国語の読解問題集はいつから?効率的な取り組み方と読書習慣の重要性

中学受験を意識し始めたご家庭の場合、国語の勉強として漢字の練習やことばの知識をつけていくという基礎力養成に加えて、読解問題集をどんどん解いていかなければならないとお考えのことが多いです。

たしかに、塾に通うようになり、毎週の授業の中では読解問題が入っているテキストに取り組んでいくわけですが、それは一般的に4年生からの受験カリキュラムが本格的にはじまるタイミング、あるいは3年生のプレ中学受験クラスで短めの読解問題に取り組むといったパターンが多いです。

中学入試においては読解問題が配点のほとんどを占め、近年は長文化及びテーマの多様化、さらに文章自体の難化傾向が見られます。そういった実情を考えると、できるだけ早いうちから国語の読解問題の問題集に取り組ませ泣けてばならないのではないか、とお考えになるかもしれません。

もし十分な語彙力や読解力があるのであれば、国語の読解問題集に取り組むことには何の問題もありません。しかし、特に低学年向けや受験学年の問題集でも、入試対策としてあまり適していないものがあることをご存じでしょうか。せっかく読解力を身につけたくて取り組むのに、あまり意味がない問題集であっては時間がもったいないですよね。

今回は、読解問題集に取り組む時期に合わせ、読解問題集に潜む落とし穴と注意点、そして読解演習に欠かせない読書などの習慣の大切さについて解説します。

「解ける問題集」には落とし穴がある

中学受験の国語の勉強、また実際の入試問題においても国語の問題は文章読解が中心です。そのため、まだ塾に入っていない、つまり受験対策をはじめていない段階から読解用問題集を購入して毎日取り組ませたい、というご相談をよく受けます。

たしかに、読解問題対策は、中学受験の国語の中心となります。しかし、読解問題を解いていくためには基本的な語彙力や文脈を追って内容を把握する力がなければいけません。まだその力がついていないのにいきなり読解問題集を与えてひとりで取り組ませる、というのはあまり現実的ではありません。

低学年向けの読解問題集の落とし穴

もちろん低学年の場合、いきなり4年生からはじまる受験カリキュラムを取り入れた問題集を解きなさいと言ってもまず無理ですから、それはやめましょう。中学受験はお子さんの成長と表裏一体の関係なので、どれだけその学年においては優秀であっても、先取りできるものとできないものがあることには注意が必要です。国語の読解問題は、あまり先まで先取りをすることはまず難しいもののひとつです。

それでは、低学年向けの読解問題集をやればいいのでは・・・と思いますよね。小学校でも教科書を使って読解練習をしますが、それは語彙も含めて学年相当の内容ですし、設問を解くというよりはその文章を一文ずつ精読して、時間をかけて内容を把握していくことに重点が置かれていますよね。ひとつの文章を1学期まるまるかけて読んでいくということも少なくありません。

では、一方でご家庭で読解問題集に取り組ませたい場合は、どのような問題集が良いのでしょうか。各塾や出版社から低学年向けにも読解問題集は多く出版されていますが、以下のような問題集はあまりおすすめできません。

・ひらがなばかりの文章で、内容も簡単すぎる
・設問に書かれている条件があいまいすぎて解きにくい
・選択肢の正否が一目見て明らかで、問題文に関係なく解けてしまう
・正解率がどの問題をとっても9割以上と高すぎる

こういった文章、設問ばかりの問題集であれば、正直言って時間をかけて問題集を解いたとしても時間のむだになりかねませんし、第一身につけたいはずの読解力は身につきません。その理由を考えてみましょう。

読解問題集を選ぶ際に注意したいこと

なぜこのような問題集があまり役に立たないのか考えてみましょう。お子さんが読解問題集に取り組み、すらすらと問題を解けているのを見ると、保護者としては「この子はできるんだ」とうれしくなり、期待しますよね。ですが、取り組んでいる問題集の内容が誰でも正解できるようなものであったらどうでしょうか。差がつかず、ただできることをこなしているだけになってしまいます。それでは、初見の設問を見たときにくらいついて解ききる姿勢が養えません。

あまりに難易度が低すぎる設問が並んでいる問題集や、ひらがなばかりの文章が出題されていて語彙力も問われないような問題集をいくら解いても読解力の向上にはつながりにくいので注意しましょう。

