【中学受験】保護者がおこなうべき準備と注意点その①学習計画

「中学受験は親の受験」、中学受験生をお持ちの保護者の方々は、このようなことばを何度も耳にされてこられたのではないでしょうか。塾の保護者会でも言われることですし、インターネット上でも非常によく語られるテーマだと思います。

受験生というと、非常にしっかりしたお子さんばかりだと思われることもありますが、中学受験だけは高校受験や大学受験と大きな違いがあります。それは、中学受験生は、小学校に通う12歳前後の子どもだ、ということです。

また、受験学年でなくても、中学受験をお考えのご家庭のお子さんは、おおむね小学校3年生の2月ころ(4年生のカリキュラムが始まる時期)から本格的に受験勉強を始められていというご家庭が大半ではないでしょうか。

さらに早いご家庭の場合には、小学校入学と同時に、「プレ中学受験」の勉強を始めるご家庭も少なくありません。本格的な中学受験特有に必要な「知識」を勉強するというよりも、計算や漢字、ことばの使いこなし方などを学ぶクラスは、大手塾の多くが開校しています。

具体的な中身は、中学受験の土台や、「文章の読み方」「時間感覚のつかみ方」「単位換算」などを、時計を使ったり、水の入ったコップを使ったりなど、今後本格的な中学受験の勉強を始めるにあたって必要になる「考え方」について教わる、というものが多いです。

このような現状を見ても、中学受験を意識されるご家庭とそのお子さんの年齢は低学年から始まっているということがお分かりいただけると思います。ですが、こういった、一見簡単そうに思える内容の学習でも、そこをおろそかにしてしまうと、本格的に中学受験の勉強を始めたときに非常に苦労することになります。

また、大学受験をする高校生とは違い、小学生は精神的にまだまだ未熟ですから、塾に行って楽しかった、でその日1日を終えてしまうことも多く、学習してきた内容を着実に身につけるために復習を自主的にするということはまず難しいでしょう。そのため、中学受験をお考えの場合には、親御さんの協力が不可欠になるのです。

中学受験には進学塾に通うのが基本です。年に数名は、塾に通わずに難関校に合格される、という方や、近くに塾がなく、通信教育などを利用し、テストも送ってもらって受験したり、大規模な模試のときだけ上京したりして受験を乗り切った、という方もいらっしゃいますが、このような受験生は非常にレアケースです。

やはり、カリキュラムがあったとしても、家で勉強するののと塾に行って勉強するのでは、雰囲気やライバルの存在など、さまざまな点で受験勉強をする環境において、大きな違いがあります。ですから、中学受験をお考えの場合、通えるところに進学塾があればお通いなる選択をなさるご家庭がほとんどでしょう。

進学塾に通って中学受験の勉強をする際に、だんだん悩みの種となってくるのが、塾と小学校の両立です。小学校は義務教育ですから、毎日学校に行くのは当然のことです。そして、小学校の毎日、つまり集団の中での「生活経験」は、受験勉強だけでなく日常生活にも役立ちます。さらに、最近はグループ学習も多く採り入れられていますので、今後より重視されるであろう「コミュニケーション能力」を身につけるためにも、小学校での生活を甘く見てはいけません。

中学入試でも、受験を終えた後の中学以降の学校生活にとって必要不可欠な能力(通常の学校生活を送っていくうえで必要な力)を問う傾向が強まっています。安易な理由で小学校をすぐに休ませていませんか?熱を出したり体調不良のときは休ませるべきでしょう。

ですが、「明日は模試だから」「塾の宿題が終わっていないから」などという理由で小学校を休ませたり、前日遅くまで勉強したから朝遅刻しても仕方ない、と親御さんが許してしまうのは考えものです。出願時に提出することの多い通知表のコピーでも、欠席日数もですが、遅刻した日数があまり多いと、「規則正しい生活を送ってこなかった」とみなされてしまいます

小学校生活で培われる能力は、中学受験の土台となる、非常に重要なものだということを忘れてはいけません。ですから、小学校に行っている時間は、1週間のお子さんのスケジュールで中心になるのが当然なのです。

