文武両道も達成できる?!都内にありながらグラウンド・運動設備が充実した中学校10選!

 小学校と中学校の大きな違いの一つが部活動です。中学校に入ったらサッカー部や野球部、バスケットボール部などの運動部で仲間たちと汗を流したい、という人も多いのではないでしょうか。

 運動部で部活動をするためには、グラウンドや体育館、プールなどの設備が必要です。また、体育などの授業や休み時間に遊ぶときなどにもグラウンドの存在は欠かせません。都心にある学校の中には、駅から近いなどの利便性があるかわりに学校の面積が大きくないため、グラウンドなどがとても小さいこともあります。たとえば、渋谷駅のすぐ近くにある渋谷教育学園渋谷中学校にはグラウンドがありません(他の場所に学校専用のグラウンドがあります)。

 その一方で、東京都内にありながらも芝生のグラウンドや大きな体育館など、充実した運動施設を持っている中学校もあります。この記事では、いわゆる「難関中学校」の中で運動施設が充実している学校を10個紹介していきたいと思います。

都内私立・国立進学校

 まずは進学校の紹介です。これらの中学校・高等学校では部活動を頑張りながら東京大学などの難関大学に合格する「文武両道」の生徒がたくさんいます。

筑波大学附属中学校

  • 主な運動施設:グラウンド(2面)、テニスコート、バスケットコート、体育館、武道場、屋外プール

 筑波大学附属中学校は文京区にある国立中学校です。筑波大学附属高等学校は毎年30名前後の東京大学合格者を輩出しています。

 この中学校は都心にありながら50000平方メートル以上という広い敷地を持っており、2面のグラウンド(土)とテニスコート・バスケットボールのコートなどが合わせて9面あります。また、体育館や武道場といった室内競技の運動施設や屋外プールもあります。

私立武蔵中学校

  • 主な運動施設:野球場、陸上競技場(人工芝)、テニスコート、体育館、屋外プール

 東京都練馬区にある武蔵高等学校中学校は「御三家」とも呼ばれる伝統のある進学校であり、最近は20~30名の東大合格者を輩出しています。

 この学校も23区内にありながら広い敷地を有しており、野球場とサッカー場(陸上競技場)がそれぞれ1つずつあります。このグラウンドはどちらも人工芝であることも特色です。その他にもテニスコートがハード・クレーそれぞれ2面ずつと体育館、屋外プール、剣道場・合気道場、トレーニングルームなどの施設もあります。ちなみにプールはふだん水泳部(水球部)が使用しており、いちばん深い部分は深さが約2メートルもあります。授業では併設されている大学の屋内プールを使う場合もあるようです。

➀ 人工芝のグラウンド(武蔵大学同窓会HPより)

城北中学校

  • 主な運動施設:グラウンド、テニスコート、体育館、武道館、温水プール、多目的ホール

 東京都板橋区にある城北中学校・高校は中学入試の偏差値も60近くあり、高校からは200人以上の早慶合格者を輩出している進学校です。

 40000平方メートル近い敷地面積を有しており、校内にはたくさんの運動施設が用意されています。屋外のグラウンドは土ですが非常に広く、更に屋内施設も充実しています。冷暖房完備の体育館や武道館(剣道場、柔道場)のほか、イベントなどにも用いられる多目的ホールやトレーニング室もあります。

 また、この学校は水球部が非常に強く、高校は毎年のようにインターハイ(全国大会)に出場しています。1年中活動できる屋内の温水プールがあり、水球にも使える深さのプールとなっています。

②屋内にある温水プール(城北中学校・高等学校HPより)

鷗友学園女子中学校

  • 主な運動施設:グラウンド、屋外プール、体育館、体育室

 都内の女子校には、男子校と比べキャンパスの中にグラウンドなどの運動施設がなく、校外に専用のグラウンド・コートなどを持っている学校もあります。しかしその中でも吉祥女子中学校や頌栄女子学院中学校など運動施設(グラウンドを含む)が充実した学校もあり、鷗友学園女子中学校・高等学校もそんな学校の一つです。

 鷗友学園女子中学校・高等学校は東京都世田谷区に広いキャンパスがあり、グラウンド(土)や体育館・体育室、屋外プールなどが備えられています。これらの運動施設はソフトボール部やバトントワリング部などのクラブ活動のほか、学校行事や授業でも用いられています。

桐朋中学校

  • 主な運動施設:グラウンド(2面)、体育室、柔道場、屋外プール、トレーニングルーム、保健教室

 閑静な住宅地である東京都国立市にある桐朋中学校・高等学校は、中学校の偏差値が60近く、高校からは毎年100人以上の早慶合格者がいる進学校です。

 敷地の面積は70000平方メートル以上と非常に広く、緑豊かでゆとりあるキャンパスに様々な運動施設が備えられています。グラウンドは2面(サッカー・野球場)あり、体育室は競技ごとに第1~第4の4室があります。屋外の25mプールは水泳部(水球部)が使用しており、都内でベスト3に入るような強豪です。

國學院大学久我山中学校

  • 主な運動施設:グラウンド(人工芝、中学グラウンド2面)、体育館(第1・第2)

東京都杉並区にある國學院大學久我山中学校・高校は國學院大學の系列の学校ですが、他の大学を受験する生徒も多いようです。国公立大学のほか、早慶にも毎年100人以上の合格者を輩出しています。また、男女が別学であることも特徴です。

 國學院大學久我山中学校・高校は非常に部活動が盛んで、ラグビー部やサッカー部、野球部や陸上部、バスケットボール部などは全国大会にも出場しています。そのため運動施設もとても充実しており、人工芝のグラウンドや中学専用のグラウンド(2面)、体育館(2つ)などがあります。

