新型コロナウイルス影響で、対面での授業をすることが難しくなり、多くの塾・予備校がオンライン化に踏み切りました。
現在は少しずつ対面での授業ができるようになってきましたが、今までは家が遠く塾に通えなかった人など、今後もオンライン受講を希望する人もいるはずです。
オンライン授業の方が集中できるな、効率が良いな、と思っている人もいるかもしれません。
どのような環境が勉強をしやすいかは人それぞれ。
今でもオンライン授業を継続している塾・予備校もあります。
これからはオンラインでの学習も選択肢の一つに入れて考えていくべきでしょう。
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オンライン授業の分類
オンライン授業と一言で言っても、塾によって様々な形態があります。自分のスケジュールや勉強スタイルに合う形式を選ぶようにしましょう。
まずは大まかに2パターンに分けて考えてみます。
ビデオ会議システムを使用したリアルタイム授業
ZoomやSkypeなどを利用し、講師とオンラインで対話していく形式の授業です。
グループで受講する場合と、個人で受講する場合とがあります。
◎こういう人におすすめ!
- 動画を見るだけだと飽きてしまう
- その場その場で疑問に思ったことをすぐに質問したい
- 集中できているかなど勉強の姿勢についても指導を受けたい
動画教材を視聴する形式の授業
事前に録画された動画を視聴し、学んでいく形式の授業です。
塾によって質問の受付方法や受付可能時間に差があるので、動画配信以外のサポートがどのようなものなのかも気にして選ぶことをおすすめします。
◎こういう人におすすめ!
- 忙しくて毎週同じ時間に授業を受けることが難しい
- 何度も繰り返して解説を聞くことで理解度が上がる
- 学ぶスピードを自分でコントロールしたい
いずれの形式も、塾によって運営の方法は様々です。
特にリアルタイム授業の場合、グループ授業なのか個人授業なのか、どちらが良いのかを考えて塾を選びましょう。
オンライン授業を継続している塾・予備校
それでは実際にオンライン授業を行なっている塾・予備校を見ていきましょう。
リアルタイム授業×グループ
- 栄光ゼミナール(中・高受験): 栄光ゼミナール
中学受験・高校受験対策向けの学習塾「栄光ゼミナール」は、通常の対面指導のほかにZoomを利用した少人数のオンライングループ授業を継続しています。
他の人と切磋琢磨しながら勉強をする方がやる気が出る人にはリアルタイムのグループ授業がおすすめです。 - 早稲田アカデミー(中・高・大受験): 早稲田アカデミー
小学生・中学生・高校生まで幅広い年代向けの授業を開講する「早稲田アカデミー」も、Web授業を継続することを発表しています。
リアルタイムでの双方向授業を実施することに加え、一部の授業ではオンデマンド形式の授業映像も視聴できるということです。
リアルタイム授業×個別指導
- 東大家庭教師友の会(中・高・大受験): 東大家庭教師友の会
中学受験から大学受験まで対応する「東大家庭教師友の会」はオンライン家庭教師も行なっています。
顔を写すだけではなく、手元のノートも写すために2台のウェブカメラを使用することが特徴です。なお、必要な機材は無料で借りることも可能です。 - テスティー(中・高・大受験): テスティー
中学・高校・大学受験と中学・高校の定期試験対策を行う個別指導塾「テスティー」は2010年から、対面授業だけでなくオンライン授業を実施しています。
Zoomを利用した双方向型の授業で、全教科に対応しています。グループ授業だとついていけるか、質問ができるか心配な方には個別指導が良いでしょう。
動画教材授業
- 四谷大塚(中学受験): 四谷大塚
中学受験専門塾の「四谷大塚」は、以前から通信教育も行なっています。
授業動画を見ることができるほか、テスト受講やテスト結果の確認もオンライン上で完結します。
1週間単位でカリキュラムが組まれており、短いサイクルで定着度を確認しながら学ぶことが可能です。 - 日能研(中学受験): 日能研
同じく中学受験専門塾「日能研」も、Web教室を開講しています。
毎週1回配信される動画と、動画にリンクした復習用教材を利用して学習を進めていきます。
志望校の決定のための個別相談をすることもできます。中学受験塾に通いたいけれども難しい、海外在住の方の受講もあるとのことです。 - スタディサプリ(中・高・大受験): スタディサプリ
「スタディサプリ」は、1回15分の動画講義を月額制で視聴し放題の動画配信サービスです。
小学校4年生から高校3年生までの全教科の授業を見ることができるため、つまづいた際には基礎的なところから学び直せます。 - 東進(大学受験): 東進
「東進ハイスクール」「東進衛生予備校」は大学受験対策専門の映像授業塾です。
映像授業を受講するだけでなく、担任との受験校決定のための面談や1日の学習内容を決めるコーチングタイムが設けられています。
複数の生徒で行うグループ・ミーティングもあり、他の人と切磋琢磨できるようになっています。
映像授業は自宅受講も可能です。 - 河合塾マナビス(大学受験): 河合塾マナビス
「河合塾マナビス」は大学受験予備校「河合塾」の映像授業塾です。全国各地にある校舎で映像授業を視聴する形式です。
受講後には校舎に在中するアドバイザーに授業内容を説明することで、学習内容を定着させます。学習計画や受験戦略の相談も行なっています。
現在は一部の授業を自宅で受講することもできるようになっています。
合格のために必要なこと
今回紹介したような大手塾・予備校の他にも、小規模な教室を含め沢山の選択肢が存在します。
何を選んだとしても、その環境を活かしきれるかは自分次第です。
ただし、時には自分に合わないなと思うこともあるでしょう。
無理にその環境にしがみつきすぎるのではなく、自分にあった学習環境を探すことも重要です。
特に中学受験では、生徒さんが保護者の方に対してその思いをうまく口にできない場合もあります。それで勉強自体を嫌いになってしまっては意味がありません。
色々な選択肢があるのだということを忘れずに、柔軟に考えていく必要があるでしょう。
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参考
1995年生まれ。東京都出身。
中高一貫の女子校出身で、高校時代は部活動で部長を務める他、学外で学生団体を立ち上げるなど活動。活動歴を活かせるかもしれないと、高校2年生からAO入試を視野に入れる。同時に、一般入試では早稲田大学を目指して勉学に励む。受験期の国語の偏差値は70以上で、センター模試では現代文・古文は常に満点。AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学後は、研究会活動のほか、大学受験予備校や書店でのアルバイトに励む。専門分野はジェンダー学、倫理学(主にケアの倫理)、労働法。大学卒業後はコンサルティングファームなどを経て独立し、現在は予備校講師やライター、個人コンサルタントとして活動中。書店と映画館と美術館と歌舞伎座をこよなく愛し、芸術文化全般に関心を持っている。