ですが、学校が終わってすぐに塾に行き、帰ってきて塾の宿題をやっていたら学校の宿題をやる時間が無くなってしまった・・・そのようなことはありませんか?そのような「両立」を器用にできる場合はよいのですが、「どうしても両立するのが難しくてお子さんが疲れ切っている」「親もどうしたらよいのかわからない」という時期がいずれかの時点で起こってくるのも、また中学受験の特殊性なのです。

中学受験生のやるべきことはたくさんありますが、中学受験生の親御さんもやるべきことがたくさんある、それが中学受験の特徴でもあり、独特のハードさを呼ぶ一因になっています。しかも、中学受験はまだ幼いお子さんにとっても、サポートする親御さんにとっても長丁場です。

そのようなハードな中学受験を乗り切るために一生懸命勉強に取り組むお子さんを支えるためには、親御さんもさまざまな準備をする必要がありますし、何よりも「中学受験に向けた、親なりの覚悟」が必要です。そして、そのうえでお子さんや塾と親御さんの役割分担をうまく回していくことがとても大切になってきます。親御さんがおこなっていくべき「準備」とは、中学受験に対する親御さんの「覚悟」が試される部分と言ってもいいかもしれません。

今回から数回に分けて、中学受験をお考えの親御さんが、受験生を支えるためにおこなうべき「準備」と、準備をする際の注意点について書いていきたいと思います。今回のテーマは、「学習計画を立てる」ということです。

中学受験をむかえるその日まで、親子で日々の受験勉強に追われがちで忘れがちになってしまうこともあると思います。しかし、親御さんがしっかり関わる必要があることはたくさんあります。そして、それは時期ごとにウエイトが変わってきます。この時期、今一度確認して、ギアを一段上げるお手伝いができれば幸いです。

中学受験の「学習計画」を立てるには親御さんの力が不可欠

中学受験に向けて実際に勉強をするのはお子さんです。しかし、その勉強内容をお子さんに任せきりにすると、計画立てた学習がいつのまにか計画通りに進まなくなっているとことがよくあります。

これは、お子さんの精神的な発達度合いにもよるので一概には言えないのですが、一般的に、お子さんはどうしても「目の前のやらなければいけない(と言われたこと、宿題など)こと」を「こなす」ことに気をとられすぎてしまうからです。そこで、親御さんの「学習計画」へのかかわり方が非常に重要になってくるのです。

「何を、いつ、どこまでやるか」が今後を分ける

お子さんの、日々の塾や家庭での学習姿勢を思い浮かべてみてください。お子さんは、「学習計画」を立てて受験勉強に取り組んでいらっしゃるでしょうか?もちろん、日々塾で学んできた内容を、家庭学習で確認し、カリキュラム通りに宿題をこなしていくことはとても大切なことです。できれば、その週に学んだことはその週のうちにできるだけ定着させたいものです。

ですが、受験勉強が進むにつれて、お子さんによって、必ず得意な教科・不得意な教科や分野、単元といったものが出てきます。文系科目が得意、理系科目が得意、暗記物は得意、などといろいろなパターンがあると思います。

中でも、最近の中学入試の問題は、「その場で問題文の意味を読みとり、現場で試行錯誤して解答にたどり着く」ことを重視したものが多く出題されています。そのために、塾では多種多様の大量の問題演習をすることによって対応しようとする授業が中心になっています。

ですが、問題を作る中学校側の思惑は、ただ「その場で考えて答えを出す」ことにあるわけではありません。そこには必ず、「その場で考えて正解を出すための基礎知識の理解が十分であること」が求められています。ですから、「この単元は現場で考えればよいから」といったような分類の仕方をして、手を抜くということは絶対にやってはいけないことなのです。

よく見られる例として挙げるとすれば、算数の「場合の数」などの単元が考えられます。塾の授業でも、場合の数の問題が「現場で書き出せば答えが出るから怖くない」と喜ぶお子さんが実はとても多いのですが、解き進めるうちにそう単純なものではないということがわかってきて、意気消沈してしまうケースがよくみられます。

