首都圏中学受験の動向④~神奈川編~

神奈川県の中学入試は、東京都と同じ2月1日が解禁日となっています。メインとなる日程は2月1日から3日までで、同日程で行われる東京都の中学と併願するケースも多く、この3日間だけでそれぞれ午前午後入試を受け、合計6回受験するお子さんも多いエリアです。

また、1月に始まる埼玉、千葉入試も、交通の便が良くなったことを受け、受験しに行く神奈川県在住の受験生も多いです。また、学校数も多く、中学受験についてはとてもチャンスに恵まれたエリアであるといえるでしょう。

今回は、そのような神奈川県の中学入試について、お伝えしていきます。

神奈川エリアの入試スケジュール

先ほども述べたように、神奈川県の私立中学の入試解禁日は2月1日です。複数回入試を行う学校も多く、特に難関校は2月1日から3日の間に受験日程を合わせてきています。学校によっては、入試形式を様々取り入れるなどして、入試の機会を増やしています。

他のエリアでも高倍率となっている公立中高一貫校の適性検査は2月3日に行われ、国立校も同じく3日に受験日が設定されており、私立中学と公立一貫校、国立校の併願スケジュールは慎重に立てる必要があります。

東京都でも言えることですが、神奈川県の私立校は複数回の入試日を設けている学校も多く、合否が当日中にわかる学校や、受験当日の朝まで出願できるなど、中学受験生にとってはありがたいサービスが整っていると言えるでしょう。

私立校の人気校は不動の地位を保っている

神奈川県でも、東京都と同様、男女御三家があります。男子は栄光学園、聖光学院、浅野、女子ではフェリス女学院、横浜雙葉、横浜共立学園が不動の人気校となっています。

男子の場合、栄光学園と聖光学院、女子では3校ともキリスト教系の学校として名高いです。男子に関しては20~30年前は、栄光学園が不動のトップ校でしたが、現在は偏差値としては聖光学院がトップです。ただし、栄光学園は定員が少ないにもかかわらず東大合格率が実は非常に高いので、偏差値だけでは測れない学校の位置づけがあるのが特徴です。イエズス会系ですので、上智大学への一定の推薦枠がありますが、東大志向が強い学校です。

聖光学院は今や神奈川男子トップの偏差値を誇り、医学部など難関大学への進学実績もよいため、東京や千葉、埼玉からも第一志望として受験しにくる受験生が後を絶ちません。数年前に校舎も新しくなり、さらに魅力を増していると言えるでしょう。

女子に関しては、フェリス女学院、横浜雙葉、横浜共立すべてが石川町駅を最寄としており、「山手御三家」とも言われています。横浜共立を除き、2月1日の1回だけの入試になっているので、第一志望として受験する学校として認識されています。また、話題を呼んでいる学校としては、青山学院横浜英和中学高等学校が挙げられます。もともと横浜英和女学院という女子高でしたが、青山学院大学と系属校関係を結び、人気が高まってきたうえ、2018年度入試から男女共学化されるため、さらに注目を浴びています。

共学校では、桐光学園中学桐蔭学園中等教育学校などが例年人気を集めています。それぞれ男女別学をとっており、共学といえども実質は男子校、女子校と変わりません。さらに大学附属校としては、慶応普通部、慶應湘南藤沢中等部、日大附属藤沢中などが人気です。慶應系の学校の入試問題は処理能力を問う出題が続いていましたが、特に普通部では、東京御三家並の難問をそろえた出題に傾向が変わってきています。

このように、神奈川県は非常にたくさんの私立中学がありますが、入試日が固定されている学校が多く、複数回の入試を行う学校もこの数年変化はあまりないので、受験生にとってはスケジュールは比較的組みやすいと言えるでしょう。

公立中高一貫校は神奈川県でも高倍率

神奈川エリアの公立中高一貫校は、県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、川崎市立川崎高校付属中学、横浜市立南高校附属中学などが有名です。

それに加え、新たに平成29年4月に横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中学が開校し、特に理数系分野に力を入れ、研究施設は理系の大学に引けを取らないほどの充実ぶりを誇り、「幅広い教養を持つ世界レベルのトップ研究者の育成」をモットーとしています。各教科を深く掘り下げるDEEP学習や、自然科学や社会科学を核とした課題探究型学習(サイエンススタディーズ)などの独自のカリキュラムを組んでおり、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)、SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されるなど、世界からも注目されています。東京からも受験者が集まり、人気を集めています。

適性検査は他県同様2月3日に行われ、どの学校も8倍~9倍という高い倍率が続いています。公立中高一貫校は学区以外からも受験することができ、東京からも通学可能なので、受験者数が増える傾向にあります。

神奈川エリアの中学受験の動向まとめ

交通の便が良くなったことから、東京の中学を受験する場合と、通学時の混雑を避けるため湘南方面の学校を受験する場合の2パターンが代表的な受験パターンです。全国的には中学受験者数は一時減少しましたが、神奈川は新規開校や共学化、大学系列に入るなど様々な手が繰り広げられています。受験に対する意識も高く、東京エリア同様早い時期から中学受験を目指して勉強を始めるお子さんが多く、情報収集に熱心な親御さんも多いエリアです。

女子校も高い進学率を誇るなど、注目を集め続ける神奈川エリアの中学受験はますます熱を帯びてきていると言えるでしょう。それぞれの学校の特徴をよく考えて、第一志望をどこにするか、併願校は東京まで受けに行くのかなど、受験スケジュールは早め早めに決めておくことにこしたことはありません。

(写真出典:Wikipedia)

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