういい先生が見つかるかどうかは最初の面談にすべてがかかっていると言っても過言ではありません。

ただし、人気のある先生=自分に合った先生、と必ずしも言えないことに注意が必要です。個別指導で重要なのは、受験生一人ひとりに合った先生を見つけることです。どの教科を克服したいのかによっても異なってきますが、どれだけ熱心にお子さんの弱点克服に取り組んでくれるか、ということがお子さんに合った先生かどうかの分水嶺です。

集団塾の場合は、クラスによって担当する講師の先生は決まっており、変えることはできません。たとえお子さんが「この先生の教え方はわかりにくい」と思っていたとしても、です。その点、個別指導塾では自分だけの先生を選んで教えてもらうことになるため相性はより重要です。

個別指導塾の講師は、経験年数などにばらつきがあるのは事実です。ただし、自分も受験を経験してきているので、できてうれしかったこと、できなくて悔しい経験をしたことも含めて、お子さんだけの信頼できる先生はたくさんいます

大切なのは、お子さんに合った講師を選ぶことができるかどうかです。それは教務担当者と一緒に面談で希望をしっかり伝え、お子さんの性格も含めて総合的に相談することが大切です。講師選びで効果的な学習ができるかが決まるので、そこで失敗しないようによく相談するようにしましょう。

どうしても合格実績などに目が行ってしまいがちですが、個別指導塾の講師の選び方はそれだけではありません。わが子の受験したい学校に合格するための方策を練ってくれる先生こそが合った先生です。なかには実績を上げたいために上位生だけしか見ない、という先生もいるのでそういった場合は注意が必要です。授業を見学させてくれるケースも多いので、よく相談してから入塾を検討すると良いでしょう。

まとめ

個別指導塾の利用をお考えのご家庭では、個別指導塾に何を求めるか、それぞれ異なりますよね。お子さんの「どの教科の」「どの単元の」弱点克服をしたい、点数を上げたい、志望校に届くための対策をしたい、などさまざまです。

集団塾はカリキュラムはしっかりしていますが、お子さんひとりでそれを完璧にこなすのは非常に難しいことです。そのため、弱点が目立つようになってきたときこそ個別指導塾を検討するタイミングだと言えるでしょう。

個別指導では、お子さんにとって「自分だけの先生から授業をしてもらえる」というメリットがあります。それだけではなく、弱点克服までのプロセスもオープンなのが集団塾との大きな違いです。

短期集中で弱点克服をしたり、ご家庭で把握していなかった問題点を指摘してもらえる個別指導塾はそれほど多いものではありません。だからこそ、お子さんのようすをしっかり把握し、お子さんに合った個別指導塾、個別指導の講師を選ぶ際には保護者の方の親としての力がとても重要になってきます。

まずは困っていることを書き出してみて、自分でできることか、やはり専門家の手を借りるべきかをチェックしましょう。そして、個別指導塾に「こういうことに対応してもらえるか」と問い合わせて、実際にどのように授業を組み立てるのかよく相談することが必要です。お子さんが自分のための勉強に集中できるよう、ぜひそれらの点を意識して塾選びをおこなってくださいね。

次回は、個別指導塾で実際に得られるメリットについてさらに詳しく解説します。

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