中学受験は親の受験?志望校合格のために必要な「3つのサポート」とは

中学受験には、高校受験、大学受験と決定的な違いがあります。それは、「親が協力しなければ成功しない」ということです。

大学受験であれば、受験生自身の能力と努力が成功を分けます(多少の例外はありますが・・・)。成績はもちろんですが、非常に現実的な経済的問題も、アルバイトをしたり、優秀な成績をおさめることで奨学金を獲得するなど、本人の覚悟さえあれば受験生自身で完結させることも全く不可能ではありません。

しかし、中学受験の場合は、どうしても親の協力がなければクリアできない問題が多いのです。

今回はその中から、改めて3つ、親がすべき受験生へのサポートについて考えていきましょう。

サポート① 現実的な資金面の問題

最初に、大学受験生の場合、アルバイトや奨学金など、自分の力でなんとか資金を工面することも不可能ではないと書きました。しかし、中学受験の場合は違います。小学生は自分で現金収入(お小遣いやお年玉を除けば)を得るわけではありませんから、非常に現実的な問題として、特に私立の中学受験を決意した場合には、その費用は親が工面することになるわけです。

まず、塾に通うのであればその費用が当然かかります。学年が上がるごとに費用も上がりますし、季節講習会や○○特訓といった特別授業が加わればさらに負担は増加します。また、受験料も馬鹿になりません。近年の首都圏では、1人あたり4~6校程度受けるのが平均的ですから、その分の費用もかかります。そして、中学受験の場合、延納手続きができる学校もありますが、基本的には合格発表からすぐに入学金を納める必要があります。

入学後は、当然授業料施設管理費行事の費用などが継続的にかかりますし、遠方から通う場合には定期代もバカになりません。部活にも費用がかかります。初年度納入金は、安いところで7,80万円、高いところでは100万円を軽く超える学校もあります。

つまり、中学受験をするならば、ある程度の経済力が必要になります。そして、それは保護者にしかできない重要なサポートです。受験勉強を始めてから、「お金に余裕がないから受験はあきらめなさい」などと残酷な宣言をしなければならないほど辛いことは親子ともにありません。

「何とかなる」ではすまされない、経済的な問題をクリアしなければならないことは忘れないでください。

サポート② 学校との関係

「学校との関係」というと、どのようなことが思い浮かびますか?やはり、受験を考えている中学校の説明会に行ったり、お子さんを文化祭に連れて行ったり、あるいは受験前の出願(最近はWEB出願が増えているので、行かなくても出願書類が手に入る学校が多くなりましたが)・・・そういった、受験校との関係でしょうか。

もちろん、それらはとても大切なことです。実際に目で見て、話しを聞いて、「ここならわが子を伸ばしてくれそうだ」という学校を見つけることは親の大切な役割です。

ですが、「学校の関係」とは、受験校との関係だけではありません。お通いの小学校との関係も非常に重要になってくるのです。

最近は、出願時には調査書ではなく通知表のコピーのみでよい学校がほとんどですが、その通知表のコピーは、小学校によっては様式が決まっており、いついつの何時にとりに来てください、と指定されます。

また、そもそも中学受験反対派の先生が担任になる場合もあり、学校の先生の方針と家庭の方針が食い違ってしまうことも少なくないのです。小学校も高学年になれば、クラブ活動も必修になってきます。そうすると、塾に遅れて毎回最初に行われる漢字テストや復習テストが受けられないといったことも起こりえます。

中学受験はどのような小学生生活を送ってきたか、その先にあるものですが、小学校の先生と良好な関係を結んでおくことも親としてできる重要なサポートの一つなのです。

サポート③ 受験生が勉強に専念できる環境づくり

当り前じゃない!という声が聞こえてきそうですが、実はこれもうまくいくご家庭とそうでないご家庭があるのが現実です。特に、ご両親の意見が食い違っていると、お子さんは受験勉強に専念することができません

具体的には、お母さんは中学受験をして私立中学に進学させたいが、お父さんは地元の公立中学に行って高校受験すればよい、と中学受験に乗り気ではないケース。それでも、まあやってみれば、とお父さんが言ってくれればよいのですが、この点で毎日ご両親が言い合いになってしまった場合には、お子さんのメンタル面に悪影響を及ぼすことになり、集中して勉強できなくなりますし、「行きたい学校にいけないかもしれない」という不安を抱えていては、モチベーションが一気に下がります。

中学受験をお考えの場合、塾と学校の宿題の両立に悩むことはよくあることですが、なによりも家庭学習が重要になってきます。一番受験勉強に打ち込まなければならないときに、家の中がギスギスしていたらどうでしょうか?お子さんの勉強に身が入らなくなるのも当然です。

つまり、中学受験をするために親がするべき「環境づくり」とは、受験生が自分の勉強を落ち着いてできる環境を作ってあげるということです。そして、それはお母さんだけ、お父さんだけができることではなく、「協力」して初めてできることなのです。

同じ方向を向いて受験生をサポートする、それが最も大切なことなのです。

まとめ

中学受験をするお子さんは、比較的大人びていると言われます。ですが、それぞれ個性がありますし、精神年齢も違います。口では大人びたことを言っていても、やはり11歳・12歳の子どもなのです。だからこそ、一人では受験はできません。親御さんの物心両面からのサポートが何より重要になってくるのです。

塾にお通いの場合は、受験生、塾、そして親が同じ方向を向いていなければよい結果は望めないのが中学受験の難しさです。ぜひ、勉強に専念できる環境づくりと協力、それを忘れずにお子さんの中学受験をサポートしてあげてください。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。