中学受験・社会 日本の社会保障制度をマスターしよう!その1

社会保障制度については、6年生の皆さんはまさに今勉強中のところかもしれませんね。憲法や政治、時事問題にも関連する非常に重要なテーマです。特に日本では少子高齢社会化が進んでいますから、将来に向けて様々な議論がされていくところです。ですから、中学受験生にとっても他人事ではなく、ぜひ真剣に考えてほしい単元です。また、入試でも出題される可能性の高い単元ですから、早いうちにしっかり理解しておきたいところです。

ですが、中学受験の問題となると、社会保障制度がそもそもどういうものなのかしっかり理解できていないと、「説明しなさい」という問題に答えることはできません。また、似たような用語が多いのも特徴ですので、より覚えにくい、理解しにくいという意識を持たれがちです。

最近の入試問題は、時事問題に関する知識は必須です。しかし、とても細かい知識を聞いてくるというよりは、社会の仕組みがどうなっているのか、これからどう変わっていこうとしているのか考えさせる問題が多い傾向にあります。社会保障制度などはまさに格好の題材です。覚えにくいと感じるということは、差がつきやすいということでもありますから、しっかりマスターし、「差をつけられる」ようにしていきましょう。

そもそも社会保障制度って何?

社会保障制度とは、すでに勉強していると思いますが、「憲法25条」に基づく制度です。憲法25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する・・・」と書かれています。これは、「生存権」と言われる権利です。つまり、「社会保障制度」とは、人間が人間らしく生きていくという「生存権」を実現するために必要な様々な制度のことを言うのです。

人間は、ただ生きているだけではなく、病気になったら治したいし、老後も人並みに楽しく過ごしたいし(お子さんには現実味はないかもしれませんが)、事故や病気で障害を持っていても、社会生活を営めるようであってほしいし、清潔な環境の良いところで生活したいし、挙げれば限りはありませんが、とにかく充実した人生を送りたいですよね。これが、人間が人間らしく生きる権利、いわゆる「生存権」です。困ったことがあっても生活ができるように、国は保障しなければならないので、様々な制度を設けています。これが「社会保障制度」です。この、「生存権」の具体的なイメージと、「社会保障制度が生存権の実現のためにある制度だ」ということはしっかり押さえておきましょう。

社会保障制度の4本の柱

国民が生活に困ることがあっても、国が生活の水準を守るというのが社会保障ですが、その形態は4つあります。よく、「4本の柱」と表現されます。4本の柱とは、以下の4つです。

  1. 社会保険
  2. 公的扶助
  3. 社会福祉
  4. 公衆衛生

すべて4文字、一見するとなんだろうこれは?となりますよね。入試問題では、このような言葉とともに、その意味どのような制度なのかしっかり理解できているかどうかが問われます。ひとつひとつ整理していきましょう。

今回は、4本の柱のうちの1つ目、「社会保険」についてまとめておきます。

社会保障制度の4本の柱①社会保険

将来に備えて、あらかじめお金を積み立てておき、実際に病気や高齢になったときに、お金やサービスを受けることができる、というものです。「保険」という言葉は皆さん聞いたことがあると思いますが、5つの保険について、しっかり覚えておきましょう。

  • 医療保険(病気になったときに受け取れるお金)
  • 年金保険(高齢になったときに受け取れるお金)
  • 介護保険(介護が必要だと認定されると受け取れるお金)
  • 雇用保険(失業すると受け取れるお金))
  • 労働者災害補償保険(働いていて災害にあうと受け取れるお金。労災と略されることもあります)

小学生にとってはあまり関係ない・・・と思われてしまうかもしれませんが、身近なところでは、まず「医療保険」が挙げられます。病気になって病院に行ったときに、医療保険に入っていると診察や治療費を全額払う必要はなく、窓口で負担分だけ払えばいいのは、この制度があるからです。

また、高齢者の親族がいるご家庭では、介護保険も身近と言えるかもしれません。要介護と認定された高齢者が施設に入ったり、デイサービスに通ったり、ホームヘルパーに来てもらったりできるサービスは、この介護保険によるものです。生活の中に密接に関係する社会保険については、内容や具体例も説明できるように理解しておきましょう。

他の保険については説明が込み入ると難しくなりますし、小学生には少し遠い未来の制度ですので、わかりにくいかもしれません。それぞれの保険の横に書いた簡単な説明ができるようにしておくことから始めましょう。

ちなみに、「社会保険」は「保険」ですから、タダではありません、あらかじめお金を積み立てていないとサービスが受けられないということは知っておきましょう。

まずは、社会保障について、意味を含めてしっかり説明できるように理解しておきましょう。社会保険制度の4本の柱のうち、残り3本の柱については、次回の記事に書きたいと思います。

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