【立教大への推薦入学も!】香蘭女学校中等科の社会の特徴を徹底解説!

香蘭女学校中等科は、東京都品川区旗の台にあるキリスト教系の私立中学校です。都内私立女子校の中でも歴史が深く、1888年に英国国教会から派遣された日本聖公会のエドワード氏によって開校されました。

完全中高一貫校であるため高校からの入学は認められていません。また、在学生の半数以上が立教大学に内部進学することでも有名です。

今回は、そのような立教女学院中学校の、社会の出題傾向や入試対策方法についてご紹介します。

入試情報

問題構成・解答形式

香蘭女学校の社会は、試験時間30分に対して大問が2、3問、総設問数が25〜35問程度となっています。ここ数年で大問数は3問、2問、2問と減少傾向にあり、総設問数は年度によって10問程度の幅があり、かなり変化しています。

基本的には地理・歴史・現代社会(公民、時事含む)の3分野から融合問題が出題されており、単一の分野から出題されるということはほとんどありません。

近年の出題内容

  • 2020年度
  • 2019年度
  • 2018年度

出題傾向

概要

香蘭女学校の社会は、試験時間30分に対して大問が2、3問、総設問数が25〜35問程度となっています。

基本的には地理・歴史・現代社会(公民・時事含む)の3分野から融合問題が出題されることがほとんどです。単一の分野からのみ出題されるということはほとんどありません。

難関男子校で見られるような、難問・奇問は見られません。高度なひらめきや思考力を必要とするというよりは、単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています

また当校の社会では、様々な形式の問題が出題されることも特徴的です。一般的な中学受験社会でよく出題されるような記号選択、適語補充、用語記述、並び替えといった知識問題がほとんどですが、記述問題なども各大問につき少なくとも1問は出題されています。

出題傾向についての詳細

香蘭女学校の社会では、地理・歴史・現代社会(公民・時事含む)の3分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

ここ最近の大問数は3問、2問、2問と減少傾向にあり、総設問数は25〜35問の間で幅広く変化しています。

なかでも地理からは「国土と自然分野」「日本の各地方」「日本の諸産業」といった問題が、歴史からは「政治史」「経済史」といった問題が、公民からは「三権分立の仕組み」「国会の仕組み」についての問題がよく出題されています。

難問・奇問といった、高度なひらめきや思考力を問うような問題は見られません。あくまで受験生の単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどです。難易度がそこまで高くない分、受験生同士で点差がつきにくいことも特徴的です。

また、幅広い形式の問題が出題されていることも特徴的です。一般的な中学受験社会でよく見られるような記号選択、適語補充、用語記述、並び替え問題といった知識問題が大部分を占めていますが、記述問題なども各大問につき少なくとも1問は出題されています。

当校の社会は、とにかく問題分量が多いことが特徴的です。試験時間が30分と、かなり短いなかで、多い年では30問を超える問題を時終えなければなりません。

1問あたりにかけることのできる時間は1分もないため、試験時間には余裕がありません時間がない中で完成度の高い解答が求められるので、高得点を取る上では解くスピードも非常に重要です。

入試対策法

分野別対策法〜実際の過去問を解いてみよう〜

香蘭女学校の社会では、地理・歴史・現代社会(公民・時事含む)の3分野からまんべんなく出題されることが特徴的です。

そのなかでも特に頻出の歴史の問題について、実際の過去問を抜粋しつつ、対策法をご紹介します。

(2018年度第1回・第2問より抜粋)

〔2〕次の文章を読み、以下の問いに答えなさい。

となり合う日本と朝鮮の間には、古くから文化の交流がありました。中国・朝鮮半島から日本に渡ってきた人々を渡来人といいます。①日本には、渡来人によって様々な技術がもたらされました。

平安時代は、朝鮮半島の高麗とは正式な外交関係を持ちませんでしたが、貿易は行われていました。また、高麗は2度にわたる③元寇の際に、元のために兵士を提供したり船を建造したりするなど、重い負担を強いられました。…

  • 問1 下線部①について、渡来人が7世紀までにもたらしたものの説明として、正しいものを次の中から1つ選び、記号で答えなさい。
    • ア. 精錬技術が伝えられ、石見銀山の開発が進みました。
    • イ. 需要技術が伝えられ、絹織物が作られるようになりました。
    • ウ. 朝鮮半島の高句麗を通じて、はじめて儒教や仏教が伝えられました。
    • エ. 製鉄技術が伝えられ、須恵器がつくられました。
  • 問2 下線部②の説明として、誤っているものを次の中から1つ選び、記号で答えなさい。
    • ア. 平清盛が大輪田泊を拠点に日宋貿易を行いました。
    • イ. 藤原頼通が平等院鳳凰堂を建てました。
    • ウ. 坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命されました。
    • エ. 鑑真が来日して唐招提寺を開きました。
  • 問3 下線部③について、元寇後の鎌倉幕府に関する説明として、正しいものを次の中から1つ選び、記号で答えなさい。
    • ア. 幕府の力が弱まり、承久の乱がおこりました。
    • イ. 御成敗式目がつくられ、幕府の支配力はいっそう強くなりました。
    • ウ. 守護が強い権限を与えられ、守護大名になりました。
    • エ. 恩賞がもらえなかった御家人たちの不満が高まりました。

