北嶺中学の入試傾向 理科社会~1月校で確実に合格をとるために

受験生の皆さんは、第1志望校を中心に過去問に取り組んだり、過去問を解く中で発見された弱点を洗い出し、さらに正確な知識を身につけるために日々学習に取り組んでいらっしゃることと思います。

第1志望校の受験の前に、いわゆる「お試し受験」を考えておられる方も多いと思います。首都圏入試でしたら、やはり1月10日から始まる栄東中学から入って、千葉入試を経て2月の学校へ・・・というのがオーソドックスな受験プランだと思います。

ですが、地方校の首都圏入試も1つの手段として考えてみることも選択肢の中に入れてみることも思いのほかその後の入試に向けて効果的だということもぜひ知っていただきたいと思います。地方の学校で首都圏入試を行なう学校は増えてきていますが、その地方では有数の進学校であることが多いです。西大和学園中や、佐久長聖中学、海陽中等教育学校、函館ラ・サール中学などは有名ですね。大学進学実績も非常に好調な学校がそろっています。

今回ご紹介する北嶺中学校は数年前から首都圏入試をはじめ、知名度はまだこれからというところはありますが、北海道随一の男子進学校です。1月になるとほぼ模試もなくなりますから、多くの方がこれらの地方の有名校の首都圏入試を最終調整のために、また、これから本格的に始まる入試に向けて調子を上げていくために活用するようになってきています。

今回は、北嶺中学校の社会、理科の入試傾向の分析について書いていきます。こちらも、北嶺中学の先生の説明を受けたものですので、ぜひ参考にしてみてください。

北嶺中学の社会

北嶺中学の社会は、合格者平均点が50点満点で30点~35点というところなので、だいたい6割から7割の得点を目指したいところです。

出題分野については、例年、地理、歴史、公民がだいたい同じくらいの割合で出題されてきましたが、2017年度入試では、公民分野の問題数が減りました。とはいっても、地理や歴史分野の大問の中に、公民の知識を問うような問題がすべりこんでいたので、全体的に見て各分野についてまんべんなく学習し、正確な知識を身につけておくことが必要です

北嶺中学の社会の問題の内容は首都圏難関中学入試並みですから、当然小学校の知識だけでは足りず、中には一見、高校レベルの知識を求められているのか、と思えるような問題が出題されることもあります。もちろん、答えるべき知識は中学受験レベルなのですが、問題文の読解力が問われるような出題が目立ちます。

問題文の読解力が問われるということは、どのような聞かれ方をしても答えられるような、深く、幅広い知識が必要だということです。それも、単に用語を覚えているようなレベルではなく、理解度が問われるのです。そういった意味で、首都圏中学校の難関校レベルの問題が出題されるといっても過言ではありません。

ただし、小学校の教科書の内容が出ないわけではありません。教科書に出ている図や、表、グラフ、図の下に細かく書かれているような説明部分についての理解が問われることもありますので、取りこぼしのないようにする必要があります。

このように、教科書に書かれている内容の正確な理解を問うという点では、首都圏男子最難関校の筑波大附属駒場中学にも通じるものがあります。それだけ、小学生レベルで必ず知っておかなければならない知識を正確に、深く理解しているかどうかが重視されているといえます。

また、時事問題についても十分に対策しておくことが必要です。2017年度の入試では、「ふるさと納税」についての出題がありました。ご家庭でもやっていらっしゃることが多いのではないでしょうか。非常に身近なことばですし、ふるさと納税のお礼の品についても、ニュースなどで報道されることがありますね。

日常生活の中で、新聞やニュースで、社会のできごとに関心を持っていれば解答できる問題が多いですから、家族でニュースで出てきた話題について話し合う機会をぜひ持っていただきたいと思います。

特筆すべきは、歴史の問題で、3行の記述問題が出題されたことです。3行というと短く感じるかもしれませんが、内容は、「壬申の乱の原因」「壬申の乱に関わった人物名」「乱の結果」を明らかにしながら説明されるものでした。壬申の乱についての基本的知識に加えて、歴史的思考力、論述力、表現力まで求められる、かなり高度な出題だったといえるでしょう。

