これで解決!学習院女子中等科算数の特徴と対策法を徹底検証!

問題構成・解答形式

学習院女子中等科の算数は、試験時間50分、100点満点です。大問数は6問、小問数は12~13問程度出題されています。また大問1〜2が計算問題、大問3~6が応用問題で構成されている傾向にあります。

また、独自の解答形式が特徴的でもあり、一般的な算数入試では問題用紙と解答用紙が別々に用意されているのが一般的ですが、本校は問題用紙に設けられた余白部分に直接式や考え方を書き込む形式です。最終的な答えが間違っていても、途中過程や考え方が正しければ部分点をもらうことができます。また答えが正しかったとしても、途中式や考え方が書かれていないと得点には繋がりません。

満点・合格者平均点・受験者平均点(平成31年度)

近年の出題傾向

出題傾向

概要

  • 応用問題多めの問題構成
    学習院女子中等科の算数は、大問6問小問12~13問程度で構成されています。試験時間は50分、満点は100点です。総設問数に対して試験時間に余裕があるように思えるかもしれませんが、基本問題や一行問題は少なく応用問題の割合が大きいため、時間にゆとりがある訳ではありません。
  • 作業問題が頻出
    図形における作図問題など、作業系の問題がよく出題されます。過去にはコンパスと定規を使用するような、他の都内私立女子校ではあまり出題されないような手間のかかる問題も出題されています。
  • 頻出分野に偏りあり
    近年の出題傾向を見てみると、出題傾向に偏りが出てきていることがうかがえます。頻出の分野はありますが、年によっては出題されない場合もあります。

内容

【頻出分野】

  • 図形問題(作図含む)
    • 求積・展開図・切断・回転・点の移動・面積変化
  • 四則計算
    • 四則計算・逆算・計算の工夫
  • 速さ・旅人算
  • 割合と比
    • 還元算・相当算・売買損益
  • 数の性質
    • 約数と倍数・整数・小数・分数
  • 規則性
    • 数列・図形と規則
  • 場合の数

対策法

  • 出題分野
    大問のうち、1~2問は計算問題、3~6問は応用問題が出題されています。
    大問1~2の計算問題は基本的な四則計算などを扱う問題が多く見られます。計算量の多い複雑な問題が出題されることは少なく、ほとんどが基本的な問題です。
    大問3以降の応用問題は図形問題・還元算・速さ・割合・数の性質・規則性・場合の数などが頻出です。なかでも図形問題はよく出題され、求積・展開図・切断・回転・点の移動・面積変化など幅広い分野から出題されています。図形問題からは特に「作図問題」が頻出で、過去にはコンパスや定規の使用を必要とするような複雑な問題も出題されています。また近年の試験問題においては「図形と規則」、「場合の数」からの出題が増えています。平面図形の問題に規則性を絡めて出題したりと、複合的な知識が必要となります。
  • 難易度について
    全体の問題数はそこまで多くはありませんが、総設問数のうち応用問題の割合が大きいため時間に余裕があるわけではありません。しかし応用問題も、受験者個人の思考力やひらめき力を試すような、いわゆる「難問」と呼ばれる問題が出題される訳ではなく、その単元への本質的な理解度や、問題の処理能力を試すような問題がほとんどです。そのため全体としての難易度はそこまで高いわけではなく、しっかり対策すれば高得点が期待されるような問題構成となっています。
  • 年によって難易度の変化あり
    学習院女子中等科の算数は、年度によって難易度の変化が大きいという特徴があります。問題構成や解答形式は毎年あまり変化しませんが、応用問題の難易度は年によって差があり、それに伴って受験者平均点も変化します。

