中学受験の国語では、小説・論説文の他に四字熟語や慣用句、ことわざの問題がよく出題されます。今回は頻出の四字熟語、特に数字にまつわる四字熟語を紹介していきたいと思います。
Contents
「一」を使った四字熟語
数字のなかでも特に四字熟語が多いのが「一」です。
・一衣帯水(いちいたいすい)…一筋の帯のように狭い川の意から、二つの間が水を挟んで非常に近いこと。
・一期一会(いちごいちえ)…一生に一度会うこと。また、一生に一度限りであること。
・一日三秋(いちじつさんしゅう)…相手を恋しく思う気持ちが深いこと。または、とても待ち遠しいこと。
・一日千秋(いちじつせんしゅう)…相手を恋しく思う気持ちが深いこと。または、とても待ち遠しいこと。
・一網打尽(いちもうだじん)…一挙に一味のものを残らず捕らえること。
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)…ひと目で明らかに分かるさま。
・一攫千金(いっかくせんきん)…一度に巨額の利益を得ること。
・一騎当千(いっきとうせん)…一人で千人の敵に対抗できるほど強いこと。
・一触即発(いっしょくそくはつ)…ちょっと触れるとすぐ爆発しそうな危険な状態。
・一進一退(いっしんいったい)…進んだり退いたりすること。または、物事の状況が良くなったり、悪くなったりすること。
・一心不乱(いっしんふらん)…一つのことに心を集中して、気を散らさないこと。
・一朝一夕(いっちょういっせき)…短い期間。わずかな時日。
・一刀両断(いっとうりょうだん)…思い切って始末すること。
・危機一髪(ききいっぱつ)…髪の毛一本で助かるかどうかの極めて危険な状態。
・首尾一貫(しゅびいっかん)…物事の始めと終わりが一貫していること。
・心機一転(しんきいってん)…あることを契機に気分を一新、気持ちを入れ替えること。
「二」を使った四字熟語
・二束(足)三文(にそくさんもん)…数が多くても値段が非常に安いこと。
・二律背反(にりつはいはん)…同じ程度に正しいと思われる二つの原理または命題が、互いに食い違って両立しないこと。
「三」を使った四字熟語
・三寒四温(さんかんしおん)…冬期、三日寒さが続いたあと四日温暖な日が続く気候。
・三拝九拝(さんぱいきゅうはい)…何回もおじぎして頼み込む。
・三者三様(さんしゃさんよう)…人によってそれぞれにやり方、考え方などが違うこと。三人の人がいれば、三つのやり方や考え方などがあるという意味から。
・朝三暮四(ちょうさんぼし)…目先のわずかな違いや損益にこだわりすぎて、結局は同じ結果になることが理解できないこと。または、巧みな言葉や話し方で人を丸め込むこと。
「四」を使った四字熟語
・四苦八苦(しくはっく)…とても苦労すること。苦しむこと。
「五」を使った四字熟語
・五里霧中(ごりむちゅう)…物事の状況が全くわからず、判断に困ること。または、そのような状況。
・五臓六腑(ごぞうろっぷ)…人間の全ての内臓のこと。または、心の中のこと。
「六」を使った四字熟語
・六道輪廻(ろくどうりんね)…仏教語で、この世で生きている全てのものが六道の世界で生と死を繰り返すこと。「六道」は死んだ後に行く世界のことで、生きている時の行いの善悪によってどの世界に生まれ変わるか決まり、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つがある。
・六韜三略(りくとうさんりゃく)…中国古代の有名な兵法書「六韜」と「三略」のこと。または、兵法の極意などのこと。
「七」を使った四字熟語
・七難八苦(しちなんはっく)…様々な苦難や災難のこと。または、災難や苦難にあうこと。
「八」を使った四字熟語
・八方美人(はっぽうびじん)…誰からも悪く思われないように、要領よく人と付き合っていく人。
・岡目八目(おかめはちもく)…当事者よりも、はたから見ている人のほうが情勢を正しく判断できることのたとえ。
「九」を使った四字熟語
・九死一生(きゅうしいっしょう)…助かる見込みがほぼ無い状況で、何とか助かること。
・九分九厘(くぶくりん)…ほとんど完璧なもの。ほぼ間違いないこと。
「十」を使った四字熟語
・十死一生(じっしいっしょう)…ほとんど助かる見込みがない状況でかろうじて助かること。
・十進九退(じっしんくたい)…十人に九人は諦めるほどに、仏教の修行は厳しく困難なこと。または、悟りを得るためには十の努力をして九は無駄になるために、多くの時間が必要なこと。
・十中八九(じっちゅうはっく)…十あるうちの八か九ということから「ほとんど」「おおかた」「ほぼ確実」という意味。
・十人十色(じゅうにんといろ)…性格、好み、考え方などは人それぞれ違うということ。
「千」を使った四字熟語
・千載一遇(せんざいいちぐう)…千年に一度しか会えないようなよい機会。
・千客万来(せんきゃくばんらい)…多くの客が次々にやって来る意。
・千差万別(せんさばんべつ)…人や物や事柄には様々な種類や違いがあり、どれひとつをとっても同じものはないということ。
「万」を使った四字熟語
・天地万物(てんちばんぶつ)…この世に存在する全てのものや現象のこと。「天地」は天と地、この世のこと。「万物」は形がある全てのもののこと。
練習問題
次の( )に当てはまる漢数字を書きなさい。
問1、敵を( )網打尽にする。
問2、温かいスープが( )臓六腑に染みわたる。
問3、( )難( )苦の末、新薬を完成させた。
問4、( )中八( )犯人は彼だと思う。
問5、アンケートの結果、( )者( )様の答えがかえってきた。
解答
問1、一
問2、五
問3、七・八
問4、十・九
問5、三・三
おわりに
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