入試レベルの問題では、単に書き出せば正解が出るというような単純なものは出題されません。書き出さなくても正答できる方法はあるか、難しそうであればどこまで書きだして規則性を見つけるか、など、何段階もの思考が求められているのですが、ともすると「書き出せば何とかなるから」というように教えられて、現場で思考しないようになってしまうことが多いのです。

もちろん、書き出しながら試行錯誤して解答を出すという姿勢は大切ですから、単に公式に当てはめて、というのも極端すぎます。問題に応じて、バランスをとりながらら解いていくという姿勢を養うことが一番大切だということは、実際に問題を解くお子さんだけではなく、親御さんも知っていていただきたいと思います。そして、どのような問題ではどちらを重視して解いていくのがいいのか、塾の先生にある程度ヒントをもらっておくと、家庭学習で時間をかけすぎずに済みます。

例として、算数の「場合の数」を挙げましたが、中学受験で学ぶ内容は非常に広く、深いです。主要4教科の学習内容は、小学校で習う内容より一見してとても難しいものに感じられてしまうようになっています。実際に、学校で習う内容よりかなり細かく、量も多いのはたしかです。では、そのような内容を受験生はどのように身につけていくのでしょうか?

塾では、一度わからなくても、繰り返し学習するカリキュラムになっているので、また学習する機会があるから心配いりません、と言われているのではないかと思います。

ですが、実際のところ、次にその単元を勉強するまでには間がかなり空きますし、内容の深さや複雑さも、前回習ったときとは大きな違いがあることを見落としてしまいがちです。根本的に時間がたっているのために忘れてしまうだけでなく、前回出てきたときの理解度の高低によって、次に出てきたときに、どれくらい理解が進むかに大きな差が出るという現実を忘れてはいけません。

「忘れていること」をピックアップして、克服する時間を確保しよう

ここで大切なのは、その「忘れてしまったこと」が何なのか、どの教科のどの分野、単元なのか、ということをしっかり把握することです。これまでに使用してきたテキストや受けたテストの中から、それらの「忘れてしまったこと」をピックアップしましょう。たとえば、以下のようなものです。

  • そもそも知っていなければいけない基礎知識を忘れていた
  • 習ったはずなのに覚えていなかった、あるいは知らなかった
  • テストでは「なんとなく」正解したけれど、実は解法や知識はあやふやだった
  • そもそも「どの単元の」問題なのかがわからなかった
  • どの単元の問題なのかは分かったけれど、解法が思いつかなかった
  • 途中までは解けたが、もう一歩正解するまでのプロセスがわからなかった
  • 選択肢の問題で一つひとつ吟味することができなかったので、なんとなく解答を選んだ
  • 「説明しなさい」という問題に対して、的外れな内容を書いてしまった
  • ケアレスミスだと思っていたが、単なるミスではなく、根本的なことがわかっていなかった

このほかにも、さまざまなパターンが考えられます。お子さんが模試やテストを受けたり、日々の家庭学習の中でつまずいているところはどのようなところなのか、間違いによく見られるパターンがないかどうかを気をつけてチェックするようにしましょう。

このように、「忘れているところ」「ミスしやすいところ」をピックアップしたら、次にその部分を克服するために、ある程度時間をさいて学習することが、これからは新しいことを入れていく以上に非常に大切なことになってきます。つまり、今現在塾で進められているカリキュラム、解く問題に加えて、これまでの「積み残し」を並行して潰していくことが今後の学習において重大な意味を持ってくるのです。

いつまでもこの「積み残し」を残しておくと、新しい問題を目にしても、自分が知っているどの知識を使って解いたらいいかわからなくなります。すると、さらに積み残しが増えてしまう、その繰り返しになってしまいます。あとでやればいい、と思われがちですが、この「積み残し」が成績が向上しない一番の原因になっているということに気づかないご家庭が非常に多いのです。