分野別

  • 計算問題対策
    学習院女子中等科の算数は、毎年大問1~2問程度基本的な計算問題が出題されています。四則計算や計算の工夫など、基本的な問題が多いため、安定的な得点を目指しましょう。計算問題に関しては、短期間に集中して行うよりも毎日少しずつで良いのでコツコツ解いていくのが得点率アップのコツです。計算の問題集を一冊購入し、毎日取り組む量を決めて進めていくとよいでしょう。
    また計算問題に取り組む際は、一度解いてそのまま答え合わせをするのではなく、必ず検算をしてから解答を見るようにしましょう。普段から検算を行う癖を身につけておけば、試験本番でも点の取りこぼしを減らすことができるでしょう。
  • 図形問題対策
    学習院女子中等科の算数はいくつか頻出分野がありますが、そのなかでも図形問題は特に頻出です。図形といっても求積・展開図・切断・回転・点の移動・面積変化など幅広い分野から出題されています。様々な問題のパターンに触れるようにしましょう。また近年の傾向として「図形の規則」、「円に関する平面図形」が出題されることが挙げられます。特に演習を積んでおきましょう。
  • 作図問題対策
    図形問題の中でも平面図形の作図問題が出題されることが本校の特徴です。なかには定規やコンパスを使用するような問題も出題されました。ただし作図問題は2017年、2018年と連続で出題されているものの、2019年は出題されていません。

おすすめの問題集

  • 『学習院女子中等科 過去問』(各出版社)
    算数に関しては、とにかく過去問研究が合否を分けます。基本的な問題や典型問題を一通り抑えた後は、過去問を中心に進めましょう。頻出度の高い単元の問題を中心的に解くことができるため、効率的に得点につなげることができます。
    特に学習院女子中等科は作図問題など、他の私立女子校ではあまり出題されないような問題よく出題されたり、問題用紙の空欄に直接解答を書き込むなど出題傾向が特徴的です。そのため過去問演習を重ねて出題スタイルに慣れておく必要があります。
  • 『予習シリーズ』(中学受験の四谷大塚)
    四谷大塚や早稲田アカデミーなどを始めとした中学受験大手塾と同じカリキュラムで算数の学習ができるシリーズ。各学年用の教材が出版されており、レベルに合った教材を選ぶことができます。予習シリーズ6年下まで一通り理解すれば中学受験における典型問題は一通り抑えることができます。予習シリーズが終了したら過去問を中心に応用問題に取り組みましょう。
    また『予習シリーズ』の中には『計算』という計算問題に特化した問題集も発売されています。学習院女子中等科の算数はここ最近、大問1問程度計算問題が出題されており、それ以外の問題は応用問題が多くを占める傾向にあります。そのため比較的難易度の低い計算問題で確実に得点しておくことが重要です。基本的な四則計算はしっかりと対策し、点の取りこぼしを防ぎましょう。

合格点を取るには

  • 特徴的な解答形式に注意
    学習院女子中等科の算数は、問題用紙の空欄に直接解答を書き込むスタイルが特徴的です。空欄に解答のみを書き込む一般的な解答形式と異なり、解答が導かれるまでの途中式や説明も採点対象となります。そのため解答自体が間違っていても考え方が合っていれば得点することができます。
    逆に解答が合っていても途中過程が十分に書かれていなければ特典を期待することはできません。普段問題を解くときから説明や途中式を残し、分かりやすい解答を心がけましょう。
  • 時間配分・解く順番を考えよう
    前述の通り、本校は総設問数が比較的少ない割に応用問題の割合が大きいことが特徴的です。はじめに基本的な計算問題、そのあとに応用問題が出題されるという問題構成はあまり変化しませんが応用問題が難易度順に並んでいるとは限りません。応用問題の中でも解きやすい問題と難問が入り混じっているため、解く順番や時間配分を間違ってしまうと大きな失点に繋がりかねません。
    試験開始直後に一通り問題に目を通し、解きやすい問題から取捨選択しながら解くようにしましょう。特に応用小問の最終題などは難易度が高い場合が多く、受験者の正答率も低いです。難問に時間を取られすぎないよう、バランスよく解きましょう。
  • 「図形問題」の対策は入念に
    学習院女子中等科の算数は、図形問題が頻出です。図形からは求積・展開図・切断・回転・点の移動・面積変化など様々な問題が出題されています。なるべく多くの問題パターンに触れるようにしましょう。また、特徴的な作図問題については過去問研究を通じて演習を重ねておきましょう。

入試問題に挑戦

総括

今日は、学習院女子中等科の算数入試対策についてご紹介しました。算数が苦手な人でもポイントさえ抑えれば必ず高得点を狙えるようになるはずです。他科目とのバランスを考えつつ、限られた時間の中で優先順位に気をつけながら最大限の対策をしましょう。

参考