都内私立附属校

 続いて、大学の附属校についていくつか紹介していきます。附属校は学習院女子中学校や成蹊中学校など、大学と同じキャンパスにあり、広い敷地の中でたくさんの運動施設がある学校もあります。また、明治大学付属明治中学校や中央大学附属中学校、成蹊中学校のように、郊外にあってキャンパスが広く、きれいで充実した運動施設を備えた学校も多いのが特徴です。

早稲田大学高等学院中学部

  • 主な運動施設:グラウンド(3面)、テニスコート(軟式・硬式)、体育館、アーチェリー練習場、ゴルフ練習場

 早稲田大学高等学院中学部は「早大学院」とも略される中学校で、ほとんどの生徒が高校から早稲田大学に進学します。

 東京都練馬区にある緑豊かなキャンパスにはグラウンドが3面あり、すべてが人工芝化されているため怪我や汚れの心配もありません。その他にもテニスコートや陸上用レーンもあります。また体育館は第一・第二と2つあり、武道場やフィットネスルームも備え付けられています。高校には洋弓(アーチェリー)部やゴルフ部という珍しいクラブ活動もあり、そのためにアーチェリー・ゴルフ練習場があるのも特徴です。

③フィットネスルーム(早稲田大学高等学院HPより)

学習院女子中等科

  • 主な運動施設:グラウンド、バレー・テニスコート、バスケットコート、体育館(2つ)、屋内プール

 学習院女子中・高等科は新宿区にあり、学習院女子大学のキャンパスとも隣接しています。例年、高等科の卒業生のうち70%ほどが学習院大学に進学します。

 都心にありながら非常に広く緑豊かなキャンパスで、様々な運動施設が備えられています。グラウンドは授業のほかソフト部や陸上部などが使用しており、また体育館は総合体育館と第二体育館の2つがあります。総合体育館内は式典などにも使われるほか、1階部分に屋内の温水プールもあり、一年中使用することができます。大学と共用の戸山テニスコートも授業や行事、部活動で使用されているようです。

総合体育館

④ 総合体育館(学習院女子中・高等科HPより)

中央大学附属中学校

  • 主な運動施設:グラウンド(人工芝)、中学グラウンド、体育館、柔剣道場、野球場、屋外プール

 中央大学附属中学校・高等学校は東京都小金井市にあります。中学校は2010年に開設され、校舎なども非常に新しくきれいです。高校からは多くの生徒が中央大学に進学します。

 広々としたキャンパスには様々な運動施設があります。人工芝のグラウンドや野球場の他にテニスやフットサルなどもできる中学グラウンド、更にサブグラウンドもあります。屋内施設としては体育館が中学体育館・第2体育館の2つあり、それ以外にも柔剣道場やプール、トレーニングルームなどがあります。

番外編:神奈川県の学校

 最後は神奈川県にある中学校です。紹介する学校は、毎年たくさんの東大合格者数を出しながら、首都圏最大級の敷地を持ち非常に充実した運動施設を備えている学校です。

 他にも、埼玉県や神奈川県などの学校は広い敷地の中に恵まれた運動施設を備えているところがあるのでチェックしてみてください。

栄光学園中学校

  • 主な運動施設:フィールド(陸上競技場)、サッカーコート、野球場、体育館(第一・第二)、テニスコート

 栄光学園中学校は神奈川県鎌倉市にある進学校です。浅野中学校、聖光学院中学校とともに「神奈川御三家」と呼ばれ、毎年50人前後の東大合格者を輩出しています。

 最大の特徴はなんといってもその敷地面積の広さです。首都圏最大級の111000平方メートル(東京ドーム2.4個分)あり、学校内に裏山もあるそうです。運動施設も非常に充実しており、サッカーコート(メインコート、サブコート)や野球場、フィールド(陸上競技)、テニスコートの他に、体育館(第一・第二の2つ)などがあります。そのため、部活動なども各部がそれぞれの活動場所を持っており、とても恵まれた環境といえるでしょう。

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まとめ

 この記事では、運動施設の充実した中学校について紹介してきました。部活動や体育祭などは一度きりしかない学生生活の華です。もちろん偏差値や大学への進学率、勉強のための設備も大事ですが、運動施設を中学選びの際の一つのポイントとするのも良いと思います。ちなみに私も、志望校の決め手はキャンパスの広さやグラウンドでした。

 今回紹介した10校以外にも運動施設の充実した中学校はたくさんあります。これらの学校で「文武両道」を目指してみるのも良いでしょう!

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参考

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初めまして。髙橋利弥と言います。 武蔵中・高校から一年浪人を経て今年東京大学文科三類に入学しました。中高時代はサッカー部に所属し、高校では主将を務めていました。現在は体育会サッカー部のスタッフとして主にプレー分析などを担当しています。趣味は音楽を聴くことで、[ALEXANDROS]などの日本のバンドのほか、QUEENも好きです。ボヘミアン・ラプソディーは浪人していたにも関わらず公開直後に観に行ってしまいました。また、ライブに行くのも大好きです。高校時代は部活で忙しくてあまり行けず浪人の時も我慢していましたが、大学に入ったからには行きまくりたいと思います。今ハマっていることはハリウッド版のGODZILLAシリーズです。オリジナルのゴジラは見たことがないのですが、興味がわいてきて見てみたいと思っています。最後に、自分は昔から文章を書くことが好きでこうやってライターとして仕事ができることがとても嬉しいです。まだまだヘタクソですが、これから経験を積んで成長していきたいです。 よろしくお願いします。