【中学受験】共働き家庭だからこそできる中学受験の取り組み その1

お子さんの中学受験をお考えのご家庭のなかには、共働きのご家庭も多いことでしょう、中学受験は「親の受験」とも言われるほど、保護者の方が果たす役割の大きな受験です。共働きだと、保護者の方がお子さんと一緒にいる時間があまりなく、その合間を縫ってどのように対応していったらよいのか迷っている、というご相談をよく受けることがあります。

たしかに、お子さんと一緒にいる時間は、共働き家庭の場合、どうしても少なくなりがちです。ですが、実際に勉強をするのはお子さんご自身です。ずっとべったり勉強している最中に親が寄り添っている必要はありません。また、塾にお通いの場合は、塾にいる時間も長いので、必ずしもついていなければいけないわけではありませんよね。

中学受験における保護者の役割は、まだ小学生である受験生が安心して受験勉強に取り組むことができる「環境」を作ってあげることです。さまざまな情報を整理し、お子さんのモチベーションを持続するためのプロデューサーになること、それが受験生の保護者の立ち位置です。その立場には共働きであっても変わりはなく、時間を有効活用してプロデューサーとしての役割を果たしていらっしゃる保護者の方はたくさんいらっしゃいます。

今回は、共働き家庭だからこそできる中学受験の取り組みや、与えられる良い影響について考えてみたいと思います。

共働きでも中学受験はできる!

お子さんの中学受験をお考えのご家庭の場合、合格に向かってお子さんの学習状況の把握だけでなく、生活面も含めて保護者の方がおこなうべきことは実に多岐にわたります。中学受験で実際に勉強するのはお子さんですが、保護者の方は小学生というまだ幼いお子さんの健康面を含め、受験勉強に集中するためのサポートをおこなう必要があります。

そのようなサポートを完璧にやろうとすると、やはり時間がかかることは否めません。共働きのご家庭で中学受験をお考えの場合、お子さんのサポート体制を万全にするために、特にお母さまが仕事を辞めようか悩むというケースが少なくありません。成長期ということもあり、食事などの面を含めてトータルサポートをしたいという親心は中学受験をなさる家庭だからこそです。

結論から言うと、共働きのご家庭でも中学受験に挑むことは十分可能です。共働き家庭だからこそできることもたくさんあり、お子さんの成長につなげることもできます。忙しく働いている保護者の背中を見ることによって、受験生であるお子さんの自立心にも良い影響があり、自分から進んで学習する習慣を身につけることも可能です。お子さんが自立することによって難関中学の受験に成功したというご家庭もたくさんあるのです。

では、共働き家庭だからこそできる働きかけとはどのようなものなのでしょうか。

コミュニケーション力が中学受験に役立つ

保護者の方が日々忙しく働いていらっしゃるご家庭では、お子さんのコミュニケーション能力をはぐくむ点でアドバンテージがあります。日々の仕事の中では、取引先や上司、部下、同僚などとのコミュニケーションを円滑におこなうことがとても大切ですよね。業務をおこなう際に、コミュニケーションを十分に取り、方向性を決めてプロジェクトを進めていくというご経験をされていることと思います。場合によっては、こちらの要望を相手に聞いてもらうために説得するということも多いでしょう。自分の要望をうまく相手に伝えるためには、やはりコミュニケーション力が欠かせません。

近年の中学受験においては、コミュニケーション力を試すような入試問題が頻出傾向にあります。また、大人の目線が必要になる出題も見られます。受験生は小学生なので、コミュニケーションをとる人の範囲が限られてしまいますよね。そんなとき、保護者の方とのやりとりで大人の目線を意識したコミュニケーションがとれたら、それは最近の入試傾向に合致していると言えます。

仕事のときにおこなっている周囲とのコミュニケーションや人間関係は、中学受験をする際に非常に役に立ちます。たとえば、お子さんに自主的に学習に取り組んでほしいと思ったとき、どのようなお声がけをされているでしょうか?「この教科が全然できていないんだから早くやりなさい」と頭ごなしに指示していませんか。「やりなさい」と一方的に言うのはコミュニケーションとは言えませんよね。また、やらされ勉強になってしまっては、お子さんの自主性を育てるどころか、モチベーション低下につながりかねません。

そこで、仕事でおこなっているコミュニケーションを思い出してください。真正面から相手を否定するようなことはしないですよね。お子さんに対しても同じです。「できていないからやりなさい!」ではなく、「あなたは算数の勉強を頑張っているけれど、この間はこういう問題で間違えちゃったね。でも、それができるようになったらいいよね。だから頑張ろう」といったように前向きに話をすると、お子さんも「そうか、これができるようになったら次は間違えないようになれる」とモチベーションがアップし、学習に対する取り組み方も変わってきます。「あなたならできるよ」という、相手を信頼している姿勢を保護者の方が見せることにより、お子さんは「信頼してくれているんだ」と自覚して、自主的に学習に取り組むことができます。

父親の役割は母親とは異なるので注意!

中学受験では、学習計画や健康の管理はお母さまがなさることが多いですよね。では、お父さまの役割はどこにあるのでしょうか。両親が束になって同じことをお子さんに指示する、というスタンスは避けていただきたいところです。なぜなら、お子さんにとっての「逃げ場」が無くなってしまうからです。ですから、お母さまが主体的に受験全体に関わっているご家庭では、お父さまは頑張っているお子さんとお母さまに対して更なるサポート要員として控えておき、いざ重要な決断をしなければならないときや、膠着状態になったときに解決のために乗り出す、というのが望ましいと言えるでしょう。

中学受験は長丁場ですから、山あり谷ありです。お子さんの成績がなかなか伸びない、いわゆるスランプ状態になったとき、どうしてもお母さまはお子さんを叱ったり嘆いたりして、家庭の中の雰囲気も悪くなってしまうことがあります。そうすると、お子さんは何とかしようと子ども心に考え、成績を良く見せるために丸つけをするときにごまかすといった行動に出ることがあります。また、男の子の場合、体力もついていますから、物を投げたりときには暴力をふるったり暴言を吐いたりすることも少なくありません。

このような「何か起きたとき」に、お父さまが出動し、感情的にならずに対応し、お子さんの本当の気持ちを聞きだしたり、同じことを繰り返さないように説得してあげることが必要です。もし暴力や暴言が見られたら、ときには叱ることも必要です。普段口出しをしないお父さまに叱られたということでお子さんも目が覚めることがあります。ただし、「お前はだからダメなんだ」といったようなお子さんの人格否定をするようなことは避けてください

 まとめ

中学受験をしようというご家庭の事情はさまざまです。ですが、お子さんとのコミュニケーションがしっかりとれていれば、中学受験はうまくいくことが非常に多いです。共働きのご家庭はお子さんと接する時間が少ないと思い、何とかしたいとお考えだとは思いますが、無理に環境を変える必要はありません。共働きだからこそできる仕事での経験を活かすことなど、アドバンテージとなることはたくさんあります。ぜひ、お子さんとのコミュニケーションに仕事上のコミュニケーションを活かし、保護者どうしで役割分担をして中学受験を成功させましょう。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。