【答え】

  • 問1 イ
  • 問2 エ
  • 問3 ア

〔解説〕

  • 問1
    • ア. 精錬技術が伝えられ、石見銀山の開発が進みました。→不適切
    • イ. 需要技術が伝えられ、絹織物が作られるようになりました。
    • ウ. 朝鮮半島の高句麗を通じて、はじめて儒教や仏教が伝えられました。→不適切
    • エ. 製鉄技術が伝えられ、須恵器がつくられました。→不適切
  • 問2
    • ア. 平清盛が大輪田泊を拠点に日宋貿易を行いました。→不適切
    • イ. 藤原頼通が平等院鳳凰堂を建てました。→不適切
    • ウ. 坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命されました。→不適切
    • エ. 鑑真が来日して唐招提寺を開きました。
  • 問3
    • ア. 幕府の力が弱まり、承久の乱がおこりました。→不適切
    • イ. 御成敗式目がつくられ、幕府の支配力はいっそう強くなりました。
    • ウ. 守護が強い権限を与えられ、守護大名になりました。
    • エ. 恩賞がもらえなかった御家人たちの不満が高まりました。

〔ポイント〕

  • 香蘭女学校中等科は、地理・歴史・現代社会の3分野のなかからまんべんなく出題されますが、なかでも歴史・3分野の融合問題が特に出題されています。
  • 歴史の問題のなかでは、経済史・政治史・文化史に関する問題が頻繁に出題されています。
  • 特定の時代に限定して出題されるというより、特定のテーマに沿って様々な時代の歴史的事項を問うような場合が多いです。
  • また今回の問題のように、基本的な用語説明や記号選択などの知識問題がほとんどです。難易度はそこまで高くない場合が多いので、満点を目指したい内容となっています。

高得点を目指す上での「カギ」とは?

  • 知識問題では満点を目指す
    香蘭女学校中等科の社会では、難関男子校で出題されるような難問・奇問は出題されていません。
    あくまで単元についての本質的な理解を問うような良問が揃っています。受験生の知識量や演習量がそのまま得点に直結するため、苦手分野を残さないようにしっかり対策を行いましょう。
    一方で、問題によって難易度に少しばらつきがあることも特徴的です。問題によっては、「今まで学習した内容を関連づけて推測する」ような、一筋縄ではいかないようなものもあります。
    覚えていればすぐに答えることができるような知識問題は、時間をかけずに解き終え、なおかつ満点を目指しましょう
  • 過去問演習は入念に
    香蘭女学校中等科の社会では、様々な形式の問題が出題されることが特徴的です。
    一般的な中学受験社会でよく見られるような、記号問題、適語補充、用語記述といった問題、並び替え問題が大部分を占めているものの、記述問題なども各大問につき少なくとも1問は出題されています。
    入試本番で独特の形式に戸惑うことがないよう、過去問演習は本番までにあらかじめしっかりと行いましょう。
  • 時間配分は慎重に
    香蘭女学校中等科の社会は、試験時間30分に対して大問が2、3問、総設問数が25〜35問となっています。
    1問あたりにかけることができる時間は1分もなく、かなり時間に余裕がないことが特徴的です。
    かなり手ごたえのある問題も多いため、記号選択形式が中心だからといって油断せず、冷静に取り組みましょう
    試験時間が始まったらまず全ての問題に目を通し、得意な分野や解きやすそうな問題から手をつけましょう
    試験終了前の5〜10分間は必ず見直しの時間とし、計算ミスや解答の抜け落ちがないかどうかしっかりと確認しましょう。

まとめ

今回は、香蘭女学校中等科の入試情報や、社会の出題傾向、入試対策方法についてご紹介しました。

当校の社会は、試験時間30分に対して大問が2、3問、総設問数が25〜35問程度となっており、試験時間に対する問題量がかなり多いことが特徴的です。

高度なひらめきや思考力を問うというよりは、単元についての本質的な理解を問うような問題がほとんどで、受験生の知識の定着度や演習量がそのまま得点に直結するような良問が揃っています。

また「記号選択の問題がほとんどである」、「様々な分野からまんべんなく出題される」といった点も特徴的です。過去問研究は抜かりなく行い、入試本番で動揺しないようにしましょう。

入試本番まで時間は限られていますが、他教科とのバランスを考えつつ、できる限りの対策を行いましょう。

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参考