また、問題集にある設問の条件があいまいな場合、その問題集はあまり質がいいとは言えません。たとえば、設問の内容が漠然としている場合などです。「主人公はどんな気持ちですか?」という設問があったとしましょう。その気持ちはいつのことなのか、本文から書き抜くのか、文中から心情語を探すのか、自分のことばで説明しなければいけないのかといったような、設問の指示が分かりにくい問題の場合、正解の基準も分からないので正解のしようがありませんし、採点もできないでしょう。それでは時間をかけて問題集に取り組む意味がありません。

問題集を選ぶ際には、掲載されている文章がひらがなばかりで易しすぎないか、あるいは漢字ばかりで難解すぎないか、また設問の意図をお子さんがつかめるような具体的な設問が並んでいるか、といったことに注意することが大切です。

まずは語句の知識と読書の習慣が重要

受験生を見てきた経験から申し上げると、非常に多いのが、国語の問題を解く際に設問の条件をしっかり読み切れない方が非常に多いということです。たとえば、書き抜き問題であるにもかかわらず、自分のことばを足したりして自分なりにまとめてしまったりするケースがあります。いくらいい解答だったとしても、本人が解いた気になったとしても、設問通りの条件で解答できていなければ0点です。また、理由をきかれているときは「~から。」と文末処理をするのが国語のお作法ですが、「~こと。」とするなど、設問が理由を聞いているのに対応しないことばで終わらせているケースも少なくありません。

設問があいまいな問題集の弊害

では、なぜこういった、設問の条件に答えられない受験生が多いのでしょうか。その原因のひとつとして考えられるのが、低学年のころから読解問題集に取り組み、その問題集の設問の条件があいまいなものであることです。そういった問題集でいくら読解トレーニングをしていても、設問の条件がしっかり固まっていないために設問の条件を無視して、また国語のお作法を無視して答えてしまう習慣が身についてしまっている可能性があります。

まずは語彙力と読書習慣を優先しよう

4年生になり、本格的な中学受験カリキュラムがはじまると、いやでも読解問題をたくさん解くことになります。そして、読解問題を解くためにはまずは本文をしっかり読まなければなりません。本文を読むのにつっかえているようでは最後まで読み切れないだけでなく内容を把握できませんし、設問に答えることもできません。

ですから、本格的な読解練習に入る前には、読解問題集に無理に取り組むよりも、漢字やことわざ、慣用句といったことばの知識、つまり語彙力の土台をしっかり身につけることが何よりも重要です。その道具がなければいくら読解問題に取り組んでも意味を把握できずに得点を重ねることは難しくなるでしょう。

そのため、最初に国語の問題集に取り組むなら、無理に読解問題集に取り組むよりも、どちらかというと語彙力をアップするための漢字の問題集やことわざ、慣用句といった語句の問題集に取り組むことをおすすめします。語彙力をつけることは国語で点数をとるための第一歩です。それと並行して、読書習慣をつけて、さまざまな文章を抵抗なく読めるような態勢を整えておくことが一番大切です。今後の受験勉強に必ず活きるのがこの語彙力と読む力です。設問に答える問題演習については、4年生の段階になってからでも遅くありません。

入塾対策をするなら?

4年生から受験カリキュラムがはじまって読解問題をやればいいと言われても、塾の入塾テストに読解問題が出題されるじゃない、とお考えになる保護者の方もいらっしゃるでしょう。それはその通りです。入塾時から上位クラスに入っておきたいのはどのご家庭でも共通ですし、質の高い授業を受けるためには当然そうしたいですよね。

そういう場合は、まず3年生までの語彙力や読む力がある程度ついているなら、塾が出版している4年生向けの読解問題集に取り組んでみるのもひとつの方法です。あくまでも語彙力がついていて、つっかえることなく読めることが前提にはなりますが、たとえば四谷大塚の4年生向けの演習問題集の基礎編などに取り組んでみると良いでしょう。もしそれが難しいようでしたらジュニア予習シリーズを解いてみるのもおすすめです。

その際には、お子さんひとりにすべて任せるのではなく、親子で一緒に本文を精読することをおすすめします。文を一つひとつ内容を追いながら精読することは読解力の向上に最も役に立つ方法です。精読する際に、もしお子さんがつまずく語彙があったら一緒に辞書で調べてください。また、少し内容が難しい場合は発問と答えを繰り返すなど工夫して、内容を理解することをまずは優先してください。設問を解くのはそのあとです。解答は保護者の方が丸付けしてください。

