中学受験・社会 日本の抱える領土問題

中学受験の社会で、時事問題や国際問題でしばしば登場するのが領土問題です。何十年にもわたる交渉をしている問題もありますし、さまざまな調査の結果、領土権を主張する国が現れたり、あるいは政府の公式見解では領土問題ととらえていない、というややこしいものもあります。

今回は、日本の抱える領土問題について、押さえておきたい知識をまとめていきます。

北方領土問題

日本が長い時間をかけて交渉を続けている領土問題で、非常に有名ですね。まずは、北方領土とはどこを指すのか、しっかり押さえておきましょう。択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島のことです。地図帳で、それぞれの島、諸島の位置は必ず確認しておきましょう。現在、ロシア連邦が自国の領土であると主張し、実効支配を行っています。1945年8月、日本がポツダム宣言の受諾を決定した後で、ソ連軍が北方領土に上陸し占領したことが事の発端です。

日本の領土の範囲については、サンフランシスコ平和条約が根拠となっているのですが、その中で日本が「南樺太と千島列島」を放棄したということが書かれています。この「千島列島」がどこを含むのか、が問題になっているのです。この問題自体は難しいので、中学入試の際には細かいことまで知らなくてよいですが、日本政府はここでいう「千島列島には北方領土は含まれていない、ロシアの占拠は不当だ」と主張しています。反対に、ロシアは、「千島列島には北方領土が含まれている」「第二次世界大戦で占領した領土なのだから合法的な自分たちの領土だ」と主張しているので、対立しているわけですね。

2016年には日ロ首脳会談が複数回行われ、12月15日にはプーチン大統領が安倍首相の地元の山口県を訪問していますが、いまのところ領土問題についての具体的進展はありません

中学入試においては、北方四島の名前とそれぞれの位置を答えられるようにしておくことがまず必須です。択捉島が日本最北端であることも確認しておきましょう。また、日ロ首脳会談についても、時事問題で問われる可能性があります。どういった問題があるのか、簡単でよいので説明できるようにしておきましょう。

竹島問題

竹島は島根県にある島で、韓国との間で生じている領有権問題が竹島問題と呼ばれています。現在は、韓国が実効支配しています。

サンフランシスコ平和条約によると、日本は韓国の独立を認め、いくつかの島の権利を放棄し、韓国に返還しているのですが、その中には「竹島は入っていない」というのが日本の主張です。ですが、当然、韓国はそれとは異なる主張をしているわけです。

まずは、竹島の位置を地図で確認しておきましょう。そして、のちに説明する尖閣諸島問題と混乱しやすいので、どの国との領土問題なのかをしっかり理解し、中国と間違えないようにしましょう

尖閣諸島問題

日本政府の正式見解では、正確には尖閣諸島問題という領土問題はない、ということになっています。

尖閣諸島は沖縄県の島ですが、中国、台湾が領有権を主張しています。1968年の国連の調査で、尖閣諸島周辺海域に石油資源が埋蔵されていることがわかりました。その後、1971年から中国と台湾が領有権を主張するようになりました。比較的最近の問題です。

尖閣諸島についても、位置と、どの国との問題になっているのかを確認しておきましょう。

まとめ

領土問題は国と国の交渉によるデリケートなものですから、中学入試で領土問題そのものについて考えを書かせるような問題は出題されません。ただし、領土問題は、つまるところ「日本の領土はどこまでなのか」ということですから、経済水域など、関連する問題が生じるわけです。また、どの国との問題か、いつから問題になっているのかというところを突いて、その国と日本との歴史的・地理的関係を聞いてくることはあり得ます。そこのところをしっかり押さえておきましょう。ですが、これからの半年でどのような進展があるかわかりません。テレビや新聞のニュースをまめにチェックしておきましょう。国際的な観点を持つこととともに、日本の姿や抱えている問題の理解をしっかりしておくことが、中学受験では必要です。

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