【中学受験】復習するなら欠かせない復習ノートの作り方と活用法①

学年ごとに復習の方法について解説してきました。模試やテストを受けると、間違えやすい問題がだんだんわかってきます。知識が足りておらず、知らないがために不正解になってしまった問題、解法そのものがわからなかった問題、以前に解いたことがある問題に似ているけれど少し形が変わっているがために目先で迷ってしまい手が付けられなかった問題などさまざまです。

このような間違えた問題は、復習をして定着するまで練習し、自分のものにしなければなりませんが、単に「これは苦手なパターンの問題だ」とわかっただけでは、結局それらの問題は散逸してしまって、後回しにしている間にどれを重点的に復習するべきなのかがわからなくなってしまうのです。

それではせっかく模試やテストを受けてきた意味がありません。模試やテストは、自分の今の実力を試すとともに、知らない間にできてしまった不得意分野や単元、問題の種類などをチェックするという大切な役割を持っています。そのチェックを有効に行うためには、復習すべき問題を集めた「復習ノート」を作ることをオススメします。

今回は、そんな復習ノートとはどういうものか、どのように作ったらよいか、さらにどのように活用すればいいのか、その方法について解説します。ぜひ参考にして、今後の授業や模試、テストに活かしてみてください。

復習ノートを作る意味はどこにあるの?

最初にも書きましたが、模試やテストを受けると必ず間違える問題が出てきますよね。そして、それらの問題をしっかり復習して、次に出てきたときに間違えないようにすることがとても大切です。

復習をするポイントについては関連記事のところから再度読んでいただきたいと思いますが、何より大切なのは、「間違い」を悪者だと思わないことです。入試問題は入試当日にならなければわかりません。その初見の問題に対応する実力をつけるために間違えた問題を通して不得意分野や単元を洗い出し、さらに知識が足りなかったのか、公式を忘れたのか、あるいは解法が理解しきれていなかったのか、時間切れになってしまったのかといったことを1問1問確認することが何より大切なのです。いわば、間違えた問題は悪者どころか、模試やテストを受けたからこそ見つかった「宝物」なのです。

模試やテストを受けるとどうしても偏差値や点数、順位などのデータに目が行きがちですが、最終的に点数や順位が大切なのは入試当日の出来です。もちろん、志望校合格の目安としてそれらのデータは活用したいところですが。、入試前の段階であまりにもそのデータにとらわれ過ぎるのは危険です。

受験生本人も落ち込んでしまい、入試までのモチベーションが保てなくなってしまいます。また、保護者の方はよりデータを重視する傾向に陥りがちですが、それを表に出してしまい、お子さんにぶつけてしまうと、それからの学習がうまく回らなくなるだけでなく、模試やテストを受けるたびに保護者の方からの叱責が頭をよぎり、正解できるはずの問題が不正解になる確率が上がってしまうという悪循環にとらわれてしまいます。

大切なのは、冷静に間違えた問題を分析して復習し、失敗を自信に変えていくことです。そのためにとても有効なのが、復習ノートを作り、活用していくことなのです。宝物である間違えた問題を繰り返し復習し、次の模試やテストに活かすためにとても大切な役割を果たします。

復習ノートの作り方

復習ノートは効率的に使いやすいものであるべき

では、復習ノートはどのように作ったらよいのでしょうか?復習ノートというと、とてもきれいに作らなければならず、手間ばかりかかってしまってとても時間がない・・・と考える保護者の方も大変多いです。

反対に、受験生のお子さん、特に女の子のお子さんの場合、「きれいなノートを作る」ことに集中してしまい、作ったもののそれで満足してしまい、あまり役立たないということが起こりえるので、復習ノートを効率的に、使いやすいものにすることが大切なのです。

もちろん、雑に作ってよいということではありません。あくまで、その後の復習に活かしやすいスタイルで、かつ作り方を単純にするというのが大切ですし、長続きするポイントです。

実は簡単!復習ノートの基本形

では、実際の復習ノートの作り方について、進学塾講師の立場及び受験生の保護者の立場から一例をご紹介します。実はとてもつくり方は単純です。ただし、少し手間はかかりますので、保護者の方のご協力が欠かせません。ですが、手順を一度つかんでしまえば、それほど手間もかからなくなり、スイスイ作れるようになるのでご安心くださいね。

まず、大きめのノートを用意する

復習ノートに使うノートは、普段お使いの方が多いB5サイズよりも、少し大きめのA4サイズがオススメですが、使いやすさに合わせてお子さんと一緒に決めていただいて大丈夫です。

