【中学受験】大切な6年生の夏休みの、ラストスパートへの影響力とは?

中学受験生にとって、「天王山」と言われる、6年生の夏休み。やはり、ここでの踏ん張りと仕上がりが、秋以降のラストスパートに大きく影響すると思います。そんな大切な6年生の夏休み、どう過ごすか、まさに今頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。

わが家では、習い事の関係で塾の夏期講習を1週間欠席しなければなりませんでした。今回はそんな状況の中で、息子がどのように6年生の夏休みを過ごしたかについて、振り返ってみたいと思います。

6年生の夏休みが秋以降のラストスパートに大きく影響する

秋以降は、過去問演習も本格的にスタートします。過去問着手時期については、通われている塾や指導者によって多少の差はあると思いますが、サピックスでは秋以降様々な学校の分厚い過去問集(有名中学入試問題集。通称:電話帳。夏休み前に購入)を授業で扱ったり宿題に出されたりという形で、勉強の中にかなりのボリュームで入ってきました。

また、学校別の特訓も佳境に入ってきますし、夏休み中にはこれまでやってきた学習の中で出てきた苦手分野や単元を極力なくしておかないと、過去問に手を出したくても出せず、それだけスタートが遅くなってしまいます。つまり、6年生の夏休みは、それまでの学習の帳尻を合わせられる「最後のチャンス」ともいえると思います。

夏休みの典型的な1日のスケジュール

そんな大切な6年生の夏休みですが、アイスホッケーや野球の遠征・大会に練習も入っていたため、なかなか夏休みの1日のスケジュールをルーティン化しにくかったわが家。夏期講習だけの日のスケジュールは、このような感じでした。

  • 7:00        起床(9:00まで自由時間)
  • 9:00        基礎トレや計算問題、前日の復習の続き
  • 11:00       昼食・身支度
  • 12:00       家を出る
  • 13:00~19:00 夏期講習
  • 20:00       帰宅・食事
  • 22:00       軽く復習
  • 23:00       就寝

サピックスの夏期講習は午後からだったので、主に午前中に前日の分の復習をしていました。早く起きて時間をかけて勉強したこともあるのですが、以前も書いたように、息子は短期集中型だったので、9:00からスタートしても仕上がりにあまり差がありませんでした。そのため、ゆっくり7:00まで寝かせるようにしていました。

平日は私も仕事に出てしまうので、午前中のスケジュール管理は本人しだいでした。とはいえ、さすがに夏休みとなると、午後からの確認テストなどに向けてしっかりやっていたようです(多少はだらけていたとにらんでいますが)。サピックスでは「基礎トレ」という、量をこなすべき計算問題や暗記問題などを1日5分~10分でやる問題集が毎日やります。1日10分と言えども、ためてしまうとやる気がそがれるので、まずこれを1日の最初にやるようにしていました。

ちなみに、夏休み中1回だけ気分転換も兼ねてキャンプに行きました。受験中はレジャーや旅行を控えるご家庭も多いと思いますが、わが家では受験に対する悩みや不安、希望などについて満天の星の下、家族で話し合うことができたので、子どもにとっても親にとってもよかったのではないかな、と思っています。

先生が呆れた、夏期講習の1週間欠席届

7月末にアイスホッケーの方では全国大会の遠征予定が、8月には野球の方で1年の中で1番大きな大会が入っていたため、7月のサピックスでの個人面談時に、「夏期講習の1週間欠席」を告げました。「相談」ではなく、「連絡」です。スポーツとの両立に敬意と理解を示し、懇意にしてくださっていたサピックスの先生も、「過去にそんな生徒はいない、さすがにそれは・・・」といった表情でした。

大切な夏休みに、受験勉強に穴をあける選択をしたわが家。次回の記事では、夏期講習欠席分の対応と秋以降に向けた勉強計画について、夏休み中に行った具体策を書こうと思います。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。