先に進みたい気持ちはよくわかります。ですが、これまでの学習の中で積み残してきた部分を克服しなければ、いつまでたってもその分野や単元の問題が出題されたときに解けるようにはなりません。そうすると、点数をとることができず、成績も上げることができません。

これからの時期は、通常のカリキュラムをすすめると同時に、積み残してきた部分をつぶし、克服するための、「自分だけの」勉強をする時間の確保をすることが非常に重要になってきます。そうしないと、夏期講習での範囲のない総合演習や、秋から本格的に始まる過去問演習を効率的におこなうことができなくなります。

そのときになってあわてても、時間を確保することは難しく、積み残しの上にさらに積み残しがのっかってきてしまうので、さらに克服するのが難しくなってしまいます。積み残しを放置したり先送りするのではなく、いま、この時期にしっかりと洗い出し、できるだけ積み残しを減らしておくことがとても重要です。

スケジュール管理が学習効果を上げるための決め手になる

しかし、お子さん一人の力では「いま、自分の勉強としてやらなければならないことは何なのか」「どの教科のどの部分を積み残してしまっているんだろう」ということを把握することは難しいものです。通常の授業や宿題にかかる時間を確保したうえで、余分の時間をとって通常の塾の勉強の合間に「自分の勉強をする」ということは、お子さん一人ではまずできません

通常のカリキュラムの合間に適宜時間をとって、自分の苦手分野や単元の学習に取り組むということは、実際にはとても難しいものです。どうしても「明日までの宿題優先」「目の前にある問題優先」になるからです。特に、お子さん一人に任せていると、目先にあることをやらないと、塾で怒られる、などの理由で、優先順位をつけることができないのが通常です。

ですから、「いつ、どんな勉強を、どれだけやるか」というスケジュールを組み立てて学習を進めるためには、やはり親御さんの協力が欠かせません常に見直しながら、1日単位、1週間単位、1か月単位、さらには1年単位、最終的には受験当日までのスケジュールを組み立てていくことが必要になります。

ですが、ここで注意したいのは、「最初から壮大なスケジュール表を作る必要はない」ということです。学校に行く時間や学校の宿題をする時間、中には学校行事も組み込んで行かなければなりませんし、あまり余裕のない、時間に追われるスケジュールを立てても守ることができなければ意味はありません。順番に作っていくとよいでしょう。

具体的な学習スケジュールのつくり方

まずは1週間単位、1か月単位のおおよそのスケジュールと、受験当日までのスケジュールの2つを大まかにたててみると作りやすいと思います。細かく1分1秒作るのではなく、簡単なカレンダーに、学校にかけなければいけない時間(行っている時間と、宿題にかけなければならない大まかな時間)と、塾に行っている時間(行き帰りの時間も含める)を書き出してみましょう。そうすると、「中学受験のために家庭学習にあてられる時間」が1週間のうちどの程度取れるのか、ということが「目に見える形」でわかります

スケジュールは実現可能プラスα程度を念頭に

スケジュールを作る際に、最初から完璧なものを作らなければ、と意気込む親御さんも多いのですが、くれぐれも最初から「大作」を作らないようにするということも大切です。あれもやらなければ、これもできていない、ということが目につくと、どうしてもそれらをすべて詰め込んで、実現するのは少し無理があるような細かいスケジュールを立ててしまいがちになります。

あまりにも細かすぎるスケジュールを立てすぎると、イレギュラーなことが起こったときに対処できなくなります。また、あまりきっちりしすぎたスケジュールを立てすぎると、その通りに運ばなかったときに、(特に親御さんが)頭に来てしまうケースが非常に多いです。

お子さんはお子さんなりに一生懸命受験勉強に取り組んでいるのに、「スケジュールが守れない」という、本来の受験の大きな目的とは違うところでお子さんを叱ってしまうとどうなるでしょうか?かえって学習へのモチベーションを下げてしまうことになり、かえって逆効果です。

