【中学受験】休校中の今だからできる!苦手分野勉強法・克服法 算数対策編その2

前回は、「休校中の今だからできる!苦手分野勉強法・克服法 算数対策編その1」として、これまでに学習した内容から苦手分野を洗い出す方法と、今だからこそ注意して見直したいポイントについてご紹介しました。

小学校が休校中だからこそ、今までに比べて格段に自宅学習の時間がとれる今、その時間を有効に使うことができれば、今後の受験勉強をスムーズに進めるために必要なことを意識することができますし、目標を定めて受験勉強をしていくことは自己管理にもつながります。

反対に考えると、この時期をのんべんだらりと過ごしてしまうことはとてももったいないことなのです。どのようなことでもそうですが、○○できないことを克服するためには、その不安を取り除かなければ実現できません。たとえば、受験勉強に対する不安はたくさんありますよね。ですが、その不安を克服するためには、目標を定め、それを実現するための勉強を積み重ねることが重要です。つまり、受験勉強の不安は、不安材料となっている分野や単元を早めに克服することでしか解消できないのです。

大学入試改革に伴い、中学受験の入試問題の傾向が変わりつつあります。特に算数の文章題の見た目は大きく変わっていますが、使うべき道具は今までとそれほど変わるわけではありません。実際の入試問題については秋以降、過去問演習や志望校別演習で慣れていくことになりますが、そういった実戦演習に入る前に、算数の基本中の基本や苦手分野を克服していきましょう。今回は、「休校中の今だからできる!苦手分野勉強法・克服法 算数対策編その2」として、苦手分野を洗い出したら、次は何をすべきなのか、また、意外におろそかにできない小学校での学習分野についても解説します。

洗い出した苦手分野や習ったのに忘れていた内容を確実に潰しておく

前回、今のうちにやるべきこととして、苦手分野の洗い出しをまずおこなうことが大切だということをご紹介しました。現在の休校期間中だからこそ時間をつかってできることです。もし苦手分野がどこなのかわからない、という方は、今までの塾のテキストで解けなかった問題や、模試、組み分けテストや小テストなどを用意し、その中から解けなかった問題、間違った問題をピックアップしてください。

このように苦手分野を洗い出したら、次はそれを潰していく段階に入ります。いくら苦手単元がわかった、と言ってもそれだけでは解決になりませんよね。実際に苦手分野を克服し、問題を出されても解けるようにならなければなりません。これは、通常の受験勉強生活ではなかなか時間をとることができず、後回しにされてしまうことなのですが、入試直前になれば、あとは苦手分野や不安分野を何回もやり直していくことがいかに重要なのかわかってきます。実際の受験生も受験生活を振り返り、そのように言う方は非常に多いです。だからこそ、休校中の今、自宅学習に時間をとれる間にやっておくことが必要だということを意識しましょう。

効率性を考えた学習が何より大切

苦手な単元を克服するために、ピックアップしたものをつぶしていくわけですが、ここで重要なのは、苦手な単元だからといってむやみやたらと問題を解くのではなく、限りのある時間を使うからには何より効率性を考えた学習をしなければならない、という点です。

図形問題や文章題、どう取り組む?

たとえば、図形の問題が苦手だと一口に言っても、図形問題には色々なパターンがありますよね。三角形、長方形、台形など、それぞれの図形の面積や体積の求め方、さらには立体図形の切断といったバリエーションがたくさんあります。算数で図形問題が苦手という方はたくさんいるのですが、一つ解いてみて解けないと、苦手意識をすぐに持ってしまうケースがとても多いのです。「図形問題は難しい」と思ってしまうと、新たな問題が出てきたときに苦手意識が先に立ってしまって、手も付けられなかったという問題もたくさんあるのではないでしょうか。

そんな図形問題を克服するためには、基礎中の基礎、公式や定理が分からないのか、面積の求め方は分かっていても、複合図形の中から単純な図形を見つけるといった応用的な作業ができないのかといった解法がわからないのか、さらには一つひとつはわかっていても、融合問題になると何を使ったらよいのかわからなくなっているのか、など、自分が何ができていないのかということをまず整理するのが何より大切です。

これは、図形問題に限らず、文章題でも同じです。文章題の場合、まず何に関する問題なのか、何を求めるべき問題なのかということを整理できなくては、何をどうやって解いていけばよいのかはわからないままです。たとえば速さの問題で、比がわかっていないのか、図が描けなくて問題を整理できないのか、そもそも問題を一読して何を求めるべきなのかがわかっていないのか、などレベル感が異なります。自分がその問題に対し、どのレベル感で取り組めばよいのかということをつかむことが問題解決のために非常に重要なことだということを意識してください。