A4サイズをオススメするのは、これから説明する問題部分と自分で解く余白部分に十分なスペースをとっておきたいからです。また、B5サイズだとどうしても文字が小さくなりますので、実際の模試やテストと同程度の文字の大きさではなくなってしまうので、、テスト慣れという意味でも大きめサイズをオススメします。

次に、ノート見開きの左側に間違えた問題を貼る

ここは保護者の方にぜひお願いしたいところですが、ノートを見開きにしたときに左側に間違えた問題を貼り、右側は空欄にしておいて復習のときにお子さんが書き込めるように空けておく形でノートの基本を作ってください。

受けてきた模試やテストの問題をコピーして貼ってもよいですが、最近は塾がネット上でテストの問題を受験後公開していますので、それをA4サイズでプリントアウトするとよいでしょう。その方が、当日の書き込みなどもなく、使いやすいです。

算数などは間違えた問題だけを大問ごとにページを使って貼っていけばよいでしょう。前の小問の答えが次の小問の答えになっているような問題もありますので、その場合はあっていた問題も含めてすべての小問を貼っておきましょう。

理科、社会はリード文が長くなっている傾向がありますので、一部の問題を間違えたとしても、できるだけ問題文も含めて間違えた問題を貼るようにすると、リード文の形になれることができてオススメです。

国語に関しては、問題文そのものが非常に重要になりますので、必ず全文貼るようにしてください。

問題をノートの左側に貼ったら、最後に、間違えた問題の左横に赤で×をつけておきましょう。間違えた問題を目立たせるためです。活用法の記事でも紹介しますが、問題によっては何度も間違えるものも出てきます。その際は、色を変えて×をつけていくと、「ああ、これが苦手なタイプの問題だな、これを克服すればいいんだ」と一目でわかるようになります。その下準備として、印をつけておきましょう。

作ったノートの右側に、解き直して復習答案を書きこむ

保護者の方が問題まではってくださったら、次はいよいよお子さんの復習です。と言っても特別なことをするわけではありません。もう一度、間違えた問題を、問題文を読むところから始めて実際に解くのです。

ここで注意が必要なのですが、どうしても「復習」というと「ていねいに」ということばがつきものです。復習答案を作ろうとすると、模試のときと異なり、時間をかけて字もきれいにかいて「ノートを作り上げよう」と思ってしまいがちです。

ですが、復習ノートを作る目的は、「ノートを完成させる」ことではありません。意気込んで時間ばかりかけてきれいなノートを作ろうとするお子さんが多いので、そこは注意が必要です。

復習ノートの右側に復習のために途中式や解答を書いていく際には、模試と同じように時間をはかり、いつも模試を受けているような状況で書き込んでください。そうしないと、問題を解いている気になりませんから、模試と同じように間違えた問題を解いているという意識をもって解くように心がけてください。

解いたあとが肝心!解法・解答を書き込もう

知識がわかっていたけれど間違えた、根本的にわかっていなかったなど、間違いの種類はさまざまです。そのような間違えた問題を解いたら、解法・解説を見て答え合わせをし、合っていた場合はまぐれでないかどうかをチェックしてそれで終了で結構です。

解き直して間違えた問題については、まず解法・解説を読み、納得するまで考えましょう。そして、自分が解き直した答案と見比べて、どこでつまずいたのかをしっかり把握することが大切です。

間違えたポイントがわかったら、自分の答案の途中に間違えた印をつけておきましょう。赤字で矢印を書き、「計算ミス」「問題の勘違い」「写し間違い」など、間違いの原因はいくつもあります。それらを書き込んでいきましょう。

解法をみて「なるほど!ここがポイントか」「この原理がわかっていなかった」などと根本的な部分で間違えた原因がわかったら、解法をノートの右の余白部分に書き入れておきましょう。その後の復習のときに役立ちます。

まとめ

今回は、まず復習ノートの重要性と、復習ノートの作り方について解説しました。目的は「ノートをきれいにまとめること」ではありません。間違えた問題を集め、自分だけの問題集を作る、それが目的だということを忘れないようにしてください。再現答案を書く場合は、もちろん字をなるべくきれいに書いた方が誤答は防げるのでそれに越したことはありませんが、時間をかけすぎるのは禁物です。なぜなら、次々と新しい問題が増えていくからです。

間違えた問題をその都度貼っていくのは最初のうちは少し手間がかかるかもしれませんが、間違えた問題を集め、解き直し、分析することによって自分だけのオリジナル最強問題集が出来上がります。

それを繰り返し解いていくことによって、苦手分野や単元も減り、知識の穴も埋めていくことができます。ぜひやってみてください。

次回は、この「復習ノート」の活用法や復習するタイミングについて解説します。

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