読書こそ文章読解能力を養う

国語の成績を上げるためにはどうしたらよいでしょうか、というご相談を受けることはよくありますが、やはり基本中の基本は「読書」です。学年が上がり、なかなか好きな本を読む時間が取れない場合は、テキストなどに出てくる文章を使って読書習慣を身につけるという方法がありますが、できるだけ4年生のカリキュラムがはじまる前に読書習慣を身につけ、可能な限りさまざまな文章に触れておくことが有効です。

もちろん、たださまざまな本を読み散らかすだけでは、読解問題を解けるようになるかと言うとそうではありません。しかし、やはり読書習慣は国語の成績に差をつけるものだと言えるでしょう。なぜなら、文章の内容を理解しながら、しかも素早く読むことができるからです。それができるお子さんは国語の成績に波があまりありません。まったく読めない文章というものがないからというのも理由のひとつです。

本を読むことは、単にその本の世界に没頭するだけではありません。本を読む経験を積むと何よりもまず語彙力が身につき、知っていることばが増えるのでさらに読める文章が増えます。そして、本は「書きことば」で書かれているので、正しい文法を身につけることができるため、記述にも抵抗がなくなるのです。記述問題の出題は増える傾向にありますが、正しい日本語で、鹿も整った読みやすい文章を書くことができる力を養うためにも読書は非常に重要だと言えるでしょう。

自発的に読みたがらない場合は?

このように、国語の読解力をつけるためには読書が重要とは言え、あまり読書が好きでないお子さんに「読みなさい」と本を押し付けてもいやいや読むだけになりかねません。そうすると本の内容は頭に入らず、ぼーっとした時間だけが過ぎていくことになってしまいます。お子さんが自発的にさまざまな分野の本に興味を持って読んでくれるのが一番良いですが、実際には読書に抵抗感があるというお子さんは少なくありません。

お子さんがもっと小さいとき、本に親しむようにご家庭ではいわゆる「読み聞かせ」をしていらっしゃるのではないでしょうか。その段階を経て、お子さんは自分で本を読むようになり、徐々に字数も多い本に読書がシフトしていくというのが理想的ですが、そううまくはいかないのが難しいところです。

特に小学校1年生、2年生のころは、自我が芽生えはじめ、読み聞かせを嫌うお子さんが増えます。そのタイミングは、お子さんが自発的に本を読むようになるためのいわばつなぎのタイミングだと言えます。この時期に読書習慣が身につくかのひとつのカギがあると言えるでしょう。どのような本を読ませるかも気をつけるべき時期です。最近では、マンガと本の中間のような作品が人気です。たとえば「かいけつゾロリ」シリーズや「おしりたんてい」シリーズなどはお子さんは大好きですね。こういった本を、自発的に読書をするための第一歩としてそれとなく机の上に置いておいて読むようにうながすのもひとつの方法です。

もし一緒に読んで、と言われたら保護者の方も積極的に参戦してください。お子さんが読むのをふんふん、と言いながら聞くのも良いですし、読んで、と言われたら読み聞かせをしてもかまいません。もし読み聞かせをするなら、話のクライマックスでわざと読むのをやめるとお子さんの注意をそこに引き付けることができます。その先はどうなるんだろう?という好奇心こそ読書への興味を生む原動力ですから、続きを自分で読みたくなるような演出もおすすめです。

まずは毎日短時間でも集中して読む練習を

中学入試で出題される文章の原文をご覧になると分かるのですが、いわゆる「素材文」(そこから中学校が作問をするもととなる原作)は、大人向けに書かれていることがほとんどなので、小学校で習わない漢字も使われています。実際の入試では注釈やルビを振っていることがほとんどなので心配する必要はありませんが、そういった大人向けの文章から入試問題がつくられることを念頭に、学年が上がるにつれてなるべく漢字が多く使われていて、難解なものにはルビが振ってある本を読むように仕向けることも大切です。

6年生になると塾の授業や過去問演習など1週間に読書の時間はなかなか取れないでしょうから、授業や模試で触れた文章を読書に使うのがおすすめです。それ以前の学年であれば、1週間に1冊程度が読書量の目安だと言えます。ですが、なかなか時間が細切れになってしまい、まとまって読めない、という場合もあるでしょう。そのときは毎日少しずつ、10分程度で構わないので集中して読む習慣を身につけるのがおすすめです。

