説明文が苦手な人必見!「形式段落」と「意味段落」から文章の流れをつかむ

これまでの記事では文章の役割指示語接続語などについて説明しました。これらはどんな問題を解くときにも必要になる知識なのでいつも頭に入れておくようにしましょう。

ここからは「実際に何をすればいいのか」「文章から何を読み取ればいいのか」を考えていきます。

この記事では、段落について学んでいきます。文章を形式段落意味段落」という2つの段落に分けることで、文章全体の流れをつかむ練習をしていきましょう。

形式段落

形式段落とは

形式段落とは、形式的にひとまとまりに区切った文章のことです。文章の初めが1文字分下がっているので見た目ですぐ分かると思います。

この形式段落は文章を見えやすくするという役割があります。例えば下の文章を見てみてください。

上の文章には形式段落がありません。とても読みづらく、意味もつかみづらかったと思います。次に、下の文章を見てください。

同じ文章を形式段落で分けてみました。さっきより読みやすくなかったですか?

とはいえ、形式段落はむやみに分けていいものではありません。文章の筆者は、ある程度まとまった話題ごとに形式段落を分けています。

つまり、形式段落が違えば文章の内容が少し違うということです。

形式段落ごとの要点

先ほど、形式段落は話題ごとにまとまっていると書きました。言いかえれば、1つの形式段落には1つの話題が書かれているということです。

形式段落の内容を理解するために、段落ごとの要点を読み取ってみましょう。

上の文章には7つの段落がありますが、それぞれの要点が分かるでしょうか。要点は1つの文章かもしれませんし、いくつかの文章にまたがっているかもしれません。

上の文章の形式段落ごとの要点をまとめるとこのようになります。

  1. 「大阪の名物について考えてみました。」
  2. 「大阪は~おいしいものがたくさんあります。」 具体例:お好み焼き
  3. 食べ物の説明 具体例:たこ焼き 
  4. 「食べ物以外に何があるでしょうか。」
  5. 観光地の説明 具体例:大阪城
  6. 観光地の説明 具体例:あべのハルカス
  7. 「ジョンは~大阪城がとても気に入ったようです。」

②・③と⑤・⑥は食べ物と観光地の具体例について書いている段落です。

実際に文章を読んだ時は、このように段落ごとに要点をまとめることで、次の意味段落にもつながる段落どうしの関係がわかりやすくなります。

意味段落

意味段落とは

話題が似ている形式段落をまとめたものが意味段落」です。意味段落は文章全体を大きなまとまりに分けるので、文章全体の流れをつかむ大きな手がかりになります。

意味段落は、文章全体をより大きな内容・話題のまとまりごとに分けたものです。

上の文章の場合、意味段落はどこで区切れるでしょうか。2つ目の意味段落のはじめの文章が分かりますか?よかったら少し戻って考えてみてください。

正解はこんな感じです。

この場合、第4段落の「それでは、食べ物以外には~」より後ろで内容が大きく変わっています。それまでは食べ物の話だったのが、観光地の話になっていますね。第7段落もジョンの感想の話で、第6段落とは違う話題と言えそうです。

つまりこの文章は①~③、④~⑥、⑦という3つの意味段落に分けることができます。

実際の問題では「この文章全体を大きく4つに分けた時、3つ目はどこから始まりますか。」のような問題が出てきます。これはつまり、文章を意味段落に分けろということです。

意味段落の手がかり

上の文章はとてもやさしい文章ですが、もっと区切りがわかりづらい問題もあります。

わかりづらい文章でも、形式段落の話題ごとの関係性を考えることで意味段落に分けることは変わりません。その際に目印になるのが「指示語」や「接続語」です。

段落のはじめにこのようなことばが来た場合、意味段落を分ける手掛かりにすることができます。ただし、必ずしも分かれ目にならないこともあるので、形式段落ごとにしっかり意味を理解することが一番大事です。

もう一度さきほどの文章を見てください。この文章にも形式段落どうしの関係についてわかる合図があります。

③の「また」並列の接続語なので、前の形式段落と同じ話題(食べ物について)が続くことが分かります。もっと分かりやすいのが④の「それでは」で、これは転換の接続語なので意味段落が変わる合図です。

⑦の「さて」も話題が変わる合図です。ここからは大阪の説明ではなくジョンの感想の話になっています。

接続語についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、まだ読んでいない方はこちらも参考にしてみてください。

まとめ

今回は形式段落と意味段落についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

形式段落どうしの関係を読み取ることで、文章を意味段落に分けることができます。そしてその意味段落の流れを見ていくことで、文章全体の流れも分かるのです。

考える順番は

  1. 形式段落の要点を考える
  2. 要点どうしの関係を考える
  3. 全体を意味段落に分ける
  4. 意味段落どうしの関係を考える
  5. 文章全体の話題の変化を考える

です。

この記事では文章全体の流れをつかむところまで説明しましたが、文章を理解して問題が解けるようになるためには「筆者が何を伝えたいのか(要旨)」を読みとることが大切です。

その方法についてはこちらの記事で解説しているので、ここまで読んでくださった方はぜひ読んでみてください。

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初めまして。髙橋利弥と言います。 武蔵中・高校から一年浪人を経て今年東京大学文科三類に入学しました。中高時代はサッカー部に所属し、高校では主将を務めていました。現在はダイビングのサークルに入りつつ、サッカー部のスタッフとして主にプレー分析などを担当しています。趣味は音楽を聴くことで、[ALEXANDROS]などの日本のバンドのほか、QUEENも好きです。ボヘミアン・ラプソディーは浪人していたにも関わらず公開直後に観に行ってしまいました。また、ライブに行くのも大好きです。高校時代は部活で忙しくてあまり行けず浪人の時も我慢していましたが、大学に入ったからには行きまくりたいと思います。今ハマっていることはハリウッド版のGODZILLAシリーズです。オリジナルのゴジラは見たことがないのですが、興味がわいてきて見てみたいと思っています。最後に、自分は昔から文章を書くことが好きでこうやってライターとして仕事ができることがとても嬉しいです。まだまだヘタクソですが、これから経験を積んで成長していきたいです。 よろしくお願いします。