【中学受験】子どもが本気モードになるのが遅くても気にしない!

中学受験生の親としては、子どもが勉強する姿(あるいはしない姿)をみていると、「いつになったら本気になるのかしら、この子・・・」と思うこともよくありますよね。親としては、できるだけ早く子どもの勉強のやる気スイッチが入ってくれて、常に同じペースで取り組んでくれると安心できるのですが、なかなかそうはいかないのが現実だと思います。

わが家の息子の場合も、やる気にムラがありましたし、本気モードになったのも周りのお子さんに比べると遅かったと今振り返っても思います。でも、それは、やる気がなかったからではなく、「彼に合ったペース」だったのかな、と思います。

今回は、「勉強スタイルは子どもによって違う。本気モードになるのが遅くても気にしない!」と題して、体験談を書いていきたいと思います。

息子が本気モードになったのは6年生の秋!?

息子が中学受験勉強と両立して頑張っていた野球とアイスホッケー。前回の記事にも書きましたが、どうしても出席したい塾の土日特訓を優先させて、10月に1回だけ試合を欠席した結果、アイスホッケーのチームではキャプテンをはずされました。息子が受験に対して本気モードになったのは、その時期だったと思います。そこから、息子の、中学受験に向けた「最後の目覚め」がありました。

それまでも受験勉強と習い事の両立を考えて転塾を検討したり、家庭教師をスポットでつけて成績が上がったときはかなり奮起して勉強していましたが、それでもはかどらない日は結構あったと思います。

一般的には「6年生の4月や夏が受験生が本気になる時期」と言われていますので、息子が本気モードになったのは結構遅かったということになりますが、第一志望に合格したお友達を見ていても、最後の本気モードに入った時期はまちまちで、息子同様かなり遅めだったお子さんもいました。

わが家の場合、「スイッチが入ったな」と感じた後も、毎日本気で取り組んでいたかというと、実はそうでもありません。「7割くらいは本気、3割くらいはそうでもない」といった感じでした。その3割の「そうでもない」時に、いけないと頭ではわかっていながら、親である私はいろいろと息子に小言を言ってしまいましたが・・・。

また、いろいろなお子さんを見ていると、最後まで本気モードにならなかったお子さんもいらっしゃいました。そういうお子さんに共通しているな、と感じたのは、

  • ご両親が子ども以上に受験に熱心すぎてヒートアップ
  • 逆に、子どもや塾に受験勉強を任せすぎる(親がよく把握していない

という点だったと思います。

やはり、子ども自身が「この学校に行きたいという想い」「中学受験をする理由」について自分なりの想い、考えを持っていないと勉強に熱が入りにくいのも当然ですし、また、親としても中学受験における最低限の役割を全うできなければ、糸の切れた凧のようなもので、子どもも迷走してしまう可能性が高くなってしまうのではないかと思います。

子どもにはこどものペースがある

よく考えれば当たり前のことですが、いろいろなお子さんを見たり、お母さんと話したりしていると、ある程度の共通軸はあるにしろ、効果的な勉強法は一人ひとりの性格や環境によって異なるということを痛感します。わが家の息子の場合はどちらかというと器用なタイプの子だったことと、いったん集中したときはかなり深く集中するので、比較的短時間で細かくやることを区切ったほうが頭に入りやすかったようです。

それがわかってからは、勉強のスタートが少し遅かったり、他のことをしていても、小言の一つも言いたくなるのをグッと我慢して見守るようにしていました。ちなみに、勉強方法は、中学生になった今でも同じで、テスト前でさえ全く勉強していないように見え、私はイライラしてしまうのですが、そこそこ(このそこそこ、というのが親としてはもどかしい限りですよね)こなしています。じっくり取り組む方が合っているお子さんもいるでしょうし、息子のように短期集中型のお子さんもいるでしょう。もしかするとこういうタイプだったからこそ、6年生の1月までアイスホッケーを継続できたのかもしれません。また逆に、そういう生活だったからこそ必然的に短期集中型になったのかもしれません。

まとめ

私も息子が6年生になったばかりのころに、「いつになったら本気モードに入るんだろう?」とやきもきしていましたが、そんな心配は結果として杞憂に終わりました。親が子供の勉強ペースややり方をしっかり把握できていれば、本気になる時期が多少遅くてもあまり関係ありません。ただし、子ども自身はやはり小学生ですから、どのように勉強すれば効率的なのかについては理解できていないケースがほとんどです。また、まったく本気になるそぶりがいつまでたっても現れない場合は、何か勉強以外の別次元で原因がある可能性もあります。やはりここでも、親の観察力と子どもに合った戦略が大切になってくるのだと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。