本の内容にもよりますが、10分間あれば文庫本なら10~15ページ程度、字数にすると5,000~10,000字程度読むことができます。この字数は、実際の入試で出題される文章の文字数に当たります。1日10分でそれに匹敵する文章を読むトレーニングをしておくと時間感覚も身につくでしょう。

読みっ放しはしない

いくら読書をするからと言って、読みっ放しで「ああ、おもしろかった」で終わらせては意味がありません。読解力をつけるための読書としては、読みっ放しはもったいなさすぎます。内容が把握できているのか、筆者はどんなことが言いたかったのか、ということを意識して読んでもらいたいものですよね。

そこで、本を1冊読み終えたら、あるいは10分間読み終えたら、保護者の方からお子さんに「今日読んだ本のあらすじを教えて」「どんなところが面白かった?」「主人公の気持ちがくわしく書かれていたところはどこだった?」「筆者は何が言いたかったんだろうね」といったように発問してあげましょう。お子さんにあらすじを説明してもらうことは特に大切です。要点をつかみ、要旨が分かっているか、主題が分かっているかが一目瞭然だからです。また、筆者の意見はこうだけど自分の意見はこう、といったような議論をしてみるのも良いですね。

入試の国語では、文章の内容を客観的にとらえること、論理的に説明し、表現することが求められます。国語は実は非常に論理的な教科なのです。単に「おもしろかった」で終わらせるのではなく、本の内容を客観的に説明できる力をつけるのにも読書後のひと手間が重要です。

中学入試で出題される文種は物語文、説明文、論説文、随筆、詩などさまざまです。特に説明文や論説文はなかなか良い素材文に出会えないことが多いので、ぜひ「小学生新聞」などの子ども向け新聞を読むことをおすすめします。学年が上がってくれば大人が読んでいる新聞を一部読んでみるのも良いですが、低学年のうちは小学生新聞がおすすめです。

さまざまな興味をひくニュースが載っているので、いま、世の中で何が起こっているのかがわかりますし、コラムでわかりやすく解説してくれているので、文章の簡潔なまとめ方の参考にもなります。わかりやすい文章とはどういうものか、ということを体感できます。知らず知らずのうちに時事問題にも触れることができるので、この方法はおすすめです。

夢中になれる1冊との出会いが国語力アップにつながる

特に物語文は、お子さんも感情を移入しやすいです。中学入試で出題される物語文にはある程度の傾向があり、同年代の子どもが主人公で、その成長や友情がテーマの作品が取り上げられることが多いです。最近は少し大人目線の文章も出題されていますが、物語文の場合はこういった傾向が中心になることが今後も続くでしょう。入試問題は夏休みごろから作問がはじまるので、夏までに発売された新刊や、ベストセラーになって単行本が文庫本になったような作品は出題される可能性も高くなるのでねらい目です。

この数年、入試で頻出の作家さんはめまぐるしく変わっていますが、説明的文章では稲垣栄洋氏、森博嗣氏、岡田美智男氏、松村圭一郎氏など、物語文では八束澄子氏、まはら三桃氏、佐川光晴氏、佐藤いつ子氏などが挙げられます。特に佐川光晴氏はプロ棋士を目指す少女が主人公の「駒音高く」という作品、佐藤いつ子氏はサッカー少年の友情を描いた「キャプテンマークと銭湯と」を昨年発表しています。

どちらの本も描写が細やかで読みやすく、小学生が読んでもいろいろなことに気づかせてくれる文章だと言えるでしょう。入試に出る出ないにかかわらず、読んでみることをおすすめします。

お子さんは、感情移入できる本と出合うと夢中になって読むものです。夢中になれる1冊との出会いは、国語の成績アップのために非常に有効です。はまっているシリーズがあれば何回も読み返し、そのたびに新しい発見ができるので、精読する力がつきます。長期休暇を利用したり、1日のすき間時間をうまく利用して、ぜひ夢中になれる1冊を見つけてみると、自然と読む力が身についていきます。

受験勉強がはじまったら難易度を考慮した読解問題集を

4年生になり、塾に通うようになったら、塾のテキストを中心に学習していくことになります。授業で扱った問題や宿題でできない問題があったら、なぜ間違えたのかをしっかり振り返り、理解することが何よりも大切です。