首都圏では麻布中学校が200字の記述を出すことで有名ですが、これも単なる自由記述ではありません。思考力、論述力、表現力を見るという点では共通しています。それだけレベルの高い問題が出題されているということです。

2017年度入試では、合格者平均点は34.6点でした。42点以上得点した受験生は、100%合格しています。これは首都圏の難関中学、たとえば開成中学でもいえることなのですが、4教科すべてまんべんなく高得点をそろえないと合格するのが難しくなってきている傾向とも通じています。

どうしても配点の高い算数、国語に目が行きがちですが、足をすくわれては本たん当にもったいないですから、普段から4教科のバランスを意識して学習することが必要です。

北嶺中学の理科

北嶺中学の理科は、7割以上の得点を目指しましょう。合格者平均点は6割程度です。ただし、2017年度は問題が難しくなったこともあり、例年より平均点が大きく下がりました。算数に次いで、合否を決めるポイントとなった教科になりました。

出題分野は、物理、化学、生物、地学がほぼ同じくらいの割合で出題されています。

特徴的なのは、グラフ作成問題です。ここのところ、5年間連続でグラフ作成問題が出題されています。問題の中で導き出したデータをさらにグラフ化する練習が必要です。データを導き出すだけでもなかなか大変ですが、さらにグラフ化するには細心の注意が必要です。

そういう意味でも、地方の学校だからと何も対策をせずに受験すると痛い目にあいますから、気をつけましょう。ですが、御三家や駒場東邦中学、海城中学や神奈川の栄光学園、聖光学院などの難関校ではこのようなデータ抽出・グラフ化の問題がよく出題されますので、よい練習になると思われます。

また、最近は首都圏の学校でもそうですが、理科でも時事問題が出題されます。北嶺中学も例外ではありません。科学に関するニュースにも通じておきたいところです。出題レベルは社会と同じく、小学校レベルの斜め上を行くような、しっかり中学受験の準備をしていないと解けないレベルです。理科でも、大学入試?と思われるような問題が出題されることもあります。

新傾向の問題を出題することによって、受験生の思考力、着眼点、そういった総合的な力を見ようとしています。新傾向の問題といえば、首都圏では海城中学が有名です。参考にしてみるとよいと思います。

問題文(リード文)は長く、高い読解力が必要です。また、そのような長い問題文の問題を数多く解いて慣れておく必要があります。小問や大問の前半部分の問題を落とすと致命的ですので、確実に得点したいところです。

2017年度の入試では、合格者平均点は26.3点でした。問題が難しくなったため、5割超というところでした。32点以上得点した受験生が100%合格しています。

北嶺中学の入試傾向のまとめ

合格者平均点は、300点満点中、170点から180点くらいです。合格者最低点は、2014年度が132点、2015年が118点、2016年度が155点でした。

2018年度の受験では、合計点の満点が400点に引き上げられますが、問題数や難易度の変更はないと、学校側は説明しています。

小学校で習う知識を身につけていることは中学受験に挑戦するのなら当然のことですが、塾のテキストをこなすことに血眼になって、教科書や図説、資料集などをおろそかにする受験生が非常に増えています。

北嶺中学の入試に限らず、首都圏の学校の入試問題でも、小学校で習う知識を正確に理解しているかを問うような問題が増えています。もちろん問われ方は単純なものではありません。ですから、特に理科、社会ではそういった「知っていて当たり前」と思われる知識の正確性が問われるのです。

北嶺中学では、中学、高校レベルと見まがうような問題が出題されることもあります。また、科目間を越えた総合的な知識、応用力が問われるような問題も出題されます。これは、どの学校でも同じことです。ですが、正解は中学受験レベルです。

一見して難しい、と思っても敬遠するのではなく、解くためのきっかけを見つけ、試行錯誤しながら正解に向かって突き進む、そういった姿勢が問われています。入試定番レベルから発展問題レベルの演習は必須です。第1志望校入試にも必要なことですから、入試レベルの難易度の高い問題集での演習を重ねていくことが必要です。

1月校として北嶺中学の入試傾向についてまとめてきましたが、中学受験で必要な知識は全国共通です。1月入試をうまく活用して、第1志望校合格に向けて調子を整えていきましょう。

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