ここでは、生活の中でよく見るこん虫について学びます。また、季節の変化による動物たちの移動や産卵について学習します。
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こん虫のようす
(1)春に成虫が見られるこん虫
春に成虫が見られる虫は、冬はさなぎまたは成虫の状態でこします。(たまごの状態で冬をこすこん虫は春にいきなり成虫にはなれません)
- 冬をさなぎでこし、春に羽化するこん虫
モンシロチョウ、アゲハ - 冬を成虫でこすこん虫
キチョウ、キタテハ、ミツバチ、ハナアブ、ナナホシテントウ
⑵春によう虫が見られるこん虫
春によう虫が見られるこん虫は冬をたまご、またはよう虫の状態でこします。
- 冬をたまごでこし、春にふ化するこん虫
カマキリ、トノサマバッタ、コオロギ、オビカレハ - 冬をよう虫でこすこん虫
カブトムシ、ギンヤンマ
カエルのようす
⑴冬眠
カエルのなかまのように、体温を一定にたもてない動物(変温動物)は、土の中でじっとして冬をこします。冬眠はおよそ4ヶ月続きます。
*変温動物・・・体温が気温によって大きく変化します。気温によって体温が変わらない動物は恒温動物(こうおんどうぶつ)と呼ばれます。例えば、人間の体温はほぼ36℃で一定なので恒温動物です。
⑵産卵
多くのカエルは、池の中などの水中にたまごを産みます。中には、池の上の木の枝にたまごを産むカエルもいます。
- ヒキガエル・・・寒天(ゼリー状)のようなものにつつまれたたまご(2000~10000個)
- トノサマガエル・・・かたまり状になっているたまご(1500~3000個)産みます。
- おたまじゃくし・・・水中で生活し、えら呼吸します。
育ち方:後ろ足が出る→前足が出る→尾がなくなる→カエル - カエル・・・肺と皮ふで呼吸する。
魚のようす
⑴メダカ
水温が25℃くらいで産卵し、直径1㎜くらいのたまごを水草に産みつけます。
⑵サケ
秋に川でふ化し、春にち魚になり、川から海にくだります。
*回遊魚・・・サケは海で成長時期を過ごします。産卵時期が近づくと生まれた川に戻ってきて川の上流で産卵します。なぜサケは生まれた川に戻ってこられるのか、や海での生活のようすは今でもあまりよくわかっていない。
わたり鳥のようす
わたり鳥・・・季節によって活動する場所を変えるために、長いきょりを移動する鳥のこと。
- 春に北へわたる・・・ガン、ハクチョウは日本で冬をすごし、春に北へ飛んで移動する。
- 春に南からわたってくる・・・ツバメ、カッコウは春に日本にやってきて日本で夏を過ごします。
わたりをしないが季節によって住む場所を変える鳥もいます。ウグイスがその例です。ウグイスは一年中日本にいますが冬は平地で過ごし、春は産卵のために山に帰ります。
温度のはかり方・春の天気
⑴温度計の目もりの読み方
温度計に対して、直角で液面の真横から読みます。目もりの1/10まで読み取りましょう。
⑵温度のはかり方
- 気温(空気の温度)のはかり方
・温度計に直射日光を当てない。
・地上1.2~1.5mではかる。
・風通しの良い場所ではかる。 - 地温(地面の温度)のはかり方
・温度計のえきだめがかくれるくらい土にうめる。
(土は温まりやすく、日なたと日かげの温度差は大きい。) - 水温(水の温度)のはかり方
.温度計を水につけてはかる。
(水は、地面や空気よりも温まりにくく、一度温まるとさめにくい。)
*百葉箱(ひゃくようばこ)・・・気温をはかるための箱。白く塗られていて、戸は風通しの良いよろい戸。地面はしばふ(地面からの熱の反射を防ぐため)。とびらは北向き(南向きだととびらを開けた時に直射日光があたる)。①の気温のはかり方の3つの条件を満たしています。
⑶日なたと日かげのちがい
- 日なた・・・地温≧気温≧水温
- 日かげ・・・気温≧地温≧水温
晴れの日では、地温は1時ころ、気温は2時ころに最も高くなります。これは、気温は地温よりも温まりにくいからです。
⑷春の気温と天気の特ちょう
晴れと雨やくもりが数日ごとにくり返されます。これは高気圧と低気圧が交互に日本にやってくるからです。一般的に高気圧がくると晴れて、低気圧がくると雨になります。
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