今回は、名詞について学びます。名詞は数えられるか、数えられないかを意識することが大切です。まずは名詞の種類を見ていきましょう。そして5つの用法、名詞の使い分け、名詞の所有格について学んでいきます。
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名詞の種類
- I bought a table and four chairs.(私はテーブル1つと、椅子4つを買った)
- I prefer coffee to tea.(私は紅茶よりコーヒーが好きです)
まず名詞の種類には「可算名詞」と「不可算名詞」の2種類あります。数えられる名詞「可算名詞」は、単数形の場合にはa/an/the/myなどを付け加えるため、①のtableの前に冠詞「a」が置かれています。また①のchairsとあるように、複数形にもなり得ます。②の例文は、数えられない名詞「不可算名詞」のcoffeeとteaを用いてます。
名詞の用法
普通名詞の用法
普通名詞は数えられる名詞なので、単数形と複数形があります。
There are seven days in a week.(1週間は7日です)
「week」は単位を表すものだが、一定の始まりと終わりがあって数えることができるので普通名詞として扱います。単数形は原則として単独では用いず、冠詞(a/an, the)、数詞(the first)、指示代名詞(this, that)、所有格の人称代名詞(my, yourなど)と一緒に使います。
集合名詞の用法
集合名詞とは、family(家族)のように、何人か(いくつか)が集まった集合体を指すものです。他にも、team(チーム)、class(クラス)、crew(乗組員)、group(グループ)、staff(スタッフ)などがあります。
There are about 100 families in this village.(この村にはおよそ100世帯の家族がいる)
My family are all soccer fans.(私の家族はみんなサッカーファンだ)
上の例文はどちらもfamily(家族)という名詞を用いています。ですが①では、家族を一つまとまったものとして考えているため、普通名詞と同じように考えて「a/an+単数形」となったり、複数形になったりします。一方の②は、家族を構成する一人一人に重点が置かれているので、形は単数でも、複数扱いとなり、be動詞は複数形のareになります。
ここで注意してほしいことは、「staff」の用法です。集合名詞のため、「I am a staff.」とはいうことはできません。この場合は、「I am a member of the staff.」となります。
さらに「people」の用法にも気を付けましょう。
「人々」という意味のpeopleは単数形で複数扱いになります。
People tend to keep quiet in elevators.(エレベーターの中では人は無口になりがちだ)
ですが「国民・民族」という意味のpeopleは普通名詞と同じように扱われます。
Various peoples live in South America.(南アメリカにはさまざまな民族が住んでいる)
物資名詞の用法
物資名詞とは、「金属」「液体・気体」「材料」などの物資を表す名詞で、決まった形をもたないので数えることができません。主な物資名詞は「gold」「iron」「water」「rain」「air」「meat」「bread」「stone」「paper」「cloth」などがあります。
This statue is made of stone.(この像は石でできている)
上記の例文では「stone」という物資名詞が使われています。この場合は、数えられない名詞なので、a/anなしの単独で使うことができます。
My mother bought a bottle of wine.(母はワインを一本買った)
上記の例文では「wine」のボトルの本数を表しているので、「a」の冠詞がついています。
抽象名詞の用法
抽象名詞とは、物事の性質や状態などを表す名詞で、一定の形がないので数えることはできません。例えば「beauty」「honesty」「happiness」「news」「speech」「silence」「weather」などです。
Necessity is the mother of invention.(必要は発明の母)
上記の例文はnecessityとinventionの抽象名詞が、数えられないので「a/an」なしの単独で使われます。
He gave me a useful piece of advice.(彼は私に役に立つ忠告を一つしてくれた)
この場合は「a piece of advice」のように数を表すことができます。
固有名詞の用法
固有名詞とは、人や土地・建物の名前などを表す名詞です。固有名詞は大文字で書き始め、原則として複数形にしません。
I went to the British Museum last August.(私は昨年8年に大英博物館に行った)
固有名詞は原則として冠詞と結びつくことはありませんが、「the British Museum」のような公共施設などは、theと一緒に使うこともあります。
注意すべき名詞の用法
数えられない名詞を普通名詞として使う場合があります。
My sister reads an English paper.(私の姉は英字新聞を読みます)
「paper」は物資名詞で数えられませんが、「新聞」という意味では普通名詞として扱われるので「an」がつきます。
Thank you for your many kindnesses.(いろいろ親切にしてくださってありがとう)
「親切」という意味では抽象名詞ですが、普通名詞としては「親切な行為」という意味になります。個々の行為を表すので、数えられる名詞として使うことができます。
I want to buy a Porsche someday.(私はいつの日かポルシェを買いたい)
「a/an」の後に固有名詞を続けると、「〜の製品(作品)」「〜という人物」という意味になります。
He bought a Picasso in Paris.(彼はピカソの作品を買った)
使い分けに注意すべき名詞
- All the passengers on the bus escaped safely.(そのバスの乗客全員が無事に脱出した)
- Most of the customers in this shop are teenagers.(この店では、客のほとんどが10代の若者です)
「客」といっても、英語ではさまざまな表現方法があります。乗り物の「乗客」であれば、①のように「passenger」を用い、店の「顧客」であれば②のように「customer」を用います。他にも「audience(聴衆)」「client(依頼人)」「guest(招待客)」などもあるので、使い分けに注意が必要です。
名詞の複数形
名詞には規則変化するものと、不規則変化のものがあります。規則変化の場合は、語尾に-sまたは-esをつけます。
- Book – Books
- Class – Classes
- Box – Boxes
- Tomato – Tomatoes
「f」「fe」が語尾の場合は、「f」「fe」を「v」に変えて-esをつけます。
- Leaf – Leaves
子音字+yの場合は、「y」を「i」に変えて-esをつけます。
- City – Cities
不規則変化の例は以下の通りです。
- Man – men
- Woman – women
- Foot – feet
- Tooth – teeth
所有を表す名詞の形
「AのB」というように《所有》を表すときの名詞の形には、「A’s B」「B of A」という2つの形があります。このときの「A’s B」を、名詞の所有格と呼びます。
The man playing the piano is Jim’s brother.(ピアノを弾いている男の人はジムの兄だよ)
基本的には「Jim’s」のように「’s」を語尾につけるだけだが、複数形の場合は「a girls’ high school」のように「’」だけをつけます。
最後に
いかがでしたか?今回は可算名詞と不可算名詞、そして名詞の5つの用法を主に見てきました。それぞれの名詞の使い方を今一度復習をしましょう。そして名詞の不規則変化も覚えてしまいましょう。
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参考
上智大学総合人間科学部社会学科の片倉優花です。
私は中高をドイツで過ごし、高校はインターナショナルスクールに通っていました。ドイツ語も英語も身につけないといけなくて語学習得に苦労したのですが、その経験を生かして、主に「英語」をみなさんに楽しく分かりやすく習得してもらえるような記事を書いていきます。現在は弓道サークルに所属していて、中高はバスケ部でした。他にも水泳やクラシックバレエなども過去に習っていて、体を動かすことが好きです。趣味は、読書、旅行、写真撮ること、食べることです。ドイツに住んでいた時に、ヨーロッパ中を旅行しました。お気に入りの場所は、イタリアのベネチア、フランスのモンサンミッシェル、トルコのイスタンブール、ドバイです。60ヶ国制覇を目指しています!英語だけでなく、モチベーションや勉強法なども書いていけたらなと思っています。
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