パターン別・ケアレスミスの減らし方 その2

前回は、ケアレスミスが発生する原因を、3つのパターンに分けました。その3つのパターンとは、

  1. 問題文を間違って解釈するパターン
  2. 解答までの道筋をまとめずにすっ飛ばしてしまうパターン
  3. 見直しによる不安感から正解だったにもかかわらず解き直しをして不正解になるパターン

でした。

今回は、第2のパターン、「解答までの道筋をすっ飛ばしてしまうパターン」のケアレスミスの原因と克服法について書いていきます。

解答までの道筋をすっ飛ばしてしまうパターンに陥るのはこのタイプの生徒が多い

解答を導くまでの道筋は1つとは限りません。ですから、きちんと理屈を積み上げて解答を導き出すのであれば、様々な解き方があってよいと思います。しかし、正解できない場合にはやはり対策を考え、もったいないケアレスミスを減らすことが必要です。こういった、解答までの道筋をまとめずにすっ飛ばしてしまうパターンの生徒がよくやる問題の解き方は2タイプあります。

問題文を「色」で判別しているタイプ

問題文を色で判別する?どういうことなのでしょう。最初はよくわかりませんでしたが、調べてみると、原因は「共感覚(文字や音を色で認識する能力)」であることがわかりました。

こういった生徒の場合は、基本的にはケアレスミスが少なく正答率も高いことが多いので、解答までの道筋を飛ばしているからと言って、それほど心配することはありません。

問題なのは・・・

テスト本番で「て・に・を・は」が見えなくなるタイプ

先ほどご紹介した共感覚のタイプを除くと、解答までの道筋をまとめずにすっ飛ばしてしまうのは、この「助詞」が視界に入ってこないタイプです。テストにおける問題文の解釈の重要性は以前の記事にも書きましたが、この「助詞」を勘違いしてしまうと、問題文の意味自体が変わってきてしまいますから、当然ミスも多くなるわけです。

たとえば、「海に行く」「海が行く」この文の違いに違和感を感じることなく解く生徒には特に顕著にみられる傾向ですが、難しい漢字や慣用句は覚えていても、この「に」や「が」の勘違いによって点数を落としてしまうのです。決して知識不足というわけではありません。これは、特定の教科に限らず苦しむケースが多いようです。

克服するにはどうしたらいい?

このようなケアレスミスを連発する生徒とはまず直接話をして、テストの時の状況をよく聞供養にします。聞いてみると、どちらかというと極度の緊張で「思い込んでしまう」ことが多いようです。そこで、指導法を以下のようにしてみました。

「Aさんは○○をしていた。」こういう文の見直しをする際に、「Aさん/は/○○/を/していた。」というように、文を分解して助詞だけを分けるようにしたのです。こうすることによって、問題文の見直しの「目的」ができ、最後まで集中してテストに取り組めるように生徒も変わっていきました。

生徒に起こった変化

こういうタイプの生徒はどちらかというと自分の世界で問題を解いているので、本来なら問題文の世界観に自分が入っていくのがテストでは正しい解き方になるのですが、その原則を曲げてしまい、主観が表に出てしまっています。こういう場合、克服するには時間がかかりますが、じっくり「効果がないように思えること(先ほどのように、助詞だけ分けて文を分解するなど)」をひたすら続けていくことが必要です。

本来、助詞に気をつければ、問題の解釈能力自体は高い生徒に多く見られるので、時間をかけて助詞を見直すことを始めて数か月から1年かかる生徒もいましたが、ケアレスミスは減り、成績自体もトップクラスになりました。

まとめ

今回のケアレスミスのパターンは、本来文章の解釈能力自体は高い生徒に多く見られます。それゆえ、一度思い込んでしまうと変えるのに時間がかかりますし、もったいない失点が多いのです。一見効果が上がるのかわからないような方法であっても、問題文をしっかり分解して、正しい解釈の仕方(自分の世界で思い込むのではなく)で演習を積んでいけば、成績アップが十分見込めます。もし、「自分の世界で解いている」と言われたら、思い出してください。

<関連記事>

パターン別・ケアレスミスの減らし方 その1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です