スケジュールを立てるのは、お子さんの受験勉強の目標を定め、そのための学習が前向きに進んでいることを確認するためにすることです。完璧なスケジュールを作るのが目的ではありません。本来の目的から外れないように、親御さんご自身も注意していただきたいと思います。

具体的にスケジュールを立てるときには、お子さんの状況に合わせて、「これだけはさすがにできるだろう」という、確実にこなしていきたいものプラスαの負荷をかける、という意識で作るのがよいでしょう。くれぐれも、実現不可能なものを作るのではなく、「少し頑張れば実現可能だろう」というスケジュールを作るようにしましょう。そのためには、塾での学習姿勢や家庭学習の状況を親御さんがしっかり把握することが第一歩です。

時期に応じて臨機応変なスケジュール管理を

学年が進んでいき、あるいは受験までの残りの期間によって、やるべきことが増えてきます。そのようなときには、より細かいスケジューリングが必要になってきます。学習スケジュールはそのような機会に都度見直していき、「いまやらなければならないこと」を反映させるためのものです。

そのため、受験までの期間の長さや、長期休暇、講習会など、変更するきっかけがあるときには、その時点に応じてスケジュールを見直す必要がおのずと出てきます。そのような見直しの余地があるスケジュールを作るようにしましょう。

特に6年生、受験学年ともなると、塾のカリキュラムにはオプション授業の時間が増えてきますし、学校でも最上級生としてやらなければならないことが増えてきます。さらに、夏からは志望校の過去問を解く時間を別に確保する必要が出てきますから、スケジュールの見直しは必要になってきます。また、志望校や受験校を決めるうえで、学校見学会や文化祭にお子さんが足を運ぶべきかどうかなど、週末の時間をどう使うかということも考えなければなりません。

また、今後、模試やテストの機会が増えてきますので、模試を受けている時間と、そのあとの振り返りの時間、忘れていた知識の確認の時間などの確保も必要になってきます。

そのたびにスケジュールを見返して、必要に応じて作り替えていく臨機応変さが求められます。ただし、このスケジュール作成は、かなりの労力を必要とします。パズルのピースがうまくはまるかどうか、という感覚に似ているところがあるかもしれません。

そういった意味で、「スケジュール管理」をしっかりおこなうこと、そしてそれを「続ける」ということは、親御さんにとって、受験当日まで、非常に大きな意味をもつ準備事項であることはたしかです。

しかし、かなりの労力は必要になりますが、スケジュール管理は受験までの学習において結果を左右する重要なことです。緊張しすぎる必要も完璧である必要もありませんが、ときにより見直して、いまのお子さんの状況に合わせたスケジュールをつくる、という意識は持っておきましょう。その方が、親御さんもお子さんの学習状況を把握しやすくなります。

悩んだときは、個別指導を利用するのも一つの方法

これまで、スケジュールらしきものを立ててこなかった、今からでは間に合わないの・・・?そのような不安をお持ちになる親御さんもいらっしゃるかもしれません。ですが、お子さんは確実に実力をつけるべく受験勉強をすすめてきています。遅すぎるということはありません。

もし、これまで学習スケジュールを立てていなかったとしても、受験の「ヤマ」はこれからです。これまでの学習状況やお子さんの学習姿勢、テストの結果などを分析して、まずは夏休み前までのスケジュールを作ってみましょう。今から作れば、夏休みまでの1か月分のスケジュールを立てることになります。

でも、スケジュールを立てても、これでいいのかわからない、このようなスケジュールでよいのか不安、ということもあると思います。そのようなときは、人の力を借りることも考えてはいかがでしょうか。

1人ですべてを思い悩む必要はありません。お通いの塾の先生に相談したり、あるいは個別指導や家庭教師の先生に相談してみましょう。大切なのは、「お子さんの現状を把握して、目標と状況に合わせた受験までの学習スケジュールをつくること」です。そのためには、「ほかのお子さんの学習の進み具合」に左右されてはいけません。ご自分のお子さんのためだけのスケジュールをつくることを念頭に置いてつくることを第一に考えましょう。

