【中学受験】明暗を分けたママ友との付き合い方はどうすべき?

中学受験に対する考え方は、ご家庭それぞれだと思います。塾の選び方、一日のスケジュールの立て方、習い事との両立・・・。今の時期なら、志望校をどこにするか、一校だけしか受けないのか、それとも併願作戦を立てて受験をしていくのかについていろいろ考えて学校見学に行っておられる方も多いともいます。

中学受験をするからにはどこかの私立ないし国立・公立中高一貫校に合格したい、させたいから頑張るわけですよね。しかも長丁場になることも多いですから、無我夢中でやり、家庭内でのぶつかり合いもあると思います。

そして出る結果。中学受験は一生に一度しかありませんから、合格・不合格という結果は厳然と目の前に表れます。必ず全員が合格するとは限りません。合格した人がいる裏にはもちろん不合格になった人もいます。また、受験をしたけれど全て不合格だったということも十分ありうることです。

今回は、そのようなことが起こったお友達のケースと、そのご家族に対してどう対応していくのかについて、感じたことをまとめていきます。

こちらからは声をかけないことが基本

わが家の息子が所属していたスポーツチームや、通っていた小学校のどちらにも、中学受験をしたけれど、残念ながらどこの学校ともご縁がなかったお子さんはやっぱりいらっしゃいました。

普段関わることの多いお友達に起こったことですから、こういう場合、「なんて声をかけよう・・・」と思ってしまうと思うと思います。何もないふりをして「どうだった?」と聞くというのはさすがに気まずいのが普通だと思います。

やはり、向こうが何か受験の結果について口にしてくるまでは何も言わない方が良いと思います。逆に自分の方がそのような結果に終わったなら・・・と思うと、やはり無神経に聞くことはできませんよね。

私自身も、そのような状況になる前までは、頭の中で「もし自分が相手の立場だったらどういう気持ちだろう・・・」などとシミュレーションしてみたりしたのですが、相手は自分ではありません。いくら自分自身が何をいわれても気にならない性格だったとしても、相手は違うかもしれませんし、逆に自分だったら「もう卒業式すら出たくない・・・」とまで思うかもしれませんが、相手は全く気にしていないかもしれません(中々切り替えられるものではないので、そんなにさっぱり割り切ることができるということはあまりないとは思いますが)。

いろいろ考えて、私がいきついた結論としては、相手がどんなタイプであろうと、「こちらからは受験の結果については何も言わない方が良い」ということです。

全く気にしていないご家庭であれば、向こうの方から明るく「残念だったけど、だめだったのよ。近くの公立中学に進学して、高校受験でまた頑張るわ」などの報告があるでしょうし、かなり悲観しているご家庭であれば、自分から受験のことには触れず、そっとしてほしい、できれば話しかけてほしくないと思うのではないでしょうか。

付き合い方について意識するのは親だけではありません。子ども同士の場合も、合格・不合格という結果によって優劣関係がついてしまうのではないか、と心配になることもあります。

我が家は息子だったということもあってか、1週間もすると、受験する前と同じような雰囲気で、何事もなかったのように過ごしていました。女の子の場合は、繊細な部分や精神年齢の高さもあってか、男子よりもいろいろとお子さん自身思うところもあるようでしたので、一応息子にも「〇〇ちゃんが自分から何か言ってくるまで、こちらからは何も言わないようにしなさい」と釘を刺しておきました。

意外に多かった「一校のみ受験」

中学受験というと、数校受験するイメージがありますが、意外にも私の周りでは、一校しか受験しないお子さんが結構多く見受けられました。特に公立の中高一貫校を志望する場合、一校しか受けられませんから、「○○学校を一校受験して、併願で私立を受けたりはしない。不合格なら近くの公立中学へ進学すればよい」と決めているご家庭が多かったように思います。

公立中高一貫校を志望する場合、年々倍率が上がってきているので、今や学校によっては4~5倍、中には10倍近くある学校もあると言われていますから、公立中高一貫校一校しか受験しない場合には、残念ながらご縁がないケースが当然多くなります。

そういった場合は、私立を第一志望とし、併願校も受けていたご家庭よりも、むしろ少し落胆ぶりが軽かったように感じました。きっぱりと公立中高一貫校だけ!と親子で話し合い、決めていたからかもしれません。

逆に、私立中学を第一志望にし、併願校もいろいろと考えて受験した結果、残念ながらどこの学校にもご縁がなかった、というご家庭の落胆ぶりは大きかったように思えました。志望校、併願校含めて様々な学校に見学に行き、受験準備も大変で、いろんな学校の過去問も解いて、何度も受験当日のドキドキ感と落胆を味わって・・・そのような経験をすれば、やはり辛さが残ってしまい、これまでの努力は何だったのだろう?とご家庭の中でも割り切るまでに時間がかかるようでした。

中学受験をするということは、あくまでこれから続いていく長い人生の中の一つの通過点にすぎない、ということは、親の立場からすれば、頭では分かっていると思います。ですが、中学受験の特性上、一生に一度しかないという特別な受験であるということ、小学生の子ども一人でのりきれるものではなく、高校受験や大学受験に比べて親子で一緒に伴走しながら突破するものなので、「中学受験は親の受験」と言われるくらい、親にとっても自分が受験生であるのと同じくらい、他人ごととはとても言えないくらいにのめりこむ傾向にあるという特徴があります。

また、準備のための費用もかなり高めということも大きいです。塾代に始まり、季節ごとの講習会の費用、出願にかかる費用などを考えると、もし一校も受からなかったときのショックは大きくなってしまうのはある意味当然のことなのではないでしょうか。

そのような様々な家庭ごとの事情を考えると、やはり軽々に声をかけにくくなってしまう、ということもありました。

まとめ

3年間、どのご家庭も大変な思いをして準備してきた中学受験。普段は成績もよく、出来る子なのになぜか本番では思うような結果が出なかった、逆になかなかエンジンがかからず、志望校までの距離は遠いと思われていたお子さんが、エンジンが入った瞬間思いもかけずに合格した、というミラクルも当然のように起こります。

もし残念な結果に終わった場合のお子さんや親御さんの気持ちを考えると、何かこちらにできることはないかしら、と声がけしたり、何かしてあげたくなってしまうと思いますが、そういったご家庭に対しては、親にしろ子にしろ、基本的にはこちらからアクションを起こすよりも、相手の方から「実はこうだった」というように言ってくるタイミングを待ってみるのが一番良いのではと思います。

これまでとても仲良くしてきたけれど、違う学校に行くことになって距離ができてしまうことも中学受験ではあり得ることです。これからの長い人生、違う環境の中でお互い頑張って、少しずつ関係性が良くなっていくように、長い目で考えていくことも必要なのではないでしょうか。

おわりに

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。