【中学受験】過去問対策は何月ごろから着手すべき?

6年生の夏休みのドタバタも過ぎ、塾と週1回の家庭教師の先生との勉強が始まりました。家庭教師による個別指導をこの時期にスタートしたのは、息子本人にとって、いい意味での区切りとなり、そこからやっと?本気モードに突入しました。

今回は、そんなわが家が冬休みまでにやったことについて、過去問対策を中心に振り返っていきたいと思います。

過去問着手は焦らず、子どもの仕上がり状態で

サピックスでの過去問の扱い

息子が通っていたサピックスでは、夏休みが終わると過去問対策に入ります。わが家では、秋時点での仕上がり具合から、サピックスの先生、家庭教師の先生とも相談して9月ではなく、11月から過去問対策に入りました。塾によっては授業中に丁寧に取り扱ってくれ、家でほとんどやる必要がなかったという話も聞きましたが、サピックスではそうはいきません。通常授業では取り扱ってもらえない(週末の特訓で一部使用)ので、基本的に、自分でセレクトした学校の過去問をコピーした問題と一緒に各教科別に提出するのですが、これがかなり煩雑でした。

過去問対策は家庭教師で行った

結論から言うと、過去問対策については塾を全く活用せず、すべて家庭教師の先生と一緒に進めました。先生には週1回3時間来ていただいていたので、1.5時間をわからなかった過去問の解説にあててもらう、そんな感じで進めました。1週間で全教科2~3年分解き、家庭教師の先生が来る日にチェックしてもらう、そんなルーティンでやっていきました。ただ、効率よく進めるために、冬休み前までは算数・理科に重点を絞って過去問の取り組みをするようになりました。息子は国語・社会は得意という完全な文系人間でしたので、それらの教科は各志望校とも2年分程度、11月にこなして傾向だけつかみ、あとは1月に入ってから再開しました。

始めるのは子どもの仕上がり具合をよく見てから

過去問対策については、一通り単元をこなせるようになっていないと取り組んでも結果は芳しくなく、かえって落ち込んでしまう原因になります。いろいろと先手必勝の中学受験ですが、必要以上に早くする必要は全くないと思います。周りが過去問に着手していると焦るかもしれませんが、それは気にせず、まずは子どもの仕上がり具合を見てからスタートしたほうが絶対に良いと思います。

苦手単元集中克服と、毎日の計算、漢字、一問一答

この時期、算数は塾の復習もしていましたが、それ以外の教科については塾の復習にあまり時間をかけず、家庭学習についてはとにかく算数の苦手単元克服に重点をおきました。サピックスのテキストに出てきた全単元をリスト化して、「できる」「できない」をチェックし、一つひとつの苦手単元をつぶしていく、そんな日々が続きました。

それ以外には、以前からやっていた算数の計算問題を毎日40問、サピックスの社会・理科の1問1答を20問、漢字40問を日々の課題としてこなしていきました。算数の問題については、息子は計算がそこまで早くなかったので、サピックスの算数の先生のアドバイスで、6年生の5月ごろから4年生・5年生用の計算問題集を活用して、とにかく速く、正確に計算できるような訓練を重ねました。このころは、ホッケーがない日は就寝時間はだいたい23時から23時30分頃だったと思います。

まとめ

6年生の夏休み以降、過去問対策について気になりだすと思いますが、過去問については焦らずに、子どもの仕上がりを冷静に見てから着手したほうが良いと思います。6年生の秋以降、どの塾、どのご家庭でも中学受験勉強の仕上げに入ると思いますが、残り時間で何をしておくべきか、塾の先生などともよく相談して見極めてあげてください。仕上がり具合はこの時期、個人差があるのは当然です。ときには塾に通っていても、必ずしもそのカリキュラム通りにせず、苦手単元の克服、自分の勉強にあてる時間を十分とるなどの選択も考えるべきだと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。