毎週のカリキュラムの中で宿題に取り組んでいきますが、その際に難しい問題集ばかりだと解けない問題が増えてしまって心が折れてしまいますから、その際は基本問題に切り替えたり、1学年下の問題集をやり直すことも考えてみましょう。ただし、難易度低めの問題が解けるなら、引き続き同じ問題集にチャレンジして構いません。

受験カリキュラムに入った4年生~6年生が読解問題集に取り組むなら、正答率の目安が6,7割程度のものを選ぶのがひとつの目安です。塾で指定されているテキストがあるならそれで構いませんが、2種類用意されていて基本編と応用編に分かれていることもあります。その際には、お子さんの読む力、語彙力に合わせて選ぶようにしましょう。

国語の入試問題の合格最低点は6割から7割程度ですから、取り組む問題集も6割から7割程度の正答率のものを選ぶと良いでしょう。ご家庭での読解問題演習の場合も、入試本番と同じように「解けそうだけどなかなか解けない」問題が入った問題集に根気よく取り組むことが大切です。間違えても構いません。なぜ間違えたのか、どこで読み違えたのか、といったことを振り返ることで克服すべき課題が見えてきます。

6年生は過去問を徹底活用

6年生になると読書の時間はなかなか取れないでしょうから、読解問題集として、塾のテキスト、志望校別コースのテキスト、そして過去問を活用する方法があります。特に過去問は実際に入試で出題された問題ですし、文章の選び方も設問の作問も良く練られているので良問にたくさん取り組むことで読解力をアップすることができるのでおすすめです。

物語文なら麻布中学校がおすすめ

物語文の良問を解くなら、麻布中学校の入試問題がおすすめです。難易度はさすが御三家だけあって高いのですが、「大人の視点」から書かれた文章がよく出題されており、訓練するのにもってこいです。象徴的な表現や情景描写について問う設問や、行間の読み取りが必要な設問もあり、設問を解き進んでいくと最終的に文章全体の理解が深まる構成になっているので、非常に良質だと言えるでしょう。

選択肢問題なら聖光学院中学校がおすすめ

志望校の国語の問題が選択肢問題を多く出題するのなら、聖光学院中学校の過去問がおすすめです。難易度は高めですが、例年多くの選択肢問題が出題されています。本文の文章量が多く、解答となる根拠が書かれた部分を探すのは難しいですが、悪問はまずありません。本文を細かく読み、どこに何が書かれているのかチェックしながら解いていけば時間をかければ解くことができるでしょう。何よりも本文を注意深く精読する習慣が身につくのでおすすめです。

記述問題なら鴎友学園女子中学校がおすすめ

近年の中学入試の国語では記述問題が多く出題されますが、その対策をするのなら鴎友学園女子中学校の過去問を使うと良いでしょう。オール記述の入試問題で有名な学校ですが、学校説明会では入試対策の資料集を配っています。この資料集には採点基準も細かく書かれているので、どのように答えるとどのくらい得点できるのかという目安をつかむことができます。配点がよくわからないものが多い記述問題において、こういった目安が用意されており、入手可能なのは貴重です。

他にも読解問題の採点基準を公表している学校があります。採点基準があれば、記述問題でお子さんがどの程度要素を押さえているのかがわかりますし、本文をしっかり読めているのか見極めるための参考になります。

そのほか、吉祥女子中学校や獨協中学校などでも学校のホームページで問題と解答がダウンロードできるので、気軽に取り組むことができます。これらの学校は、設問がオーソドックスで、本文を正確に読み、内容が把握できていれば比較的正解しやすいので、問題集感覚で取り組んでみると良いでしょう。

まとめ

国語の読解力を身につけるためには、いずれ読解問題集をしっかり解いていくことが必要になりますが、その取り組み方、問題集の選び方は学年によって異なります。

低学年の間は読書習慣とともに漢字やことばといった語彙力をしっかり身につけ、4年生からの受験カリキュラムに入ったら塾のテキストを中心に文章をしっかり読み込み、実力に応じた対策問題集に取り組みつつ隙間時間をうまく使って読書をしていくと良いでしょう。

読解力がついてきて、受験学年になったら入試問題である過去問を読解問題集としてうまく活用し、受験向け文章を読み、良問を数多く解くことが国語力アップのカギです。ぜひやってみてください。

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一橋大学卒。 中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、一橋セイシン会にて長く教育業界に携わる。 得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。 現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。