過去問を解きまくった1月、それもあっという間に3週目に入り、塾も最後の日を迎えました。どうあがいてもあと1週間で入試は始まる、そんな時期、比較的親子ともども落ち着いて迎えた最後の1週間でした。それでも、短時間での決断を迫られる事態に陥ることにもなりました。
今回は、そんな事態もありながら乗り切った直前期から試験終了までの中でも、特に1週間前から前日までについて書いていきたいと思います。
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サピックス塾長からの電話と記念品
1月の3週目に塾のすべての授業が終了し、サピックスから修了証と記念品(万年カレンダー)、合格バッジをいただいてきました。欠席が多く、途中で自信を無くして転塾活動をしたり、スポーツと最後まで両立させてやってきた3年間の塾生活を思うと、修了証を見たときは涙が出そうになりました。
こちらの立てた戦略に第一志望校の受験日前日には塾長からねぎらいと応援の電話がありました。懇意にしていた算数のS先生と話をしたかったのですが、ここは塾長の仕事なのでしょう。ちなみにサピックスの先生は、毎年かなり校舎をシャッフルされ、異動することが多いので、翌年も同じ校舎に同じ先生がいる可能性は実はけっこう低いようでした。
受験しなかった「お試し校」
周囲の方は、12月~1月の間に、試験日程の早い学校のいわゆる「お試し受験」をしていましたが、息子はしませんでした。サピックスの先生からもお試し受験はするように言われましたが、息子は緊張するようなタイプではなく、何より行く可能性があるならともかく、通う可能性がゼロの学校に2~3万円の受験料を払って試験慣れさせるのはどうかな・・・と思いましたし、その入試で1日つぶれるくらいなら志望校の過去問を2年分くらい余分にやっておいた方がいいと考えたからです。
息子も、お試し受験は必要ないといったので、わが家では見送りました。このあたりも一般論に左右されたり塾の言いなりになる必要はないと思います。試験慣れが必要なタイプのお子さんだったり、あるいは通わせてもいい学校だと思えるならばやはり受けるべきでしょうし、必要ないと思えばそこは信念を貫いて構わないと思います。各ご家庭で客観的に判断してあげてください。
前日は軽く翌日受験校の過去問を、点数はつけずに、が鉄則
入試1週間前は過去問中心に、計算問題・漢字・理科社会の一問一答などをやっていきました。試験前日は、翌日受験する学校の過去問を軽く行う程度にしました。ここで点数をつけてそれが悪かったりすると、実際の入試で影響してしまいそうなので、点数はつけず、解いてみて少し引っかかった箇所のやり方を確認する程度、が良いと思います。
最初の入試前日の就寝時間は22時頃だったでしょうか。もっと早く寝かせたかったのですが、本人がもう少し勉強しておきたいというので、その意思を尊重しました。本人がやりたいというのにやらせないのも、翌日心理的に落ち着かないのかもしれないと思います。
ワーキングママは事前の休み申請やスケジュール管理を早めに
息子は2月1日~2月6日の間に4校受験予定でしたので、私は1月31日~2月6日まで休みを取りました。もちろんお父さんでもいいと思いますが、子どもの精神安定剤的な役割も兼ねて、当日の付き添いはしてあげたほうが絶対にいいと思います。普段から職場ではコミュニケーションをとって、子どもが中学受験をすること、その間は休みをとること、仕事のスケジュール管理などについては早めに共有しておいた方がいいかもしれません。
まとめ
受験日直前は、子どもがどうやったら自信をもって当日試験に臨めるかを意識して、直前にやることについてアドバイスをするようにしました。お試し受験はされるご家庭の方が圧倒的に多いと思いますが、本当に慣れが必要だったり、通う可能性があれば受験すべきでしょうし、そうでない場合は、今一度客観的に考えてみた方が良いかもしれません。
最後の仕上げに、お休みをとるなど、お母さんやお父さん、つまり保護者のスケジュールもしっかり管理して、受験当日を迎えるのが良いと思います。
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一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。