大学入試制度の改革の目玉として、2021年からセンター試験に変わり共通テストが始まりました。(一部の変更項目については、改革になるのか微妙なものもあり、各種反対運動を通して導入断念になりましたが…)
その中でも、特に注目したい科目が英語です。今までのように、一斉に行われるのではなく、民間の英語資格試験も評価の対象となる可能性が高いです。
そこで、今回はTOEIC Listening & Reading Testについて簡単に紹介したいと思います。
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そもそも、TOEICとは?
TOEICの正式名称は、国際コミュニケーション英語能力テスト(Test of English for International Communication)で、大別すると以下の4種類の形式があります。
- TOEIC
- Listening & Reading Tests; L&Rと略される最も有名な試験
- Speaking & Writing Tests
- TOEIC Bridge
- Listening & Reading Tests
- Speaking & Writing Tests
これは、英語のコミュニケーション能力を検定するために、アメリカの教育試験サービスという団体が行っている試験です。
では、L&Rの試験内容はどのようなものなのでしょうか。
TOEIC L&Rの試験内容とは?
TOEIC L&Rの試験では、リスニングとリーディング合わせて7パートの全部で約2時間に及びます。(かなりの分量になるので体力勝負な側面もあります笑)そして、それぞれのパートと内容は以下のようになっています。
- PART1 リスニング 6問
- 写真を見て答える問題です。1つの写真に対し、4つ短い説明文が放送されるので、その中から答えを選びます。
- PART2 リスニング 25問
- 放送される質問、または文章に対する答えが4つ放送されるので、その中から当てはまるものを選びます。
- PART3 リスニング 39問
- 2人か3人の会話が放送されます。この会話に対し、問題用紙にある選択肢の中から当てはまるものを選びます。
- PART4 リスニング 30問
- アナウンスや広告、電話の留守電等が放送されます。これに対し、問題用紙にある選択肢の中から当てはまるものを選びます。
- PART5 リーディング 30問
- 短い文章の穴埋め問題です。問題用紙にある選択肢の中から語彙を選びます。
- PART6 リーディング 16問
- 長い文章の穴埋め問題です。1つの長文に対し、4つの穴埋め問題があります。こちらも同様、問題用紙にある選択肢の中から単語や句、文を選びます。
- PART7 リーディング 54問
- 1つの長文、または複数の文章に対し、問題用紙にある設問を読み、選択肢の中から当てはまるものを選びます。
このように、試験内容はリスニング100問、リーディング100問の計200問となっています。
試験を受ける際の心構え
TOEICは、リスニングとリーディングだけで2時間、と長いように感じますが、実際に受けてみると意外とあっという間に終わってしまいます。中には時間が足りない、と感じる方も少なくはありません。
なので、TOEICを受ける際は、もちろん単語や文法を勉強することも大事ですが、時間配分や問題を解くスピードを意識することも高得点を狙うカギとなってきます。
リスニング問題について
リスニングについては、自動で放送されるので自分で時間配分を考える必要はありません。しかし、少し長い問題もある中、メモを取ることができないことを考えると、リスニングを聞く前に、写真や選択肢を予め把握しておくことが重要です。
さらに、リスニングは自分のペースで進めることができないので、放送に常に追いついていることが大切です。わからない単語が聞こえたり、聞き取れなかった場合でも、「どういう意味だろう」「なんて言ったんだろう」と考えていると、すぐに次の問題に移ってしまったり、答えに関する重要ワードを聞き逃す、なんてことになりかねません。全ての単語がわからなくても、常に落ち着いて、自分のわかる単語を頼りに状況判断を少しでも早く行い、問題を答えましょう。
リーディング問題について
リーディングでは、わからない問題に当たってしまったとき、文法の基礎や単語の意味を思い出すのも大切ですが、次の問題に切り替える勇気も同じくらい大切です。
また、リーディングは、自分に合った問題の解き方をすることをお勧めします。先に設問や、選択肢を見てから文章を読むという方法をよく見かけますが、人によっては、先に文章を読んでから答えるほうが良いと感じる人もいます。実際、筆者はテスト中緊張してしまい、設問を見てから文章を読もうとしても内容に全く集中できず、なかなか問題が解けなくなってしまったことがあります。その後文章を先に読んでから問題を解く方法に変えてみたところ、問題を解くスピードがあがりました。
このように、リーディングは時間配分を自分で考えることができるので、自分に合った解き方を探すことが大切です。過去問等を解いて、様々な方法を試してみてから試験に挑みましょう。
実際に受けてみた感想
ここからは、TOEICを受ける際の個人的なお勧めになります。
リスニングは、一人一つのデバイスで聞くのではなく、全体で一つのスピーカーから放送されることが多いです。試験前にテスト放送をし、全員が聞こえているかのチェックをする時間があります。そこで、少しでも聞きづらい、違和感がある、と思ったら、遠慮なく試験管に伝えて自分に合った音量で放送してもらいましょう。
実際、筆者は少し恥ずかしくて試験管に伝えるのを諦めてしまったのですが、今でも少し後悔しています。
是非、自分が一番力を発揮できるような環境を整えてから試験に挑んでみてください。
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参考