対策すべきレベルによって演習方法は異なる

図形問題と文章題で、どのようなレベルでつまずきがちなのか、典型的な例を挙げましたが、どこでつまずいているのかによって、具体的に対策するための演習レベルは変わってきます。

基礎的な知識・公式などが怪しい場合には、テキストや問題集の応用問題には一切手を付けずに、まずはテキストの例題と基本問題を完璧に解けるようにすることに専念しましょう。全部やらなくても構いません。自分がそれまでに解いて間違えた形跡のあるものについて、集中的にやってみましょう。

特に受験学年のお子さんの場合、こんな例題や基本問題ばかりやっていていいのかと焦りが強くなってしまうかもしれません。ですが、志望校毎の対策や応用演習が本格的に始まるのは、6年生の夏休み以降です。基礎固めが不安定な状態で応用に取り組もうとしても、時間ばかりかかってしまい、結果として解けなくて1問をむだにしてしまうことになるので、当然学習の効率が落ちてしまいます。

まずは苦手分野の基礎基本をしっかりと固めることが、今後始まる志望校対策においても重要です。その前に融合問題が増えてくる今の時期だからこそ、基礎的な例題や基本問題を完璧にすることに重点を置いてください。実は、例題を完璧に理解し、頭の中で整理することができれば、基本問題はもちろん、応用問題も全く解けないということはなくなります。どのような応用問題であっても、例題に出てくるような基本的な解法に分解することができるということに皆さん気づかないことが多いのですが。段階を追って分解してみると、実はあの例題に出てきた問題とこの例題に出てきた問題の考え方が合わさったものだということがわかります。

だからこそ、例題や基本問題は非常に大切なものなのです。算数の場合、どうしても難しい問題が解けなかったことにこだわりがちですが、本当にこだわるべきなのは、基礎基本問題を完璧にすることなのです。その基礎基本には、その1でご紹介した計算や単位換算といったものも含まれます。

例題や基本問題、一行問題で受験の典型基礎をしっかりおさえることができれば、解ける問題は格段に増えます。どうしても焦ってしまうかもしれませんが、今の時期だからこそできることです。夏休みが近づき、秋になってからでは基礎に戻っている時間はない、とさらに焦ることになってしまいますから、休校中のこの時期だからこそできる、非常に重要な自宅学習だととらえてください。ただし、1問1問おろそかにすることなく、初めて見たのと同じ気持ちで基礎演習をおこない、自分が何ができていて何がわかっていないのかを細かくチェックしていくようにしてください。

中学入試の算数では、だれもが解いてくる基礎基本問題、解ける人がほとんどいない難問、そして「差がつく」応用問題が出題されます。だれもが解いてくる基礎基本問題を落としていては、応用問題で差がつく以前に高得点はまず望めません。テキストを解くときも、模試を受けるときでも、この意識をもって問題に取り組むようにして、基礎基本を繰り返してください。そうすると、解けない問題がだんだん減ってくるので、短いサイクルで解けない基礎問題を繰り返し、いずれ完璧にしていくことができます。

学校の教科書もおろそかにしない

普段塾のテキストで勉強していると、どうしても学校の勉強をおろそかにしてしまいます。学校で習う内容を超えて問題が出題されるのが中学入試の算数なので、ある程度は仕方のないことですが、よくよく考えてみると、学校の教科書には算数の基礎中の基礎が載っているのです。

問題演習の量をこなせるという点では、やはり塾のテキストの方が優秀ですが、たとえば、図形の面積の求め方やつるかめ算の原理の説明など、図表を使った視覚的な解説に関しては、学校のテキストはわかりやすく、理解に一役買ってくれます。このことに気づいていない受験生はあまりいないので、教科書を意識してみることによってほかの受験生に差をつけることができるのです。

特に図形の単元は、文章だけでの説明ではうまく把握できないですよね。実際の図形をいろんな方向から分析して、手を動かして補助線を書いたりと執行錯誤してはじめて解けるようになるのです。それをしないで、ただ塾の授業で一歩的に説明を聞いていても理解は進まないので、どうしても強い苦手意識に繋がってしまうケースが非常に多いです。

