中学受験・社会 社会保障に関連するカタカナ用語を整理する

中学受験の社会の中で、受験生が苦手意識を持ちやすい単元の一つが、「社会保障」です。社会保障の内容がどのようなものなのか、イメージがつかめないことがその大きな理由ですが、出てくる用語にカタカナが多く、混乱しやすいことも苦手意識につながったり、理解が十分できないことにつながりやすいです。

今回は、社会保障の単元で出てくるカタカナ用語のうち、主なものを取り上げてみます。意味も含めて、整理しておきましょう。

比較的なじみのあるカタカナ用語

ホームヘルパー

訪問介護員とも言います。お年寄りや体が不自由で困っている人の家を訪問して、食事や入浴サービスを行う人のことです。入浴サービスの車などを見かけたこともあるのではないでしょうか。少子高齢化問題や、介護に関する話題に必ず登場するキーワードです。介護保険に関しては、社会保険の中に出てきますが、どのような仕組みになっているか、親子で話し合って理解を深めておきましょう。

ケアマネージャー

介護支援専門員とも言います。介護サービスを受ける人が適切なサービスを利用できるように、計画を立てたり施設と連絡を取って調整したりする人です。

バリアフリー

「バリア」とは、「障害となっているもの」のことです。「フリー」とは「取り除く」ことを意味しています。つまり、「バリアフリー」とは、高齢者や障害者の人々が生活するうえで障害となっているものを取り除くことを言います。建物の入り口の段差をなくしてスロープをつけたり、点字ブロックや点字シールを備えたり(道や電車のホーム、券売機などにありますね)、標識の字を大きくしたりすることが挙げられます。

「バリアフリー」に対する意識は高まりつつありますし、ショッピングモールや公共施設などに行くと目にする機会が多いですから、親御さんも説明しやすいと思います。バリアフリー施設が何のためにあるのか、親子で話し合っておくとより理解が深まります。

ボランティア

自分から進んで社会活動などに参加し、奉仕活動をする人、またその活動のことを言います。かつては、ボランティアと言えば若者の活動が多く、活動内容もそれほど広いものではありませんでした。ですが、1995年の阪神・淡路大震災を機に、学生や会社員、会社を定年退職した人など、様々な層の人が参加するように変化してきました。2011年の東日本大震災でも、約200万人のボランティアが活動しました。今や、災害復興には、ボランティアの活動が欠かせなくなっています。テレビなどでも、ボランティアの活動が報道されますね。どのようなことをしているのか、具体的にイメージを持てるようにしておきましょう。

最近特に話題にのぼるカタカナ用語

ジェンダーフリー

男女の違いにとらわれることなく、多様な生き方を尊重するという考え方のことです。簡単に言うと、一般的な社会的性別、つまり「男らしさ」「女らしさ」にとらわれない、ということです。クラスの名簿が男女混合で五十音順になった、運動会の競技が男女混合になった、体育着が男女兼用になった、科目のを男女で分けないなど、一部の学校では学校生活の中でもその影響が表れ始めています。この考え方については誤解や混乱もあったことから、賛否両論あり、様々な議論がなされており、小学生には理解するのが難しい言葉かもしれません。男女共同参画社会男女平等社会について考えるときに出題されやすいテーマですので、少し難しいですが、理解しておきましょう。

ノーマライゼーション

「等生化」と訳されます。障害者や高齢者など、社会的に不利な立場に置かれやすい人たちが、一般的な市民と同じように生活し、活動できるように支援する、という考え方です。障害がある人でも、ごく普通の一個人として、区別なく生活できるようにすることです。バリアフリーと混同しやすいので、間違えないように、区別できるようにしておきましょう。この考え方に基づいて1993年に制定されたのが、「障害者基本法」です。保健福祉サービスの分野で、住民に最も身近な行政主体である市町村の役割が重視されています。

ユニバーサルデザイン

より多くの人が利用できるようにデザインすること、という意味です。バリアフリーは、高齢者や障害者のために、という考え方ですが、ユニバーサルデザインは対象を限定せず、多くの人のために、という考え方でデザインを行います。たとえば、シャンプーの容器についている突起や、アルコール飲料の缶の上部にある点字や表記、センサー付き蛇口、交通施設・観光施設にあるピクトグラム(絵文字)など、身の回りにたくさんありますので、親子で探してみてください。コンビニのATMや、自動販売機など、身近なところで見つかりますよ。

まとめ

今回は、社会保障のところで出てくるカタカナ用語のうち、主なものを挙げました。カタカナ用語は、本来の意味を短く、わかりやすくする目的で作り出されていますので、今後も増えていくと思われます。似ているように感じることばもありますので、しっかり区別できるようにしておきましょう(特にバリアフリーはほかのことばと混同しやすいです)。社会福祉関連のニュースをしっかりチェックしておきましょう。

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