そのためには、いくつかのタイミングによって個別指導者にお子さんの状況をチェックしてもらうことも選択肢の一つとして考えてみましょう。第三者の意見、それもお子さんだけの学習状況を知っておいてもらい、アドバイスを受けることは、先々のことを考えると実はとても効率的なことです。計画を立てないで進める受験勉強は、どこかでしわ寄せが来ます。ご自分のお子さんだけのスケジュールをしっかり立ててあげましょう。

そのうえで、お子さんに今必要なことを把握して、それを克服するためにやらなければいけないことを相談し、自力で克服できないときには「自分のためだけの」授業を受けることも考えてみてください。

まとめ

今回は、中学受験生をお持ちの保護者の方が、入試当日までにしていくべき準備事項のうち、「学習スケジュールの立て方」についてお伝えしました。

塾のカリキュラムにしたがっていれば何とかなる、そう思っていませんか?特に大手塾のカリキュラムは、スピードも速く、毎週確実に吸収していくには相当ハードルが高いものです。だからこそ、どうしても「積み残し」が各教科で出てきてしまうのです。

ですが、入試直前になるとわかることでもありますが、「やるべきことは、これまでにできなかったことをできるようにすること」、つまり「×を〇にする」ということなのです。入試問題には、大きく分けて、以下の3段階があります。

  1. 受験生なら確実に正解しなければならない問題
  2. 差がつく問題(途中まででもよいので、解答のプロセスを示すことによって点数がもらえる問題、受験生としての基礎定番の知識や解法を身につけられているかどうか試される問題)
  3. 捨て問(正答率の非常に低い、解答できなくても結果にあまり関わってこない問題)

これらの問題の中で、1.は必ず正解する必要がありますから、分類して毎日必ず触れておく必要がある問題だと言えるでしょう。3.は、捨て問なので、解けなくても気にする必要はありません。最初のとっかかりの部分がわかれば、時間が許す限りチャレンジすることもよいですが、それ以外の問題を確実に解くことの方が、入試で合格点をとるためには必要なことです。

そして、とくに重点を置いてこれから学習していきたいのは、2、の「差がつく問題」です。模試などの正答率表をご覧になるとよくわかるのですが、正答率30%~60%、70%の問題をいくつ正解できるかによって結果に大きな差がつきます。これは入試でも一緒です。「差がつく問題」をいくつ正解できるか、そこに中学校側の「この学校に入学するには、ここまではできてほしいい」というメッセージが込められています

このような問題を確実に1問でも解けるようにするためには、必要以上に難しすぎる問題を解けるようになることよりも、もう少し受験レベルの基本問題から応用問題をいかに解けるようになるかどうかが大切です。

学習スケジュールを立てるということは、このような「差がつく」問題の正答率を上げるためにも非常に大切なことです。今のお子さんの学力の状況をしっかり把握したうえで、まず大まかで良いのでスケジュールを立ててみましょう。そのうえで、塾の先生など、通常の学習指導に当たっている方にご相談されるのがよいと思います。

今後の学習を効率的に進めるためにも、学習スケジュールを立てることはとても大切なことです。「何のために」スケジュールを立てるのか、という本来の目的から目をそらさずに、お子さんに必要なことを無理なく入れ込んだスケジュールを作っていきましょう。そして、受験までのステップごとに見直し、「いま必要なことは何か」ということを念頭に置いて作り替えていくことも大切です。

迷ったときは、ぜひ塾や個別指導の指導者に相談しましょう。目標は「志望校合格」です。「こんなこともできていない」と卑下する必要はありません。入試当日にお子さんが実力を発揮できるよう、親御さんの協力は不可欠です。

目標から外れないように、まず必要な事項を書き出すところから始めてみましょうやるべきことが目に見える形になり、「何から手をつけたらよいかわからない」という状況から解放されるます。もし今まで塾のカリキュラムにお任せ状態になっている、お子さんの学習状況を把握し活きれていないようでしたら、すぐに始めてみることをオススメします。

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