もし苦手意識が芽生えているという人は、休校中の今の時期に、ぜひ学校の教科書の丁寧な解説を読み直して、しっかりと定着させるようにしましょう。最難関校として知られる筑波大附属駒場中学校は国立なので、それこそ教科書のすみずみまで理解できていることを前提条件として応用問題を出題しています。一見難しいのですが、分解してみると、実は学校の教科書の基礎基本がわかっていればあとはテクニックを身に着けて解くことができる問題であることがわかることも少なくないのです。

また、学校の教科書の「応用」「チャレンジ」といった見出しが付いているポイントは、意外にも入試で一ひねりして出題されることが多いのも最近の傾向です。教科書だからと馬鹿にせず、すみずみまでチェックして有効活用しましょう。教科書の内容は塾のテキストと共通のものも多いですが、教科書はカラーですし、図表が何より充実しています。

学校の教科書は簡単な言葉遣いで書かれているため、ばかにしてしまう受験生も多いのですが、教科書は最高の参考書です。もし、塾の問題で解けない問題があったときは、ポイントを学校の教科書で調べてみると意外と理解できるということもあるので、ぜひおろそかにせずに教科書を大事に使ってください。

自宅学習の時間がしっかりとれる今の時期だからこそ、教科書にもじっくり取り組むことができます。苦手なところを一通りさらってみてください。それが終わったら、分数の考え方や小数の計算、単位換算など、「そんなの知っているよ」というところにも手を伸ばしてみることをオススメします。塾のテキストではすみの方に追いやられているものでも、ていねいに解説されているので、どうしても根本的な考え方に問題があるな、と言いう場合は、ぜひ教科書に戻ってみると、苦手だったところの克服に役立ちますよ。

まとめ

今回は、算数について、自分の苦手な分野や単元を洗い出したあと、どうやってつぶしていくか、ということ、また意外に知られていない学校の教科書の重要性についてご紹介しました。

中学受験生が一番気になる教科はやはり受験算数でしょう。算数で点数を取れたら喜び、とれなかったら落ち込む、そんな繰り返しの受験生活を送ってきた方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、毎回のカリキュラムや模試、小テストなどに追われてしまい、苦手だな、と思った分野や単元があってもすぐに次の週には次のカリキュラムに進むので、自分の勉強に十分時間をとることができない受験生は多いはずです。それをそのまま放置してしまった結果、苦手分野や単元がそのまま残ってしまい、手をつけられていない間に忘れてしまってまた一からやり直さないといけない、間に合わない、と焦ることも多いのです。

しかし、今年は様相が違います。決して良い状況だと喜べるわけではありませんが、小学校が休校になっている今だからこそ、時間管理をしっかりすれば、自宅学習を効率的におこなうことができ、弱点克服のための学習に時間をとることができるのです。

特に受験学年の6年生の場合は、算数は5年生までで学習単元は一通り学習しています。これからは融合問題や応用問題の演習が中心になってきます。そうすると、苦手分野の問題は難しく感じてしまい、さらに焦ってしまうことになります。でも、、自宅学習の時間を十分にとって苦手分野を集中的に学習し、克服することができれば、今後の応用問題にもぶつかっていくことができ、秋以降の志望校対策にも気持ちの余裕をもって向かうことができるのです。

もちろん、受験直前になってもこの問題が解けない・・・ということは起こりえます。それでも、今の時期に弱点克服のための勉強法を身につけていれば、同じことを繰り返せばよいのです。そうすると気も楽になり、「よし、これを解けるようになると合格にまた一歩近づく」と前向きに受験勉強に取り組むことができます

算数は範囲が広い、どこまでやったらよいかわからない、と特別視してしまいがちですが、範囲の広さはほかの科目でも同じです。ただし、単純な知識問題ではなく応用問題が中心的に出題される、また受験算数特有の考え方が入ってくることによって、自分では克服できない高い山のように感じてしまうことがあります。でも、実はそんなことはありません。基礎基本を徹底して頭に叩き込み、演習問題でアウトプットする、それを繰り返していれば必ず成績は伸びてきます。

志望校への距離を縮めていくためにも、自宅学習では「自分の勉強をするんだ」という意識をもって今の時期の自宅学習をおこなっていきましょう。それを繰り返していけば、苦手分野が減っていき、短いサイクルで基礎を何度も回すことができるようになります。

ぜひ、今の休校期間を有効に使って、人と比べることなく自分の勉強に集中しましょう。自分の苦手分野を意識し、それをつぶしていく、受験勉強はその繰り返しです。学校の教科書も含め、一つひとつ基礎をおろそかにすることなく毎日の学習を続けていきましょう。

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